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いやらし天狗
山寺でもてあそばれる
しおりを挟む「――――んんっ、んむぅっ」
海斗は精一杯抗ったが、手足をしっかりと押さえ付けられて動けない。ちいさな天狗たちは海斗の半分ほどの身長なのに驚異的な腕力を持っていた。
群がられ股間を細長い鼻で刺激される、イキそうな感覚が突きあげたけれど必死で抑えた。
「なかなか蜜が出てこんのう」
「こっちはどうじゃ? 」
海斗のペニスを吸っていた天狗が唸っていると、ほかの天狗がTシャツをめくり上げる。露わになった胸元には、すでに尖った突起が2つあった。
「こんなに尖って! なんといやらしい小僧じゃ! 」
腕を押さえていた天狗が胸元をのぞきこむ。長い鼻の先が突起にあたって海斗が反応すると、天狗のお面のような大きな顔は笑みを浮かべて乳首へ近づく。
「ほほほ、ワシも頂くとしよう」
「んむ……ぷはぁっ……はぁはぁ」
海斗の口をふさいでいた鼻も離れて、息苦しさから解放される。視線を下へ向ければ、今にも胸へ吸い付きそうな2匹の天狗が口をあけていた。
「やっ……はぅっ! 」
左右から強く吸われて海斗の体は仰け反った。天狗は緩急をつけて乳を吸い、ちゅぱちゅぱと音を立てる。股間と胸元を天狗達に吸われて、淫らな疼きが先端へ集まる。体の奥に熱が灯って身を激しくよじった。
「あっ――くっ! うっ、ううっ」
イキそうになる寸前でこらえた。腰が浮いて恥ずかしい部分がさらされ、興奮した天狗達の鼻先で陰嚢の裏をつつかれる。
「ふぐりが膨らんでおるっ、そうれ早う出してしまえ! 」
「やめっ、ああっ……ぅくっ」
唇を噛んでしのぐ。全身がこわばり絶頂の波が通りすぎて、脱力した海斗は床へ腰を落とした。なんとかやり過ごし、荒く息をしながら安堵する。
「ちょっとしか蜜を出さんとは、強情な小僧じゃ」
天狗は海斗のペニスから滴る先走りを啜った。
「乳はまだのようじゃ」
「ふうむ時期が早かったかのう? こんなに尖っているのに蜜が出ぬとは」
口々に喋りながら、乳首と陰茎を小さな舌でチロチロと舐めまわす。海斗の神経に快感の電流がはしり、ますます先端が充血して凝りかたまる。
天狗達が責める手を止めることはない、海斗は快感に身をふるわせ悶えつづける。
「やぁ……あうっ……ううっ……」
敏感になった先端を責められている内、黒天狗に犯された尻がムズムズし始めた。尻の奥にある部分がヒクリヒクリとうごめく。
「見よ! 尻の奥がうごいておるぞ」
「よく見えぬ! もっとひらくのじゃ」
「やめろっ!? いやだっ! 」
抵抗もむなしく海斗の足は広げられ、天狗達のちいさな手が尻をつかんで割りひらく。
「おお、よ~く見えるぞ。きれいな菊坐じゃあ」
「ヒクヒクと動いておるっ! 」
海斗は投げかけられる言葉に下唇を噛んで顔をそむけた。ときどき天狗の鼻先で尻の穴をつつかれ、括約筋が反応してキュッと締まる。締まるたびに股間をのぞき込む天狗たちは感嘆の声をあげた。
「なんと、よさそうな尻の穴じゃ。マエ様の御手はもう付いておるのかのう? 」
「いやいや祭りはまだ先じゃぞ」
「……ちょっとだけ、ワシらの鼻で調べようかの? 」
プスリ。
天狗の細長い鼻が海斗の秘めた場所へ侵入する。
「……ああっ! 」
マエ様の時のように慰みものにされると覚った海斗は必死に抵抗した。偶然、天狗の顔を蹴とばして足が放された。油断していた天狗達が転がり、自由になった海斗は走りだす。
「いたたた……逃げたぞ! 」
「まてぇ~」
しゃがれた声がお堂から追いかけてきたので、海斗は振り返らず無我夢中で走った。
気がついたら大きな杉の下へ立っていた。天狗達が追いかけてくる気配はない、日も落ちて辺りは夕闇につつまれている。
靴を置いてきて靴下は泥だらけだった。ズボンもなくシャツだけの姿、取りに帰る勇気もなく途方に暮れていたら、懐中電灯の光が海斗を照らす。
「海斗くんっ! 無事でしたかっ」
懐中電灯を持っていたのは宿の主人の山川だった。暗くなっても帰らない海斗を心配して探しに来てくれた。
シャツだけの姿を見て驚いた山川は口をひらく。
「……まさかとは思いますが、谷の奥寺へ行ったのですか? 」
谷の寺までは距離もあり、柵が覆って入れないようになっているそうだ。どうやって辿りついたのか不明だが、たしかに数分前までそこにいた。
天狗隠しだと、山川の唇が動いて警戒するように周囲を見まわす。心細くなって呆然とする海斗の肩へそっと手を置いて話しかけてきた。
「今日は暗いのでとにかく帰りましょう。無くなった物は明日の朝になってから探します」
山川が首へ提げていた小さな笛を吹いたら、音もしないのに暗闇から犬が2頭走ってきて尻尾を振った。犬と山川に見守られて海斗は歩き出す、泥だらけの足元を照らす懐中電灯の光がとても頼もしかった。
鼻高神社が見えて、車が停めてあった。犬2匹と一緒に後部座席へ乗りこみ宿へ帰る。
「今日はもう休んだほうがいい……夕食はお部屋まで持っていきますから」
宿に到着してから、山川が気づかいの声をかける。浴衣とタオルを渡されたので、泥だらけの海斗は風呂へ入ることにした。
シャツを脱いで風呂の椅子へ腰をおろせば、天狗たちに弄ばれた部分が凝ったまま熱を持っている。なるべく思い出さないように泡立てた石鹸で体を洗うものの、敏感になった部分は触れると吐息がもれた。
「はぁ、はっ……」
泡だらけの手は自然と足のつけ根に向かう、天狗達につつかれた陰嚢は風船のように膨らんではち切れそうだ。海斗は硬くなったペニスを握り、泡が手伝って上下に滑った。
「ぁ……くぅっ……んん」
快感を求めて無心に手を動かす、頭の中は真っ白になって何も考えられなくなった。淫悦が下肢の内側を這って、先端へ突き上げる。
マエ様に犯された感覚を思い出した瞬間、快感がのぼりつめ尻の奥はギュッと締まった。
「っ……あっ――――あああっ!! 」
はち切れそうな先端から白い粘液が飛びだした。いつもより多い量の粘液が何度も噴き、出るたびに気持ちいい感覚で体は痙攣する。
「はっ……あっ……あんっ……」
全部吐き出して力の抜けた海斗は、しばらく惚けた様子でぼんやりと座っていた。
数分後、我に返って羞恥心のめばえた海斗はあわてて泡を流して風呂場をでた。
頭の中が混乱している上に疲れていた。山川が部屋へ持ってきた食事をいただき、ぼんやりと過ごす。その日は天狗について聞くことも、話すこともせず就寝した。
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