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mittyan13

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4 自分は以前よりずっと坊主頭であります!

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 人間、どうしても認めたくないことがある。
 先日散髪に行った際、「前髪はどこまで切りますか?」と聞かれた。基本的には「眉毛にかからないぐらいの長さ」で統一しているので、まあ今回も…と思ってそう答えたところ、「それほど伸びていないようなので、まあ整えるぐらいにしておきますね」と返された。
 ここでふと疑問に感じたのです。「思ったよりも髪が伸びていないのか?」と。
 自分としてはだいたい一ヶ月から一ヶ月半ぐらいの間隔で来ているので、その辺りは特に変わっていない。現にもみ上げとかサイドはもさっとしてきているし、頭頂部近辺のボリュームもそれなりだ。つまり『前髪だけがあまり伸びていない』という事実。
 あれ?前髪が減ってきてる…?
 今では死語かもしれないが、もともとデコッパチなので、おでこが広めであることは子供の頃からわかってはいた。実際子供たちにもそこがしっかり遺伝されているようで、「毛量はあるけどデコッパチ」と、わしにそっくりやないかい…と密かにほくそ笑んでいたりもしたぐらいなんですよ。
 しかし今回の『前髪それほど伸びてない事件』に至り、「いやぁもともとデコ広いし!」という強がりをのたまうこともできず、逆に「本格的な頭髪の戦略的撤退が始まったのか…」と、一気に気持ちが萎えてしまった次第。
 思えばあまり髪に対して思いやりの心を持ったことはなかったなぁ…と、今更ながらの反省をしてみました。したからといって、毛根イズカムバック!してくれるわけではありませぬ。耳元で『八重の桜』の名言「ならぬことはならぬのです」と囁かれている気持ち、わかります?うん、自分もわからなかったよ今までは…。
 こうなると二択。『受け入れる』か『抗う』か。
 『受け入れる』場合、成すがままということになるになるのでしょうか?ショーン・コネリーのように渋い男を目指すのが一つの到達点なのだろうか。ジャン・レノというのも捨てがたい。 
 …なんだろう、別にそうなれるという確証はないのだが、正直ネガティブ思考に寄っていかない自分がいるので不思議だ。むしろ新しい扉が開かれそうな、「まあこれが私?」と着飾ったシンデレラっぽくもなり、玄田哲章氏演じるゴンヌー将軍ばりの渋ボイスで「硝煙の匂いも悪くないでしょう」とか、キリッと語りたくなってきてしまった。
 逆に『抗う』場合、なんとなく悪あがき感がすごく感じられる。洗面台の一角を占拠する毛髪・増毛関係の方々が、家族から露骨に邪魔者・のけ者扱いされていることを想像すると…自分ちでそんなことを感じた日にゃあ、もう帰りたくなくなっちゃうじゃないの…自分の日常生活に落とし込んだ時の悲哀感がすごい。
 安西先生だって「諦めたらそこで試合終了だよ」って言ってくれてるのに、ロスタイムに全てを賭けたっていいじゃないか!ってなぜか思えない…どうしてだろうか…あぁ、多分『抗う』っていう表現も良くないよね…かといって『立ち向かう』だと大げさすぎ?さじ加減を教えてほしい…
 なんとなく思ったのは「世間的には受け入れたほうがいいの?抗ったほうがいいの?どっちなの?」と決を採って、どちらがスタンダードなのかを問いたい。そうじゃないと、どっちを選んでも結局後ろ指を指されるじゃん。その辺がはっきりしないから「もっと気にしろよ」とか「悪あがきっぽい」という、無責任な第三者意見が横行するんじゃないんですかね?
 あくまでも個人的な感覚による偏見なのでそこは流してほしいと思うけど、自分としては『放置』も『延命処置』もどちらもアリかと。『戦略的撤退を受け入れつつ、折を見て抗ってみる』というなんか様子見的な結論。誰でもいいです、私に「今の状況に対して、あなたはどうしてますか?」と諸先輩方に聞けるだけの勇気をください…
 今回の表題は『ダイの大冒険』に出てくるベンガーナ国の騎士アキームのセリフより。この人には他にも名言があるのだが、今回は内容によりこちらをチョイス。なんとなく「俺はずっとこうだったし!」という爽快感あふれる一言のおかげで、頭髪の戦略的撤退が前向きに受け止められたようです!と、問題の先送り感満載のオチ…


※20240613 21時加筆修正済
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