152 / 154
終章 虹
第149話 痺れるほどに鮮やかな
しおりを挟む
デビュタント・ボール。
ファブロ王国の社交シーズンは、この日から始まる。
十五歳となり、新成人を迎えた者たちが主役の舞踏会である。
デビュタントの女性は、名前を呼ばれると、父親にエスコートされて入場。
国王陛下の前まで歩み出て跪くと、陛下から祝福を与えられる。
式典が終わると、楽団の生演奏でダンスが始まる。
そして、ファブロ王国のデビュタント・ボールには、変わった決まりごとがある。
ファーストダンスを踊る相手は、父兄、もしくは婚約者という暗黙の了解があるのだ。
今年は、そのファーストダンスで、王太子のヒューゴが誰とダンスを踊るのか、注目が集まっている。
ヒューゴのファーストダンスの相手、それがすなわち、未来の王太子妃となる女性なのだ。
そして今年は例年とは違い、他国との国交が正常化しためでたい年でもある。
今年のデビュタント・ボールには、聖王国や帝国からも来賓を招いているらしい。
セオは……来てくれるだろうか。
いや、期待するのはやめておこう。
いつか迎えに来てくれると言ってくれてはいるが、迎えに来るのがいつなのか、はっきりとした約束はしていないのだから。
それに、来てくれたとしても――いまだに『色』が戻っていない私に幻滅し、見限られてしまうかもしれない。
ああ、駄目。
うじうじしているのはやめよう。
今日は私の晴れ舞台でもあるのだから。
隣を見ると、緊張した様子の義父が、扉をじっと見つめて出番を待っている。
義弟妹もまだデビュタントを迎えていないから、義父にとっても初めてのデビュタント・ボールだ。
私が見ていることに気付くと、義父は油をさしていない機械みたいなぎこちない動きで、無理矢理笑顔を作った。
義父は私と違って王城にも何度も足を運んでいるだろうし、式典や舞踏会でエスコートをするのも初めてではないだろうに。
私以上に緊張している義父の顔を見ていたら、なんだか私の緊張も不安も緩んできた。
「パステル・ロイド子爵令嬢」
ついに私の名が呼ばれた。
義父の肘に指を添えて、私はゆっくりとボールルームに歩を進める――。
ファブロ王国の王城、そのボールルーム。
その最奥に据えられている玉座は、空っぽだった。
玉座の主、国王陛下はいまだ王城の奥で眠ったままである。
玉座の横には王太子ヒューゴが立っており、その後ろには騎士のカイが控えていた。
ヒューゴは、私に真っ直ぐその目を向けて、ほんの少しだけ口角を上げる。
私はごく僅かに頭を下げてから、義父のエスコートで、空の玉座に向かって歩いてゆく。
後ろのカイも、私の顔を見てにこにこと笑っている。
ノラは流石にいないかと思ったが、カイの騎士服の肩部分が不自然に引き攣れていることに気が付いた。
きっとノラも、姿を消して見守ってくれているのだろう。
空の玉座のもとに辿り着く少し前で、義父のエスコートが終わる。
私は義父から手を離し、一人で玉座に進み出ると、その場で深く膝を折り、頭を下げた。
「パステル・ロイド子爵令嬢。今後の貴殿の活躍と健勝を祈る」
ヒューゴが国王陛下の代わりに、よく通る声で祝福を授ける。
簡単な祝辞の後でヒューゴは、ぼそっと一言、私にだけ聞こえる声で、囁いた。
「――ありがとう」
私は、疑問符を頭に浮かべながら、顔を上げる。
ヒューゴは、僅かに目を細めて、小さく頷く。
やはり私はヒューゴの真意がわからないまま、淑女の礼をして、壁の方へ向かって歩いて行った。
出番を終えたデビュタントたちの端に並ぶと、いくつもの好奇の視線が突き刺さる。
虹色の髪の幻の令嬢で、有名人だと――以前ヒューゴが私のことをそう称した。
あちらこちらからひそひそ声が聞こえてきて、私は少し気分が悪くなった。
令嬢たちから顔を背けて上を向くと、豪華なシャンデリアが煌いている。
顔を巡らせれば、職人の彫った立派な意匠の調度品。
どちらを向いても落ち着かない。
窓には重そうなカーテンがかかっていて、庭園へ続く掃き出し窓を隠している。その向こうにある庭園では、式典後のガーデンパーティーの準備がされているはずだ。
今はまだ式典の最中で、ボールルームから出ていく者はいないが、ずっと刺さっている視線にも、密やかな話し声にも、うんざりしてきた。
私は小さくため息をついて、こっそり庭へと出ていったのだった。
薄暗い室内から外に出ると、陽射しの眩しさに目を眇める。
この庭園は、セオと一緒に散策したことがあった。
綺麗に切り揃えられた灰色の芝生が続く庭園の一角に、今は背の高いテーブルがたくさん並べられている。
ガーデンパーティーの準備は一通り終わっているようで、テーブルの上には大きな布が被せられていた。
二人だけ残っている使用人も、そちらの一角で談笑していて、私が外に出ていることに気付いていないようだ。
私はパーティーの開かれる一角とは反対の方、本来なら色とりどりに咲き乱れているのであろう、秋の花が植えられているフラワーガーデンへと歩いていく。
花が咲き芝に覆われ、噴水やオーナメントがバランスよく配置されたこの庭園は、本当に美しい――白黒でなければ、誰もが心奪われるような景色なのだろう。
以前セオと一緒に歩いた道を、ゆっくりと歩いていく。
あの時は、色も香りも豊かな春の花が咲いていたっけ。
今はあの時とは違う香りの、灰色の花々がフラワーアーチを飾っている。
ひんやりと清浄な空気の中、デビュタント用の白いドレスを身に纏ったまま、フラワーアーチをくぐっていく。
フラワーアーチのちょうど真ん中。
頭上のアーチが途切れ、少し広くなっている場所で、私はぴたりと足を止めた。
――この感覚を、私は知っている。
光差し込む楽園のようなその場所で、私は天を仰ぎ見た。
ふわり。
穏やかな秋の陽射しよりも優しく柔らかい、真っ白な光が、空から降り注ぐ。
――ああ。戻ってくる。
欠落していた魂の欠片が。
痺れるほどに鮮やかな、七色の世界が。
それは、一年前と同じで。
けれど、一年前と何もかもが違う。
空がまばゆい光に包まれて、辺り一面が白に満ちて。
――空から降ってきた少年は、ゆっくりと地上へと降り立つ。
音もなく、言葉もなく。
ここにあるのは、眩しいほどに世界を満たす、色の――想いの、奔流。
焦がれるほどに望んでいた、その美しい顔が、今私の目の前にある。
長いまつ毛、すっと通った鼻筋。
形良い唇は弧を描き、美しい微笑みをたたえている。
柔らかな水色の髪は、式典に参加するためにしっかりと整えられ、どきりとするような色気を醸し出す。
嬉しそうに細まった金色の瞳は、この上なく澄み渡っていて、私だけを映している。
「――パステル」
少年は、声を発した。
静かな、透き通った、美しい声で、私の名を呼ぶ。
私は、溢れる衝動のまま、その胸の中に飛び込んだ。
ぎゅう、とその背に腕を回す。
「セオ……!」
空から降りてきた美しい少年は、ただただ無言で、私を抱きしめ返す。
優しく、けれど強く。
会えなかったその時間を、その隙間を、埋めるように――。
ファブロ王国の社交シーズンは、この日から始まる。
十五歳となり、新成人を迎えた者たちが主役の舞踏会である。
デビュタントの女性は、名前を呼ばれると、父親にエスコートされて入場。
国王陛下の前まで歩み出て跪くと、陛下から祝福を与えられる。
式典が終わると、楽団の生演奏でダンスが始まる。
そして、ファブロ王国のデビュタント・ボールには、変わった決まりごとがある。
ファーストダンスを踊る相手は、父兄、もしくは婚約者という暗黙の了解があるのだ。
今年は、そのファーストダンスで、王太子のヒューゴが誰とダンスを踊るのか、注目が集まっている。
ヒューゴのファーストダンスの相手、それがすなわち、未来の王太子妃となる女性なのだ。
そして今年は例年とは違い、他国との国交が正常化しためでたい年でもある。
今年のデビュタント・ボールには、聖王国や帝国からも来賓を招いているらしい。
セオは……来てくれるだろうか。
いや、期待するのはやめておこう。
いつか迎えに来てくれると言ってくれてはいるが、迎えに来るのがいつなのか、はっきりとした約束はしていないのだから。
それに、来てくれたとしても――いまだに『色』が戻っていない私に幻滅し、見限られてしまうかもしれない。
ああ、駄目。
うじうじしているのはやめよう。
今日は私の晴れ舞台でもあるのだから。
隣を見ると、緊張した様子の義父が、扉をじっと見つめて出番を待っている。
義弟妹もまだデビュタントを迎えていないから、義父にとっても初めてのデビュタント・ボールだ。
私が見ていることに気付くと、義父は油をさしていない機械みたいなぎこちない動きで、無理矢理笑顔を作った。
義父は私と違って王城にも何度も足を運んでいるだろうし、式典や舞踏会でエスコートをするのも初めてではないだろうに。
私以上に緊張している義父の顔を見ていたら、なんだか私の緊張も不安も緩んできた。
「パステル・ロイド子爵令嬢」
ついに私の名が呼ばれた。
義父の肘に指を添えて、私はゆっくりとボールルームに歩を進める――。
ファブロ王国の王城、そのボールルーム。
その最奥に据えられている玉座は、空っぽだった。
玉座の主、国王陛下はいまだ王城の奥で眠ったままである。
玉座の横には王太子ヒューゴが立っており、その後ろには騎士のカイが控えていた。
ヒューゴは、私に真っ直ぐその目を向けて、ほんの少しだけ口角を上げる。
私はごく僅かに頭を下げてから、義父のエスコートで、空の玉座に向かって歩いてゆく。
後ろのカイも、私の顔を見てにこにこと笑っている。
ノラは流石にいないかと思ったが、カイの騎士服の肩部分が不自然に引き攣れていることに気が付いた。
きっとノラも、姿を消して見守ってくれているのだろう。
空の玉座のもとに辿り着く少し前で、義父のエスコートが終わる。
私は義父から手を離し、一人で玉座に進み出ると、その場で深く膝を折り、頭を下げた。
「パステル・ロイド子爵令嬢。今後の貴殿の活躍と健勝を祈る」
ヒューゴが国王陛下の代わりに、よく通る声で祝福を授ける。
簡単な祝辞の後でヒューゴは、ぼそっと一言、私にだけ聞こえる声で、囁いた。
「――ありがとう」
私は、疑問符を頭に浮かべながら、顔を上げる。
ヒューゴは、僅かに目を細めて、小さく頷く。
やはり私はヒューゴの真意がわからないまま、淑女の礼をして、壁の方へ向かって歩いて行った。
出番を終えたデビュタントたちの端に並ぶと、いくつもの好奇の視線が突き刺さる。
虹色の髪の幻の令嬢で、有名人だと――以前ヒューゴが私のことをそう称した。
あちらこちらからひそひそ声が聞こえてきて、私は少し気分が悪くなった。
令嬢たちから顔を背けて上を向くと、豪華なシャンデリアが煌いている。
顔を巡らせれば、職人の彫った立派な意匠の調度品。
どちらを向いても落ち着かない。
窓には重そうなカーテンがかかっていて、庭園へ続く掃き出し窓を隠している。その向こうにある庭園では、式典後のガーデンパーティーの準備がされているはずだ。
今はまだ式典の最中で、ボールルームから出ていく者はいないが、ずっと刺さっている視線にも、密やかな話し声にも、うんざりしてきた。
私は小さくため息をついて、こっそり庭へと出ていったのだった。
薄暗い室内から外に出ると、陽射しの眩しさに目を眇める。
この庭園は、セオと一緒に散策したことがあった。
綺麗に切り揃えられた灰色の芝生が続く庭園の一角に、今は背の高いテーブルがたくさん並べられている。
ガーデンパーティーの準備は一通り終わっているようで、テーブルの上には大きな布が被せられていた。
二人だけ残っている使用人も、そちらの一角で談笑していて、私が外に出ていることに気付いていないようだ。
私はパーティーの開かれる一角とは反対の方、本来なら色とりどりに咲き乱れているのであろう、秋の花が植えられているフラワーガーデンへと歩いていく。
花が咲き芝に覆われ、噴水やオーナメントがバランスよく配置されたこの庭園は、本当に美しい――白黒でなければ、誰もが心奪われるような景色なのだろう。
以前セオと一緒に歩いた道を、ゆっくりと歩いていく。
あの時は、色も香りも豊かな春の花が咲いていたっけ。
今はあの時とは違う香りの、灰色の花々がフラワーアーチを飾っている。
ひんやりと清浄な空気の中、デビュタント用の白いドレスを身に纏ったまま、フラワーアーチをくぐっていく。
フラワーアーチのちょうど真ん中。
頭上のアーチが途切れ、少し広くなっている場所で、私はぴたりと足を止めた。
――この感覚を、私は知っている。
光差し込む楽園のようなその場所で、私は天を仰ぎ見た。
ふわり。
穏やかな秋の陽射しよりも優しく柔らかい、真っ白な光が、空から降り注ぐ。
――ああ。戻ってくる。
欠落していた魂の欠片が。
痺れるほどに鮮やかな、七色の世界が。
それは、一年前と同じで。
けれど、一年前と何もかもが違う。
空がまばゆい光に包まれて、辺り一面が白に満ちて。
――空から降ってきた少年は、ゆっくりと地上へと降り立つ。
音もなく、言葉もなく。
ここにあるのは、眩しいほどに世界を満たす、色の――想いの、奔流。
焦がれるほどに望んでいた、その美しい顔が、今私の目の前にある。
長いまつ毛、すっと通った鼻筋。
形良い唇は弧を描き、美しい微笑みをたたえている。
柔らかな水色の髪は、式典に参加するためにしっかりと整えられ、どきりとするような色気を醸し出す。
嬉しそうに細まった金色の瞳は、この上なく澄み渡っていて、私だけを映している。
「――パステル」
少年は、声を発した。
静かな、透き通った、美しい声で、私の名を呼ぶ。
私は、溢れる衝動のまま、その胸の中に飛び込んだ。
ぎゅう、とその背に腕を回す。
「セオ……!」
空から降りてきた美しい少年は、ただただ無言で、私を抱きしめ返す。
優しく、けれど強く。
会えなかったその時間を、その隙間を、埋めるように――。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説

【完結】勘違いから始まる剣聖側仕えと没落貴族の成り上がりーー側仕えが強いことはそんなにおかしいことなのでしょうかーー
まさかの
ファンタジー
4/21 追記
後日談を少しだけ投稿予定です。新作に時間取られておりますので、5月から数話程度出します。
フェニルの後日談を少しだけお待ちくださいませ。
大罪を犯した親のせいで大変な人生を送る貴族レーシュ・モルドレッドは野心があった。
しかし、他の貴族から嫌われ、常に暗殺の危険に晒されていた。
そんな嫌われ貴族に、剣聖という特殊な加護を持つエステルが世話係である側仕えとしてやってきたのだった。
レーシュは快く出迎え、顔を見ないままでエステルへ愛をささやいた。
お互いの顔が初めて向かい合った時に、レーシュは目を揺らし、体を震わせながら、言葉を詰まらせた。
それは愛の──。
「だれだ……この田舎娘は──!?」
言葉ではなかった!?
本来は貴族しかなれない側仕えに、剣聖の加護を持つ最強の女がなってしまった!
いがみあう二人だが、お互いに長所を補い、権力と欲が絡み合う貴族社会を生き抜いていく。
誰も知らなかった。嫌われ貴族の側仕えがあまりにも特殊なことを。
エステルは今日も思う。
側仕えが強いことはそんなにおかしいことなのでしょうか。
小説家になろう、エブリスタ、アルファポリス、カクヨムで投稿しています。

追放された宮廷錬金術師、彼女が抜けた穴は誰にも埋められない~今更戻ってくれと言われても、隣国の王子様と婚約決まってたのでもう遅い~
まいめろ
ファンタジー
錬金術師のウィンリー・トレートは宮廷錬金術師として仕えていたが、王子の婚約者が錬金術師として大成したので、必要ないとして解雇されてしまった。孤児出身であるウィンリーとしては悲しい結末である。
しかし、隣国の王太子殿下によりウィンリーは救済されることになる。以前からウィンリーの実力を知っていた
王太子殿下の計らいで隣国へと招かれ、彼女はその能力を存分に振るうのだった。
そして、その成果はやがて王太子殿下との婚約話にまで発展することに。
さて、ウィンリーを解雇した王国はどうなったかというと……彼女の抜けた穴はとても補填出来ていなかった。
だからといって、戻って来てくれと言われてももう遅い……覆水盆にかえらず。

婚約者に嫌われているようなので離れてみたら、なぜか抗議されました
花々
恋愛
メリアム侯爵家の令嬢クラリッサは、婚約者である公爵家のライアンから蔑まれている。
クラリッサは「お前の目は醜い」というライアンの言葉を鵜呑みにし、いつも前髪で顔を隠しながら過ごしていた。
そんなある日、クラリッサは王家主催のパーティーに参加する。
いつも通りクラリッサをほったらかしてほかの参加者と談笑しているライアンから離れて廊下に出たところ、見知らぬ青年がうずくまっているのを見つける。クラリッサが心配して介抱すると、青年からいたく感謝される。
数日後、クラリッサの元になぜか王家からの使者がやってきて……。
✴︎感想誠にありがとうございます❗️
✴︎ネタバレ見たくない人もいるかなと思いつつタグ追加してみました。後でタグ消すかもしれません❗️

異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。

【完結】人生で一番幸せになる日 ~『災い』だと虐げられた少女は、嫁ぎ先で冷血公爵様から溺愛されて強くなる~
八重
恋愛
【全32話+番外編】
「過去を、後ろを見るのはやめます。今を、そして私を大切に思ってくださっている皆さんのことを思いたい!」
伯爵家の長女シャルロッテ・ヴェーデルは、「生まれると災いをもたらす」と一族で信じられている『金色の目』を持つ少女。生まれたその日から、屋敷には入れてもらえず、父、母、妹にも虐げられて、一人ボロボロの「離れ」で暮らす。
ある日、シャルロッテに『冷血公爵』として知られるエルヴィン・アイヒベルク公爵から、なぜか婚約の申し込みがくる。家族は「災い」であるシャルロッテを追い出すのにちょうどいい口実ができたと、彼女を18歳の誕生日に嫁がせた。
しかし、『冷血公爵』とは裏腹なエルヴィンの優しく愛情深い素顔と婚約の理由を知り、シャルロッテは彼に恩返しするため努力していく。
そして、一族の中で信じられている『金色の目』の話には、実は続きがあって……。
マナーも愛も知らないシャルロッテが「夫のために役に立ちたい!」と努力を重ねて、幸せを掴むお話。
※引き下げにより、書籍版1、2巻の内容を一部改稿して投稿しております

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが

レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました

悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!
ユウ
ファンタジー
乙女ゲームの王子に転生してしまったが断罪イベント三秒前。
婚約者を蔑ろにして酷い仕打ちをした最低王子に転生したと気づいたのですべての罪を被る事を決意したフィルベルトは公の前で。
「本日を持って私は廃嫡する!王座は弟に譲り、婚約者のマリアンナとは婚約解消とする!」
「「「は?」」」
「これまでの不始末の全ては私にある。責任を取って罪を償う…全て悪いのはこの私だ」
前代未聞の出来事。
王太子殿下自ら廃嫡を宣言し婚約者への謝罪をした後にフィルベルトは廃嫡となった。
これでハッピーエンド。
一代限りの辺境伯爵の地位を許され、二人の幸福を願ったのだった。
その潔さにフィルベルトはたちまち平民の心を掴んでしまった。
対する悪役令嬢と第二王子には不測の事態が起きてしまい、外交問題を起こしてしまうのだったが…。
タイトル変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる