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第六章 赤
第106話 「許してやると思うか?」
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貴賓室の中央では、ファブロ王国の国王とフレッドが戦っている。
キン、キンと高い音を響かせながら、剣を打ち合う。
国王が横から打てば、フレッドは剣身を当てて受け流す。
そのまま流れるようにフレッドが連撃を放てば、国王は軽いステップでかわし、或いは受け止めていく。
剣のことは私には分からないが、二人の腕は互角のように見えた。
最後に上段で刃を合わせると、二人は同時に、大きく後ろへと跳んだ。
二人は剣の切先を互いに向けて、ぴたりと制止する。
「国王も、フレッドも、落ち着くにゃー! 話せば分かるにゃー!」
ノラが必死になって止めている。
痛みを伴うほどの緊張感が肌を刺し、喉がひりついて声が出せない。
私は怖くなって、セオの腕にぎゅっとしがみつく。
セオは、意外にも落ち着いていて、事態をただ静観している。
私がセオに目を向けると、セオは、ただ静かに頷いた。
セオの意図するところが分からなかった私は、改めて対峙する二人を眺める。
二人は、同時に剣先をすうっと下ろしたのだった。
「――もう、大丈夫なようじゃな。お主も、ワシも」
「……ああ」
そう言って二人は剣を鞘にしまうと、歩み寄って固く握手を交わしたのだった。
「……にゃ? どういうことにゃ」
「おお、ノラ。二人も、来ておったのか」
ノラの呟きにフレッドはようやくこちらを向く。
「お祖父様。話し合いは済んだの?」
セオの質問に、国王も、ヒューゴによく似た秀麗な顔をこちらに向けた。
その瞳には、しっかりと理性の色が輝いている。
「うむ。ばっちりしっかり平和的解決じゃ。剣なぞ性に合わんのう、やっぱり」
「余は、楽しかったぞ。久々に手合わせして、頭がすっきりした」
「何よりじゃ。明日は筋肉痛になりそうじゃのう、はっはっは」
手合わせ、つまり剣で勝負をしていたのだろうか。
仮にも国王と元聖王が、刃も潰していない真剣で?
「平和に解決したなら良かった」
どう見ても平和じゃなさそうに慄き引きつった顔で腰を抜かしていた国王の侍従が、深呼吸をする。
侍従はようやく立ち上がると、冷めてしまったであろうテーブル上の紅茶を回収し、下がっていった。
「……で、この平和的な空間で一体何があったのにゃ」
尻尾をへにゃりと下げたノラが、ため息をつきながら質問する。
国王とフレッドは、旧知の仲であるかのように、向かい合わせのソファーに同時に腰掛けた。
「いやあ、見ての通り、国王が正気に戻ったじゃろ? 濁った魔力を放出したからじゃろうな。それで、今なら聞けると思って、ワシ、聞いたんじゃ。九年前にワシの娘を殺したのはお前か、ってのう」
「ス、ストレートにゃ」
「余は、答えた。そうだ、と。そして、聞いた。愛しき余の花を目覚めぬ悪夢に落としたのはお前の娘か、と」
「こここっちもストレートにゃ!?」
ノラが一人で目を回している。気持ちはわかる。
今みたいに穏やかな口調で、何なら薄い笑みを浮かべながら話すような内容では決してない。
「それでワシは、その通り、だが娘たちは苦しむ精霊を救っただけで間違ったことはしておらん、なんて言ったのう」
「斃すことが救うことなのか、他に方法があったのではないかと余は尋ねた。毒蛇が消えたせいでヴァイオレットの心は眠ってしまったのではないか、と」
「ワシはこう答えたのう。精霊は力が戻れば復活する。他の方法は知らんし、そもそも精霊が苦しんでいたのは加護を受けた人間が間違った力の使い方をしたからじゃと」
国王は、一度大きく息をついた。
声のトーンを少し下げ、続きを語り始める。
「余は……思い当たることが幾つもあった。気付けば余の周りには、ヴァイオレットしか居なくなっていた。父も母も、幼馴染も友人も、信頼する家臣も皆、床に臥した。
彼女だけは失いたくなくて、余は彼女に依存してしまったのだ。それはヴァイオレットが齎した美しき毒だった」
国王は、苦々しげに眉を顰めた。
その瞳には、哀しみが深く深く根を張っている。
「ワシは、こう続けた。精霊が戻ってくるのに必要なのは、精霊が傷を癒す時間だけ。魔物と化した精霊を斃《たお》した者を消したところで、精霊が戻ってくる訳ではないと」
「――余は、謝罪した。自分の罪の重さに、ヴァイオレットの撒いた毒の恐ろしさに、今更ながらに気が付いたのだ。
余が以前、ジェイコブ殿に聞いた話では、仇打ちをすれば精霊は戻ってくるやもしれぬ、と――しかし、それは間違いだった。実際、未だにヴァイオレットは戻ってこない」
国王は、声のトーンをさらに下げた。
その声には、後悔が滲んでいる。
「余は湖を無理矢理王領にした。度々湖に赴き、岩を崩し、迷宮を探索させた。だが、毒蛇が再び現れることはなかった。
余の力は、日に日に黒く染まっていった。時折、力が意図せず暴走するようになった。先日も、湖の岩場、毒蛇の迷宮の近くで力を大きく暴走させてしまった。
そして、先程も……。余は、たった一人の息子を、傷付けてしまった」
国王は、声を震わせ、両の手のひらで顔を覆ったのだった。
「それで、なんで戦うことになったのにゃー。国王が謝って解決したんじゃないのかにゃ?」
「解決? どんな事情があったにせよ、こやつはワシの娘たちを手にかけたんじゃぞ? ワシが許してやると思うか?」
フレッドは、すうっと目を細め、眉に力を込めた。
鋭い視線を国王に向けるが、もう何かしようという気配は感じない。
「この男は、余を突然殴りつけたのだ。床に倒れ呆然とする余に、この男は剣を向けてきた。だから余も剣を取った。
――正直、もう死んでも良いと思っていた。ここで殺されるなら本望だと。今なら魔力を制御できるから、斬られれば死ねるかもしれぬ。
しかし、フレデリック殿は言葉や態度とは裏腹に、殺気を放っていなかった」
「にゃ?」
ノラは首を傾げていたが、セオは頷いていた。
セオも、フレッドと国王が本気ではないことに気が付いていたのだろう。
「ワシは、この男を恨んでおる。じゃが、蓋を開けてみると、この男は兄上とヴァイオレットの手のひらで転がされただけ。
ソフィアも復讐など望んでいないじゃろうし、それに、この男の望みは現世から解放されることじゃろう? なら、生を繋ぎ義務を果たさせることこそが、ワシが与えられる一番の罰じゃ」
「――フレデリック殿。そなたは甘すぎる。王として立つには、相応しくない」
「はっはっは、そんなの、ワシ自身が一番分かっとる。それに、王として相応しくないのはお互い様じゃのう」
フレッドは、すっきりしたような顔で笑う。
そこにはもはや、負の感情など一欠片もこもっていない。
それを見て、ファブロ王国の国王も、ふっと表情を緩めたのだった。
キン、キンと高い音を響かせながら、剣を打ち合う。
国王が横から打てば、フレッドは剣身を当てて受け流す。
そのまま流れるようにフレッドが連撃を放てば、国王は軽いステップでかわし、或いは受け止めていく。
剣のことは私には分からないが、二人の腕は互角のように見えた。
最後に上段で刃を合わせると、二人は同時に、大きく後ろへと跳んだ。
二人は剣の切先を互いに向けて、ぴたりと制止する。
「国王も、フレッドも、落ち着くにゃー! 話せば分かるにゃー!」
ノラが必死になって止めている。
痛みを伴うほどの緊張感が肌を刺し、喉がひりついて声が出せない。
私は怖くなって、セオの腕にぎゅっとしがみつく。
セオは、意外にも落ち着いていて、事態をただ静観している。
私がセオに目を向けると、セオは、ただ静かに頷いた。
セオの意図するところが分からなかった私は、改めて対峙する二人を眺める。
二人は、同時に剣先をすうっと下ろしたのだった。
「――もう、大丈夫なようじゃな。お主も、ワシも」
「……ああ」
そう言って二人は剣を鞘にしまうと、歩み寄って固く握手を交わしたのだった。
「……にゃ? どういうことにゃ」
「おお、ノラ。二人も、来ておったのか」
ノラの呟きにフレッドはようやくこちらを向く。
「お祖父様。話し合いは済んだの?」
セオの質問に、国王も、ヒューゴによく似た秀麗な顔をこちらに向けた。
その瞳には、しっかりと理性の色が輝いている。
「うむ。ばっちりしっかり平和的解決じゃ。剣なぞ性に合わんのう、やっぱり」
「余は、楽しかったぞ。久々に手合わせして、頭がすっきりした」
「何よりじゃ。明日は筋肉痛になりそうじゃのう、はっはっは」
手合わせ、つまり剣で勝負をしていたのだろうか。
仮にも国王と元聖王が、刃も潰していない真剣で?
「平和に解決したなら良かった」
どう見ても平和じゃなさそうに慄き引きつった顔で腰を抜かしていた国王の侍従が、深呼吸をする。
侍従はようやく立ち上がると、冷めてしまったであろうテーブル上の紅茶を回収し、下がっていった。
「……で、この平和的な空間で一体何があったのにゃ」
尻尾をへにゃりと下げたノラが、ため息をつきながら質問する。
国王とフレッドは、旧知の仲であるかのように、向かい合わせのソファーに同時に腰掛けた。
「いやあ、見ての通り、国王が正気に戻ったじゃろ? 濁った魔力を放出したからじゃろうな。それで、今なら聞けると思って、ワシ、聞いたんじゃ。九年前にワシの娘を殺したのはお前か、ってのう」
「ス、ストレートにゃ」
「余は、答えた。そうだ、と。そして、聞いた。愛しき余の花を目覚めぬ悪夢に落としたのはお前の娘か、と」
「こここっちもストレートにゃ!?」
ノラが一人で目を回している。気持ちはわかる。
今みたいに穏やかな口調で、何なら薄い笑みを浮かべながら話すような内容では決してない。
「それでワシは、その通り、だが娘たちは苦しむ精霊を救っただけで間違ったことはしておらん、なんて言ったのう」
「斃すことが救うことなのか、他に方法があったのではないかと余は尋ねた。毒蛇が消えたせいでヴァイオレットの心は眠ってしまったのではないか、と」
「ワシはこう答えたのう。精霊は力が戻れば復活する。他の方法は知らんし、そもそも精霊が苦しんでいたのは加護を受けた人間が間違った力の使い方をしたからじゃと」
国王は、一度大きく息をついた。
声のトーンを少し下げ、続きを語り始める。
「余は……思い当たることが幾つもあった。気付けば余の周りには、ヴァイオレットしか居なくなっていた。父も母も、幼馴染も友人も、信頼する家臣も皆、床に臥した。
彼女だけは失いたくなくて、余は彼女に依存してしまったのだ。それはヴァイオレットが齎した美しき毒だった」
国王は、苦々しげに眉を顰めた。
その瞳には、哀しみが深く深く根を張っている。
「ワシは、こう続けた。精霊が戻ってくるのに必要なのは、精霊が傷を癒す時間だけ。魔物と化した精霊を斃《たお》した者を消したところで、精霊が戻ってくる訳ではないと」
「――余は、謝罪した。自分の罪の重さに、ヴァイオレットの撒いた毒の恐ろしさに、今更ながらに気が付いたのだ。
余が以前、ジェイコブ殿に聞いた話では、仇打ちをすれば精霊は戻ってくるやもしれぬ、と――しかし、それは間違いだった。実際、未だにヴァイオレットは戻ってこない」
国王は、声のトーンをさらに下げた。
その声には、後悔が滲んでいる。
「余は湖を無理矢理王領にした。度々湖に赴き、岩を崩し、迷宮を探索させた。だが、毒蛇が再び現れることはなかった。
余の力は、日に日に黒く染まっていった。時折、力が意図せず暴走するようになった。先日も、湖の岩場、毒蛇の迷宮の近くで力を大きく暴走させてしまった。
そして、先程も……。余は、たった一人の息子を、傷付けてしまった」
国王は、声を震わせ、両の手のひらで顔を覆ったのだった。
「それで、なんで戦うことになったのにゃー。国王が謝って解決したんじゃないのかにゃ?」
「解決? どんな事情があったにせよ、こやつはワシの娘たちを手にかけたんじゃぞ? ワシが許してやると思うか?」
フレッドは、すうっと目を細め、眉に力を込めた。
鋭い視線を国王に向けるが、もう何かしようという気配は感じない。
「この男は、余を突然殴りつけたのだ。床に倒れ呆然とする余に、この男は剣を向けてきた。だから余も剣を取った。
――正直、もう死んでも良いと思っていた。ここで殺されるなら本望だと。今なら魔力を制御できるから、斬られれば死ねるかもしれぬ。
しかし、フレデリック殿は言葉や態度とは裏腹に、殺気を放っていなかった」
「にゃ?」
ノラは首を傾げていたが、セオは頷いていた。
セオも、フレッドと国王が本気ではないことに気が付いていたのだろう。
「ワシは、この男を恨んでおる。じゃが、蓋を開けてみると、この男は兄上とヴァイオレットの手のひらで転がされただけ。
ソフィアも復讐など望んでいないじゃろうし、それに、この男の望みは現世から解放されることじゃろう? なら、生を繋ぎ義務を果たさせることこそが、ワシが与えられる一番の罰じゃ」
「――フレデリック殿。そなたは甘すぎる。王として立つには、相応しくない」
「はっはっは、そんなの、ワシ自身が一番分かっとる。それに、王として相応しくないのはお互い様じゃのう」
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