106 / 154
第六章 赤
第104話 「この世こそが地獄だ」
しおりを挟む
炭化し真っ黒になってしまった室内の中央に立っていたのは、肩を震わせて低く嗤っている男性。
黄金の冠を戴く、その男は――
「父上……?」
――ヒューゴの父、ファブロ王国の国王その人だった。
豪奢なマントに覆われた背中からは、異様なほどに禍々しい気配が溢れ出している。
「――余は、死ねぬのか。この炎は、我が身を焼いてはくれぬのか」
「父上、どうして……」
「刃なら死ねるのか? 否、余の炎は刃をも溶かす。余は、死ねぬのか……」
ヒューゴは国王に話しかけるも、国王はこちらに背を向けたまま。
私たちに気付いていない様子で、ぶつぶつと独り呟いている。
「毒杯を呷れば死ねるか? 毒……毒……。ヴァイオレット……愛しき余の毒花よ……何故目覚めぬ?」
声のトーンが、更に下がる。
炎とは真逆の冷め切った声に、濃厚な悲哀と絶望が混じってゆく。
「そうか……毒花よ。まだ足りぬのか」
国王の言葉に、禍々しい魔力に、狂気がじわじわと折り重なっていく。
カイとフレッドが、身構えた。
ノラも毛を逆立てて、ふー、と威嚇している。
セオは、私を支えながら、ゆっくり下がらせてくれる。
「世の全てを、愛しきそなたを苦しめた全てを――」
ヒューゴは、呆然と立ち尽くしていて、一歩たりとも動かない。
狂気が、魔力が、満ちていく。
「焼き尽くさねば――戻って来ぬのだな?」
熱気が、高まっていく。国王の足元から、炎が噴き上がる。
「燃やす……全てを……何もかも、焼き尽くさねばならぬ……」
ごう、と音を立てて火柱が立ち上がる。
弾かれたように、ヒューゴが声を張り上げた。
「父上! おやめ下さい!」
「地獄の業火と言うならば、この世こそが地獄だ……全て燃えてしまうがよい……!」
「父上ーーーっっ!!」
私たちの前に薄い盾のような結界が張られ、間一髪、炎が逸れていく。カイの魔法だ。
私の水魔法はもう使えないし、セオの風魔法も燃え盛る炎とは相性が悪い。
フレッドの地魔法なら炎を防ぐことも出来るかもしれないが、国王を傷つけてしまう可能性が高い上、屋内で使用したら建物が崩れてしまう可能性もあった。
「父上っ! どうすれば届く……っ」
「くそっ! すげえ熱気だ……! 俺の『盾』じゃあ防ぎきれねえ!」
「一旦屋外に退避するんじゃ!」
結界を張っているカイと、動けずにいるヒューゴを残して、私たちは部屋の外へと退避する。
カイも一歩ずつ後ろに下がっているが――
「カイ、ヒューゴ! 早く逃げるにゃ!」
ノラが悲痛な声で叫ぶ。
カイの魔法が消えかかっている。
しかし、ヒューゴは動こうとしない。
「ヒューゴ殿下! 逃げて下さい! 俺の力じゃ、もう抑えられねぇっ!!」
「――ダメだ。私がやらねば誰がやるのだ。火の精霊よ、私に力を……!」
ヒューゴは、自分の父親に両の手のひらを向ける。
王冠を戴く、我を忘れし人の背に。
ヒューゴが翳した手に、小さな光が集まってゆく。
「駄目にゃ! それじゃあ国王は止められないにゃ! やるなら炎をぶつけるんじゃなく、炎の制御を乗っ取るんだにゃ!」
「――分かった。やってみる……!」
ノラの言葉に応じたヒューゴは、狙いを変えて、立ち昇る火柱に向かって手を翳す。
大きさを増し続けていた火柱は、時が止まったように、広がるのをやめた。
ゆっくり、少しずつだが、その大きさを減じていく。
「その調子にゃ!」
魔法を制御するヒューゴの額には、玉のような汗が浮かんでいる。
だが、その時。
「――余の邪魔をする者は……誰だ?」
国王が、振り返る。
ゆっくりと、重いマントが翻る。
その瞳には、一切の光も呑み込む、昏い炎が揺らめいていた。
「父上……もう、やめて下さい……」
ヒューゴは、首を振って、泣きそうな声で懇願する。
だが――
「……誰だ。お前も、余を謀るか」
国王には、届かなかった。
「父上、私が、貴方の息子がわからぬと……?」
「余には息子などおらぬ、友などおらぬ、家臣などおらぬ。余の元に残るは、忌まわしきこの力と、目覚めぬ毒花だけ……」
炎が、哀しげに揺らめく。
しかしそれも一瞬のこと。
「――余の元には、もう何もないのだぁっっ!!」
再び膨れ上がった炎は、獰猛な獣の姿を取って、ヒューゴに襲いかかった。
「くっ! 制御、出来ないっ……!!」
「た、『盾』が……!! 殿下、逃げ――」
炎の獣はヒューゴ目がけて牙を剥く。
カイの『盾』は炎を抑え切ることが出来ず、バリンと音を立てて砕けてしまう。
それと同時に、カイは、糸が切れたように崩れ落ちてしまった。
たった一瞬――
瞬く間に、ヒューゴは炎の獣に呑み込まれてしまったのだった。
「ヒューゴっ!! カイーーーっ!!」
ノラの悲痛な叫びが辺りに響き渡る。
炎が、すうっと消えていく。
炎の消えたその跡には。
息はあるものの、意識を失い倒れている、王太子ヒューゴとカイの姿。
そして――
それを見つめる、闇色の瞳が一対。
その瞳には、恐怖か、後悔か、はたまた絶望か、先程とは異なる色が浮かんでいた。
瞳の奥の昏い炎も、禍々しい魔力も、もう消え去っている。
国王は、ただただ自分の両の手を見つめていた。
――自ら傷付けた息子のヒューゴとよく似た、怜悧な表情で。
黄金の冠を戴く、その男は――
「父上……?」
――ヒューゴの父、ファブロ王国の国王その人だった。
豪奢なマントに覆われた背中からは、異様なほどに禍々しい気配が溢れ出している。
「――余は、死ねぬのか。この炎は、我が身を焼いてはくれぬのか」
「父上、どうして……」
「刃なら死ねるのか? 否、余の炎は刃をも溶かす。余は、死ねぬのか……」
ヒューゴは国王に話しかけるも、国王はこちらに背を向けたまま。
私たちに気付いていない様子で、ぶつぶつと独り呟いている。
「毒杯を呷れば死ねるか? 毒……毒……。ヴァイオレット……愛しき余の毒花よ……何故目覚めぬ?」
声のトーンが、更に下がる。
炎とは真逆の冷め切った声に、濃厚な悲哀と絶望が混じってゆく。
「そうか……毒花よ。まだ足りぬのか」
国王の言葉に、禍々しい魔力に、狂気がじわじわと折り重なっていく。
カイとフレッドが、身構えた。
ノラも毛を逆立てて、ふー、と威嚇している。
セオは、私を支えながら、ゆっくり下がらせてくれる。
「世の全てを、愛しきそなたを苦しめた全てを――」
ヒューゴは、呆然と立ち尽くしていて、一歩たりとも動かない。
狂気が、魔力が、満ちていく。
「焼き尽くさねば――戻って来ぬのだな?」
熱気が、高まっていく。国王の足元から、炎が噴き上がる。
「燃やす……全てを……何もかも、焼き尽くさねばならぬ……」
ごう、と音を立てて火柱が立ち上がる。
弾かれたように、ヒューゴが声を張り上げた。
「父上! おやめ下さい!」
「地獄の業火と言うならば、この世こそが地獄だ……全て燃えてしまうがよい……!」
「父上ーーーっっ!!」
私たちの前に薄い盾のような結界が張られ、間一髪、炎が逸れていく。カイの魔法だ。
私の水魔法はもう使えないし、セオの風魔法も燃え盛る炎とは相性が悪い。
フレッドの地魔法なら炎を防ぐことも出来るかもしれないが、国王を傷つけてしまう可能性が高い上、屋内で使用したら建物が崩れてしまう可能性もあった。
「父上っ! どうすれば届く……っ」
「くそっ! すげえ熱気だ……! 俺の『盾』じゃあ防ぎきれねえ!」
「一旦屋外に退避するんじゃ!」
結界を張っているカイと、動けずにいるヒューゴを残して、私たちは部屋の外へと退避する。
カイも一歩ずつ後ろに下がっているが――
「カイ、ヒューゴ! 早く逃げるにゃ!」
ノラが悲痛な声で叫ぶ。
カイの魔法が消えかかっている。
しかし、ヒューゴは動こうとしない。
「ヒューゴ殿下! 逃げて下さい! 俺の力じゃ、もう抑えられねぇっ!!」
「――ダメだ。私がやらねば誰がやるのだ。火の精霊よ、私に力を……!」
ヒューゴは、自分の父親に両の手のひらを向ける。
王冠を戴く、我を忘れし人の背に。
ヒューゴが翳した手に、小さな光が集まってゆく。
「駄目にゃ! それじゃあ国王は止められないにゃ! やるなら炎をぶつけるんじゃなく、炎の制御を乗っ取るんだにゃ!」
「――分かった。やってみる……!」
ノラの言葉に応じたヒューゴは、狙いを変えて、立ち昇る火柱に向かって手を翳す。
大きさを増し続けていた火柱は、時が止まったように、広がるのをやめた。
ゆっくり、少しずつだが、その大きさを減じていく。
「その調子にゃ!」
魔法を制御するヒューゴの額には、玉のような汗が浮かんでいる。
だが、その時。
「――余の邪魔をする者は……誰だ?」
国王が、振り返る。
ゆっくりと、重いマントが翻る。
その瞳には、一切の光も呑み込む、昏い炎が揺らめいていた。
「父上……もう、やめて下さい……」
ヒューゴは、首を振って、泣きそうな声で懇願する。
だが――
「……誰だ。お前も、余を謀るか」
国王には、届かなかった。
「父上、私が、貴方の息子がわからぬと……?」
「余には息子などおらぬ、友などおらぬ、家臣などおらぬ。余の元に残るは、忌まわしきこの力と、目覚めぬ毒花だけ……」
炎が、哀しげに揺らめく。
しかしそれも一瞬のこと。
「――余の元には、もう何もないのだぁっっ!!」
再び膨れ上がった炎は、獰猛な獣の姿を取って、ヒューゴに襲いかかった。
「くっ! 制御、出来ないっ……!!」
「た、『盾』が……!! 殿下、逃げ――」
炎の獣はヒューゴ目がけて牙を剥く。
カイの『盾』は炎を抑え切ることが出来ず、バリンと音を立てて砕けてしまう。
それと同時に、カイは、糸が切れたように崩れ落ちてしまった。
たった一瞬――
瞬く間に、ヒューゴは炎の獣に呑み込まれてしまったのだった。
「ヒューゴっ!! カイーーーっ!!」
ノラの悲痛な叫びが辺りに響き渡る。
炎が、すうっと消えていく。
炎の消えたその跡には。
息はあるものの、意識を失い倒れている、王太子ヒューゴとカイの姿。
そして――
それを見つめる、闇色の瞳が一対。
その瞳には、恐怖か、後悔か、はたまた絶望か、先程とは異なる色が浮かんでいた。
瞳の奥の昏い炎も、禍々しい魔力も、もう消え去っている。
国王は、ただただ自分の両の手を見つめていた。
――自ら傷付けた息子のヒューゴとよく似た、怜悧な表情で。
0
あなたにおすすめの小説
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
魔法使いとして頑張りますわ!
まるねこ
恋愛
母が亡くなってすぐに伯爵家へと来た愛人とその娘。
そこからは家族ごっこの毎日。
私が継ぐはずだった伯爵家。
花畑の住人の義妹が私の婚約者と仲良くなってしまったし、もういいよね?
これからは母方の方で養女となり、魔法使いとなるよう頑張っていきますわ。
2025年に改編しました。
いつも通り、ふんわり設定です。
ブックマークに入れて頂けると私のテンションが成層圏を超えて月まで行ける気がします。m(._.)m
Copyright©︎2020-まるねこ
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
「お前を愛することはない」と言われたお飾りの妻ですが、何か?
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することはない!」「そんな事を言うために女性の寝室に押し入ったのですか? もう寝るつもりで化粧を落として髪をほどいて寝着に着替えてるのに! 最っ低!」
仕事大好き女が「お飾りの妻最高!」と恋愛感情無しで結婚したらこうなるよね、というお話。
【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる