33 / 70
第30話『Q.MPってどうやって回復させるの?』
しおりを挟む
「もぐもぐ……お昼は意外と暇ですね」
本日のメニュー、パスタとスープ。シンプルだが美味しい。本日はグルメリポート回では無く魔法研究回なので以下略。
……え? だめ? 頼むよ。俺の脳内解説を文字に起こしてる人がめんどくさいって言ってるんだよ。いいよね? ……よし。
「そう言えば今日は魔法の研究するって言ってたな。どうだ? 順調か?」
ダグラスさんが早くも食事を終えて、背もたれに寄りかかりながら話題を振る。回答者はとおるさんです。宜しくお願いします。
「はい……と言いたいところですけど、MP切れで研究が行き止まっちゃいまして……」
情けないという風に頭を書きながら話す俺に、エリシアさんは質問を重ねてきた。
「MPが無くなったということは、魔法が使えたということですか?」
「はい。先生に教えてもらった初級魔法と、もう一つもっと簡単な魔法を試してみました」
両手を胸の前で揃えて「あらまあそれはすごい」と言いそうな表情のエリシアさん。違うな。これは見せて! という合図だ。
「あ、MP回復したらお見せしますね」
「是非お願いします」
「楽しみにしてるぜ」
苦笑しながら魔法の披露を約束する俺。オルロッツ夫婦は俺が困っているのに気づいていないのか、はたまた魔法に興味がありすぎるのか分からないが、それはそれは良い笑顔だった。
■■■
さて、食事によるMP回復はあったのか。確認していこうと思う。
冒険者カードに魔力を注ぐ……事が出来ない。つまりMPは回復していないということか。
ステータスを表示するために注ぐMPは1。ヒーリング、アイスボルト、ファイアボルト、ライトニングボルトを一回ずつ。それとザップ一発。恐らくだが、初級魔法四つはMP消費2で、ザップは1なのだろう。そう考えれば最大10ある俺のMPが丁度空になる。
「では、検証がてら昼寝でもしますかね」
独り言を小さく吐きながら、俺はベットへと体を運ぶ。
MPが無くなったと何と無くだが疲労感が増すんだよな。
俺はベットと布団に挟まれ、布団の適度な重みが体をマッサージするような感覚にとらわれながら、浅い眠りに入っていった。
■■■
カタンッ――。
「はっ!!」
決して誰かに起こされたわけではない。今聞こえた音は外を歩く人が荷物を落とした音だ。何を思って飛び起きたのかというと、その音が台所の音と思い、夜まで寝過ごしてしまったのかと勘違いしたのだ。
部屋に取り付けられた時計の針は午後三時を指している。二時間ちょっと寝たようだな。
俺はベットから降り、床にあぐらをかいて座ると、ポケットから冒険者カードを取り出す。
「さて、問題のMPはどうかな……」
俺は恐る恐る冒険者カードをなぞり、魔力を注ぐ。ステータス画面は――無事表示された。
よし! 成功だ。
表示されたステータスには、
MP[9/10]と記されている。つまり全回復だ。俺は睡眠をとることでMPを回復できるという事実を知った。
しかし、これは戦闘ではなんの役にも立たないな。まさか戦場の真っ只中で寝るわけにもいかないし……いや、むしろバレない? ――な訳ないね。
さてさて、おふざけもここまで。いよいよスマホの充電に取り掛かる。っと、その前に、アレやっとこうぜ。ニヒヒ。
「隊長! 我々はこれより、特別任務『スマートフォンの充電』に取り掛かります! ……そうか。くれぐれも安全第一でな。……やさしきお言葉、誠にありがとうございます。必ずや成功させて見せますゆえ、どうか最後まで見守っていてください。いくぞー! えい!」
……はい。くだらない茶番にお付き合いいただき、それこそ誠にありがとうございました。この茶番劇は、四トリーと、ご覧のアホの提供でお送りしました。
「ライトニングボルト!」
いきなり賢者モードに入り、数秒前の行為が恥ずかしくなるあるあるを脳裏からかき消さんとばかりに放つ、覚えたての魔法。
ここでもう一度おさらいしよう。魔法に大切なのはイメージ。使用者のイメージの違いで、同じ魔法でも、その性質を大きく変える。らしい。
俺が今イメージしているのは攻撃用のライトニングボルトでは無く、スマホの充電のためのライトニングボルト……なんだかライトニングボルトに申し訳なくなってきた。しかしながらそれは仕方のないことなのだ。
話を続けよう。イメージせよ。細く長い電気。基本的にスマホの充電に使用する電力は大体10.5W。一時間半かかるらしいが、それ以上の電力を注ぐと発火する恐れがある。つまり、なるべく少しづつ、そして長い間ライトニングボルトを流し込まなければならないのだ。
「――お! ついた! ついたついた!」
子供のようにはしゃぐ俺。……いつも通りですね。しかしそんな喜びもつかの間、感情はすぐに一変する。正直なまらだるい。頭使うけど疲れるし、それしかやることないし、ひたすらスマホとにらめっこ……。
にらめっこを始めて三十分。ついにMPが切れた。一度のライトニングボルトで、七から八分間電力を流すことに成功していたが、またしてもクソ雑魚ステータスにフル充電までの道を阻まれてしまった。
「今四時ちょっと前か……流石にもう一体寝たら今度は夜ねれなくなるよな」
時計を見つめ、MP消費が厳しいことを悟ると、俺は久しぶりの電源の入ったスマホに飛びついた。もちろん最初に開くのは写真! 異世界なんて珍しい光景、撮っておかない手はない。だが使い過ぎは禁物だ。なんせバッテリーは三分の一を示している。必要最低限の時間で珍しい物だけを写すと、即座に電源をオフに。そしてポケットへと運ぶ。
そろそろお夕飯の支度の時間だ。明日不在の分、今日は少し多めに働かなくちゃな。
俺はゆっくりと立ち上がると、部屋から出て自分の仕事に加えエリシアさんの分の仕事もやらせて貰った。
そうこうしているうちに夕食の時間がやってき、お昼に約束した魔法の披露は、残り1のMPを使い『ザップ』を見せることで二人とも満足をしてくれた。
そしてあっという間に時間は流れ、就寝の時間。明日はいよいよテュー達と異世界観光。俺は遠足前日の小学生のように心を躍らせながら、布団の中へと潜り込んだ。ムクムクっと顔を出し、目を閉じる。
――明日はいい日になりますように。
心の中でそう唱え、俺は意識を手放すのだった。
本日のメニュー、パスタとスープ。シンプルだが美味しい。本日はグルメリポート回では無く魔法研究回なので以下略。
……え? だめ? 頼むよ。俺の脳内解説を文字に起こしてる人がめんどくさいって言ってるんだよ。いいよね? ……よし。
「そう言えば今日は魔法の研究するって言ってたな。どうだ? 順調か?」
ダグラスさんが早くも食事を終えて、背もたれに寄りかかりながら話題を振る。回答者はとおるさんです。宜しくお願いします。
「はい……と言いたいところですけど、MP切れで研究が行き止まっちゃいまして……」
情けないという風に頭を書きながら話す俺に、エリシアさんは質問を重ねてきた。
「MPが無くなったということは、魔法が使えたということですか?」
「はい。先生に教えてもらった初級魔法と、もう一つもっと簡単な魔法を試してみました」
両手を胸の前で揃えて「あらまあそれはすごい」と言いそうな表情のエリシアさん。違うな。これは見せて! という合図だ。
「あ、MP回復したらお見せしますね」
「是非お願いします」
「楽しみにしてるぜ」
苦笑しながら魔法の披露を約束する俺。オルロッツ夫婦は俺が困っているのに気づいていないのか、はたまた魔法に興味がありすぎるのか分からないが、それはそれは良い笑顔だった。
■■■
さて、食事によるMP回復はあったのか。確認していこうと思う。
冒険者カードに魔力を注ぐ……事が出来ない。つまりMPは回復していないということか。
ステータスを表示するために注ぐMPは1。ヒーリング、アイスボルト、ファイアボルト、ライトニングボルトを一回ずつ。それとザップ一発。恐らくだが、初級魔法四つはMP消費2で、ザップは1なのだろう。そう考えれば最大10ある俺のMPが丁度空になる。
「では、検証がてら昼寝でもしますかね」
独り言を小さく吐きながら、俺はベットへと体を運ぶ。
MPが無くなったと何と無くだが疲労感が増すんだよな。
俺はベットと布団に挟まれ、布団の適度な重みが体をマッサージするような感覚にとらわれながら、浅い眠りに入っていった。
■■■
カタンッ――。
「はっ!!」
決して誰かに起こされたわけではない。今聞こえた音は外を歩く人が荷物を落とした音だ。何を思って飛び起きたのかというと、その音が台所の音と思い、夜まで寝過ごしてしまったのかと勘違いしたのだ。
部屋に取り付けられた時計の針は午後三時を指している。二時間ちょっと寝たようだな。
俺はベットから降り、床にあぐらをかいて座ると、ポケットから冒険者カードを取り出す。
「さて、問題のMPはどうかな……」
俺は恐る恐る冒険者カードをなぞり、魔力を注ぐ。ステータス画面は――無事表示された。
よし! 成功だ。
表示されたステータスには、
MP[9/10]と記されている。つまり全回復だ。俺は睡眠をとることでMPを回復できるという事実を知った。
しかし、これは戦闘ではなんの役にも立たないな。まさか戦場の真っ只中で寝るわけにもいかないし……いや、むしろバレない? ――な訳ないね。
さてさて、おふざけもここまで。いよいよスマホの充電に取り掛かる。っと、その前に、アレやっとこうぜ。ニヒヒ。
「隊長! 我々はこれより、特別任務『スマートフォンの充電』に取り掛かります! ……そうか。くれぐれも安全第一でな。……やさしきお言葉、誠にありがとうございます。必ずや成功させて見せますゆえ、どうか最後まで見守っていてください。いくぞー! えい!」
……はい。くだらない茶番にお付き合いいただき、それこそ誠にありがとうございました。この茶番劇は、四トリーと、ご覧のアホの提供でお送りしました。
「ライトニングボルト!」
いきなり賢者モードに入り、数秒前の行為が恥ずかしくなるあるあるを脳裏からかき消さんとばかりに放つ、覚えたての魔法。
ここでもう一度おさらいしよう。魔法に大切なのはイメージ。使用者のイメージの違いで、同じ魔法でも、その性質を大きく変える。らしい。
俺が今イメージしているのは攻撃用のライトニングボルトでは無く、スマホの充電のためのライトニングボルト……なんだかライトニングボルトに申し訳なくなってきた。しかしながらそれは仕方のないことなのだ。
話を続けよう。イメージせよ。細く長い電気。基本的にスマホの充電に使用する電力は大体10.5W。一時間半かかるらしいが、それ以上の電力を注ぐと発火する恐れがある。つまり、なるべく少しづつ、そして長い間ライトニングボルトを流し込まなければならないのだ。
「――お! ついた! ついたついた!」
子供のようにはしゃぐ俺。……いつも通りですね。しかしそんな喜びもつかの間、感情はすぐに一変する。正直なまらだるい。頭使うけど疲れるし、それしかやることないし、ひたすらスマホとにらめっこ……。
にらめっこを始めて三十分。ついにMPが切れた。一度のライトニングボルトで、七から八分間電力を流すことに成功していたが、またしてもクソ雑魚ステータスにフル充電までの道を阻まれてしまった。
「今四時ちょっと前か……流石にもう一体寝たら今度は夜ねれなくなるよな」
時計を見つめ、MP消費が厳しいことを悟ると、俺は久しぶりの電源の入ったスマホに飛びついた。もちろん最初に開くのは写真! 異世界なんて珍しい光景、撮っておかない手はない。だが使い過ぎは禁物だ。なんせバッテリーは三分の一を示している。必要最低限の時間で珍しい物だけを写すと、即座に電源をオフに。そしてポケットへと運ぶ。
そろそろお夕飯の支度の時間だ。明日不在の分、今日は少し多めに働かなくちゃな。
俺はゆっくりと立ち上がると、部屋から出て自分の仕事に加えエリシアさんの分の仕事もやらせて貰った。
そうこうしているうちに夕食の時間がやってき、お昼に約束した魔法の披露は、残り1のMPを使い『ザップ』を見せることで二人とも満足をしてくれた。
そしてあっという間に時間は流れ、就寝の時間。明日はいよいよテュー達と異世界観光。俺は遠足前日の小学生のように心を躍らせながら、布団の中へと潜り込んだ。ムクムクっと顔を出し、目を閉じる。
――明日はいい日になりますように。
心の中でそう唱え、俺は意識を手放すのだった。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
もういらないと言われたので隣国で聖女やります。
ゆーぞー
ファンタジー
孤児院出身のアリスは5歳の時に天女様の加護があることがわかり、王都で聖女をしていた。
しかし国王が崩御したため、国外追放されてしまう。
しかし隣国で聖女をやることになり、アリスは幸せを掴んでいく。
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
【完結】陛下、花園のために私と離縁なさるのですね?
紺
ファンタジー
ルスダン王国の王、ギルバートは今日も執務を妻である王妃に押し付け後宮へと足繁く通う。ご自慢の後宮には3人の側室がいてギルバートは美しくて愛らしい彼女たちにのめり込んでいった。
世継ぎとなる子供たちも生まれ、あとは彼女たちと後宮でのんびり過ごそう。だがある日うるさい妻は後宮を取り壊すと言い出した。ならばいっそ、お前がいなくなれば……。
ざまぁ必須、微ファンタジーです。
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる