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【意味怖】夏至の火祭り
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日本のとある村では、夏至の日に火祭りという儀式を行っていたらしい。
しかし、いつの日からその儀式は廃れ、その村は廃村になったという。
そして今ではその村は心霊スポットになっている。
なんでも、その村に夏至の日に踏み込むと、二度と帰ってこられないとか。
だから、動画サイトなどにもその村の夏至の日の動画はないんだそうで…。
そうなると、その村に夏至の日にライブ配信を。
と考えだす奴もいるようです。
彼もその一人でした。
「心霊スポットの廃村って、ここから山二つ越えるって本当かよ・・・。
ここまで来るのにも車を降りて相当歩いたのに・・・。そりゃ廃村にもなるわ」
薄っすらと残る山道の跡を辿りながら、山の中を進む。
ここに到達するまででさえ、電波が無く、ライブ配信ができなかったことで
みんな相当不満を漏らしていた。
さすがに、こんな辺鄙なところに一人で…というのも危険なので
10人位のチームで現地に向かっているが、皆疲労困憊だ。
山を一つ越え、二つ越えたあたりで、日も暮れ、辺りは真っ暗闇に包まれた。
何せ、電気も電波も通っていない山の中だ。
「こりゃ雰囲気あるわ。良い動画が撮れそうだ」
「怖いですよー・・・もう帰りましょう」
「アホ、ここまで来て帰るなんて、何のためのに来たんだよ!
相当金も使ってるんだぞ」
テント等、夜を越す為の道具も一式そろえている。
廃村までたどり着けなければ、ただのくたびれ儲けだ。
「あ、あそこ見てください!!」
見ると、ちょっと先の方で同じような配信系の人間が、宴会を行っていた。
ちょっとした広間でキャンプファイヤーを囲んで大人数で楽しそうにしている。
「なんだありゃ、行こう!」
向こうもこちらに気づき、ようこそ。
といった感じで迎え入れてくれた。
「あなた方も、心霊スポット配信の為に?
「そうですそうです、そしたらなんと・・・。ここがその廃村だったらしいんですよ!」
「え、そうなのか!」
やっと着いた!という安心感と疲労から、やれやれといった形で腰を下ろす。
「実はね、この人たちはこの村で生活していた人達らしい。
夏至の日だけこの村に戻ってくるんですって」
見ると、数人、衣服のデザインがおかしな人たちがいる。
とても人当たりが良く、ジビエ料理にうまい酒を振舞ってくれた。
「今度この事配信しますよ、夏至の日は毎年ここでパーティしましょうよ!人集まりますよ!」
元村の人たちはウンウンと頷いてくれた。
「ところで、この村がなんで廃れたか知っています?」
元村民がふと話をし始める。
「夏至の日には、火祭りという村の伝統行事があったんです。
その行事では、今日のようにキャンプファイヤーを囲んで
酒やご馳走を振舞うんです。ですが、それを嫌がる村民もいて…」
「ほうほう、なんで嫌がったんですかね。こんなに楽しいのに」
「いやね、火祭りというのはね、お隠れになった神様を外に出す為に
祈りと共に、捧げるお祭りだったんですよ。人間を…」
「なるほど。それは嫌がりますよねぇ…
ちなみに嫌がった人達は出ていったんですか?」
「えぇ、いなくなってしまいましたね
ただ、この火祭りの風習だけは残りましてね」
「なるほど…。風習も…ですか」
「戻ってくるんですよ。我々残った村人も。
普段はここにはいませんが、この日だけは…ね。」
辺りを見渡すと、少しずつ村の人の数が増えている…?
そして、仲間達の半分以上が…いない!?
「ちょ、みんなどこい…イィったァ・・・」
立ち上がると、頭がくらくらし、まともに歩けなかった。
「この村が成り立たなくなってしまったのはですね。
村人が半分くらいいなくなってしまったんですよ。
村として行う最後の夏至の火祭りで。」
村人は足元のおぼつかない俺の両肩を二人で掴み担ぐと
また、来年も噂を流しておかないとな。などと言いながら
中央の明かりの元へ運んでいく。
夜も更け、辺りが少し明るくなっても、中央のキャンプファイヤーは延々と燃え続けている。
しかし、いつの日からその儀式は廃れ、その村は廃村になったという。
そして今ではその村は心霊スポットになっている。
なんでも、その村に夏至の日に踏み込むと、二度と帰ってこられないとか。
だから、動画サイトなどにもその村の夏至の日の動画はないんだそうで…。
そうなると、その村に夏至の日にライブ配信を。
と考えだす奴もいるようです。
彼もその一人でした。
「心霊スポットの廃村って、ここから山二つ越えるって本当かよ・・・。
ここまで来るのにも車を降りて相当歩いたのに・・・。そりゃ廃村にもなるわ」
薄っすらと残る山道の跡を辿りながら、山の中を進む。
ここに到達するまででさえ、電波が無く、ライブ配信ができなかったことで
みんな相当不満を漏らしていた。
さすがに、こんな辺鄙なところに一人で…というのも危険なので
10人位のチームで現地に向かっているが、皆疲労困憊だ。
山を一つ越え、二つ越えたあたりで、日も暮れ、辺りは真っ暗闇に包まれた。
何せ、電気も電波も通っていない山の中だ。
「こりゃ雰囲気あるわ。良い動画が撮れそうだ」
「怖いですよー・・・もう帰りましょう」
「アホ、ここまで来て帰るなんて、何のためのに来たんだよ!
相当金も使ってるんだぞ」
テント等、夜を越す為の道具も一式そろえている。
廃村までたどり着けなければ、ただのくたびれ儲けだ。
「あ、あそこ見てください!!」
見ると、ちょっと先の方で同じような配信系の人間が、宴会を行っていた。
ちょっとした広間でキャンプファイヤーを囲んで大人数で楽しそうにしている。
「なんだありゃ、行こう!」
向こうもこちらに気づき、ようこそ。
といった感じで迎え入れてくれた。
「あなた方も、心霊スポット配信の為に?
「そうですそうです、そしたらなんと・・・。ここがその廃村だったらしいんですよ!」
「え、そうなのか!」
やっと着いた!という安心感と疲労から、やれやれといった形で腰を下ろす。
「実はね、この人たちはこの村で生活していた人達らしい。
夏至の日だけこの村に戻ってくるんですって」
見ると、数人、衣服のデザインがおかしな人たちがいる。
とても人当たりが良く、ジビエ料理にうまい酒を振舞ってくれた。
「今度この事配信しますよ、夏至の日は毎年ここでパーティしましょうよ!人集まりますよ!」
元村の人たちはウンウンと頷いてくれた。
「ところで、この村がなんで廃れたか知っています?」
元村民がふと話をし始める。
「夏至の日には、火祭りという村の伝統行事があったんです。
その行事では、今日のようにキャンプファイヤーを囲んで
酒やご馳走を振舞うんです。ですが、それを嫌がる村民もいて…」
「ほうほう、なんで嫌がったんですかね。こんなに楽しいのに」
「いやね、火祭りというのはね、お隠れになった神様を外に出す為に
祈りと共に、捧げるお祭りだったんですよ。人間を…」
「なるほど。それは嫌がりますよねぇ…
ちなみに嫌がった人達は出ていったんですか?」
「えぇ、いなくなってしまいましたね
ただ、この火祭りの風習だけは残りましてね」
「なるほど…。風習も…ですか」
「戻ってくるんですよ。我々残った村人も。
普段はここにはいませんが、この日だけは…ね。」
辺りを見渡すと、少しずつ村の人の数が増えている…?
そして、仲間達の半分以上が…いない!?
「ちょ、みんなどこい…イィったァ・・・」
立ち上がると、頭がくらくらし、まともに歩けなかった。
「この村が成り立たなくなってしまったのはですね。
村人が半分くらいいなくなってしまったんですよ。
村として行う最後の夏至の火祭りで。」
村人は足元のおぼつかない俺の両肩を二人で掴み担ぐと
また、来年も噂を流しておかないとな。などと言いながら
中央の明かりの元へ運んでいく。
夜も更け、辺りが少し明るくなっても、中央のキャンプファイヤーは延々と燃え続けている。
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