【意味怖】意味が解ると怖い話【いみこわ】

【意味怖】安田記念

今日は、俺の人生のラストチャンス。

俺の全てが賭かった日だと言っても過言ではない。





俺は異世界転生モノの小説にはまっていた。

今の自分がは、もうどうやったって這い上がれない。

そんなどん底の生活をしていたから。





そんな時、１００％当てる最強AI競馬予想という

今日この日の為だけに作られたソフトを見つけた。





流れとしては完ぺきだった。

これは神が俺に与えた最後のチャンス。

ここでいくら投資できるかが運命の分かれ目。

直感でそう思った。





全ての財を投げうって、借りられる所、全てから金を借りて

ここまで来た。後戻りはできない。

慌てるとろくな事は無い。少し早めにレース場に着くと

深呼吸をし、レースに臨んだ。





さぁ、AI教えてくれ。どの馬に賭ければ良いんだ？

「13-9-7」です。

良し解った。





安田記念は競馬会の最高クラスのレース。

このレースを取って必ず俺は転生してやる。





そしてレースは始まった。

そして、俺のレースは終わった。



黒服の男に捕らえられ、二度と日の光を浴びることは無さそうだ。







最後にレースを見返してみると、安田記念の１レース前の結果は13-9-7だった。