【意味怖】意味が解ると怖い話【いみこわ】

【社会】水不足【意味怖】

水不足が年々激しさを増す。

大気汚染や水質汚染水の無駄遣いに人口増加、原因は様々だ。





各市町村の浄水施設は老朽化が激しくなり、単純に浄化するだけでも一苦労。

予算が無いからと、修繕が後回しになり能力は落ち、飲み水も買わなければならなくなった。

貧しい都市では、浄水施設にお金が回せなくなったからと、民間業者に維持管理運営を任せている。





最初は上手く運営していたようだが、民間業者は公営ではないので、赤字では成り立たない。

水道料金はどんどん値上がりし、お金を払わない家は容赦なく水道が止められていく。





聞くところによると、近所でも何件かが水道を止められて、毎日スーパーで水を購入しているらしい。





そのスーパーの水も年々値上がりしている。

水道事業が成り立たなくなってきては、スーパーの水だけが頼りだ。





ああ、昔のように湧き出る水を汲んで飲める時代がくればいいのに。



「今日は水はいくらですか？」



「500mlで3,280円になります」



「すみません・・・やめておきます」





しかたない、もっとたくさん育てるか。

こうして今日もせっせとサボテンの世話だけををして一日が過ぎる。