上 下
2 / 4

【最恐都市伝説】ひとりかくれんぼ

しおりを挟む
「ひとりかくれんぼ」
これは、現代風に名前を変えていった「反魂の術式」と言われています。
死人を生き返らせるための方法を現代風にアレンジした誰かがいるというお話。


現代ではちょっとした遊びとして行われることが多く
本来犯してはならない禁忌を誰もが平気で行ってしまうという
過去の偉大な陰陽師達からしてみれば、恐ろしい世の中に見えるでしょう。



やってはいけない・・・で検索・・・っと。
ん・・・?ひとりかくれんぼ?

面白そうだなぁ。


何々、必ず一人で行わなければならない。
へぇー・・・怖いじゃん。


ネットに上げたらバズるかもしれない。


◇◇◇
深夜2時を示す時計が鳴る。


えーっと、準備するものは・・・


まずはぬいぐるみ
古い物なら古い物程恐ろしい事が起こるっていうから
俺が生まれた時に、俺と同じ体重の物をって親が買ってくれた
このクマのぬいぐるみ。


中身を出して・・・
お、結構中身重くて本物っぽい。
良いパフォーマンスになるな。


そして代わりに自分の爪を入れる。
血液は生命活動の根幹を成すモノなので
血液を入れるとさらに危険度が増す―。か。


じゃあ、俺の指を少し切って・・・っと。
うわっ・・・結構グロいな。


そして、お米を入れて赤い糸で縫い合わせると。
最後に名前を付けて出来上がりか。
赤い糸は血管を意味してるとかこわ。
余った糸はぬいぐるみに巻き付けて・・・。


名前―、そうだな嫌いな奴が良いな。
ヨシオ。お前はヨシオだ。


3時になったらこのぬいぐるみに自分が鬼だという事を3回告げる。

「ヨシオ、俺が鬼だ」
「ヨシオ、俺が鬼だ」
「ヨシオ、俺が鬼だ」

そしてこいつを、風呂場に貯めておいた水の中に沈める。
一度全ての電気を消しながら部屋に戻り、テレビだけはつけておく。
そして刃物を持って、再度ヨシオのところに行って―。
「ヨシオ見つけた!」と言ってヨシオに突き刺す。

「ギャッ」

ん・・・?なんか変な声がしたような気がしたが。
続けるか。


そして、刃物を刺したままのヨシオに

「次はヨシオが鬼だからな」

と言って、あらかじめ決めておいた隠れ場所に隠れる。
その際は、塩水を忘れずに持っていく。
良い絵が撮れてる気がするな。

そろそろ2時間経ったかな。
終わらせる時には塩水を口に含み
風呂場のヨシオに塩水を吹きかけ・・・









嘘だろ・・・!?








ヨシオが・・・いない。


どこだ、どこにいる!?
やばいやばいやばいやばい


全身に鳥肌が立っている



これ・・・見つけられなかったらどうなるんだ?


そうだ、両親をおこして・・・


いや、これは絶対に一人で行わなければならないと書いてあった。
こんな事が起きた以上、やってはいけない事を重ねちゃいけない気がする。


つけっぱなしのテレビや、配信を行っていたスマホの調子も何か変だ。
なんだ、付いたり消えたりしてるのか・・・?いや、それだけじゃない・・・

いや、そんなことはどうでもいい、ヨシオを・・・見つけないと。


ん?そもそも今、俺は見つける側なのか・・・?


その時、胸にジワリと今まで感じた事の無い痛みが―。
生暖かい何かが広がっていく。


「みぃーつっけたー」


そ・・・ん・・な・・・。


「ただ・・・死ぬだけじゃ・・・ないから・・・ね?」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

6年生になっても

ryo
大衆娯楽
おもらしが治らない女の子が集団生活に苦戦するお話です。

性的イジメ

ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。 作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。 全二話 毎週日曜日正午にUPされます。

性転換マッサージ2

廣瀬純一
ファンタジー
性転換マッサージに通う夫婦の話

意味がわかるとえろい話

山本みんみ
ホラー
意味が分かれば下ネタに感じるかもしれない話です(意味深)

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが集団お漏らしする話

赤髪命
大衆娯楽
※この作品は「校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話」のifバージョンとして、もっと渋滞がひどくトイレ休憩云々の前に高速道路上でバスが立ち往生していた場合を描く公式2次創作です。 前作との文体、文章量の違いはありますがその分キャラクターを濃く描いていくのでお楽しみ下さい。(評判が良ければ彼女たちの日常編もいずれ連載するかもです)

“やさしい”お仕置き

ロアケーキ
大衆娯楽
“やさしさ”とは人それぞれです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...