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終章:窓の向こうでアンコール(1)
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「……ますますの発展を願って、答辞とさせていただきます。卒業生代表 水島安弘」
代表にふさわしい完璧な姿勢で一礼した水島くんを、大きな拍手が包んだ。
二年生から生徒会長としていくつもの改革を実行しつつ学年一位の成績を維持し、県内トップの進学校へ合格した水島くん。その答辞は、文句のつけようもないほど素晴らしいものだった。
答辞に続いて、お偉いさんの挨拶、卒業証書授与など次々とプログラムが進行していく。
その間、僕の心の半分は未来にあった。
ほとんどの同級生が地元に残って新学期までの自由を謳歌する一方、僕は四日後には引越しを済ませていなければならない。
諸々のオリエンテーションや手続き、教科書販売……。
向こうでやらなきゃいけないことがたくさんある。
代表にふさわしい完璧な姿勢で一礼した水島くんを、大きな拍手が包んだ。
二年生から生徒会長としていくつもの改革を実行しつつ学年一位の成績を維持し、県内トップの進学校へ合格した水島くん。その答辞は、文句のつけようもないほど素晴らしいものだった。
答辞に続いて、お偉いさんの挨拶、卒業証書授与など次々とプログラムが進行していく。
その間、僕の心の半分は未来にあった。
ほとんどの同級生が地元に残って新学期までの自由を謳歌する一方、僕は四日後には引越しを済ませていなければならない。
諸々のオリエンテーションや手続き、教科書販売……。
向こうでやらなきゃいけないことがたくさんある。
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