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第4章 魔王城の決戦編
第52話 絶体絶命
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第52話 絶体絶命
「ちくしょう。大丈夫なのかよレンジのやつは!」
「信じるほかあるまい」
玉座の間に残されたセトカたちは、死霊魔術によって蘇った3羅将と対峙した。
魔王の残した3羅将への補助魔法は、ライムとミカンの攻撃で消し去ることに成功した。そしてレンジの残した青い補助魔法の光は、その効果を発揮した。
「まじかよ」
バレンシアが自らの体を包む青い光を見下ろしながらつぶやいた。すでに鎧のバフ効果で、相当なパワーアップを果たしていたが、それをさらに強化する、様々な補助魔法が多層的にもたらされていた。
「今なら一人で、魔神でも倒せそうだ」
イヨが剣を素振りしながら言った。
その青い補助魔法は、ライムとミカンの魔法使い組にも恩恵を与えていた。魔法力自体の底上げもされていたが、その魔力源が3倍ほどになっていた。これなら、相当な高レベル魔法を連発しても、しばらく魔力切れの心配はなさそうだった。
3羅将は、3体の最上位神将が背中合わせに融合した姿で蘇っており、魔神アタランティア戦で採ったような、包囲して死角となる背後から攻撃する戦法は使えない。隙が見当たらなかった。
セトカはそれでも、包囲戦法を選択した。
団長の指示で全員が散開し、それぞれ羅将の前に立って攻撃を開始した。1体の羅将に集中した方が攻撃防御ともに効率が良いと思われたが、セトカの判断が正しかったことはすぐに証明された。
背中合わせで融合した羅将は、それぞれが別個の意思で動いており、1体が前に行こうとする動きをすると、他の2体がそれに引きずられることになる。
『ゴアアアア!』『メエエエエ!』『ギギギギギィ!』
それぞれ獅子の顔、山羊の顔、狒々の顔を持つ羅将たちが、互いに怒りをあらわにして罵り合っている。
魔王のいう魔改造が、完全に足を引っ張っていた。
セトカは命をもてあそぶ魔王に、嫌悪感に似た怒りを覚えたが、それを振り切って叫んだ。
「可哀そうだが、勝利に徹するぞ。このまま押し切る!」
3羅将は、魔神のような左右10本ずつの細く長い腕を持っていない。ただ、太い腕が左右に1本ずつあり、獅子が剣、狒々が棍棒、そして山羊が鎌をそれぞれ両手に構えていた。
その両腕の攻撃は恐ろしい威力で、かすめただけでも、防御バフが乗りまくったはずの騎士たちを吹き飛ばした。
両肩の上には、さらに1本ずつの細い腕があり、魔神にもあった魔法の発動体と思われるコブのような球体が先端についていた。
物理攻撃ではお互いの動きが邪魔をして、相手を捉えられないと悟った羅将たちは、その球体を使って魔法攻撃をはじめた。
「くっ」
獅子を攻撃していたバレンシアが、突如襲ってきた氷結魔法の攻撃に、両腕で頭部をガードしながら耐えた。
冷気が過ぎ去った時、自分が無傷であることに気づいた。強力な魔法防御のバフが全身を包んでいた。
レンジは魔神戦の経験から、魔法耐性を特に上げるように補助魔法を調整したのだった。
物理戦ならば、今の騎士たちならやってくれると信じてのことだった。
全員が、その魔法攻撃を耐えきった。さらにライムとミカンが、削られた仲間の魔法防壁を、自分たちの魔法で修復していく。
「行けるぞ!」
バレンシアが剣を振り上げて、獅子に突撃した。
「バレンシア避けろ!」
その初動に気づいたセトカが叫び、バレンシアはとっさに横転した。その体の横を、獅子の放ったブレスが火の玉となってかすめていった。
爆発音がして、全員がその衝撃の余波を受けて後退した。火の玉は堅牢な魔王城の外壁に巨大な穴を開けていた。その向こうには、いまだ続く夜の雷雨が見えている。
それを見て、全員がゾッとした。いくら防御力を上げていても、あれをまともに食らっては、人の体などひとたまりもないことは明らかだった。
「いったん退け」
セトカの指示で全員が後退し、集合する。
「あれはやべえわ。どうする」
バレンシアの問いかけに、セトカはライムを見た。
「なにか手はあるか」
「そうね」
ライムが親指の爪を噛んだ瞬間だった。
3羅将の魔法の発動体がそれぞれ光を放ちはじめ、彼らとセトカたちの間の床に、魔法陣が出現した。
「なんだ?」
全員が身構える。
魔法陣から、馬の頭部がせり上がってくるのが見えた。そして、その周囲にも、同じような魔法陣がいくつも出現した。
「あの魔法を止めて!」
ライムが悲鳴を上げた。
「死霊魔術よ! 23神将が復活する!」
全員の背筋がゾクリとした。
とっさに騎士たちが3羅将に向かって突撃しようとしたが、魔法陣から上半身しか出ていない馬の神将がいななき、凍えるブレスを放った。
「くそが!」
全員がそれに足止めをくらった。
ライムとミカンが魔法攻撃を放ったが、3羅将にはほとんど効いていないようだった。
「こいつらも超魔法耐性か!」
ライムがうめく。
床の召喚用魔法陣からは、牛の頭部を持つものや、狼の頭部を持つもの、梟の頭部を持つものたちが、次々と現れた。
その数、20体あまり。23神将が死霊魔術によりすべて復活をしたのだった。
セトカたちを、重い絶望が押し包んだ。
23神将が、それぞれ殺意を秘めた目で、獲物を見た。
「全員離脱! 階下へ!」
セトカが叫んだ。騎士たちはそれに従い、下り階段へ走った。
背後からさまざまな魔法やブレスが飛んできて、彼女たちの背中をかすめた。
階段を駆け下りながら、ライムがセトカに言った。
「どうするセトカ。このままじゃ勝ち目がない!」
階段は長く、緩やかに続いている。背後から、咆哮が聞こえた。神将たちが追って来ていた。
「死霊魔術なら、術者を倒せば解けるはず。このまま下の階でバラバラに逃げて、やつらが散ったところで、3羅将だけに狙いを絞って一気に倒すしかない。だが、あの必殺のブレスをどうするか、解決策がまだない」
その言葉を聞いて、バレンシアが言った。
「待てよセトカ。元々は、あの3羅将も魔王の死霊魔術だろ。レンジが魔王を倒せば、死体に戻るんじゃねえのか。それまでなんとか逃げるってのはどうだ」
「それは無理ね、たぶん」
ライムが苦しげな声で言った。
「魔王が言ってたでしょ。あのレベルの魔法使い同士だと、防御が勝って、なかなか決着がつかない可能性が高い。キノットと魔王の千日戦争の話を思い出して」
「じゃあどうすんだよ! 絶体絶命じゃねえか」
階下に着いた。神将たちを分散させるために、こちらも散り散りに逃げるかどうか判断を迫られた。
「1つだけ、考えがありますぅ」
ミカンが走りながら言った。
「ちくしょう。大丈夫なのかよレンジのやつは!」
「信じるほかあるまい」
玉座の間に残されたセトカたちは、死霊魔術によって蘇った3羅将と対峙した。
魔王の残した3羅将への補助魔法は、ライムとミカンの攻撃で消し去ることに成功した。そしてレンジの残した青い補助魔法の光は、その効果を発揮した。
「まじかよ」
バレンシアが自らの体を包む青い光を見下ろしながらつぶやいた。すでに鎧のバフ効果で、相当なパワーアップを果たしていたが、それをさらに強化する、様々な補助魔法が多層的にもたらされていた。
「今なら一人で、魔神でも倒せそうだ」
イヨが剣を素振りしながら言った。
その青い補助魔法は、ライムとミカンの魔法使い組にも恩恵を与えていた。魔法力自体の底上げもされていたが、その魔力源が3倍ほどになっていた。これなら、相当な高レベル魔法を連発しても、しばらく魔力切れの心配はなさそうだった。
3羅将は、3体の最上位神将が背中合わせに融合した姿で蘇っており、魔神アタランティア戦で採ったような、包囲して死角となる背後から攻撃する戦法は使えない。隙が見当たらなかった。
セトカはそれでも、包囲戦法を選択した。
団長の指示で全員が散開し、それぞれ羅将の前に立って攻撃を開始した。1体の羅将に集中した方が攻撃防御ともに効率が良いと思われたが、セトカの判断が正しかったことはすぐに証明された。
背中合わせで融合した羅将は、それぞれが別個の意思で動いており、1体が前に行こうとする動きをすると、他の2体がそれに引きずられることになる。
『ゴアアアア!』『メエエエエ!』『ギギギギギィ!』
それぞれ獅子の顔、山羊の顔、狒々の顔を持つ羅将たちが、互いに怒りをあらわにして罵り合っている。
魔王のいう魔改造が、完全に足を引っ張っていた。
セトカは命をもてあそぶ魔王に、嫌悪感に似た怒りを覚えたが、それを振り切って叫んだ。
「可哀そうだが、勝利に徹するぞ。このまま押し切る!」
3羅将は、魔神のような左右10本ずつの細く長い腕を持っていない。ただ、太い腕が左右に1本ずつあり、獅子が剣、狒々が棍棒、そして山羊が鎌をそれぞれ両手に構えていた。
その両腕の攻撃は恐ろしい威力で、かすめただけでも、防御バフが乗りまくったはずの騎士たちを吹き飛ばした。
両肩の上には、さらに1本ずつの細い腕があり、魔神にもあった魔法の発動体と思われるコブのような球体が先端についていた。
物理攻撃ではお互いの動きが邪魔をして、相手を捉えられないと悟った羅将たちは、その球体を使って魔法攻撃をはじめた。
「くっ」
獅子を攻撃していたバレンシアが、突如襲ってきた氷結魔法の攻撃に、両腕で頭部をガードしながら耐えた。
冷気が過ぎ去った時、自分が無傷であることに気づいた。強力な魔法防御のバフが全身を包んでいた。
レンジは魔神戦の経験から、魔法耐性を特に上げるように補助魔法を調整したのだった。
物理戦ならば、今の騎士たちならやってくれると信じてのことだった。
全員が、その魔法攻撃を耐えきった。さらにライムとミカンが、削られた仲間の魔法防壁を、自分たちの魔法で修復していく。
「行けるぞ!」
バレンシアが剣を振り上げて、獅子に突撃した。
「バレンシア避けろ!」
その初動に気づいたセトカが叫び、バレンシアはとっさに横転した。その体の横を、獅子の放ったブレスが火の玉となってかすめていった。
爆発音がして、全員がその衝撃の余波を受けて後退した。火の玉は堅牢な魔王城の外壁に巨大な穴を開けていた。その向こうには、いまだ続く夜の雷雨が見えている。
それを見て、全員がゾッとした。いくら防御力を上げていても、あれをまともに食らっては、人の体などひとたまりもないことは明らかだった。
「いったん退け」
セトカの指示で全員が後退し、集合する。
「あれはやべえわ。どうする」
バレンシアの問いかけに、セトカはライムを見た。
「なにか手はあるか」
「そうね」
ライムが親指の爪を噛んだ瞬間だった。
3羅将の魔法の発動体がそれぞれ光を放ちはじめ、彼らとセトカたちの間の床に、魔法陣が出現した。
「なんだ?」
全員が身構える。
魔法陣から、馬の頭部がせり上がってくるのが見えた。そして、その周囲にも、同じような魔法陣がいくつも出現した。
「あの魔法を止めて!」
ライムが悲鳴を上げた。
「死霊魔術よ! 23神将が復活する!」
全員の背筋がゾクリとした。
とっさに騎士たちが3羅将に向かって突撃しようとしたが、魔法陣から上半身しか出ていない馬の神将がいななき、凍えるブレスを放った。
「くそが!」
全員がそれに足止めをくらった。
ライムとミカンが魔法攻撃を放ったが、3羅将にはほとんど効いていないようだった。
「こいつらも超魔法耐性か!」
ライムがうめく。
床の召喚用魔法陣からは、牛の頭部を持つものや、狼の頭部を持つもの、梟の頭部を持つものたちが、次々と現れた。
その数、20体あまり。23神将が死霊魔術によりすべて復活をしたのだった。
セトカたちを、重い絶望が押し包んだ。
23神将が、それぞれ殺意を秘めた目で、獲物を見た。
「全員離脱! 階下へ!」
セトカが叫んだ。騎士たちはそれに従い、下り階段へ走った。
背後からさまざまな魔法やブレスが飛んできて、彼女たちの背中をかすめた。
階段を駆け下りながら、ライムがセトカに言った。
「どうするセトカ。このままじゃ勝ち目がない!」
階段は長く、緩やかに続いている。背後から、咆哮が聞こえた。神将たちが追って来ていた。
「死霊魔術なら、術者を倒せば解けるはず。このまま下の階でバラバラに逃げて、やつらが散ったところで、3羅将だけに狙いを絞って一気に倒すしかない。だが、あの必殺のブレスをどうするか、解決策がまだない」
その言葉を聞いて、バレンシアが言った。
「待てよセトカ。元々は、あの3羅将も魔王の死霊魔術だろ。レンジが魔王を倒せば、死体に戻るんじゃねえのか。それまでなんとか逃げるってのはどうだ」
「それは無理ね、たぶん」
ライムが苦しげな声で言った。
「魔王が言ってたでしょ。あのレベルの魔法使い同士だと、防御が勝って、なかなか決着がつかない可能性が高い。キノットと魔王の千日戦争の話を思い出して」
「じゃあどうすんだよ! 絶体絶命じゃねえか」
階下に着いた。神将たちを分散させるために、こちらも散り散りに逃げるかどうか判断を迫られた。
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ミカンが走りながら言った。
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