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ユウの企み sideユウ

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sideユウ

_ガラララッ…

明らかにうるさい玄関を開ける音がして、ニヤリと口角をあげる。


「少しごめんね」


眠っている沙織ちゃんに謝罪をして部屋着のボタンを上から4つほど開けさせていただく。

真っ白なスポブラが出てきて少し苦笑する。

…まああの服屋で下着ったらこれぐらいしかないよね。


もう少しピンクのレースとかが出てきていけない雰囲気が出て欲しかったけど否めない。

なんとなく物足りないからズボンを下げさせていただく。

…パンツも上とお揃いかぁ…

流石にパンツまで下げる気はないから妥協する。


はぁ…と小さくため息をつき、そっと沙織ちゃんの顔の横に手をついてゆっくりと顔を近づける。

_ドタドタ…

と足音が近づいて、唇が触れる1秒前ぐらいのタイミングで部屋のドアがバンッと激しく開いた。


「沙織ちゃんっ…!」

首元を掴まれ思いっきり後ろへ投げ飛ばされ、入ってきた春憂は寝てる沙織ちゃんを思い切り抱きしめる。

「沙織ちゃん、起きて」

声をかけてもすーすーと寝息をたてる沙織ちゃんに、春憂は「…催眠薬使ったの?」とキレ気味に俺をみる。


俺は口角を上げて「これからなんだから邪魔しないでくれる?」目を細める。


明らかに怒った顔をした春憂が「いくらなんでも今回のはやりすぎじゃないの」と言いながら沙織ちゃんにタオルケットをかける。


「春憂だって、ほんとはこの後女の子たちと…でしょ?だったら沙織ちゃんと俺だってよくない?お前は複数人相手にしてる間に沙織ちゃんは俺だけ。お前の方がやってることは酷いんじゃない?」

ねぇ、沙織ちゃんと心の中でいいながら春憂をまっすぐとみる。


春憂は言い返せないようで口を固く結びながら沙織ちゃんを抱きしめる手を少し強めた。


「久しぶりに春憂の焦った顔と怒り顔見えたし、沙織ちゃんとどうしてこうなってるか説明しよっか。盗聴器のこと含め」


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