139 / 190
第六章
第十話 忍び寄る…
しおりを挟む
「──っていうわけなんだけど……」
影人さんが一通り語り終えると、重いため息をつく。二人がキスをしている……ように見えたのは、ボクの立ち位置から見て「そう見えた」だけだった……らしい。
「じゃあ、キスしてた~っていうのは不破君の見間違いってこと?」
「そういうこと。顔とかベタベタ触られて正直気持ち悪かったけど、キスはされてない」
「……ホントにしてないのね?」
「してないって……さっきから言ってるでしょ。俺がしたいのは蛍だけだよ」
「さりげに惚気てんじゃないわよクソ崎」
しれっと爆弾発言をした影人さんに、黒葛原さんが平手を打つ。影人さんの背中から、トンッといい音が鳴った。
……そんな言葉を聞いて、少し安心したのだろうか。先ほどまで胸に重くのしかかっていた不安や悲しみが、ほんのすこし軽くなった気がする。
ほっと一息つくと、影人さんがゆっくりと歩み寄り──ボクの頭に手を伸ばす。
「まぁ、でも……不安にさせてごめん」
影人さんの手が、ボクの髪を優しく撫でる。その感触に、絶望感のようなもので覆われていた心がじわじわと軽くなって──暖かいものがこみ上げてくる。
それは涙という形で目から溢れ出した。
「なんでまた泣くの……」
「し、仕方ないじゃないですか! 本当にびっくりしたんですから……」
「あーあーあー!! まーーったく見せつけてくれるわねこの二人は~!!」
「あ、あはは……まぁ、仲良しなのはいいことなんだけどね。その……や、やっぱり二人って”そういう関係”なの?」
気付いたら影人さんばっかり見ていたところに、黒葛原さんと窓雪さんがツッコミを入れる。……そういえば、二人にははっきりとボクらのことを伝えてなかった気がする。
特に、窓雪さんは分かっていない……かもしれない。黒葛原さんは、最初から分かっていた節があるけれど。
「あ、……えぇと、その、すみません。隠してたつもりはないんですけど……」
「付き合ってるよ、俺ら」
「えぇーーっ!? やっぱり美影ちゃんの睨み通りだったんだね!?」
なんて言おうか迷っていたボクの横で、影人さんがしれっと爆弾を落とした。……嘘ではないとはいえ、もう少し心の準備というものをさせてほしい。
ちょっと、と抗議をするボクの目線など目もくれず、彼はマスクの下でべらべらと喋り始める。
「まぁ、付き合ってるどころかやることはやったからね。あとは婚姻届出せばい」
「シャラーーーーーップ!!!!!」
マスクの下の口が、立板を流れる水のごとく要らんことまで流し始めた。最後まで言い切られる前に、急いで手で蓋をした。
確かに間違ってはいない、間違ってはいないのだが……言い方というものがあるだろう。
影人さんのかなりストレートな言葉に窓雪さんは顔を赤らめているし、黒葛原さんは呆れたようなため息をついている。
……なんとも言えない沈黙が流れてしまった。
「オタク共が「リア充」死ねって言いたくなる気持ち、今ならめっちゃ分かるわ……」
「僻み?」
「僻みじゃないわよ! ったく、今回は不破君の見間違いで済んだから良かったけど、ガチの修羅場だったらこんなもんじゃなかったんだからね」
呆れたように目を細めながら、ビシッと指を差す。そんな彼女に、影人さんはいつも通りの無表情のまま「まぁ、うん……」と目を伏せる。
……あまり想像したくはないけれど、事によっては確かに「修羅場」になっていた可能性だってある。
もしそうだったとしたら――ボクの情緒もこれくらいじゃ済まなかっただろう。
「ま、まぁ……とりあえず、これで一件落着、かな?」
「……はい、二人ともすみません。こんな時間まで付き合わせてしまって」
「別にいいわよ。いつの間にか修羅場真っ最中でした~って状況でこっちが気まずくなるよりマシだし」
窓雪さんは相変わらずやんわりと苦笑を浮かべ、黒葛原さんはそっぽを向いて言う。巻き込んでしまったのは申し訳なかったけれど、この二人がいなかったら今日のうちに話し合うことはできなかった。
特にありがたかったのは、黒葛原さんだ。最初こそ驚いたけれど、彼女が踏み込んでくれなかったら影人さんから真実を聞き出すこともできなかっただろう。感謝してもしきれない、とはまさにこのことだ。
「ケイちゃん、一件落着したところで帰りましょ。これ以上遅くなると、見回りの先生にどやされるわ」
「あ、うん。そろそろ帰らないと親も心配するかも……。不破君、黒崎君、また明日ね!」
カバンを持ち上げ、窓雪さんと黒葛原さんさんが食堂を出る。ボクは「ありがとうございました!」と礼を述べながらその背を見送った。
「………」
「………」
女子二人が立ち去った後の食堂は、しん……と静まり返っている。気付けばもう、時計の針は夕方の5時過ぎを指していた。そろそろ部活をしている人たちも帰る時間だ。
校庭から聞こえていた声も気づけば聞こえない。窓の外を見れば、エナメルバッグを抱えた部活動組がぞろぞろと校門の外へと歩いている。
「……蛍、俺たちも行こうか」
「あ、はい」
影人さんに促され、ボクたちも立ち上がる。少しだけ、先ほどよりも足取りが軽くなった気がした。
ほとんどの生徒が出て行った校庭を歩き、学校の外へ出る。さも当たり前のような流れで繋がれた手の温度に、思わず顔が熱くなる。
『俺がしたいのは蛍だけだよ』
お金のために誰とでも「ああいうこと」をしていた影人さんが、「蛍だけ」とはっきり言ってくれたこと。それは純粋に嬉しくて、心の底から安心できるものだった。
影人さんは、人に媚びることはしない。良くも悪くも好き嫌いがはっきりしている彼だ、理由もなく知らない人とキスなんてするわけがない。
それに、今は三栗谷先生と一緒だからお金に困ることもないはずだ。昔のような援助交際だって、もう必要はないだろう。
だから、あれもただの見間違い。影人さんの手に触れて、気持ちも落ち着いたところで、ようやくそう確信できた。
影人さんは、他の誰かに目移りなんてきっとしないだろう。そんな確信は持てるのだけれど──
「……ねぇ、蛍」
「はい? どうしました?」
少し街中を歩いたところで、影人さんが足を止める。ボクもそれに続き足を止め、影人さんを見た。
「……今度のライブでさ、俺ボーカルやるかもしれないんだよね」
「え? そうなんですか、珍しい」
「うん。……ちょっと、練習に付き合ってくれない? あそこで」
そう言いながら影人さんが指差したのは、今いる場所から近くにあるカラオケボックスだった。
少し狭めの駐車場の中、ぽつんと建っている。車の数もそこまで多くはなく、ボクら二人の部屋くらいは多分空いているだろう。
「 随分急ですね……まぁ、叔父さんたちには連絡しておきますし、いいですよ」
「ありがと」
ボクの手を引っ張るように先を歩き、カラオケボックスの中へと入っていく。
影人さんと寄り道は何度かしたことはあるけれど、カラオケボックスに入ったことなんて今まで一度もなかった。
彼は音楽の時間でさえ歌わず、合唱ともなれば周りの声でかき消されてしまうくらいには手を抜いている。そもそも歌うのは好きではなさそうだった。
そんな彼がボーカルをするだなんて、本当に珍しい話だ。確かベースをやっていると聞いたが、我孫子さんが引退でもするのだろうか?
しかし、今日の今日だ。さっそく影人さんと帰り道にデートができるなんて、こんなに嬉しいことはない。
胸を弾ませながら、影人さんの歌声に期待を膨らませていた。
「………」
──背後に忍んでいた黒髪の影に、ボクだけが気づかずに。
影人さんが一通り語り終えると、重いため息をつく。二人がキスをしている……ように見えたのは、ボクの立ち位置から見て「そう見えた」だけだった……らしい。
「じゃあ、キスしてた~っていうのは不破君の見間違いってこと?」
「そういうこと。顔とかベタベタ触られて正直気持ち悪かったけど、キスはされてない」
「……ホントにしてないのね?」
「してないって……さっきから言ってるでしょ。俺がしたいのは蛍だけだよ」
「さりげに惚気てんじゃないわよクソ崎」
しれっと爆弾発言をした影人さんに、黒葛原さんが平手を打つ。影人さんの背中から、トンッといい音が鳴った。
……そんな言葉を聞いて、少し安心したのだろうか。先ほどまで胸に重くのしかかっていた不安や悲しみが、ほんのすこし軽くなった気がする。
ほっと一息つくと、影人さんがゆっくりと歩み寄り──ボクの頭に手を伸ばす。
「まぁ、でも……不安にさせてごめん」
影人さんの手が、ボクの髪を優しく撫でる。その感触に、絶望感のようなもので覆われていた心がじわじわと軽くなって──暖かいものがこみ上げてくる。
それは涙という形で目から溢れ出した。
「なんでまた泣くの……」
「し、仕方ないじゃないですか! 本当にびっくりしたんですから……」
「あーあーあー!! まーーったく見せつけてくれるわねこの二人は~!!」
「あ、あはは……まぁ、仲良しなのはいいことなんだけどね。その……や、やっぱり二人って”そういう関係”なの?」
気付いたら影人さんばっかり見ていたところに、黒葛原さんと窓雪さんがツッコミを入れる。……そういえば、二人にははっきりとボクらのことを伝えてなかった気がする。
特に、窓雪さんは分かっていない……かもしれない。黒葛原さんは、最初から分かっていた節があるけれど。
「あ、……えぇと、その、すみません。隠してたつもりはないんですけど……」
「付き合ってるよ、俺ら」
「えぇーーっ!? やっぱり美影ちゃんの睨み通りだったんだね!?」
なんて言おうか迷っていたボクの横で、影人さんがしれっと爆弾を落とした。……嘘ではないとはいえ、もう少し心の準備というものをさせてほしい。
ちょっと、と抗議をするボクの目線など目もくれず、彼はマスクの下でべらべらと喋り始める。
「まぁ、付き合ってるどころかやることはやったからね。あとは婚姻届出せばい」
「シャラーーーーーップ!!!!!」
マスクの下の口が、立板を流れる水のごとく要らんことまで流し始めた。最後まで言い切られる前に、急いで手で蓋をした。
確かに間違ってはいない、間違ってはいないのだが……言い方というものがあるだろう。
影人さんのかなりストレートな言葉に窓雪さんは顔を赤らめているし、黒葛原さんは呆れたようなため息をついている。
……なんとも言えない沈黙が流れてしまった。
「オタク共が「リア充」死ねって言いたくなる気持ち、今ならめっちゃ分かるわ……」
「僻み?」
「僻みじゃないわよ! ったく、今回は不破君の見間違いで済んだから良かったけど、ガチの修羅場だったらこんなもんじゃなかったんだからね」
呆れたように目を細めながら、ビシッと指を差す。そんな彼女に、影人さんはいつも通りの無表情のまま「まぁ、うん……」と目を伏せる。
……あまり想像したくはないけれど、事によっては確かに「修羅場」になっていた可能性だってある。
もしそうだったとしたら――ボクの情緒もこれくらいじゃ済まなかっただろう。
「ま、まぁ……とりあえず、これで一件落着、かな?」
「……はい、二人ともすみません。こんな時間まで付き合わせてしまって」
「別にいいわよ。いつの間にか修羅場真っ最中でした~って状況でこっちが気まずくなるよりマシだし」
窓雪さんは相変わらずやんわりと苦笑を浮かべ、黒葛原さんはそっぽを向いて言う。巻き込んでしまったのは申し訳なかったけれど、この二人がいなかったら今日のうちに話し合うことはできなかった。
特にありがたかったのは、黒葛原さんだ。最初こそ驚いたけれど、彼女が踏み込んでくれなかったら影人さんから真実を聞き出すこともできなかっただろう。感謝してもしきれない、とはまさにこのことだ。
「ケイちゃん、一件落着したところで帰りましょ。これ以上遅くなると、見回りの先生にどやされるわ」
「あ、うん。そろそろ帰らないと親も心配するかも……。不破君、黒崎君、また明日ね!」
カバンを持ち上げ、窓雪さんと黒葛原さんさんが食堂を出る。ボクは「ありがとうございました!」と礼を述べながらその背を見送った。
「………」
「………」
女子二人が立ち去った後の食堂は、しん……と静まり返っている。気付けばもう、時計の針は夕方の5時過ぎを指していた。そろそろ部活をしている人たちも帰る時間だ。
校庭から聞こえていた声も気づけば聞こえない。窓の外を見れば、エナメルバッグを抱えた部活動組がぞろぞろと校門の外へと歩いている。
「……蛍、俺たちも行こうか」
「あ、はい」
影人さんに促され、ボクたちも立ち上がる。少しだけ、先ほどよりも足取りが軽くなった気がした。
ほとんどの生徒が出て行った校庭を歩き、学校の外へ出る。さも当たり前のような流れで繋がれた手の温度に、思わず顔が熱くなる。
『俺がしたいのは蛍だけだよ』
お金のために誰とでも「ああいうこと」をしていた影人さんが、「蛍だけ」とはっきり言ってくれたこと。それは純粋に嬉しくて、心の底から安心できるものだった。
影人さんは、人に媚びることはしない。良くも悪くも好き嫌いがはっきりしている彼だ、理由もなく知らない人とキスなんてするわけがない。
それに、今は三栗谷先生と一緒だからお金に困ることもないはずだ。昔のような援助交際だって、もう必要はないだろう。
だから、あれもただの見間違い。影人さんの手に触れて、気持ちも落ち着いたところで、ようやくそう確信できた。
影人さんは、他の誰かに目移りなんてきっとしないだろう。そんな確信は持てるのだけれど──
「……ねぇ、蛍」
「はい? どうしました?」
少し街中を歩いたところで、影人さんが足を止める。ボクもそれに続き足を止め、影人さんを見た。
「……今度のライブでさ、俺ボーカルやるかもしれないんだよね」
「え? そうなんですか、珍しい」
「うん。……ちょっと、練習に付き合ってくれない? あそこで」
そう言いながら影人さんが指差したのは、今いる場所から近くにあるカラオケボックスだった。
少し狭めの駐車場の中、ぽつんと建っている。車の数もそこまで多くはなく、ボクら二人の部屋くらいは多分空いているだろう。
「 随分急ですね……まぁ、叔父さんたちには連絡しておきますし、いいですよ」
「ありがと」
ボクの手を引っ張るように先を歩き、カラオケボックスの中へと入っていく。
影人さんと寄り道は何度かしたことはあるけれど、カラオケボックスに入ったことなんて今まで一度もなかった。
彼は音楽の時間でさえ歌わず、合唱ともなれば周りの声でかき消されてしまうくらいには手を抜いている。そもそも歌うのは好きではなさそうだった。
そんな彼がボーカルをするだなんて、本当に珍しい話だ。確かベースをやっていると聞いたが、我孫子さんが引退でもするのだろうか?
しかし、今日の今日だ。さっそく影人さんと帰り道にデートができるなんて、こんなに嬉しいことはない。
胸を弾ませながら、影人さんの歌声に期待を膨らませていた。
「………」
──背後に忍んでいた黒髪の影に、ボクだけが気づかずに。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
【R-18】♡喘ぎ詰め合わせ♥あほえろ短編集
夜井
BL
完結済みの短編エロのみを公開していきます。
現在公開中の作品(随時更新)
『異世界転生したら、激太触手に犯されて即堕ちしちゃった話♥』
異種姦・産卵・大量中出し・即堕ち・二輪挿し・フェラ/イラマ・ごっくん・乳首責め・結腸責め・尿道責め・トコロテン・小スカ
ヤバいフェロモンが出ている♡
明星イツキ
BL
未知のウイルスが流行した世界。
ウイルスに罹った男性は、同性を発情させるフェロモンを出してしまう。
このお話は見た目はごく普通なのに、ウイルスに感染してフェロモンを出すようになった高校生の話。
とにかく、色んな男から襲われて、あんあん喘いでいる。
※ア〇ル内に放尿とかエロ激しめなので、苦手な方はご注意ください。
【※男子妊娠や近親相姦の表現が出てきます。ご注意ください。】
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので
こじらせた処女
BL
大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。
とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
【R18】父と息子のイケナイ関係
如月 永
BL
<あらすじ>
父:「息子を好きすぎて辛い。いつか私から離れてしまうのなんて耐えられない。だから……一生愛して支配したい」
息子:「僕がドMで変態なんて父さん知ったら嫌われちゃうよね。でも僕は母さんにしてたみたいにドSな父さんに虐めて欲しい」
父子家庭で仲良く暮らす二人は、実は長年両片思いだった。
拗らせ過ぎた愛情はやっと成就し、ご主人様と奴隷の生活が始まった。
<説明&注意点>
父×息子。近親相姦。ストーリー性0。エロ中心。ソフトSM傾向。
設定も深くありませんので、血の繋がりもそれほど気にせずとも読めるかも。
素人作品のため、作者の気分次第で視点が急に変わったり、文体が変わる傾向があります。特にエロ文章を試行錯誤中。
誤字脱字、話中の矛盾、変態プレイなど気になら方はどうぞ頭からっぽにして読んでください。
<キャラクター覚書>
●父:御主人様。40代。Sっ気あり。年齢に見合わず絶倫。妻(母)を亡くしてから息子が生きがい。歪んだ愛が蓄積し、息子を奴隷とする。
息子を育てるために、在宅で出来る仕事をし、家事全般にも優秀。
●息子:大学生。20代。快感に弱く流されやすい。父限定で淫乱ビッチ奴隷。物心がついた頃からドMだと自覚あり。母似で、幼少は女の子とからかわれるのが嫌で、今は適度に身体を鍛えて身長も高い。通常時は父を「オヤジ」、自分を「俺」と呼ぶが、えっちな状況や気分になると「父さん」「僕」と無意識に呼び方が変わる。
●母(故人):作中にはほぼ出ませんが、息子が小学生の頃、病気で亡くなる。父とは性癖が合い長年のセフレを経て妻になる。息子にとっては母。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる