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第三.五章 文化祭編
第十一話 俺の知らない奴
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「あ、ちょっと! 不破君!?」
忙しなくも賑わっていた、2年D組の男装女装喫茶。
そんな中、突如響いた黒葛原の叫び声、足早に出て行った蛍の足音。
その音を聞いたクラスメイトや他の客は一瞬手を止め、なんだなんだとざわつき始める。
「? あいつ、どうしたんだ?」
「なんか、切羽詰まったような顔してたよな。大丈夫か?」
蛍が出て行った方向を見て呟いたのは我孫子と日向。残る銀華と蛇澤も不思議そうな顔をしながら同じ方向に目を向けていた。
特に彼を気にかけているのは日向で、少々気遣わしげな表情を浮かべている。
ほんの僅かな瞬間であったが、四人には見えていた。
強ばった表情、震えた手足──突然、様子がおかしくなった蛍の姿が。
それは同じマジデスのメンバーである影人も例外ではない。蛍の表情の変化には、寧ろ彼が真っ先に気付いていたのだ。
──たとえ、何を理由にそうなってしまったのかが分からずとも。
「……さぁ。トイレか何かじゃない? 随分急いでたから」
「そうか? まぁ、具合が悪そうにも見えたっちゃ見えたけどよ……」
「すぐ帰ってくるでしょ、クソ真面目なあいつがサボるとか考えられないし」
多分。そう付け加え、影人は客が去った後のテーブルを片づけ始める。
日向からの言葉にはサラッと答えを返した影人であるが、彼の様子が全く気にならないわけではない。だるそうに室内を動く彼の心の片隅には、先ほどの蛍の顔がちらついていた。
『大丈夫?』
隙を見てスマホを起動し、メッセージを送信する。数秒画面を見つめてみるが、「既読」という文字はつかない。
自分が適当に言った通りトイレで頑張っているのか、それともまた別の事情が立て込んでいるのか──張本人の蛍が何も言わずに出て行ってしまった今、それを確かめる術はない。
(まぁ、そのうち一言くらいは返ってくるよね……)
少し時間を置いて見れば、通知の一つは来てることだろう。スマホをカバンにしまい込み、持ち場に戻る。
自分に対して「サボるな」と釘を刺していたくらいなのだ、このままこっそり逃げだそうとするとは思えないけれど。
あぁ、面倒くさい。早く帰りたい。心の中でぼやきながら、テーブルを拭き終えると──
「なぁ、そこのメイドさん。ちょっといいか?」
赤紫色の髪に左目を眼帯で隠した少年と、青藍色の髪に赤い瞳の無愛想な少年の二人組。そのうちの一人、赤紫色の少年が影人を呼び止めた。
──入ってきた瞬間、女子に「イケメンだ」ときゃーきゃー騒がれていたあの少年達だった。
そんな彼らと美人女装メイド・影人の組み合わせに女子が注目しないわけもなく。殆どの視線が少年達と影人に向けられている。
目立ちたくない影人にとって、この状況は「うっとうしい」以外の何でもなかった。
接客中にあるまじき嫌悪の表情を浮かべつつ、影人は「何」と少年達に歩み寄る。
「俺、人を探してるんだ。どうしても、一目会いたくて」
「え、知らない」
「まだ何も言ってないだろ……そうそう、こいつなんだけどさ。この学校に通ってるって聞いたから」
知ってるか? と言いながら差し出されたスマホの画面を、影人がじっと覗き込む。
──瞬間、少しだけ見開かれた目。画面の向こうに写された写真に、見覚えのある姿が映っていた。
今より少し短めの、毛先だけが赤い紺色の髪。左右で色が違う、赤紫と青紫の瞳。トレーナーにカーゴパンツという、至ってシンプルな服装。
彼が知る姿よりもほんの僅かに幼く見える背丈ではあるが──その身体的特徴を見て、影人はすぐに理解した。
この写真が、いつどこで撮ったのものかは分からない。
だが、今見せられているのは──
(……蛍?)
──きっと、自分と出会う前の彼だ。
その隣には、目の前にいる少年と思わしき姿が映っている。
赤紫髪の幼い少年は蛍と肩を組んでいるけれど、蛍は一切彼に触れていない。
それどころか、写真の中の蛍は影人にとって知らない表情を浮かべていた。
不愉快そうに眉を顰め、目を細める。
カメラに向かって厭悪の情を向けているような──影人になら絶対に向けないであろう表情を。
「……知ってるか? メイドさん」
不安そうに眉を下げ、少年が尋ねる。影人はまだぼーっと写真を眺めていた。
……否、眺めるフリをしていたというべきか。じっと視線を向けつつ、頭の中ではほんの少しだけ思考回路を巡らせていた。
突如現れた知らん男。どこのどいつか分からないし、影人にとって見覚えもない姿。
そして、蛍自身からも彼のことと思わしき話を聞いたこと覚えはまったくない。
そんな奴がいきなり自分の友人の居所を聞いてくる。影人にとっては、怪しい以外の何でもなかった。
「……知らないけど。何? お前こいつのストーカーか何か?」
「スト……いや、そういうわけじゃ……。まぁ、知らないならいいさ。悪かったな、忙しいとこ呼び止めて」
「…………。」
苦笑気味に微笑む少年に、一言も発さないまま踵を返した。
──関わったら、かなり面倒くさそうな臭いがする。影人の面倒くさがり本能が、そう察知していた。
自分の一番近くにいる蛍に、知らん男が近づこうとしている。もし彼が蛍にとって害悪且つ危険な存在であるとしたら、蛍に降りかかる危険が自分にも降りてくる可能性があるのだ。
何事もなく平穏に、静かに暮らしたい──ただそれだけを願っている影人にとって、それを脅かす可能性は少しでも排除したい。
ただそれだけのために、影人は知らないフリをしていた。
「……なぁ、やっぱやめた方がいいンじゃねぇか? あんま深追いしたところで、余計に……」
「……あぁ。でも、やっぱり俺は……」
──僅かに声量を抑えた声。けれど、影人の耳には届いていた。
沈黙していた青藍色の少年の、制止の声も。赤紫色の少年の、諦めのつかない切実な声も。
「…………。」
一言も発さず、だるそうに二人の元を去る影人。カバンの中にしまい込んでいたスマホをこっそり起動し、ホーム画面を表示させた。
(……返事、来てないな)
【新しい通知はありません】──ホーム画面に表示された、無情な11文字。
せめて既読くらいはとメッセージを確認するも、動きはない。影人が送った『大丈夫?』で完全に止まっている。
自分からのメッセージには遅くとも必ず返信する蛍が、いつまでも返してこない。それどころか、既読すらもつかない。
自分が適当に言った「トイレ」にしては、あまりにも長すぎる時間が経っている。かといって、彼が「サボる」という選択をするとも到底思えないのだが。
(……あいつ、どこ行ったんだろ)
自分のことをずっと想ってくれていた蛍に、"何か"が起こっている。
面倒くさがりではあるが、今まで自分に対して献身的であった蛍のこととなれば比較的行動力が上がるというもので。
「……ねぇ、窓なんとか」
「すーはー、すーはー……。……え? ど、どしたの黒崎君」
未だ端に縮こまり、深呼吸を繰り返していた窓雪に声をかける。彼の声でようやく落ち着いたのか、窓雪がハッとした様子で直立しながら返答した。
端から見れば変人にしか見えないであろう限界オタクっぷりを見せた窓雪の様子を微塵も気にかけず、影人は話を続ける。
「俺、ちょっと蛍探してくるから。代わりに働いといて」
「え? 不破君? 不破君がどうし……え、ちょっと! 黒崎君、どういうことー!?」
ずっと端で死んでいたせいか、状況がイマイチ掴めていない窓雪。蛍が出て行ったことにすら、彼女は気付いていないようだった。
けれど、そんなことも彼には関係なく。
影人は全てを窓雪に押しつけ、足早に教室を出ていった──。
忙しなくも賑わっていた、2年D組の男装女装喫茶。
そんな中、突如響いた黒葛原の叫び声、足早に出て行った蛍の足音。
その音を聞いたクラスメイトや他の客は一瞬手を止め、なんだなんだとざわつき始める。
「? あいつ、どうしたんだ?」
「なんか、切羽詰まったような顔してたよな。大丈夫か?」
蛍が出て行った方向を見て呟いたのは我孫子と日向。残る銀華と蛇澤も不思議そうな顔をしながら同じ方向に目を向けていた。
特に彼を気にかけているのは日向で、少々気遣わしげな表情を浮かべている。
ほんの僅かな瞬間であったが、四人には見えていた。
強ばった表情、震えた手足──突然、様子がおかしくなった蛍の姿が。
それは同じマジデスのメンバーである影人も例外ではない。蛍の表情の変化には、寧ろ彼が真っ先に気付いていたのだ。
──たとえ、何を理由にそうなってしまったのかが分からずとも。
「……さぁ。トイレか何かじゃない? 随分急いでたから」
「そうか? まぁ、具合が悪そうにも見えたっちゃ見えたけどよ……」
「すぐ帰ってくるでしょ、クソ真面目なあいつがサボるとか考えられないし」
多分。そう付け加え、影人は客が去った後のテーブルを片づけ始める。
日向からの言葉にはサラッと答えを返した影人であるが、彼の様子が全く気にならないわけではない。だるそうに室内を動く彼の心の片隅には、先ほどの蛍の顔がちらついていた。
『大丈夫?』
隙を見てスマホを起動し、メッセージを送信する。数秒画面を見つめてみるが、「既読」という文字はつかない。
自分が適当に言った通りトイレで頑張っているのか、それともまた別の事情が立て込んでいるのか──張本人の蛍が何も言わずに出て行ってしまった今、それを確かめる術はない。
(まぁ、そのうち一言くらいは返ってくるよね……)
少し時間を置いて見れば、通知の一つは来てることだろう。スマホをカバンにしまい込み、持ち場に戻る。
自分に対して「サボるな」と釘を刺していたくらいなのだ、このままこっそり逃げだそうとするとは思えないけれど。
あぁ、面倒くさい。早く帰りたい。心の中でぼやきながら、テーブルを拭き終えると──
「なぁ、そこのメイドさん。ちょっといいか?」
赤紫色の髪に左目を眼帯で隠した少年と、青藍色の髪に赤い瞳の無愛想な少年の二人組。そのうちの一人、赤紫色の少年が影人を呼び止めた。
──入ってきた瞬間、女子に「イケメンだ」ときゃーきゃー騒がれていたあの少年達だった。
そんな彼らと美人女装メイド・影人の組み合わせに女子が注目しないわけもなく。殆どの視線が少年達と影人に向けられている。
目立ちたくない影人にとって、この状況は「うっとうしい」以外の何でもなかった。
接客中にあるまじき嫌悪の表情を浮かべつつ、影人は「何」と少年達に歩み寄る。
「俺、人を探してるんだ。どうしても、一目会いたくて」
「え、知らない」
「まだ何も言ってないだろ……そうそう、こいつなんだけどさ。この学校に通ってるって聞いたから」
知ってるか? と言いながら差し出されたスマホの画面を、影人がじっと覗き込む。
──瞬間、少しだけ見開かれた目。画面の向こうに写された写真に、見覚えのある姿が映っていた。
今より少し短めの、毛先だけが赤い紺色の髪。左右で色が違う、赤紫と青紫の瞳。トレーナーにカーゴパンツという、至ってシンプルな服装。
彼が知る姿よりもほんの僅かに幼く見える背丈ではあるが──その身体的特徴を見て、影人はすぐに理解した。
この写真が、いつどこで撮ったのものかは分からない。
だが、今見せられているのは──
(……蛍?)
──きっと、自分と出会う前の彼だ。
その隣には、目の前にいる少年と思わしき姿が映っている。
赤紫髪の幼い少年は蛍と肩を組んでいるけれど、蛍は一切彼に触れていない。
それどころか、写真の中の蛍は影人にとって知らない表情を浮かべていた。
不愉快そうに眉を顰め、目を細める。
カメラに向かって厭悪の情を向けているような──影人になら絶対に向けないであろう表情を。
「……知ってるか? メイドさん」
不安そうに眉を下げ、少年が尋ねる。影人はまだぼーっと写真を眺めていた。
……否、眺めるフリをしていたというべきか。じっと視線を向けつつ、頭の中ではほんの少しだけ思考回路を巡らせていた。
突如現れた知らん男。どこのどいつか分からないし、影人にとって見覚えもない姿。
そして、蛍自身からも彼のことと思わしき話を聞いたこと覚えはまったくない。
そんな奴がいきなり自分の友人の居所を聞いてくる。影人にとっては、怪しい以外の何でもなかった。
「……知らないけど。何? お前こいつのストーカーか何か?」
「スト……いや、そういうわけじゃ……。まぁ、知らないならいいさ。悪かったな、忙しいとこ呼び止めて」
「…………。」
苦笑気味に微笑む少年に、一言も発さないまま踵を返した。
──関わったら、かなり面倒くさそうな臭いがする。影人の面倒くさがり本能が、そう察知していた。
自分の一番近くにいる蛍に、知らん男が近づこうとしている。もし彼が蛍にとって害悪且つ危険な存在であるとしたら、蛍に降りかかる危険が自分にも降りてくる可能性があるのだ。
何事もなく平穏に、静かに暮らしたい──ただそれだけを願っている影人にとって、それを脅かす可能性は少しでも排除したい。
ただそれだけのために、影人は知らないフリをしていた。
「……なぁ、やっぱやめた方がいいンじゃねぇか? あんま深追いしたところで、余計に……」
「……あぁ。でも、やっぱり俺は……」
──僅かに声量を抑えた声。けれど、影人の耳には届いていた。
沈黙していた青藍色の少年の、制止の声も。赤紫色の少年の、諦めのつかない切実な声も。
「…………。」
一言も発さず、だるそうに二人の元を去る影人。カバンの中にしまい込んでいたスマホをこっそり起動し、ホーム画面を表示させた。
(……返事、来てないな)
【新しい通知はありません】──ホーム画面に表示された、無情な11文字。
せめて既読くらいはとメッセージを確認するも、動きはない。影人が送った『大丈夫?』で完全に止まっている。
自分からのメッセージには遅くとも必ず返信する蛍が、いつまでも返してこない。それどころか、既読すらもつかない。
自分が適当に言った「トイレ」にしては、あまりにも長すぎる時間が経っている。かといって、彼が「サボる」という選択をするとも到底思えないのだが。
(……あいつ、どこ行ったんだろ)
自分のことをずっと想ってくれていた蛍に、"何か"が起こっている。
面倒くさがりではあるが、今まで自分に対して献身的であった蛍のこととなれば比較的行動力が上がるというもので。
「……ねぇ、窓なんとか」
「すーはー、すーはー……。……え? ど、どしたの黒崎君」
未だ端に縮こまり、深呼吸を繰り返していた窓雪に声をかける。彼の声でようやく落ち着いたのか、窓雪がハッとした様子で直立しながら返答した。
端から見れば変人にしか見えないであろう限界オタクっぷりを見せた窓雪の様子を微塵も気にかけず、影人は話を続ける。
「俺、ちょっと蛍探してくるから。代わりに働いといて」
「え? 不破君? 不破君がどうし……え、ちょっと! 黒崎君、どういうことー!?」
ずっと端で死んでいたせいか、状況がイマイチ掴めていない窓雪。蛍が出て行ったことにすら、彼女は気付いていないようだった。
けれど、そんなことも彼には関係なく。
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