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第二.五章 夏休み編
第三話 ねがいごと
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何も無い真っ白な空間で、久しく聞いていない声が響き渡っていた。
それは、ボクが誰よりも聞きたくなかった声。たとえ両目を潰されようとも目に入れたくなかった姿。
ボクよりずっと優れた容貌で、優しく耳に残るような爽やかな声色をした、――だった。
見る人を元気付けるような笑顔が眩しくて、その光にボクという存在がかき消されそうなくらい大きな存在で、――どう努力しても敵わない。
自己嫌悪と劣等感で、ボクという存在を余計に嫌いになりそうだ。もう何も感じたくない――目も耳も塞いで、声も姿もボクの目の前から遮断する。
早くどこかへ 消えてくれと、強く念じた。
「――蛍」
「……呼ばないで……ボクを見ないで、――さん……」
「待ってくれ蛍、俺は……」
「うるさい! ……放っておいてください、ボクのことなんて!!」
「……蛍」
「やめろって言ってるだろ!!」
声を精一杯張り上げて、自分の記憶からもかき消すように声を遮った。
……ただ、今の一瞬、先ほどまでの声と違う声が聞こえた気がしてハッとする。よく見れば、ここは先ほどまでボクがいた場所と、全然違う。
「……驚かさないでよ。そんな今にも人を殺しそうな目で叫ばれたら、流石に驚くよ」
「え? ……あ、…………すみません、驚かせて」
薄目でボクを見る影人さんの姿を捉え、ようやくこっちが現実世界だと理解した。
先ほどの光景は夢だったのだ。少し乱れそうになった呼吸を整え、「大丈夫、あれは夢だ」と意識に叩き込む。
「……蛍、変な夢でも見た?」
「まぁ、夢は見ましたね……でも、大丈夫ですよ。そんなことより、朝ご飯を作らないと」
「朝……? 今、十一時半だよ」
影人さんからの言葉に、慌ててスマホの時計表示を見る。
――11:30。マジだ。 朝ご飯というには遅すぎる。もう昼食の準備を始める頃合いではないか。
こんなに遅くまで寝てたこと、今までは殆ど無かったのに。一日の限られた時間を無駄にした……と、若干しょげるボクに、影人さんは あくびをしながらレイジーな低音ボイスで
「……いいじゃん、休みの日くらい少し遅く起きても……」
……と、大層呑気な口を叩かれる。休日とて一日はたったの二十四時間だと立言したいところだが、このマイペース好男子にそこまで説いたところで渋っ面を浮かべられて終わるだろう。
とりあえずベッドから抜け出して昼食の準備を……そう思いながら身を起こそうとするが。
「……あれ、影人さん。影人さん……?」
昨夜と同じ体勢だった。赤子がぬいぐるみを掴んで離さないが如く、ボクの体は影人 さんの腕の中に閉じ込められている。仄かに温かな、心地よい温もりがボクを惹きつけて離さない、そう錯覚するかのようで。
ふと、ボクの体を拘束する腕の持ち主に目を向ける。寝入ってしまったのか、微かに 呼吸音が聞こえる。
薄く開かれた唇、男性にしては長い睫毛。さらさらの前髪に少し隠された顔は、普段のアンニュイで大人びた雰囲気の表情とは全然別物の、あどけなさの残る眠り顔だった。
例えるなら、煌びやかな空の下、穏やかな風に包まれながら眠る美少年のよう……と、いうべきか。 少々表現が誇大かもしれないが、ボクの視界にはそれほどに見目好く映ったのだ。常にだるそうな雰囲気さえなければ、そんな美麗な世界が似合っていただろう。
眠っている今、少しだけなら大丈夫だろうか。起こさないように、そっと背に腕を回してみる。
――人を抱きしめたことは、あまり無い。 というより、殆ど無い。
一方的に 抱きしめられるより近く、強く感じるぬくもりに身を委ねると、ふわりとした安心感に包まれる。
(……起きて、ご飯の仕度……しようと、思ったのになぁ……。……まぁ、いいや……)
意志に反して重くなる瞼。悪魔がボクを怠惰の道へ誘ってきているのではないか――なんて、非現実的な空想をしつつ、眠り落ちた。
◇ ◇ ◇
―― 閉じたままのカーテン、隙間から漏れるオレンジ色の光。
ぼんやりとした視界に映る、薄暗い部屋。その光景で、瞬時に全てを理解した。
言うまでもない。これはどうあがいても否定しようのない事実――
「……完全に寝過ぎた!!」
人生初の過眠。昼食の支度どころか宿題に手を付けることすらできなかった、半日以上の時間の浪費。
流石にこれ以上は寝ていられない、と 影人さんの腕を力ずくで振りほどき、ベッドから脱出する。
バタバタとベッドから起き上がるボクの振動や物音で目が覚めたのか、影人さんもむくり……と、スローモーションの映像のように起き上がった。
「……何、うるさいんだけど」
「何じゃないですよ影人さん! ボクら完全に寝すぎてます! ご飯二食抜かしてるのは流石に不味いです、育ち盛りの男子高校生としては!」
「腹減ってないから別にい」
「一日一食健康法の推奨対象はもっと年上の方々ですよ影人さん!」
「論点ずれてる気がするんだけど」
とりあえず、食に関して無頓着かつ興味皆無のこの空間に、食材を仕入れなければ。
ローペース、ローテーションの影人さんを引っ張り、近場のスーパーへと向かった。
◇ ◇ ◇
「夕飯、何にしましょう?」
「何でもいいよ」
── まるで同居人の会話だ、と内心ツッコミを入れながらカートを押し進める。カゴの中は、まだ空っぽだ。
叔母さんに教えてもらったレシピの数々……記憶の引き出しの中にあるものは、覚えてる限りでも温かくがっつりとしたものが圧倒的に多い。
オムライスだとか、ハンバーグだとか、ポトフたとか。夏向けのメニューも聞いておくべきだった。
何か好物とかないですか、と影人さんに尋ねれば、返ってきた答えは、
「……素うどん」
……と、なんともあっさりさっぱり、省エネ男子向けの究極手間なしメニュー。
冷たい出し汁をかければ、確かに夏には最適な涼しい食事になるだろう。
しかし、うどんだけというのも味気ない。そこに少しは具を足そうと、スマホで検索したレシピとにらめっこしながらカゴに食材を入れていく。
「わかめと温玉と小ネギ……あとは豚肉のせればいいですかね」
「えぇ……俺具なしでいいよ、そんなに要らない」
「せめて豚肉と卵だけでも食べてくださいよ、特に豚肉は夏バテ対策に最適なビタミンB1たっぷりだと言いますから。影人さんみたいな国宝級イケメンランキング堂々一位の男に食われるなら、豚も幸せでしょうし」
「蛍って時々変な言い回しするよね」
目当ての品を見つけるなり、カゴに放り込む。時々影人さんがエナジードリンクや炭酸飲料に目を向ける様子が見られたけれど、あえて気付かないフリをしてやり過ごした。
……男子高校生二人で夕飯の相談をしながらカートを押してるってどんな感じに見えるんだろうか。幸い、同級生らしき人とは遭遇してないので変な噂を立てられる心配も多分無さそうだけれど。
「…………あ」
「何?」
「いえ、あそこ。そういえば、そんな時期だったの忘れてたなあって」
ふとある物が目に留まり、カートを止める。ボクが指さした先は、飾り付けられた笹の葉と短冊だった。
七月七日は過ぎているが、このスーパーではまだ七月いっぱいは七夕飾りを置くつもりなのだろうか。
……短冊に願い事を書けば叶うと、子どもの頃はそう教わったものだった。
しばらく、願い事なんて書いていない気がする。笹の葉の近くにカートを置き、備え付けのペンを手にした。
「影人さんも書きます?」
「……いいよ、願い事したところで叶うわけじゃないし」
「はは、リアルなご意見どうも。まあ、気休め程度……とは、ボクも思いますけどね」
── それでも、僅かな希望を求めて願い事をしてしまうのが人間なのだろう。
織姫と彦星だって伝説上の存在で、実際にそれを目にした人はいないし、神様とやらも人が勝手に妄想して作りあげた偶像に過ぎないのかもしれない。
影人さんの意見も、理解できないわけじゃない。こんなことくらいで願ったことが叶うなら、この七夕飾りだって短冊で溢れかえっているはずなのだ。
けれど、ボクは求めてしまっている。その「気休め程度」を。
「……よし」
ペンを走らせ、短冊を裏返す。すぐに見えないように、となるべく天辺に近いところに短冊を吊るした。
「何書いたの?」
「え? ……やだなあ、言えるわけないじゃないですか。恥ずかしい」
「えー……恥ずかしいってことは変なことでも願ったの? 変態」
「アンタが言うかクソイケメン野郎オブザイヤー受賞者!!」
ふと過ぎってしまった、昨夜のこと。気持ちいい……と言うらしい、あの感覚を思い出してしまうと、無性に顔が熱くなる。
変な領域に足を踏み入れてしまった気分だ。この野郎。
「何、思い出しちゃった? ……またシてあげようか? 昨日の」
「いいです結構です健全な男子高校生のままでいさせてください後生ですから!!」
「蛍は健全っていうより純粋すぎるだけだと思うんだけどね」
そんなことよりさっさと夕飯の支度を、と話を強引に切り替えてカートを押し進めた。
──『ボク自身を愛してくれる人が、いつか現れますように』
それは、ボクが誰よりも聞きたくなかった声。たとえ両目を潰されようとも目に入れたくなかった姿。
ボクよりずっと優れた容貌で、優しく耳に残るような爽やかな声色をした、――だった。
見る人を元気付けるような笑顔が眩しくて、その光にボクという存在がかき消されそうなくらい大きな存在で、――どう努力しても敵わない。
自己嫌悪と劣等感で、ボクという存在を余計に嫌いになりそうだ。もう何も感じたくない――目も耳も塞いで、声も姿もボクの目の前から遮断する。
早くどこかへ 消えてくれと、強く念じた。
「――蛍」
「……呼ばないで……ボクを見ないで、――さん……」
「待ってくれ蛍、俺は……」
「うるさい! ……放っておいてください、ボクのことなんて!!」
「……蛍」
「やめろって言ってるだろ!!」
声を精一杯張り上げて、自分の記憶からもかき消すように声を遮った。
……ただ、今の一瞬、先ほどまでの声と違う声が聞こえた気がしてハッとする。よく見れば、ここは先ほどまでボクがいた場所と、全然違う。
「……驚かさないでよ。そんな今にも人を殺しそうな目で叫ばれたら、流石に驚くよ」
「え? ……あ、…………すみません、驚かせて」
薄目でボクを見る影人さんの姿を捉え、ようやくこっちが現実世界だと理解した。
先ほどの光景は夢だったのだ。少し乱れそうになった呼吸を整え、「大丈夫、あれは夢だ」と意識に叩き込む。
「……蛍、変な夢でも見た?」
「まぁ、夢は見ましたね……でも、大丈夫ですよ。そんなことより、朝ご飯を作らないと」
「朝……? 今、十一時半だよ」
影人さんからの言葉に、慌ててスマホの時計表示を見る。
――11:30。マジだ。 朝ご飯というには遅すぎる。もう昼食の準備を始める頃合いではないか。
こんなに遅くまで寝てたこと、今までは殆ど無かったのに。一日の限られた時間を無駄にした……と、若干しょげるボクに、影人さんは あくびをしながらレイジーな低音ボイスで
「……いいじゃん、休みの日くらい少し遅く起きても……」
……と、大層呑気な口を叩かれる。休日とて一日はたったの二十四時間だと立言したいところだが、このマイペース好男子にそこまで説いたところで渋っ面を浮かべられて終わるだろう。
とりあえずベッドから抜け出して昼食の準備を……そう思いながら身を起こそうとするが。
「……あれ、影人さん。影人さん……?」
昨夜と同じ体勢だった。赤子がぬいぐるみを掴んで離さないが如く、ボクの体は影人 さんの腕の中に閉じ込められている。仄かに温かな、心地よい温もりがボクを惹きつけて離さない、そう錯覚するかのようで。
ふと、ボクの体を拘束する腕の持ち主に目を向ける。寝入ってしまったのか、微かに 呼吸音が聞こえる。
薄く開かれた唇、男性にしては長い睫毛。さらさらの前髪に少し隠された顔は、普段のアンニュイで大人びた雰囲気の表情とは全然別物の、あどけなさの残る眠り顔だった。
例えるなら、煌びやかな空の下、穏やかな風に包まれながら眠る美少年のよう……と、いうべきか。 少々表現が誇大かもしれないが、ボクの視界にはそれほどに見目好く映ったのだ。常にだるそうな雰囲気さえなければ、そんな美麗な世界が似合っていただろう。
眠っている今、少しだけなら大丈夫だろうか。起こさないように、そっと背に腕を回してみる。
――人を抱きしめたことは、あまり無い。 というより、殆ど無い。
一方的に 抱きしめられるより近く、強く感じるぬくもりに身を委ねると、ふわりとした安心感に包まれる。
(……起きて、ご飯の仕度……しようと、思ったのになぁ……。……まぁ、いいや……)
意志に反して重くなる瞼。悪魔がボクを怠惰の道へ誘ってきているのではないか――なんて、非現実的な空想をしつつ、眠り落ちた。
◇ ◇ ◇
―― 閉じたままのカーテン、隙間から漏れるオレンジ色の光。
ぼんやりとした視界に映る、薄暗い部屋。その光景で、瞬時に全てを理解した。
言うまでもない。これはどうあがいても否定しようのない事実――
「……完全に寝過ぎた!!」
人生初の過眠。昼食の支度どころか宿題に手を付けることすらできなかった、半日以上の時間の浪費。
流石にこれ以上は寝ていられない、と 影人さんの腕を力ずくで振りほどき、ベッドから脱出する。
バタバタとベッドから起き上がるボクの振動や物音で目が覚めたのか、影人さんもむくり……と、スローモーションの映像のように起き上がった。
「……何、うるさいんだけど」
「何じゃないですよ影人さん! ボクら完全に寝すぎてます! ご飯二食抜かしてるのは流石に不味いです、育ち盛りの男子高校生としては!」
「腹減ってないから別にい」
「一日一食健康法の推奨対象はもっと年上の方々ですよ影人さん!」
「論点ずれてる気がするんだけど」
とりあえず、食に関して無頓着かつ興味皆無のこの空間に、食材を仕入れなければ。
ローペース、ローテーションの影人さんを引っ張り、近場のスーパーへと向かった。
◇ ◇ ◇
「夕飯、何にしましょう?」
「何でもいいよ」
── まるで同居人の会話だ、と内心ツッコミを入れながらカートを押し進める。カゴの中は、まだ空っぽだ。
叔母さんに教えてもらったレシピの数々……記憶の引き出しの中にあるものは、覚えてる限りでも温かくがっつりとしたものが圧倒的に多い。
オムライスだとか、ハンバーグだとか、ポトフたとか。夏向けのメニューも聞いておくべきだった。
何か好物とかないですか、と影人さんに尋ねれば、返ってきた答えは、
「……素うどん」
……と、なんともあっさりさっぱり、省エネ男子向けの究極手間なしメニュー。
冷たい出し汁をかければ、確かに夏には最適な涼しい食事になるだろう。
しかし、うどんだけというのも味気ない。そこに少しは具を足そうと、スマホで検索したレシピとにらめっこしながらカゴに食材を入れていく。
「わかめと温玉と小ネギ……あとは豚肉のせればいいですかね」
「えぇ……俺具なしでいいよ、そんなに要らない」
「せめて豚肉と卵だけでも食べてくださいよ、特に豚肉は夏バテ対策に最適なビタミンB1たっぷりだと言いますから。影人さんみたいな国宝級イケメンランキング堂々一位の男に食われるなら、豚も幸せでしょうし」
「蛍って時々変な言い回しするよね」
目当ての品を見つけるなり、カゴに放り込む。時々影人さんがエナジードリンクや炭酸飲料に目を向ける様子が見られたけれど、あえて気付かないフリをしてやり過ごした。
……男子高校生二人で夕飯の相談をしながらカートを押してるってどんな感じに見えるんだろうか。幸い、同級生らしき人とは遭遇してないので変な噂を立てられる心配も多分無さそうだけれど。
「…………あ」
「何?」
「いえ、あそこ。そういえば、そんな時期だったの忘れてたなあって」
ふとある物が目に留まり、カートを止める。ボクが指さした先は、飾り付けられた笹の葉と短冊だった。
七月七日は過ぎているが、このスーパーではまだ七月いっぱいは七夕飾りを置くつもりなのだろうか。
……短冊に願い事を書けば叶うと、子どもの頃はそう教わったものだった。
しばらく、願い事なんて書いていない気がする。笹の葉の近くにカートを置き、備え付けのペンを手にした。
「影人さんも書きます?」
「……いいよ、願い事したところで叶うわけじゃないし」
「はは、リアルなご意見どうも。まあ、気休め程度……とは、ボクも思いますけどね」
── それでも、僅かな希望を求めて願い事をしてしまうのが人間なのだろう。
織姫と彦星だって伝説上の存在で、実際にそれを目にした人はいないし、神様とやらも人が勝手に妄想して作りあげた偶像に過ぎないのかもしれない。
影人さんの意見も、理解できないわけじゃない。こんなことくらいで願ったことが叶うなら、この七夕飾りだって短冊で溢れかえっているはずなのだ。
けれど、ボクは求めてしまっている。その「気休め程度」を。
「……よし」
ペンを走らせ、短冊を裏返す。すぐに見えないように、となるべく天辺に近いところに短冊を吊るした。
「何書いたの?」
「え? ……やだなあ、言えるわけないじゃないですか。恥ずかしい」
「えー……恥ずかしいってことは変なことでも願ったの? 変態」
「アンタが言うかクソイケメン野郎オブザイヤー受賞者!!」
ふと過ぎってしまった、昨夜のこと。気持ちいい……と言うらしい、あの感覚を思い出してしまうと、無性に顔が熱くなる。
変な領域に足を踏み入れてしまった気分だ。この野郎。
「何、思い出しちゃった? ……またシてあげようか? 昨日の」
「いいです結構です健全な男子高校生のままでいさせてください後生ですから!!」
「蛍は健全っていうより純粋すぎるだけだと思うんだけどね」
そんなことよりさっさと夕飯の支度を、と話を強引に切り替えてカートを押し進めた。
──『ボク自身を愛してくれる人が、いつか現れますように』
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