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おうちでコスプレえっち♡
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しおりを挟む「すごかった。今日のセックスは俺史上歴史に残るくらい、とにかくすごかった」
激しい情事がやっとおわり、2人でマラソンでもしてきたような荒い息を整えているとももが真剣な顔でそんなことを言ってきた。
「うぅ、上手なあしらい方教わるつもりだったのがいつのまにこんなことに……」
「すっごくかわいかったよ、ゆき!」
ちゅっ、とかわいらしいリップ音をさせながら僕に何度もキスをしてくる。
そりゃあ密かに計画していた作戦が成功したんだから、大変機嫌がよろしいことだろう。
なんだかんだ僕も気持ちよくなってしまったけど、少し釈然としない気持ちもあるので心の中でこっそり恨み言を言うくらいは許してほしい。いや、たしかに僕史上にも歴史に残るくらいすごいすごかったけど。
「でも本当、もっと上手く断れるようにならなきゃなぁ。結局まともな断り方できなかったし、簡単に流されちゃうし…」
「まぁ、たしかにね。でも、とりあえずあのゲス野郎は二度と来ないから安心していいよ」
「へ? なんで?」
「うーん、なんでだろうねえ?」
「…………もも、まさか」
んふふ、と不気味な笑い方をしながらももが甘えるように抱きついてくる。
じゃあ今日の教育(を口実にしたコスプレえっち)はなんだったんだと思わなくもなかったが、それ以上何か言えるわけもなく。
わざとらしく深いため息をひとつ吐くと、嫉妬深くてかわいい彼氏を僕はぎゅっと抱きしめ返すのだった。
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