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しおりを挟む「にぃちゃ、っ、なんかへんっ、ひっ、あ、なんかっ、へんなの、も、もれちゃうぅ……っ!!」
「おー、漏らせ漏らせ。出しちまえ」
「ああっ、ぁ、出る、でるっ、もれちゃ…!ッ、ひ、ぎっぃ………~~~~~っ!!!!!!」
とどめとばかりに亀頭の先に爪を立てられた途端、熱い透明の液体が尿道からぷしゃぷしゃと噴き出した。
幾度となく断続的に噴射したそれは、光成の上着どころか顔にまでかかり、同様に目の前にいた聖紀の服や顔にも飛んだ。
少しずつ勢いをなくしながらも幾度となく撒き散らしたそれは、辺りに小さな水たまりをつくっていく。
「はっ、はあっ、ひ、ぁ…ッ、はぁ…」
「すげえな」
「に、ちゃ…なに、これぇ…」
「拘束プレイは知ってんのに潮吹きは知らねえのか。ま、お前にはまだ早いか」
「しお…?なにそれ…、っ?」
「ミツ、腰浮かせろ」
びしゃびしゃになったローターは光成が勢いよく潮を吹いた時に聖紀が取り外していた。
長い時間、自分を苛んでいた諸悪の根源から解放されたと安堵したのも束の間、代わりとばかりに今度は聖紀の手指が光成の身体を弄りはじめたのだ。
抵抗する間もなく聖紀自身の手でも腰を浮かせられ、下腹部へと伸びた手にまだ性器をいじる気なのかと青褪めたが、それよりも更に下へ潜る指先に光成は油断していた。
瞬間、つぷ…と尻穴に聖紀の指が入りこんできたのだ。
「にいちゃんっ?何してんの…!」
「いいから、そのまま力抜いとけ」
「あっ、え、っ」
くにくにと縁と浅い部分を優しく解され、未知の感覚に光成の身体からは自然と力が抜けた。
といっても、何度もイかされ潮まで吹かされ、すでに蕩けきっていて力が入らないだけなのだが。
不思議な気持ちで弄られていると、だんだんと柔くなっていく感覚にじんわりとした得も言われぬ快感が伴ってきた。
入り口を抜き挿ししていた中指が、先程よりも深くまで入っているのがなんとなく分かる。
動きが大胆になっていくにつれ、ぐちゅぐちゅと卑猥な音まで大きくなっていき光成の羞恥心を煽った。
そうして1本だった指が3本にまで増えると、もはや聖紀に犯されているような感覚に陥った。
「ぁん、あっ、あう、にいちゃんっ、それ、きもちいぃ…っ」
「ここか」
「あっ、あっ、あっ、それ、そこっ、きもちいよぉ…!」
「前立腺つって、男でも気持ちよくなれる場所だ」
「ぜっ、りつせっ、っ、んああぁっ…!!?」
聖紀の言葉を繰り返すのと同じタイミングで、その前立腺とやらを強くこねくり回される。
3本の指で挟み込むようにして上下左右に激しく刺激され、言葉の途中で喘ぎ声が漏れてしまう。
いつの間にか足されていたローションがぐちゅぐちゅと泡立つほど中を蹂躙され、光成はどうしようもないほどの快感に溺れていた。
「……ミツ、挿れんぞ」
「はっ?ぇ、っあ、ひぃ、っ……~~~~!?」
節くれ立った指がぬぐっ、と抜けたと思ったら、代わりに熱い粘膜のようなものが後孔に押し当てられ、光成は何がなんだか分からないうちにそれを挿入されていた。
狭い孔を押し広げられる感覚に、とろとろと閉じかけていた瞳を見開いて己の下腹部に目を遣った。
「ぁ、うそっ、にいちゃんの、ちんこっ、はいっちゃってるぅぅ…っ、ッ」
「っ、おいミツ、急に締めんな」
「なん、でぇ…!なんっ、あうっ」
「なんでって、今更なに言ってんだ」
「ぁんっ、あっ、なんで、っ、やっ、でか、でっかいぃ…!あ、あっ、やだっ、わけわかんね、ッ、」
「うるせえな、喋ってっと舌噛むぞ。いいから集中、しろっ」
「あぁあっ……!!」
手は頭上で拘束されたまま、過ぎた快楽から逃れようとすれば腰を掴まれ引き戻される。
下から突き上げるように亀頭でごりごりと前立腺をこねられれば、光成に為す術はなかった。
ぐちゅ、ぬちゅ、といやらしい水音と肌を打つ生々しい音が延々と鳴り響く。
さっきからもぞもぞと首元に顔を寄せてくる兄は、光成の首を舐めたり吸ったり噛んだりしている。
まるで全身が性感帯にでもなってしまったかのように、そんな些細な刺激にすら感じてしまう。
ぴりぴりとした痛みの中に、くすぐったいような気持ちいいような感覚に訳も分かず揺すぶられ続けた。
「あっ、にぃ、ちゃっ、ぁん、ッ、おれ、もうむり…っ」
「はっ、はぁ、ッ」
もうむり、もうだめと息も絶え絶えに繰り返す光成の言葉はことごとく無視され、突き上げてくる腰の動きが緩む気配はまったくない。
すでにいじられすぎて何度もイかされた性器は、揺すられるたびに力なくぷるぷると震えるだけでもう何も出ていなかった。
聖紀の太ももに乗り上げた下半身の先で揺れる自分の爪先を快感に濁った目で見つめていると、耳元で聖紀の唸るような声が聞こえた。
「ミツ、中に出すぞっ…」
「ッ、なか、って、まっ、ひぎゅ…っ!!」
目の前に覆い被さるような体勢になり、先程よりも深い場所までごちゅごちゅと抽挿される。
長いストロークで前立腺を的確に擦られ最奥へと入り込まれるたびに、頭の中にバチバチと火花が散った。
次第に激しく短くなっていく抽挿にアナルが無意識に収縮し、最後のひと突きで中にあった性器を思いっきり締めつける。同時に、射精こそしていなかったが光成も中で達した。
隙間がなくなるほど穿たれ、平たい尻に陰毛が擦り付けられた瞬間、じわりと温かい精子を注がれたように感じた。
はあっ、はあっ、はあっ…………
2人分の荒い呼吸が繰り返される。
余韻を味わうように緩く上下していた腰が止まり、少しずつ穏やかになってきた呼吸にやっと終わったのだと光成は脱力した。
聖紀の身体が離れ、性器が抜かれる感覚に爪先をきゅうと丸めて耐えていたのだが、不意打ちとばかりにそれが尻の奥へと戻ってきたのだ。
「え、いまイッたんじゃ…っ?」
「1回で終わるわけねえだろ。おら、続きすんぞ」
「あ、え、うそ、むりっ、もうむり!ほんとにむりだってばああぁ…っ!!!!」
再び捕らえられた腰に為す術もなく、逃げ出すこともできない光成は兄の欲望が果てるまで喘ぐことしかできなかった。
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