14 / 32
十三話 シラカバ
しおりを挟む
「本当にこの小石、シラカバ様なの?」
「おらっちは、目の前で見たんだ」「間違え無い」
「キビとか言う、吸鬼が気配を消して、お父様の背後に立ったその時に、キビは杖を・・・」「杖をトンっと地面に突き刺したんだ」「ボトって」「この小石が地面に落ちたんだ」
・・・
白き魔力は介護の雫
その白き魔力を自在に操るシラカバは、悪しき力を持つ矢で射抜かれた者達の介護をこなす。
「チィきりないな」
シラカバは、吸鬼にその姿を見せる事無く「手当たり次第かよ」ぼやきながらも、確実に吹き込まれた悪しき魔力を、白き魔力で吸い取る。
「目的は、おそらく俺を・・・」「あぶり出し、魔力の吸収」「つまり絶対に奴らに見つかる事は」
「許されない」
「チェ面倒極まり無い」
この時シラカバは、面倒そうに頭をかきながらも、自分にかせた任務を、確実にこなす。
吸鬼の視界を確認し、確実に、的確な判断で、人々を苦しむから救い出していた。
この時吸鬼は、キビのみだった。
シラカバは、油断など、していなかった。
ただ一度だけ、我が子を発見したその時迄は、一度たりともキビから、目を離さなかった。
一瞬の油断が、悲劇を招き、シラカバは、魔力を吸い取られ、石ころに変えられたので有る。
吸鬼は、禁断の魔方陣に、シラカバの魔力を吹き込み、三羽の吸鬼を呼び出したと、半次郎は言う
半次郎は、柚華に七色に光る小石を差し出し「頼む、おらっちのお父様を一緒に連れて行ってくれないか」「蛇骨の洞窟に」
半次郎は、ポタリと涙する。
「おらっちは、目の前で見たんだ」「間違え無い」
「キビとか言う、吸鬼が気配を消して、お父様の背後に立ったその時に、キビは杖を・・・」「杖をトンっと地面に突き刺したんだ」「ボトって」「この小石が地面に落ちたんだ」
・・・
白き魔力は介護の雫
その白き魔力を自在に操るシラカバは、悪しき力を持つ矢で射抜かれた者達の介護をこなす。
「チィきりないな」
シラカバは、吸鬼にその姿を見せる事無く「手当たり次第かよ」ぼやきながらも、確実に吹き込まれた悪しき魔力を、白き魔力で吸い取る。
「目的は、おそらく俺を・・・」「あぶり出し、魔力の吸収」「つまり絶対に奴らに見つかる事は」
「許されない」
「チェ面倒極まり無い」
この時シラカバは、面倒そうに頭をかきながらも、自分にかせた任務を、確実にこなす。
吸鬼の視界を確認し、確実に、的確な判断で、人々を苦しむから救い出していた。
この時吸鬼は、キビのみだった。
シラカバは、油断など、していなかった。
ただ一度だけ、我が子を発見したその時迄は、一度たりともキビから、目を離さなかった。
一瞬の油断が、悲劇を招き、シラカバは、魔力を吸い取られ、石ころに変えられたので有る。
吸鬼は、禁断の魔方陣に、シラカバの魔力を吹き込み、三羽の吸鬼を呼び出したと、半次郎は言う
半次郎は、柚華に七色に光る小石を差し出し「頼む、おらっちのお父様を一緒に連れて行ってくれないか」「蛇骨の洞窟に」
半次郎は、ポタリと涙する。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
麗しのラシェール
真弓りの
恋愛
「僕の麗しのラシェール、君は今日も綺麗だ」
わたくしの旦那様は今日も愛の言葉を投げかける。でも、その言葉は美しい姉に捧げられるものだと知っているの。
ねえ、わたくし、貴方の子供を授かったの。……喜んで、くれる?
これは、誤解が元ですれ違った夫婦のお話です。
…………………………………………………………………………………………
短いお話ですが、珍しく冒頭鬱展開ですので、読む方はお気をつけて。
忌むべき番
藍田ひびき
恋愛
「メルヴィ・ハハリ。お前との婚姻は無効とし、国外追放に処す。その忌まわしい姿を、二度と俺に見せるな」
メルヴィはザブァヒワ皇国の皇太子ヴァルラムの番だと告げられ、強引に彼の後宮へ入れられた。しかしヴァルラムは他の妃のもとへ通うばかり。さらに、真の番が見つかったからとメルヴィへ追放を言い渡す。
彼は知らなかった。それこそがメルヴィの望みだということを――。
※ 8/4 誤字修正しました。
※ なろうにも投稿しています。
【完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる