上 下
10 / 11
神は進化を望む

崇拝せよ…誰を?

しおりを挟む
それからというもの俺は鶴ヶ城ダンジョンに行き続けた。
とりあえずノルマは100匹巨大やまねを狩り続けること。
魔石は100個のうち50個は換金して残り50個は懐というか家の机の中に入れている。
そのため引き出しを引けばどっかの猫型ロボットが出てくるかのような空間になっていた。
そんなこんなで今、俺はというとその空間を見つめていた。

「コレ、どないしよう?」

集まった数は驚異の500個。
この魔石は何故かキラキラしているから寝る時引き出しの隙間から輝いているの見えて眩しいんだよなぁ。
とりあえず地面に全てばら撒いてみたが予想以上にキラキラしている。
クッソ目に悪い光が俺の目にダイレクトアタック!

「あぁまとめて贄にできればなぁ…こういう風に範囲を絞った感じで頭で念じて『贄への任命』的な?」

そんな感じで俺がふざけてゴミ袋にそそくさと魔石を詰めその言葉を言った瞬間の出来事だった。
いきなりそのゴミ袋の中身が黒く燃え出した。

「わっほぃッ!?」

おぃ燃えるなら燃えると言ってくれよ。
いきなり燃え出してびっくりして変な声が出てしまったじゃないか。
…というかコレは『贄への任命』ができている証拠だよなぁ。
俺のあの行為は無駄ってコト?
そのまま黒い炎が出ること2分。
ようやく黒い炎は消えゴミ袋の中には元々何もなかったかのように平然とそこにあった。

《個体名 一条院 燈火の固有スキルレベルが上昇しました》

おぉようやく俺にも運が向いてきたということか?
どういう条件なのか良くわからなかったがようやく固有スキルのレベルが上昇した!
いやぁネットでは簡単にレベルが上がるとか言われていたから上がらない俺ってもしかして才能…ないってこと?
とか思っていたけど上がってくれてよかったよ…まぁここ最近固有スキル使っていなかったってこともあるんだけどね。
だって戦闘に使わないから実質的に要らない子状態だったし。

「んじゃけんステータス開きましょうかね…オープンセサミッ!…ステータス」

そう俺がいうことでどこからともなく透明な板が舞い降り情報が書かれていく。

名前:一条院 燈火
年齢:21
性別:男
レベル:Lv4
HP:38
MP:65
固有スキル
黒魔術:Lv2
スキル
健脚:Lv4 跳躍:Lv2
称号
山鼠の脅威

黒魔術:Lv1 なにかを生贄に悪魔や悪霊の力をもらい現実に顕現させる邪法。
Lv1:『贄への任命』消費MP2 魔力を消費し物や生物を贄とする。
Lv2:『邪の崇拝』消費MP10 魔力と贄を捧げ対象の身体能力を10%減少させる。

これはなかなかいいスキルの技じゃないだろうか?
まぁ攻撃系の技じゃなかったが…いやちょっと待てよコレ贄も捧げるということは贄を先に捧げてから発動しなきゃいけないっていうことか?
そしたら消費MPは計12必要になるから使える回数は…5回。

やっぱりクソスキルだわ。

「はぁぁぁぁ何もうまくはいきませんなぁ…気晴らしにダンジョンにでもいくか今日はやまね狩りじゃゴラァッ!」

俺は立ち上がりポシェットを手に持ち家を飛び出してそして着きましたのはいつもの近くにありますお馴染みの鶴ヶ城ダンジョン。
そしてプレハブ小屋で寝ている高沢さんを無視してダンジョンに入る。
今じゃ人類の最高レベルは10代を越えているため俺の今のレベルはかなり低い感じだ。
コレもあれも全部この固有スキルが悪いのだ。

というかまずここの巨大やまねの経験値が不味い。
最近できたダンジョン管理機関によるとスライムよりも手に入れられる経験値数が少ないらしい。
ちなみに巨大やまねは何と経験値数が世界ランキングワースト2位に入るぐらいにはひどい。
んで1位は寄生虫らしい。

何と寄生虫ダンジョンは水の中にあるらしいがそこの評価はここより高い4.0。
理由としては数が多くて小さいから見えなく簡単に、大量に倒せるため初心者でも簡単に育成できるかららしい。
…んでここやまねが出てくるダンジョンは今じゃ評価は1.0とダンジョンの中でも最底辺になってしまった。
ま、まぁ別にいいけどね。
ラノベとかであるワンチャンに俺はかけているんだから…。

そうしてつきましたここ鶴ヶ城ダンジョンの4Fの最奥になります。
この数日でようやくここまでの道を覚えてくることができた。
最初ここにきた時は調子に乗って道を確認しなかったせいで迷って大変だったんだが…ようやく俺は文明の力であるスマートフォンを扱ってここまでの道を覚えることができたぜ。

「さてと…今日は初めてのボス戦でもしましょうかね」

今日の目標はダンジョンの区切り区切りにいるとされているボスを倒すことです。
なんといってもボスはスキルオーブを落とす確率が高いし経験値も美味いというじゃないか。
なら倒すしか選択肢はないよな?

「それでは行ってみましょうか?」

そう言いつつ俺はボスの間に入るための扉を開けた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~

華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』 たったこの一言から、すべてが始まった。 ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。 そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。 それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。 ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。 スキルとは祝福か、呪いか…… ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!! 主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。 ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。 ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。 しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。 一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。 途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。 その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。 そして、世界存亡の危機。 全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した…… ※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。

異世界転生!俺はここで生きていく

おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。 同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。 今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。 だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。 意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった! 魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。 俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。 それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ! 小説家になろうでも投稿しています。 メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。 宜しくお願いします。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

現代ダンジョンで成り上がり!

カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる! 現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。 舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。 四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

インフレに取り残された不遇職とは言わせない! ヒーラー縛りで討伐します!

フライドポテト
ファンタジー
 この世界には人類の脅威となるモンスターがいる。  人々は各々の特技を磨き、協力してモンスター対抗してきた……というのは昔の話。  今は能力も技術もインフレを極め、無双するのが当たり前。攻撃役<アタッカー>、盾役<タンク>、回復役<ヒーラー>なんて役割はすっかり過去のものになってしまった。  そこで最も必要とされなくなったのがヒーラーである。回復する機会は滅多になくなり、元々攻撃役でないものが攻撃に特化しても、アタッカーの劣化である。  ヒーラーの立場はインフレが進むにつれて無くなり、不遇職として扱われるようになる。  そのような風潮に異を唱えるため、ヒーラーであるシジューコは立ち上がる。ヒーラーだけのパーティでも戦っていけるのだと、証明するための旅に出ることにした。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

処理中です...