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神は進化を望む

ステータス取得

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そうと決まればすぐ行動だ!
俺は気づかれないようにやまねの背後に近づきながらポシェットの中からサバイバルナイフを取り出す。
インターネットで評判が良いから買ったが試し切りでは家で使っている包丁よりも切れ味が良かった業物だ。

俺はそーっと近づいていき尾の横までくると尾の付け根を掴む。
これによりやまねは俺の存在に敵対してくるが攻撃がくる前に仕留める!
こちらへ顔を向ける前に首の骨の部分にサバイバルナイフをグッと入れ込む。

「うおっ!?」

刺した瞬間やまねは抗って体を使い暴れるがサバイバルナイフを離してはいけない。
このまま突き刺して息の根を止める!
そうすること十数秒後、ようやくやまねは動かなくなった。
倒したやまねは体をポリゴンに変えていなくなってしまった。

そうしてやまねを倒したところに残ったのはよく川にある少し小さな石。
紫色をしており少し輝いている。
この石こそが主に換金されている新しい社会で使われることとなった資源物…魔石である。
それを取りに命を賭ける俺たちは偉い人から見たら採掘者と変わりないのだろうな。
俺はドロップした魔石を拾い上げポシェットの中に入れた。

《個体名 一条院 燈火のレベルが上昇しました。これによりステータスを開示することを許可します》

ふむ…どうやらインターネット通りになったみたいだ。
初めてモンスターを倒すと必ずこの音声が頭の中にながれてステータスを開示することができるようになる。
だがレベルは1から始まるようでレベルが上昇しましたと言う音声を聞く限り俺達の最初のレベルは0から始まるということがわかっている。

この仕様はまるでゲームのようだ。
レベルが上がると身体能力が向上する。
それによりレベルを上げている人が犯罪などを行うとかなり不味い状況になってしまうため警察もダンジョンに入っているとかなんとか。
まぁ何が言いたいかというとレベルを悪用する人が今後出てくる可能性があるということだ。
全く怖いものだ。

さてそろそろ俺もステータスを確認しますかね。
人によってステータスの内容が違うようでそれこそ筋肉モリモリマッチョマンの変態でもHPが5とかということもあるらしいので今の身体能力が全てではないらしい。
一言で言ってしまえばステータスは才能を可視化することができるということだ。

「確かステータスを出すには念じればいいんだったか?」

良いステータスに恵まれますように…。
ででこいよ…ステータス!
そう念じると透明な板がどこからともなく目の前に出でくる。

名前:一条院 燈火
年齢:21
性別:男
レベル:Lv1
HP:6 
MP:35
固有スキル
黒魔術:Lv1 
スキル
健脚:Lv2 跳躍:Lv1 
称号


俺は出てきた透明な板を見る。
なるほど、固有スキルは黒魔術か…俺にぴったりなスキルじゃないか。
固有スキル、それは人が最も得意なことをスキル化されたものとして今のところ知られているスキルの一部だ。
人によって必ず1つは持っているとされており現在見つかっている最大数は6つ持っている人がいるらしい。
そして固有スキルは持つ者が少ないかそもそも1人しか持っていないとされるスキルだったりする。
まぁ希少なスキルという訳だ。

掲示板ではチートじゃね?
と言われており固有スキルが優秀な人や単純に数が多い人が掲示板で晒されると必ずと言って良いほど炎上する。
まぁ現在進行形で炎上している奴が多くいるが。

そしてスキルとは固有ではないスキルだ。
元々持っているスキルは今まで努力したことがスキルとして現れるとされている。
そしてモンスターから超低確率でスキルオーブという物がドロップされそれを使うことでスキルが追加されるという。
この1日でオーブが出たのなんて事例は1件しかないらしいがな。

そしてステータス欄にあるHPとMPは…俺の場合はHPが少なくてMPがかなり高いな。
HPはヒットポイント、生命力とされておりまだこれがなくなった人はいないがおそらくなくなれば死ぬことになるだろうな。
んでMPは多分マジックポイント、魔力量を表しているんだと思う。
魔法とか使う時に必要なんだっけかな?

「確か固有スキルとスキルはスキルの内容を確認するためには板に触らなきゃいけないんだったっけ?」

調べたのが寝る前にだったからあまり覚えてないが確かそうだったはずだ。
そう思い俺はスキル欄を触る。

健脚:Lv2 長距離移動でも疲れなくなる。
跳躍:Lv1 ジャンプ力が向上する。

ふむふむなかなかに使えそうじゃないか。
そして固有スキルの黒魔術はどうなっているんだろうか?
インターネットではLvの表示があると技が使えることがあると言われていたが…。

黒魔術:Lv1 なにかを生贄に悪魔や悪霊の力をもらい現実に顕現させる邪法。
Lv1:『贄への任命』消費MP2 魔力を消費し物や生物を贄とする。
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