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神は進化を望む

ここはどこ?

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「…ここはどこ?」

確か俺は学校からサークルというか同好会がなかったからすぐさま家に帰って遊ぼうとしたゲームがメンテナンスだったから寝たはずだが?
とりあえず周りを見渡す。
…壁は土でできておりそして前を見れば道がある。
俺、こんなところ来たことないんだが?

「ま、まさか!これが勘当というやつか!?」

真っ先に思い浮かんだのが家から捨てられたことだった。
俺こと『一条院 燈火』は自分で言うのもなんだが見た目は良い…が勉強はやらないしやる気も無いので成績はいつもしたから数えた方が早い俗に言う愚か者だ。
だけど一応もう卒業はできると判断されいる。
だが就職先は探してすらないダメ人間というべき者である。

ついでに言うと運動もできない。
親からはいつも勉強をしろと言われるがやらない。
まさに親不孝者と言われてもしょうがない生活を送っている。

そんな俺が勘当だと…?
いやいや家の仕事は…まぁやるわけ無いな。
手伝いは少しやっているがそれも食器を持ってくるぐらいか。

「うむ勘当されてもしょうがない状況だな」

って言っている時じゃねぇや!
んで、ここどこ!?
勘当するからって普通洞窟の中に置き去りとかある!?
普通ねぇよなあ?

「んじゃここどこだよ…」

まぁここで凹んでいてもしたたがないし移動でもしますかね。
えーと今持っている物は…同好会で作ってそのままポケットの中に入れている藁人形と鉄の釘。
黒い小さなポシェット。
それと、誰かしらからかってやろうとして持っていて結局誰ともやらずにずっと鞄のカードケースの中に入れて持ち歩いているタロットカード全78枚。
これ以外と重いな…。
後は、大学に行った時用の筆箱とスマホと同好会で必要だからと無理矢理買わされた古いボロボロの本。

「うむうむ…ちゃんと持ち物はあるなどれも今の状況じゃ…」

いやスマホは使えるか。
とりあえずスマホを確認してみる。
結果は圏外。
やっぱり使えねぇわ俺が持っているやつ。

とりあえずここから移動しなくては何も始まらないな。
さぁここから俺の冒険が始まる!

…青年探索中…

「はい、ただいま探索からえーと…2時間経ちました。今の時間は5時です」

何も見つからない。
道はまっすぐにしか続いてないし風景が変わらないせいで精神的にも辛い。
洞窟だから虫とかいるのかなとか思ったけど虫もいない。
ただただ足取りが重くなっていき喉が渇く。
本当にどこよここ?

とりあえずそのまま歩き続ける。
水は無いし食べ物も無い。
ここから出られなかったら一生を終えてしまう!

そこからしばらく歩き続けようやく目の前に変化が起きてきた。
なんと月明かりが天井からさしてるではありませんか…こりゃいくっきゃねぇよなぁ?
俺は走り壁をよじ登る。
というかなんかだんだん壁がこっちにきてねぇか?

「…気のせいか」

俺はそのまま何度もトライしてようやくの思いで壁をよじ登り外へと出る。
ここは、なんだ家の近くか。

俺はよじ登った下の方を見る。
…下水道?
横にはマンホールがあった。
どうやら俺はこの下水道から出てきたみたいだ。

「…そんなわけあるか?」

確か俺が出てきたところは土の壁だがこれはどう見てもコンクリートの壁。
あぁどうなってんだこれ頭がどうにかなりそうだ。
いや元々どうにかなっていたか。
うん、あれは幻覚だないつも同好会で変なことばかりやっていたから頭がイカれたんだろう。
んで帰ったという幻覚を見てマンホールに落ちたんだな。

「うむ、そうに違いない」

さてとさっさと帰るか。
ここから家までは歩いて10分ぐらいだが今日はなんだが気晴らししたいから走って帰ることにしよう。

…青年疾走中…

「ただいま~おかえり~…」

相変わらず返ってくる言葉はない。
そして妹が目の前を何も言わずに通り過ぎる。

まぁそりゃそうだよな年頃だもんな?
わかるぞ妹よ。
なんとなく反抗してしまうよな。
さてとご飯を食べて風呂入ってさっさと寝るか。

俺は飯を食べ風呂へと入りそして自分の部屋に移動した。
地面には寝る前に作ったチョークで作ったお手製の魔法陣がある。
まぁ寝るのに邪魔だから窓を開けて掃除する。
さて、これからどうするかな?
スマホは何故か電池切れで使えないし漫画を読むにも読みたいものがないし…寝るか。
俺は布団を自分の部屋の中心に敷きそして目を閉じた。

「おやすみなさい」
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