113 / 211
孤児の学園生活
113
しおりを挟む
授業が終わった後の放課後に私はここで解散して各自自由の時間になるのかと思っていたのだが…どうやらそんなことなかったらしく私の近くには今日一日で見慣れた面々がそこにいた。
話を聞くとどうやらこの学園にも部活動なるものがあるらしく私はそれを紹介されるためにこの面々について行っている。
私的には部活動なんぞ面倒で仕方ないから入りたくないんだが…この学園の規則により必ず何かには入っていないといけないらしいため仕方なくついて行っている。
この学園の部活動というのは数が多くあり鍛錬部やら研究部やらと色々な部活動が存在する。
その部活動の一覧を先生からもらった紙に載っていたから見てみたがその数の多いこと多いこと。
本当にこんなに必要かと思うほど同じ意味だろと思うような部活動があった。
そんで私は別にこれといってやりたい部活動とかない…そのためこうしてレイベル殿下達と共に殿下が入っている部活動に建前上は護衛目的で入ることになり一応まだ入部届けを出していないため今回は紹介という形で移動しているとのこと。
「ついたよ…ここが私達が所属というか創部した『叡智探究部』だよ。…まぁ部員はSクラスの人しかいないから部室というよりかは教室に近いんだけどね?」
そう言うと周囲にいたクラスの面々はそれぞれやりたい事を始めていく。
その状況に私は何をするのかわからなくなりその場でぼーっとしていると肩を叩く感触がしそちらの方を向くとそこには私より身長が少し高い少女の姿があった。
「えぇっと…ネルベル・フェアリーベール・マークス・ツリータウンさん…だったかな?」
「…うん。そう」
私より少しだけ高い身長に腰まで伸びた金色の髪。
そして特徴的な細長く横に伸びた耳を持つエルフであるネルベル・フェアリーベール・マークス・ツリータウンさんは確か爵位は侯爵だったはずだ。
印象的にはあまり周りとは喋らないと思っていたんだが…。
「レイベル殿下は古代文字の解読やってる。コウキ君ハーレム?になって魔法の研究している。ネルベル達何する?」
「…えぇっとネルベルさん?…何をすると言われても…」
そう私が口にするとネルベルさんは口を尖らせこちらを半目でみるようになってしまった。
えぇっと何か間違えただろうか?
いや言い方が悪かったのか?
「あ、あのネルベル…様…ちゃん?」
「むぅ違う…ネルベルお姉ちゃん…さん、にー、いち、はい?」
そう言われ私がしどろもどろしていると一度普通の顔に戻った顔が段々とまた半目になって行き明らかに不機嫌になっていることがわかる。
それでも私はそんなお姉ちゃんということを拒否し続け遂には「ネルちゃん」と言い続けなんとかネルベルちゃんから「妥協」という声をもらうことができた。
「じゃあレナちゃん…私達は何する?」
そう言いつつネルちゃんの手には『これで君も錬金術師』という本をキラキラとした目をしながら持っている。
それを見た瞬間思った…あぁこれ絶対に助手とかやらされる系だ…と。
「えと…じゃあ錬金術…やってみたいかな?」
「わかった直ぐに準備する。これ読んでいて今から準備してくるから」
そう言いネルちゃんはその小さい身体を駆使して人と人の間を駆け抜けるとどこかに行ってしまった。
そうして取り残された私はネルちゃんが来るまでネルちゃんから渡された『これで君も錬金術師』という本を読むことにした。
といってもそんなちまちまと時間をかけて読むのもなんだし本をペラペラとめくり重要そうな文章や情報を頭の中に残す速読で本を読んでいく。
ふむふむ内容的には結構簡単な錬金術の入門書と言ったところだろうか?
こういう錬金術の本は探索者をあっちでやっていた時に時間があったら適当に読んでどうにか魔術に応用できないかだとかインスピレーションが起きないかとかで読んでいたがこういう風に覚えるために読んでみると見方が変わってきて中々に面白い内容だな。
特に最後らへんに書かれていた生命の錬成なんかはまだ実用的ではないが世界では成功はしていると書かれておりなんというか浪漫を感じる。
やはり錬金術の永遠の命とホムンクルスという生命の冒涜というテーマには男ならではの浪漫を感じて良い感じだ。
うむうむ永遠の命…生命の冒涜…総じて厨二病…なんというか…頭が痛いな。
そんな風に考えながら本を速読し終わると同時に前方からリュックを背負ったネルちゃんがやってきた。
頭にはなんというか考古学者が被っていそうなベージュ色の帽子をかぶっておりいかにもこれから遠出する格好で私の前までやってくると私の手を引き部室から飛び出した。
「これから錬金術の素材を採取する!…助手のレナちゃんよろしくお願いします」
その急なことの理由を聞いてみるとどうやら錬金術をするには素材が必要だがその素材は錬金術専門の部活に入らなきゃいけない。
だが一人で錬金術専門の部活に入りたくないから『叡智探究部』に所属したが自分以外錬金術に興味がないため孤立していた。
そこで錬金術をしたいため錬金術の素材を森から取ってこようと思ったがネルちゃんは自分を守る術が少ないため不安であったがそこにあのマッスル先生を連携して物理で倒す私ことレナちゃんが登場。
そうして考えた結果私を助手にして一緒に森に行って素材の採取をすればいいと判断したようだ。
「一緒に錬金術…ダメ?」
私はその言葉を聞き一瞬の迷いもなく「いいよ」と返事を返しこうして私達は二人で学園の裏手の門から出て近くの森の中に入っていくこととなった。
話を聞くとどうやらこの学園にも部活動なるものがあるらしく私はそれを紹介されるためにこの面々について行っている。
私的には部活動なんぞ面倒で仕方ないから入りたくないんだが…この学園の規則により必ず何かには入っていないといけないらしいため仕方なくついて行っている。
この学園の部活動というのは数が多くあり鍛錬部やら研究部やらと色々な部活動が存在する。
その部活動の一覧を先生からもらった紙に載っていたから見てみたがその数の多いこと多いこと。
本当にこんなに必要かと思うほど同じ意味だろと思うような部活動があった。
そんで私は別にこれといってやりたい部活動とかない…そのためこうしてレイベル殿下達と共に殿下が入っている部活動に建前上は護衛目的で入ることになり一応まだ入部届けを出していないため今回は紹介という形で移動しているとのこと。
「ついたよ…ここが私達が所属というか創部した『叡智探究部』だよ。…まぁ部員はSクラスの人しかいないから部室というよりかは教室に近いんだけどね?」
そう言うと周囲にいたクラスの面々はそれぞれやりたい事を始めていく。
その状況に私は何をするのかわからなくなりその場でぼーっとしていると肩を叩く感触がしそちらの方を向くとそこには私より身長が少し高い少女の姿があった。
「えぇっと…ネルベル・フェアリーベール・マークス・ツリータウンさん…だったかな?」
「…うん。そう」
私より少しだけ高い身長に腰まで伸びた金色の髪。
そして特徴的な細長く横に伸びた耳を持つエルフであるネルベル・フェアリーベール・マークス・ツリータウンさんは確か爵位は侯爵だったはずだ。
印象的にはあまり周りとは喋らないと思っていたんだが…。
「レイベル殿下は古代文字の解読やってる。コウキ君ハーレム?になって魔法の研究している。ネルベル達何する?」
「…えぇっとネルベルさん?…何をすると言われても…」
そう私が口にするとネルベルさんは口を尖らせこちらを半目でみるようになってしまった。
えぇっと何か間違えただろうか?
いや言い方が悪かったのか?
「あ、あのネルベル…様…ちゃん?」
「むぅ違う…ネルベルお姉ちゃん…さん、にー、いち、はい?」
そう言われ私がしどろもどろしていると一度普通の顔に戻った顔が段々とまた半目になって行き明らかに不機嫌になっていることがわかる。
それでも私はそんなお姉ちゃんということを拒否し続け遂には「ネルちゃん」と言い続けなんとかネルベルちゃんから「妥協」という声をもらうことができた。
「じゃあレナちゃん…私達は何する?」
そう言いつつネルちゃんの手には『これで君も錬金術師』という本をキラキラとした目をしながら持っている。
それを見た瞬間思った…あぁこれ絶対に助手とかやらされる系だ…と。
「えと…じゃあ錬金術…やってみたいかな?」
「わかった直ぐに準備する。これ読んでいて今から準備してくるから」
そう言いネルちゃんはその小さい身体を駆使して人と人の間を駆け抜けるとどこかに行ってしまった。
そうして取り残された私はネルちゃんが来るまでネルちゃんから渡された『これで君も錬金術師』という本を読むことにした。
といってもそんなちまちまと時間をかけて読むのもなんだし本をペラペラとめくり重要そうな文章や情報を頭の中に残す速読で本を読んでいく。
ふむふむ内容的には結構簡単な錬金術の入門書と言ったところだろうか?
こういう錬金術の本は探索者をあっちでやっていた時に時間があったら適当に読んでどうにか魔術に応用できないかだとかインスピレーションが起きないかとかで読んでいたがこういう風に覚えるために読んでみると見方が変わってきて中々に面白い内容だな。
特に最後らへんに書かれていた生命の錬成なんかはまだ実用的ではないが世界では成功はしていると書かれておりなんというか浪漫を感じる。
やはり錬金術の永遠の命とホムンクルスという生命の冒涜というテーマには男ならではの浪漫を感じて良い感じだ。
うむうむ永遠の命…生命の冒涜…総じて厨二病…なんというか…頭が痛いな。
そんな風に考えながら本を速読し終わると同時に前方からリュックを背負ったネルちゃんがやってきた。
頭にはなんというか考古学者が被っていそうなベージュ色の帽子をかぶっておりいかにもこれから遠出する格好で私の前までやってくると私の手を引き部室から飛び出した。
「これから錬金術の素材を採取する!…助手のレナちゃんよろしくお願いします」
その急なことの理由を聞いてみるとどうやら錬金術をするには素材が必要だがその素材は錬金術専門の部活に入らなきゃいけない。
だが一人で錬金術専門の部活に入りたくないから『叡智探究部』に所属したが自分以外錬金術に興味がないため孤立していた。
そこで錬金術をしたいため錬金術の素材を森から取ってこようと思ったがネルちゃんは自分を守る術が少ないため不安であったがそこにあのマッスル先生を連携して物理で倒す私ことレナちゃんが登場。
そうして考えた結果私を助手にして一緒に森に行って素材の採取をすればいいと判断したようだ。
「一緒に錬金術…ダメ?」
私はその言葉を聞き一瞬の迷いもなく「いいよ」と返事を返しこうして私達は二人で学園の裏手の門から出て近くの森の中に入っていくこととなった。
10
お気に入りに追加
175
あなたにおすすめの小説
転生の果てに
北丘 淳士
ファンタジー
先天性の障害を持つ本条司は、闘病空しく命を落としてしまう。
だが転生した先で新しい能力を手に入れ、その力で常人を逸した働きを見せ始める。
果たして彼が手に入れた力とは。そしてなぜ、その力を手に入れたのか。
少しミステリ要素も絡んだ、王道転生ファンタジー開幕!
異世界転生したら何でも出来る天才だった。
桂木 鏡夜
ファンタジー
高校入学早々に大型トラックに跳ねられ死ぬが気がつけば自分は3歳の可愛いらしい幼児に転生していた。
だが等本人は前世で特に興味がある事もなく、それは異世界に来ても同じだった。
そんな主人公アルスが何故俺が異世界?と自分の存在意義を見いだせずにいるが、10歳になり必ず受けなければならない学校の入学テストで思わぬ自分の才能に気づくのであった。
===========================
始めから強い設定ですが、徐々に強くなっていく感じになっております。
私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!
神桜
ファンタジー
小学生の子を事故から救った華倉愛里。本当は死ぬ予定じゃなかった華倉愛里を神が転生させて、愛し子にし家族や精霊、神に愛されて楽しく過ごす話!
『私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!』の番外編を『私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!番外編』においています!良かったら見てください!
投稿は1日おきか、毎日更新です。不規則です!宜しくお願いします!
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
転生したので猫被ってたら気がつけば逆ハーレムを築いてました
市森 唯
恋愛
前世では極々平凡ながらも良くも悪くもそれなりな人生を送っていた私。
……しかしある日突然キラキラとしたファンタジー要素満載の異世界へ転生してしまう。
それも平凡とは程遠い美少女に!!しかも貴族?!私中身は超絶平凡な一般人ですけど?!
上手くやっていけるわけ……あれ?意外と上手く猫被れてる?
このままやっていけるんじゃ……へ?婚約者?社交界?いや、やっぱり無理です!!
※小説家になろう様でも投稿しています
「泥だらけの聖女」
岡山工場(inpipo)
ファンタジー
人に言えないギフトを使いひっそりと生きている私。身バレしそうになるたびに街から街へと流れてきたが、今回過ごした冒険者の街デギンバルのギルドは手回しが早かった。
街道を押さえられた私は仕方なく……
孤児による孤児のための孤児院経営!!! 異世界に転生したけど能力がわかりませんでした
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はフィル
異世界に転生できたんだけど何も能力がないと思っていて7歳まで路上で暮らしてた
なぜか両親の記憶がなくて何とか生きてきたけど、とうとう能力についてわかることになった
孤児として暮らしていたため孤児の苦しみがわかったので孤児院を作ることから始めます
さあ、チートの時間だ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる