孤児のTS転生

シキ

文字の大きさ
上 下
98 / 181
孤児の学園生活

98

しおりを挟む
バフォメルから知識、加護をもらって数ヶ月が経過した。
街の様子は相変わらず変わらずに探索者が歩いておりダンジョンにはいつも探索者が溢れるようになってしまった。

「…まぁ私が原因なのだがな」

そんなことを呟きながら今まであったことを泊まっている宿の椅子に座りながら思い出していた。
バフォメルは私に知識、加護を与え私が眩暈を感じている間にどこかに行ってしまったらしく意識がはっきりした時には目の前から消えてしまった。
そして私はその何処までも続く宇宙のような空間を歩き続けとある場所へと辿り着くことができた。
それがバフォメルが守っていたであろう『星屑の遺跡』の最奥のこの遺跡の核がある場所。

ダンジョンには必ず核という物が存在する。
それは多くの魔力を持ち神性を持つ遺物の可能性が高く一つあるだけで国を数個単位で買うこともできるほどの価値を持つと噂されているモノ。
…だが私はそれを持ち出すことはしなかった。
なんとなくだがそれを取ってしまったら何かがなくなってしまうと感じたからだ。

そんなわけで私はこのダンジョンの最奥の核を持ち出さなかったということで今この街には俺こそはダンジョンの核を持ち出す者だということを誇示する者達で溢れている。
だが…まぁわざわざ私は探索者ギルドに嘘の情報を言ってさらにバフォメルの部屋の前に即死級のトラップを仕掛けてきたからついた奴はそれが嘘だということを知らせないまま死ぬことになるだろうけど。

というかだ…そろそろ私もここから動くべきだろうか?
もうこのダンジョンにも用事がなくなってしまったしどれだけバフォメルの部屋に行ってもバフォメルには会えない。
…もうここにいるべき利点というものが無い。
予定していた時期とは少々違うがそろそろここを離れてどこかの地で活動するべきか。

今の季節は日本で言うところの冬。
本当だったら春ごろにここを離れようと思っていたのだが…これ以上ここでぐうたらしてたらせっかく進化した身体が鈍ってしまうというものだな。
私はそんなことを思いながら心の中で「開示」と呟き目の前にステータスを表示させる。

名前:レナ
性別:女
種族:半神族
年齢:9
職業:原初魔法使いLvMax
状態:なし
レベル:1
割り振りポイント:0
HP:152 MP:431
腕力:95 体力:118 俊敏:172
知力:553 魔力:431 器用:272
精神:70
職業スキル
召喚魔術:Lv8 並列思考:Lv2
スキル
気配操作:Lv Max 怨念:Lv Max 採集:LvMax
身体操作:Lv Max 反射:Lv1 魔の理解:Lvー  
武の理解:Lvー 並列思考:Lv1 
ユニークスキル
我流戦闘術:Lvー 暴食:Lvー 神ノ因子:Lv3
回生:Lvー 無情:Lvー
称号
孤児 死と生の狭間を体験せし者 癒す者 
克服者 我流戦闘術開祖 『暴食』所持者
倒錯神の加護 闇の星神獣の加護 超越者
神の血筋 絶滅種

とまぁこんな感じのステータスとなった。
…初めて見た時種族とか称号とか見て「ナニコレ?」とか思ったが今ではもう見慣れたというより理解するのをもう放置した。
それよりスキル欄にある並列思考!
ようやく自力でスキルとして生えてきてくれたんだよ…これでようやく転職をすることができるってもんだなぁ。
というわけで詳細がこちらッ!

武の理解:Lvー この者『武』を理解した者。Lvup時にHPと腕力と体力と俊敏に成長補正がかかる。
並列思考:Lv1 頭の中で違うことを考えやすくなる。
神の因子:Lv3 (豊穣神の血統者+倒錯神の加護+闇の星神獣の加護)神の力を得た者。食べた物へ一時的に変身できる・あらゆる欲望を他人へ押し付けることができる・魔と星と深淵に属するモノへの適性を持つことができる。

闇の星神獣の加護:闇の女神の直属の眷属である《星の魔術師》からのご加護。
効果:スキル『闇の星神獣の加護』を取得。

超越者:限界を超えし上位の名を持つもの。
効果:Lvup時に必要とする経験を大幅に上昇させる。

神の血筋:その者神の血を持つ高貴な者なり。
効果:Lvup時に必要とする経験を大幅に上昇させる。Lvup時能力を大幅に上昇させる。

絶滅種:古き時代に葬られし種族。
効果:無し。

…明らかにチートすぎるだろうこれは?
とは言ってもこの称号の効果にあるLvup時に必要とする経験を大幅に上昇させるってやつのせいでどんなにダンジョンに潜って魔物を狩ろうとLvが上がらないんだが…。
そういう点ではチートでは…いやRPGでいうところの大器晩成型のチートキャラとでもいうべきか。

にしてもまさかこのタイミングで『武の理解』を得ることができるとはな。
…この数ヶ月素手とかで我流戦闘術の練習とかをやったせいか?
まぁこれで『魔』と『武』のスキルをとることができたというわけだ…次のLvupが楽しみだなぁ。

にしても進化する方法というのは存外簡単?なものであった。
やることはただ一つ…自分よりも上位存在に認められて尚且つ世界の真理を一つでも理解する者が進化の意思を持ち自分を殺すこと…らしい。
…まぁ私はバフォメルにそれ正気?とか聞いたが、なんでも自分を殺す際に魂に記録されている種族の情報があーだこーだとかで…まぁ遺伝子情報が変質しやすくなるらしくそこに多量の魔力による再生と破壊が加わり上位存在の加護が魂に染み込み混じり限界を越えてしまう現象が発生して進化するとのこと。
ちなみに自分は動かない心臓に向かって魔術を喰らわして心臓を回生で再生しながら進化するという暴挙をした。
もう二度とやりたくは無いね。

ふぅ…さて次はそろそろ転職することにしようか。
…良いのが出てくれればいいのだが。
バフォメルから知識や加護ももらったしできれば魔を使う系の職業に就きたいんだが…。

「良いの来いッ!『転職』」

すると目の前に広がっていたステータスの画面が消え空中にいくつもの文字が浮かび上がってきた。

『魔の求道者』最上位職。
魔を求めて理解した者は更なる知識を知ろうと歩み続ける。
その者が求める者は魔の原理であり深淵であり狂気。
我々は魔を求め続け魔を崇拝し魔を操る。
たとえ周りに何もなくなっても我々は魔を理解し真理を知るためこの身に宿る魔の暴虐を振り下ろす。

『代行者』最上位職。
全てを恨み復讐を成し遂げた者はとある境地たどり着いた。
その者は自らの命を捧げ他者の指導者として導くため戒律を作り神の名を借り他者の行いに対し神罰を執行することにした。
それは他者のため?
それとも自らの欲のため?

『《削除済み》』ERROR ERROR
ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR
万物の望みは《削除済み》に託された。

『召喚魔法使い』ユニーク上位職。
それ者は誰も使わなき伝説に残り伝承されし秘術を操りし者。
誰も使われなき異界よりきたりし神に連なる者を操りその者が見る結末の景色は果たしてなんであろうか?
それは誰にも分からない…だがその者の勇姿や技術は伝承され伝説として残るだろう。

『暴食者』ユニーク上位職。
その者は全てを喰らい尽くす。
普通を食べることは飽き足らず異色を喰らい平らげる。
全てを食べるが空腹は満たされることは無い。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【激エロ】BL 将軍の子育て

BL / 完結 24h.ポイント:134pt お気に入り:172

悪役令嬢の回想

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:4

猫耳幼女の異世界騎士団暮らし

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,798pt お気に入り:422

破滅予定の悪役令嬢ですが、なぜか執事が溺愛してきます

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:56pt お気に入り:85

そのとき、ギャラリーの心は一つになった。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:14

気だるげの公爵令息が変わった理由。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:333pt お気に入り:1,020

お勤めご苦労様です♡

BL / 連載中 24h.ポイント:134pt お気に入り:122

そろそろ浮気夫に見切りをつけさせていただきます

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:79,184pt お気に入り:3,449

夫を捨てる事にしました

恋愛 / 完結 24h.ポイント:99pt お気に入り:60

処理中です...