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115 後片付けまでが冒険です・4
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「――――なんか、ずっと世界を滅ぼすとか言ってたヤツとは思えない終わりだったな」
声を発しなくなった屍赤竜の身体を眺めながら守尋巧くんが呟いた。
その言葉に、皆の怪我の様子を調べて、必要であれば治療を施していた伊馬廣音さんが続く。
「多分神域結晶球が壊れた事で、そういうのから解放されたんじゃないの?」
「だろうな――あれにはいろんな憎悪が詰まってたって話だし、それが抜けたらそこに残るのは、この地を守るドラゴンだったんだろ」
津朝渉くんの言葉どおりなんだろう。
結晶球を破壊した後、声を掛けてきた時の雰囲気は赤竜王――エグザ様に近かった。
ううん、殆ど同じと言っていいんだろうね……元々はエグザ様を主体とした形にならない憎悪の塊で、そこから憎悪を差し引いたわけなのだから。
「……かわいそう」
「でも、僕達には壊すしかできなかったし、本人も満足そうだったんだからいいんじゃない?」
結恵さんの言葉も志基柳くんの言葉も、どちらも私・八重垣紫苑的には同意できる言葉だった。
倒すしかなかったというのは正直心苦しく思います。
でも、あのまま放置していれば世界を滅ぼしていた――少なくともレイラルド領はただでは済まなかっただろうね。
――――憎悪を残す事なく、互いに交わす事なく終えられたのは不幸中の幸い、だったのかも。
「ま、こっちはそれでいいけど――あっちはどうしたものか」
屍赤竜の周りをゆっくり歩きながら観察していた網家真満さんが呟いた。
そう呟いた瞬間、彼女の視線が向いたのは屍赤竜ではなく――かの存在を操っていた……今回の出来事の中核たる、党団『選ばれし7人』の面々ですね、ええ。
「あ、俺達のこと、真満ちゃん?
いや、ホント反省してるから、うん」
視線と言葉が自分達に向けられていると気付いて、翼望一くんが謝罪の意味でだろう、手を合わせて頭を下げた。
う、うーん、多分本当に反省してるんだろうけど、少し言い方が軽く見えるかな、うん……。
そんな彼に網家さんは何とも言えない視線を送ったまま言った。
「アンタは――ううん、アンタと正代と麻邑は、私的には許せるけど。
他の4人……特に寺虎と阿久夜は難しいよね」
網家さんが指摘した4人のうち、未だに寺虎狩晴くん、永近将くん、様臣昴くんはまだ気絶したまま。
そして阿久夜澪さんは何事かを呟きながら呆然と地面を見つめるばかりだった。
これからについて話そうにも正直難しい状況だよね…。
「仮に一万歩位譲って、よしんば私達はいいとしても――領主様達、この世界の人達はそうはいかないし」
他の皆も同じ思いなのか、それぞれ頷いたり同意の言葉を呟いたりしていた。
私としてはクラスメートであり、この世界での数少ない同胞なので、何か少しでも歩み寄れる部分があれば良いな、とは思う。
だけど、今回起こった事が下手をすればこの領地、世界に大きな傷を与えかねないものだったからなぁ…。
簡単な話じゃないよね、うん。
仮に私達が阿久夜さん達と話し合いで和解したとしても、それは内輪の話でしかないんだろうし。
この世界の人達からすれば、私達全体がこの事への責任をどう取るか、どう向き合うかが重要だろうし……うう、ホントに難しい。
「ホント、どうしたもんだか」
「それについては、ファージ様に訊いてみる他ないだろう。
少なくとも、俺達だけで判断できる事じゃない」
溜息を吐く網家さんに一くんが言った。
実際そのとおりだよね。
最終的に結界領域内で決着がついたとは言え、未遂となった事柄が大き過ぎて私達だけで片づけていい問題じゃない。
公平であろうファージ様に委ねるのが一番だろう――――
「――噂をすれば影だな」
そんな時だった。
遠くからたくさんの足音が鎧や武具が軋む金属音と共に響いてきた。
数からしてファージ様が連れてきてくださった、屍赤竜への対抗の為の兵隊さん、騎士さん達だろう……って、あれ?
「なんか囲まれてないか?」
「どう見てもそうよね」
守尋くんと伊馬さんの言葉どおり、やってきてくださった数十、いや数百の人々は足を止める事なく、私達を大きく取り囲んでいった。
その事に私達が戸惑っていると、ややあってこの地の領主たるファージ様が馬に乗ったまま前に――私達の近くへとやってきた。
「結界は消え果てていたからよもやと思ったが――」
彼の視線は――前に出る途中一瞬だけコーソムさんに向けられた後――大きく砕かれ割れた神域結晶球に注がれていた。
そしてその表情はこれ以上ないほどの渋面だった。
というか、やってきた皆さんの表情も同様か、あるいは凄まじく青ざめている。
いや、うん。分かっていたけれど、もしかしなくても嫌な予感しかしないですね。
「神具を破壊してしまったとはな。
ドラゴンを討伐を成し遂げた事は見事だが、これでは君達を英雄として迎える事は出来ない」
その言葉と共に、周囲の皆々様が一斉に剣や槍を抜き放ちこちらへと構えた――今にも突き刺さんとばかりの面持ちで。
――そんな時だった。
「お待ちください、ファージ様」
凛とした言葉と共に、気高さ、神々しさを感じさせる歩みでレートヴァ教・聖導師長たるラルエル……ラルが歩み出たのは。
手にした錫杖を地面に突き刺し鳴らしつつ周囲の人々に微笑みかける事で、多少なりとも気が昂っていた皆々様を牽制してのけたラルは、そのままファージ様に諸々の事情、状況を説明したのだけど。
「――――――事態は理解したが、それではいそうですかとはなるまい」
残念ながら平和的解決には至らなりませんでした……現実は厳しいなぁ。
目を伏せて、これ以上ないほど苦悩した様子で呟くファージ様。
……多分、相当に私達の事情や状況を考慮してくださったのだろう。
異世界人などどうでもよければ、結晶球の破壊を確認した時点で速攻で私達を捕える筈だし。
だけど、それを加味した上で無罪放免という訳にはいかない――そういう判断を下した、そういう事なんだろうね。
『当然だな。俺でもそう判断する』
『だよね……』
【思考通話《テレパシー・トーク》】での一くんの呟きに、私もただただ同意する。
ラルの事を信じていなかった、という訳じゃなく。
事件が事件なので厳しい判断になるのも致し方ないというか。
ただ、ラル的には納得がいかなかったようでファージ様に問うた。
それはもう、色々な意味でイイ笑顔で。
「なりませんか?」
「ならんな」
「――なりませんか?」
「ならん」
「私に免じて――」
「ならんと言ってるだろうが。ひとまず全員捕えさせてもらう」
その言葉と共に、私達を囲んだ皆々様が一歩前進する。
そんな様子を目の当たりにしたラルは笑顔のまま呟いた。
「まったく、ファージくんは相変わらず頭の固い事で」
表面上は威厳を持ったままの微笑みなんだけど――私的には、こめかみをピクピクさせて怒気を零しているようにしか見えません。
そんな心情をおそらく私達よりも把握しているであろうファージ様は小さく息を吐いていた。
「固い固くないの問題じゃないし、君はそっちに肩入れし過ぎだ。
――もっとも、気持ちは分からなくはないが」
一瞬、ファージ様の視線が私へと向いた……気がした。
それを確かめる間もなく彼は言葉を続ける。
「だが、私はそうもいかん。
この地を守るという、先祖から続く神に託された役目ゆえに」
引き締めた表情からの言葉からは、強い意志が感じられる。
これはもう大人しく捕まるしかないのかなぁ。
うう、ネガティブ思考がそのまま死刑になるぞって囁いてくるぅ……!?
あるいは他の手段を……私達も説得を試みるか、あるいは他に――――わ、私じゃ何も思い浮かばないです―!
うう、地面に頭を打ちつけまくりたいです……今それしたら怒られそうだから我慢だけど。
い、いや、諦めるにはまだ早いよね。
私がだめでも、他の人達なら……!
そんな訳で、【思考通話】で皆と話し合う提案をしようと思った、まさにその時だった。
『では、その神そのものからそれを待つように命じられてはどうだ? ファージよ』
そんな、重々しく威厳を感じさせる声と幼く可愛らしい声、二つが重なった言葉が舞い降りてきたのは。
「――――まさか」
半ば気付きながらも声の主を追いかけて、視線を空へと送る。
その場に居合わせた全員が、同じ方向を見上げた先に彼女はいた。
両肩から赤い光の翼を展開させ、天高くから降りてくるその存在の事を、私は良く知っていた。
「レーラちゃん……いえ、エグザ様っ!?」
『うむ、その両方だ。八重垣紫苑』
思わず上げたその声に、彼女――肉体は紛れもなくレーラちゃんである、赤竜王エグザ様は満足げに笑ってみせた。
それはこの上ない神々しさと共に、レーラちゃんの無邪気な笑みも内包されているように、私には思えた。
うーん、これ一体どうなるんでしょうね……ううっ、みんな無事に帰れるといいなぁ。
声を発しなくなった屍赤竜の身体を眺めながら守尋巧くんが呟いた。
その言葉に、皆の怪我の様子を調べて、必要であれば治療を施していた伊馬廣音さんが続く。
「多分神域結晶球が壊れた事で、そういうのから解放されたんじゃないの?」
「だろうな――あれにはいろんな憎悪が詰まってたって話だし、それが抜けたらそこに残るのは、この地を守るドラゴンだったんだろ」
津朝渉くんの言葉どおりなんだろう。
結晶球を破壊した後、声を掛けてきた時の雰囲気は赤竜王――エグザ様に近かった。
ううん、殆ど同じと言っていいんだろうね……元々はエグザ様を主体とした形にならない憎悪の塊で、そこから憎悪を差し引いたわけなのだから。
「……かわいそう」
「でも、僕達には壊すしかできなかったし、本人も満足そうだったんだからいいんじゃない?」
結恵さんの言葉も志基柳くんの言葉も、どちらも私・八重垣紫苑的には同意できる言葉だった。
倒すしかなかったというのは正直心苦しく思います。
でも、あのまま放置していれば世界を滅ぼしていた――少なくともレイラルド領はただでは済まなかっただろうね。
――――憎悪を残す事なく、互いに交わす事なく終えられたのは不幸中の幸い、だったのかも。
「ま、こっちはそれでいいけど――あっちはどうしたものか」
屍赤竜の周りをゆっくり歩きながら観察していた網家真満さんが呟いた。
そう呟いた瞬間、彼女の視線が向いたのは屍赤竜ではなく――かの存在を操っていた……今回の出来事の中核たる、党団『選ばれし7人』の面々ですね、ええ。
「あ、俺達のこと、真満ちゃん?
いや、ホント反省してるから、うん」
視線と言葉が自分達に向けられていると気付いて、翼望一くんが謝罪の意味でだろう、手を合わせて頭を下げた。
う、うーん、多分本当に反省してるんだろうけど、少し言い方が軽く見えるかな、うん……。
そんな彼に網家さんは何とも言えない視線を送ったまま言った。
「アンタは――ううん、アンタと正代と麻邑は、私的には許せるけど。
他の4人……特に寺虎と阿久夜は難しいよね」
網家さんが指摘した4人のうち、未だに寺虎狩晴くん、永近将くん、様臣昴くんはまだ気絶したまま。
そして阿久夜澪さんは何事かを呟きながら呆然と地面を見つめるばかりだった。
これからについて話そうにも正直難しい状況だよね…。
「仮に一万歩位譲って、よしんば私達はいいとしても――領主様達、この世界の人達はそうはいかないし」
他の皆も同じ思いなのか、それぞれ頷いたり同意の言葉を呟いたりしていた。
私としてはクラスメートであり、この世界での数少ない同胞なので、何か少しでも歩み寄れる部分があれば良いな、とは思う。
だけど、今回起こった事が下手をすればこの領地、世界に大きな傷を与えかねないものだったからなぁ…。
簡単な話じゃないよね、うん。
仮に私達が阿久夜さん達と話し合いで和解したとしても、それは内輪の話でしかないんだろうし。
この世界の人達からすれば、私達全体がこの事への責任をどう取るか、どう向き合うかが重要だろうし……うう、ホントに難しい。
「ホント、どうしたもんだか」
「それについては、ファージ様に訊いてみる他ないだろう。
少なくとも、俺達だけで判断できる事じゃない」
溜息を吐く網家さんに一くんが言った。
実際そのとおりだよね。
最終的に結界領域内で決着がついたとは言え、未遂となった事柄が大き過ぎて私達だけで片づけていい問題じゃない。
公平であろうファージ様に委ねるのが一番だろう――――
「――噂をすれば影だな」
そんな時だった。
遠くからたくさんの足音が鎧や武具が軋む金属音と共に響いてきた。
数からしてファージ様が連れてきてくださった、屍赤竜への対抗の為の兵隊さん、騎士さん達だろう……って、あれ?
「なんか囲まれてないか?」
「どう見てもそうよね」
守尋くんと伊馬さんの言葉どおり、やってきてくださった数十、いや数百の人々は足を止める事なく、私達を大きく取り囲んでいった。
その事に私達が戸惑っていると、ややあってこの地の領主たるファージ様が馬に乗ったまま前に――私達の近くへとやってきた。
「結界は消え果てていたからよもやと思ったが――」
彼の視線は――前に出る途中一瞬だけコーソムさんに向けられた後――大きく砕かれ割れた神域結晶球に注がれていた。
そしてその表情はこれ以上ないほどの渋面だった。
というか、やってきた皆さんの表情も同様か、あるいは凄まじく青ざめている。
いや、うん。分かっていたけれど、もしかしなくても嫌な予感しかしないですね。
「神具を破壊してしまったとはな。
ドラゴンを討伐を成し遂げた事は見事だが、これでは君達を英雄として迎える事は出来ない」
その言葉と共に、周囲の皆々様が一斉に剣や槍を抜き放ちこちらへと構えた――今にも突き刺さんとばかりの面持ちで。
――そんな時だった。
「お待ちください、ファージ様」
凛とした言葉と共に、気高さ、神々しさを感じさせる歩みでレートヴァ教・聖導師長たるラルエル……ラルが歩み出たのは。
手にした錫杖を地面に突き刺し鳴らしつつ周囲の人々に微笑みかける事で、多少なりとも気が昂っていた皆々様を牽制してのけたラルは、そのままファージ様に諸々の事情、状況を説明したのだけど。
「――――――事態は理解したが、それではいそうですかとはなるまい」
残念ながら平和的解決には至らなりませんでした……現実は厳しいなぁ。
目を伏せて、これ以上ないほど苦悩した様子で呟くファージ様。
……多分、相当に私達の事情や状況を考慮してくださったのだろう。
異世界人などどうでもよければ、結晶球の破壊を確認した時点で速攻で私達を捕える筈だし。
だけど、それを加味した上で無罪放免という訳にはいかない――そういう判断を下した、そういう事なんだろうね。
『当然だな。俺でもそう判断する』
『だよね……』
【思考通話《テレパシー・トーク》】での一くんの呟きに、私もただただ同意する。
ラルの事を信じていなかった、という訳じゃなく。
事件が事件なので厳しい判断になるのも致し方ないというか。
ただ、ラル的には納得がいかなかったようでファージ様に問うた。
それはもう、色々な意味でイイ笑顔で。
「なりませんか?」
「ならんな」
「――なりませんか?」
「ならん」
「私に免じて――」
「ならんと言ってるだろうが。ひとまず全員捕えさせてもらう」
その言葉と共に、私達を囲んだ皆々様が一歩前進する。
そんな様子を目の当たりにしたラルは笑顔のまま呟いた。
「まったく、ファージくんは相変わらず頭の固い事で」
表面上は威厳を持ったままの微笑みなんだけど――私的には、こめかみをピクピクさせて怒気を零しているようにしか見えません。
そんな心情をおそらく私達よりも把握しているであろうファージ様は小さく息を吐いていた。
「固い固くないの問題じゃないし、君はそっちに肩入れし過ぎだ。
――もっとも、気持ちは分からなくはないが」
一瞬、ファージ様の視線が私へと向いた……気がした。
それを確かめる間もなく彼は言葉を続ける。
「だが、私はそうもいかん。
この地を守るという、先祖から続く神に託された役目ゆえに」
引き締めた表情からの言葉からは、強い意志が感じられる。
これはもう大人しく捕まるしかないのかなぁ。
うう、ネガティブ思考がそのまま死刑になるぞって囁いてくるぅ……!?
あるいは他の手段を……私達も説得を試みるか、あるいは他に――――わ、私じゃ何も思い浮かばないです―!
うう、地面に頭を打ちつけまくりたいです……今それしたら怒られそうだから我慢だけど。
い、いや、諦めるにはまだ早いよね。
私がだめでも、他の人達なら……!
そんな訳で、【思考通話】で皆と話し合う提案をしようと思った、まさにその時だった。
『では、その神そのものからそれを待つように命じられてはどうだ? ファージよ』
そんな、重々しく威厳を感じさせる声と幼く可愛らしい声、二つが重なった言葉が舞い降りてきたのは。
「――――まさか」
半ば気付きながらも声の主を追いかけて、視線を空へと送る。
その場に居合わせた全員が、同じ方向を見上げた先に彼女はいた。
両肩から赤い光の翼を展開させ、天高くから降りてくるその存在の事を、私は良く知っていた。
「レーラちゃん……いえ、エグザ様っ!?」
『うむ、その両方だ。八重垣紫苑』
思わず上げたその声に、彼女――肉体は紛れもなくレーラちゃんである、赤竜王エグザ様は満足げに笑ってみせた。
それはこの上ない神々しさと共に、レーラちゃんの無邪気な笑みも内包されているように、私には思えた。
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