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97 決戦の日――思いに答は出ずとも、現実は続いていくわけで
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『まあ、詳しくは汝の父親にでも訊くがいい。
もっとも、汝らが再び生きて会う事が出来ればの話だがな』
そう告げる屍赤竜の胸部――彼の動きを阻害していた神域結晶球の輝きは、今まさに消え果てようとしていた。
これまでの僅かな言葉のやりとりは、ここに至るまでの時間稼ぎだった事に、私・八重垣紫苑は遅まきながら気付いた。
うぐぐ、強い上に、更に頭まで使われると困るなぁ……!?
「馬鹿な――一体、いったい、どういうことだ――?」
展開されている反転結界によって地に伏したまま驚きの声を上げるのは、コーソム・クロス・レイラルドさん。
その驚きは、彼の操る古代語により先程まで屍赤竜を抑え込んでいたはずの神域結晶球の輝きが失われつつあるからか、あるいは――。
『それは一体どちらの事だ? 神域結晶球の状況か? 汝の母親についてか?』
威厳ある重々しい声――その中に僅かに嘲笑めいた感情を滲ませて彼は言葉を続けていく。
そんな中、私達も呆然としているばかりでなく、隙を見て行動を起こすつもりでおりましたとも。
だけど、移り変わっていく状況に動こうにも動けない、そんな状態に陥っていた。
先程までならまだしも屍赤竜が再び動き出した今は迂闊な行動が出来ないのです。
せめてもの思いで、腰のポーチに入った聖水――魔力回復用の飲むタイプである――に手を伸ばす。
希少な魔力回復手段の一つとして重宝しているそれを握り締めて、飲み干す隙を伺いつつ、今は状況に目を凝らした。
『神域結晶球のことであれば、今も確かに汝の古代語の効果は継続している――面倒な事だ。
今の我は神域結晶球にこびり付いた負の感情と阿久夜澪が使用した力で起動した存在だ。
神域結晶球の機能を封印した所で、我という存在がなくなるわけではない。
そうである以上、我の方から神域結晶球に働きかけさえすれば、機能封印の効能を弱める事は出来る』
その発言で、改めて屍赤竜のステータスを確認する。
確かに彼のステータスの数値は戦闘前に確認した時点から、半減とまではいかずとも減退していく最中だ。
それ自体はすごくありがたいですね、ええ。
正直最初のステータスのままじゃ、私達の勝ち目は相当に低かったので。
だけど、残念なことに彼の動きを完全に封じるには至らなかったのだろう。
『そして、そもそも当の神域結晶球が既に汚染されているのだ――古代語による封印が十全発揮されなくても当然だろう?』
如何に優れたプログラムであっても、それが実行されない状態であればどうしようもないという事なんだろうね。
欠損部分にパッチプログラムが宛がわれても効果が発揮できないと考えれば納得がいくというか。
『そして汝の母親については――間違いなく異世界人たる黒須所縁だ。
婚儀を祝った場に我の大本たる赤竜王自身が居合わせているし、汝を抱いた所縁が会いに来た事さえあったゆえな』
「う、嘘だ――! 出鱈目に決まってる……!」
『生憎だが虚偽ではない――仮に我の言葉が嘘だとしても、汝の父に問えばすぐに分かる真実だ。
ただ、さっきも言ったとおり、再び汝らが生きて会う事が出来ればの話だがな。
そもそも、汝が使用した古代語……あれは我だった存在が所縁が残したものに間違いない。
遥かな過去に残した本文以外で古代語について教えた存在は、彼女以外にはいない。
あれを汝はどう手に入れたのだ?』
「……そ、それは、我が家の書庫の、赤竜王について書かれた書物の、最後の余白に――」
『書き加えられていた、というところか。
おそらくは、こういう状況になる事も可能性の一つとして見越し、遺していたのだろうな、所縁は。
だが、結局は無駄だ』
そう言い切ると、屍赤竜は大きく全身を伸ばした。
瞬間、何かしらの余波が彼の身体から解き放たれて、熱を帯びた風が私達をなぞり、通り過ぎていく。
おそらく神域結晶球により力の縛りを強引に振りほどいたんだろうね。
能力の完全回復こそできていないけど、ステータスの低下は半減に至る前に停止している。
そうして再び動き出した屍赤竜が真っ先に睨み付けたのは――コーソムさんだった。
『悲しいな、ファージの息子よ。
ファージはこれまでこの地を守る為に手を尽くしたのだろうな。
それらは領民の為であり汝の為であり――おそらくは所縁の為だ。
常に厳格だった、領主たらんとしていたあの男も、所縁の前では一人の男だった。
それほどに深く愛していたのは、ささやかな交流のみだった赤竜王でさえ伝わっていた。
だが、それが息子には伝わらなかったのは……実に哀れな事だ』
「そんな、そんな事は――」
そう声を上げようとして、コーソムさんは力なく項垂れた。
異世界人を嫌っている自分が、両親の思いを理解できているとは言えないと考えてしまったのだろう。
そうして言葉を失ったコーソムさんに、屍赤竜は残酷な言葉を続ける。
『そして伝わっていようがいまいが、ここで汝も、レイラルドという土地も終わる。
ここ十数年の事はある程度理解している――汝ら人間は結局何も変えられなかった。
ファージ、ラルエル、スカード――おそらく彼奴等は変える努力をしたのだろう。
だが無駄だった。
多少努力した所で、この地の在り方に変化はない。
我という呪い、怨念の化身が生まれたのがその証だ。
直接的には汝や阿久夜澪達だが、この地の歪さが汝らの愚かさを助長したのも紛れもない事実。
愚かさを是正する正しさがあれば、歪みがなければ、そもそも異世界人召喚に縋り続けなければ、こんな事態にはなり得なかった。
何も積み重ねず、何も変えられなかったゆえの結末――しかと味わうがよい』
そう言い放った直後、屍赤竜は両手を広げた。
直後、左右の手の中間地点に赤黒い光と熱の塊が収束していく――!
あ、明らかにヤバそうな攻撃のモーションなんですけど!?
『我が息吹を封じた汝らの奮闘は見事。
だが純粋な魔力として解き放つ同種の攻撃は可能なのだ。
威力こそ落ちるが――人を滅ぼすには十二分の力を見せてやろう』
「――!!」
竜の鉄槌――ステータスによる攻撃範囲はコーソムさんのいる地点から放射状に広がって後方数百メートル――!!
そして、その範囲には――!
「わ、わたくしも――っ!!?」
コーソムさんの近く、何も言えず、屍赤竜の作った結界の中、戦いを見守っていた阿久夜澪さん。
彼女は自分も攻撃範囲にいると気付いて、上ずった声を零した。
「そんな?! わ、わたくしは最後なんでしょう?!」
『ああ。そう言ったな。
だから祈っているといい――我の作った懲罰結界が貴様を守ってくれることをな。
だが、仮に死した場合、蘇生出来るとは思わない事だ』
「え――――!?」
『気分次第では輪廻に戻る前に貴様の魂を噛み砕く。
精々、我の興が良き方向に乗る姿を見せる事だ。
さて、どうなるだろうな?』
「あ、あああっ――――きゃあああっ!」
慌てて逃げようとする阿久夜さんだったが、結界に触れた瞬間にこちらには見えないダメージを受けて仰け反った。
「う、うぅぅ、いやぁ―――死ぬのは、嫌ぁぁっ」
阿久夜さんは、逃げようにも逃げられず蹲った。
そんな彼女を、呆然としたままのコーソムさんを嘲るような屍赤竜の声が響く。
『本当に無様な事だ。
ファージに届かなかった者よ、己が醜さを悟れなかった者よ。
己が望む結末となるよう、祈れ。
さもなくば、痛みも感じずに消え果てるがよい』
そう吐き捨てた瞬間、屍赤竜は胸の中央に蓄積した赤黒い熱線を二人へと解き放った。
それは大きな光の束となって二人を飲み込む―――――なんて、事は……!!
「ぜ、ぜぜ、絶対に、させませんっ!!!」
聖水を飲んで魔力を多少回復させた私は、全身の魔力をフル稼働。
話の間に少しずつの接近を試みていたコーソムさん達との距離を一気につめて、光の奔流の中へと飛び込んでいく。
私はともかく、他の誰かの悲しい結末なんて見たくないですからね、ええ……!!
もっとも、汝らが再び生きて会う事が出来ればの話だがな』
そう告げる屍赤竜の胸部――彼の動きを阻害していた神域結晶球の輝きは、今まさに消え果てようとしていた。
これまでの僅かな言葉のやりとりは、ここに至るまでの時間稼ぎだった事に、私・八重垣紫苑は遅まきながら気付いた。
うぐぐ、強い上に、更に頭まで使われると困るなぁ……!?
「馬鹿な――一体、いったい、どういうことだ――?」
展開されている反転結界によって地に伏したまま驚きの声を上げるのは、コーソム・クロス・レイラルドさん。
その驚きは、彼の操る古代語により先程まで屍赤竜を抑え込んでいたはずの神域結晶球の輝きが失われつつあるからか、あるいは――。
『それは一体どちらの事だ? 神域結晶球の状況か? 汝の母親についてか?』
威厳ある重々しい声――その中に僅かに嘲笑めいた感情を滲ませて彼は言葉を続けていく。
そんな中、私達も呆然としているばかりでなく、隙を見て行動を起こすつもりでおりましたとも。
だけど、移り変わっていく状況に動こうにも動けない、そんな状態に陥っていた。
先程までならまだしも屍赤竜が再び動き出した今は迂闊な行動が出来ないのです。
せめてもの思いで、腰のポーチに入った聖水――魔力回復用の飲むタイプである――に手を伸ばす。
希少な魔力回復手段の一つとして重宝しているそれを握り締めて、飲み干す隙を伺いつつ、今は状況に目を凝らした。
『神域結晶球のことであれば、今も確かに汝の古代語の効果は継続している――面倒な事だ。
今の我は神域結晶球にこびり付いた負の感情と阿久夜澪が使用した力で起動した存在だ。
神域結晶球の機能を封印した所で、我という存在がなくなるわけではない。
そうである以上、我の方から神域結晶球に働きかけさえすれば、機能封印の効能を弱める事は出来る』
その発言で、改めて屍赤竜のステータスを確認する。
確かに彼のステータスの数値は戦闘前に確認した時点から、半減とまではいかずとも減退していく最中だ。
それ自体はすごくありがたいですね、ええ。
正直最初のステータスのままじゃ、私達の勝ち目は相当に低かったので。
だけど、残念なことに彼の動きを完全に封じるには至らなかったのだろう。
『そして、そもそも当の神域結晶球が既に汚染されているのだ――古代語による封印が十全発揮されなくても当然だろう?』
如何に優れたプログラムであっても、それが実行されない状態であればどうしようもないという事なんだろうね。
欠損部分にパッチプログラムが宛がわれても効果が発揮できないと考えれば納得がいくというか。
『そして汝の母親については――間違いなく異世界人たる黒須所縁だ。
婚儀を祝った場に我の大本たる赤竜王自身が居合わせているし、汝を抱いた所縁が会いに来た事さえあったゆえな』
「う、嘘だ――! 出鱈目に決まってる……!」
『生憎だが虚偽ではない――仮に我の言葉が嘘だとしても、汝の父に問えばすぐに分かる真実だ。
ただ、さっきも言ったとおり、再び汝らが生きて会う事が出来ればの話だがな。
そもそも、汝が使用した古代語……あれは我だった存在が所縁が残したものに間違いない。
遥かな過去に残した本文以外で古代語について教えた存在は、彼女以外にはいない。
あれを汝はどう手に入れたのだ?』
「……そ、それは、我が家の書庫の、赤竜王について書かれた書物の、最後の余白に――」
『書き加えられていた、というところか。
おそらくは、こういう状況になる事も可能性の一つとして見越し、遺していたのだろうな、所縁は。
だが、結局は無駄だ』
そう言い切ると、屍赤竜は大きく全身を伸ばした。
瞬間、何かしらの余波が彼の身体から解き放たれて、熱を帯びた風が私達をなぞり、通り過ぎていく。
おそらく神域結晶球により力の縛りを強引に振りほどいたんだろうね。
能力の完全回復こそできていないけど、ステータスの低下は半減に至る前に停止している。
そうして再び動き出した屍赤竜が真っ先に睨み付けたのは――コーソムさんだった。
『悲しいな、ファージの息子よ。
ファージはこれまでこの地を守る為に手を尽くしたのだろうな。
それらは領民の為であり汝の為であり――おそらくは所縁の為だ。
常に厳格だった、領主たらんとしていたあの男も、所縁の前では一人の男だった。
それほどに深く愛していたのは、ささやかな交流のみだった赤竜王でさえ伝わっていた。
だが、それが息子には伝わらなかったのは……実に哀れな事だ』
「そんな、そんな事は――」
そう声を上げようとして、コーソムさんは力なく項垂れた。
異世界人を嫌っている自分が、両親の思いを理解できているとは言えないと考えてしまったのだろう。
そうして言葉を失ったコーソムさんに、屍赤竜は残酷な言葉を続ける。
『そして伝わっていようがいまいが、ここで汝も、レイラルドという土地も終わる。
ここ十数年の事はある程度理解している――汝ら人間は結局何も変えられなかった。
ファージ、ラルエル、スカード――おそらく彼奴等は変える努力をしたのだろう。
だが無駄だった。
多少努力した所で、この地の在り方に変化はない。
我という呪い、怨念の化身が生まれたのがその証だ。
直接的には汝や阿久夜澪達だが、この地の歪さが汝らの愚かさを助長したのも紛れもない事実。
愚かさを是正する正しさがあれば、歪みがなければ、そもそも異世界人召喚に縋り続けなければ、こんな事態にはなり得なかった。
何も積み重ねず、何も変えられなかったゆえの結末――しかと味わうがよい』
そう言い放った直後、屍赤竜は両手を広げた。
直後、左右の手の中間地点に赤黒い光と熱の塊が収束していく――!
あ、明らかにヤバそうな攻撃のモーションなんですけど!?
『我が息吹を封じた汝らの奮闘は見事。
だが純粋な魔力として解き放つ同種の攻撃は可能なのだ。
威力こそ落ちるが――人を滅ぼすには十二分の力を見せてやろう』
「――!!」
竜の鉄槌――ステータスによる攻撃範囲はコーソムさんのいる地点から放射状に広がって後方数百メートル――!!
そして、その範囲には――!
「わ、わたくしも――っ!!?」
コーソムさんの近く、何も言えず、屍赤竜の作った結界の中、戦いを見守っていた阿久夜澪さん。
彼女は自分も攻撃範囲にいると気付いて、上ずった声を零した。
「そんな?! わ、わたくしは最後なんでしょう?!」
『ああ。そう言ったな。
だから祈っているといい――我の作った懲罰結界が貴様を守ってくれることをな。
だが、仮に死した場合、蘇生出来るとは思わない事だ』
「え――――!?」
『気分次第では輪廻に戻る前に貴様の魂を噛み砕く。
精々、我の興が良き方向に乗る姿を見せる事だ。
さて、どうなるだろうな?』
「あ、あああっ――――きゃあああっ!」
慌てて逃げようとする阿久夜さんだったが、結界に触れた瞬間にこちらには見えないダメージを受けて仰け反った。
「う、うぅぅ、いやぁ―――死ぬのは、嫌ぁぁっ」
阿久夜さんは、逃げようにも逃げられず蹲った。
そんな彼女を、呆然としたままのコーソムさんを嘲るような屍赤竜の声が響く。
『本当に無様な事だ。
ファージに届かなかった者よ、己が醜さを悟れなかった者よ。
己が望む結末となるよう、祈れ。
さもなくば、痛みも感じずに消え果てるがよい』
そう吐き捨てた瞬間、屍赤竜は胸の中央に蓄積した赤黒い熱線を二人へと解き放った。
それは大きな光の束となって二人を飲み込む―――――なんて、事は……!!
「ぜ、ぜぜ、絶対に、させませんっ!!!」
聖水を飲んで魔力を多少回復させた私は、全身の魔力をフル稼働。
話の間に少しずつの接近を試みていたコーソムさん達との距離を一気につめて、光の奔流の中へと飛び込んでいく。
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