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間隙② ファージ・ローシュ・レイラルドにとって
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「ハァッ――ハァッ……」
激しい息を吐きながら、彼女はようやくその動きを停止させた。
凄まじい戦いの末に、彼女――異世界人冒険者・黒須所縁は、領主代行・ファージ・ローシュ・レイラルドを襲っていた魔物達全てを倒す事に成功していた。
無尽蔵かと思えるほどの魔力の行使による強化と回復の組み合わせ……それにより所縁は、傷を負いながらも強引に戦い抜いたのだ。
この時のファージは詳しく知らなかったが、それを為したのは彼女が持つ『贈り物』――【魂崇】によるものだった。
自他の魂の力を魔力に変換する事も出来るこの力は、強化魔法と回復魔術を所縁の命と意志ある限り持続出来る為、即死でもしない限りは戦い続ける事が出来たのだ。いや、出来てしまう。
それゆえに消耗も激しく、今の所縁は文字どおりの満身創痍の状態だった。
だが、そういった詳細を知らないファージからすれば、自分と同じ位の年齢の少女が圧倒的な力で敵を捻じ伏せたようにしか見えない。
それゆえに、自分の無力さ、惨めさを思い知らされた心地であった。
自分が嫌いな異世界人に、好ましく思えない神の力を振るわれた上で助けられ――ファージは、情けなくて涙していた。
異世界人を疎ましく思い、いずれはこの世界から追い出したいとも思っているのに、この体たらく。
恥ずかしいにもほどがある。
「――そんなに怖いんなら、もう二度と一人で戦おうなんて思わないでね」
そんな彼の涙を、所縁は恐怖だと認識したらしい。
彼女はファージに厳しい視線を向けて、言葉を続けた。
「その真新しい鎧から察するに、そんなに戦った事ないんでしょ?
そんな貴方がなんでこんなところにいて戦ってたのかは知らないけど、無理はするものじゃないよ。
いくら私が異世界人で、この世界に詳しくないと言っても――命の大切さ位はわかってるつもりだから」
「――――っ! よく言えたものだな、さっきみたいな戦い方で」
「……どういう意味?」
自分が何故泣いているかも分からないのに、何故ここにいるかも知らないのに、よくも偉そうに――そんな憤りがファージらしからぬ激情で、らしからぬ言葉を紡がせていた。
「回復できるからという算段だろうが、怪我をも恐れぬあの戦いでは、命の大切さを理解してるとはとても思えん!
まるで命を捨てたいと言わんばかりだったぞ、貴様は!」
「―――――!」
そう言うと、所縁は眼を細め、唇を噛み締める。
何処か痛い所を突かれたような、古傷を抉られたような、そんな表情にファージには見えた。
「……貴方に何が分かるというのよ」
「それはこっちの台詞だ。助けてもらった事は感謝する。
だが――いや、だからこそ、忠告してやろう。
見ず知らずの他人に、上から目線で説教するのは滑稽だぞ」
「それは今貴方がやってる事でしょ!? あー、頭来た……!
そもそも貴方――」
そうして険悪な状態となった二人は、口論を交わし続けていく。
いつしか日が傾いた時点で不毛だと察し、二人はどちらともなく街への帰路につき、別れていった。
少し経って冷静になると、領主代行である自分が感情に任せて口論するという、形容し難い汚点を作り出した事に頭を抱えたくなるファージであった。
しかし所詮は一時の事、深く反省する事柄ではあるが、要点以外は忘れてしまっていいだろうと思考を切り替える。
自分が今抱えている魔物の拠点たる『魔窟』の処分こそが最優先。
最早二度と会う事はない、とまでは言わないが、遭う可能性が低い一異世界人の事など考えている時間などない。
――――そう、思っていたのだが。
「あー!! 貴方この間の……!!」
ファージは再び彼女――黒須所縁と再会する事になった。
それもよりにもよって『魔窟』の処分の為に集められた、各陣営から選抜の参加希望者の顔合わせの際に。
ファージと所縁の出会いから数日後。
改めて『魔窟』について調査したファージはある程度の必要戦力の目星を立てた。
その上で、各陣営の混成大部隊を結成する前に、様々な意味で試験的な疑似党団を作ることを決定した。
領主、レートヴァ教、冒険者、異世界人――それぞれの目的や方向性を持った人間達が本当に一致団結できるのか。
可能ならばそれはどの程度の一致団結なのか。
最低限の信頼、いや、信用の程度を図る必要がある。
それを知った上でなければ『魔窟』の攻略など出来る筈もない。
赤竜王の出した条件でなければ自分の信じる配下の騎士達と共に魔窟に挑んでいるのに……
そう考えて頭を痛めながらも、ファージはそれぞれの陣営に状況説明した上で、協力を打診した。
そして今日、各陣営から選抜された者達が領主の邸宅に集まって顔合わせをする事となり――その中で、二人は再会したのである。
「まさか貴方が領主代行だったなんてね。
――いえ、代行だったとは、驚きました」
それぞれに簡単な自己紹介をした後、所縁はファージへの口調を改めつつ言った。
だが、その表情は若干の不満を抱えているようだった。
あんなに無様を晒していた人間が偉そうに、と思っているのだろう。
「それは俺も同じくだな。
こんなガキが領主代行で、俺達を取り仕切るなんざ――哂えもしねぇ」
そう呟くのは冒険者協会から派遣された少年――スカードだった。
彼の噂については、この件以前からファージは度々耳に入れていた。
まだ年若いのに、既に上級冒険者を名乗る事を許された『暴れ者』。
荒々しい自己流の戦い方でドラゴンでさえ単独で倒しうるが――性格上の問題で党団に所属しない問題児らしい。
実際、今も領主代行を前に礼儀らしい礼儀を取る事もなく、ファージを馬鹿にするような笑みを浮かべている――明らかに問題児だ。
「子供が言う事ではないでしょう。これだから野蛮な冒険者は」
そう言って嘆息するのは、レートヴァ教から選抜された一人の少女……ラルエル。
これまた若輩でありながら世界最高峰の魔力総量――異世界人を除けばだが――を誇り、
代々敬虔なレートヴァ教の教徒であり数多くの優秀な導師を輩出している家柄の出身。
しかし、そういう由緒正しい家柄を鼻にかけてばかりの、これまた厄介な問題児らしい。
そして、異世界人から選抜された黒須所縁は、この世界の力になりたいと立派な理由で希望してここに来たらしいが――どこまでそれが本当なのか、ファージは信じ切れないでいる。
ファージ自身を含め、この四人に共通しているのは、誰もが若い事。
――おおよそ、この大事に挑むには役不足ではないかと思われるような面々だ。
これについてファージは、各陣営が自分の失敗を望んでいるのだと推測していた。
現在の代行にして後々は領主となるであろうファージが一度失敗すれば、
領主たるレイラルド家の影響力を先んじて減らす事が出来、状況によっては大きな貸しを作る事も出来る――そういう判断なのだ。
ゆえに最初は失敗するような存在を寄こして、次に確実な、より優秀な存在を派遣する、という筋書きとなっているのだろう。
最初から優秀な存在を派遣すれば足元を見られる、もしくは自分達が下だと思われる、というような実にくだらない見栄や意地もそこにはある。
(全く持って、度し難い―――!!)
内心でファージは憤慨していた。
今回の件は、そもそもが領民の命にかかわる事で、さらにそこに赤竜王の見定めも入っている、凄まじく重要な事柄だ。
にもかかわらず、各陣営はそれを理解せず、それぞれの都合や面子を優先させている――腐敗が極まっているとしか思えない、全く持って情けない限りだった。
こんな現状を覆すには、腐敗を一掃するには――若い者達の力を見せつけるしかないのかもしれない。
それには、ここにいる者達で『魔窟』の殲滅を行うのが一番手っ取り早い。
ここにいるのが全員若い世代なのは、そういう意味ではうってつけ、最大の好機なのかもしれないが――――。
「ああ? 無駄に偉そうにしやがって――神様に恥ずかしくねぇのか?
お前らの中で一番偉いのは神様だろうが。
まぁその神様も魔王を何とか出来てないんだから高が知れてるけどな」
「な、な、何たる無礼! 神への暴言許し難し――!
それと私にも謝りなさい!! 私は高位導師なのですよ!!」
「二人とも、少し落ち着きなさい。
一応ここはちゃんと静かにすべき場所で――」
「異世界人は黙ってろ!」なさい!!」
「――そういう偏見、良くないよ。これはちゃんと話し合わないと……」
ファージには言い争っている三人はまさしく『子供』にしか見えず。
こんな面々で果たして『魔窟』の攻略が出来るのだろうかと思わず天を仰ぐ事しかできなかった――。
激しい息を吐きながら、彼女はようやくその動きを停止させた。
凄まじい戦いの末に、彼女――異世界人冒険者・黒須所縁は、領主代行・ファージ・ローシュ・レイラルドを襲っていた魔物達全てを倒す事に成功していた。
無尽蔵かと思えるほどの魔力の行使による強化と回復の組み合わせ……それにより所縁は、傷を負いながらも強引に戦い抜いたのだ。
この時のファージは詳しく知らなかったが、それを為したのは彼女が持つ『贈り物』――【魂崇】によるものだった。
自他の魂の力を魔力に変換する事も出来るこの力は、強化魔法と回復魔術を所縁の命と意志ある限り持続出来る為、即死でもしない限りは戦い続ける事が出来たのだ。いや、出来てしまう。
それゆえに消耗も激しく、今の所縁は文字どおりの満身創痍の状態だった。
だが、そういった詳細を知らないファージからすれば、自分と同じ位の年齢の少女が圧倒的な力で敵を捻じ伏せたようにしか見えない。
それゆえに、自分の無力さ、惨めさを思い知らされた心地であった。
自分が嫌いな異世界人に、好ましく思えない神の力を振るわれた上で助けられ――ファージは、情けなくて涙していた。
異世界人を疎ましく思い、いずれはこの世界から追い出したいとも思っているのに、この体たらく。
恥ずかしいにもほどがある。
「――そんなに怖いんなら、もう二度と一人で戦おうなんて思わないでね」
そんな彼の涙を、所縁は恐怖だと認識したらしい。
彼女はファージに厳しい視線を向けて、言葉を続けた。
「その真新しい鎧から察するに、そんなに戦った事ないんでしょ?
そんな貴方がなんでこんなところにいて戦ってたのかは知らないけど、無理はするものじゃないよ。
いくら私が異世界人で、この世界に詳しくないと言っても――命の大切さ位はわかってるつもりだから」
「――――っ! よく言えたものだな、さっきみたいな戦い方で」
「……どういう意味?」
自分が何故泣いているかも分からないのに、何故ここにいるかも知らないのに、よくも偉そうに――そんな憤りがファージらしからぬ激情で、らしからぬ言葉を紡がせていた。
「回復できるからという算段だろうが、怪我をも恐れぬあの戦いでは、命の大切さを理解してるとはとても思えん!
まるで命を捨てたいと言わんばかりだったぞ、貴様は!」
「―――――!」
そう言うと、所縁は眼を細め、唇を噛み締める。
何処か痛い所を突かれたような、古傷を抉られたような、そんな表情にファージには見えた。
「……貴方に何が分かるというのよ」
「それはこっちの台詞だ。助けてもらった事は感謝する。
だが――いや、だからこそ、忠告してやろう。
見ず知らずの他人に、上から目線で説教するのは滑稽だぞ」
「それは今貴方がやってる事でしょ!? あー、頭来た……!
そもそも貴方――」
そうして険悪な状態となった二人は、口論を交わし続けていく。
いつしか日が傾いた時点で不毛だと察し、二人はどちらともなく街への帰路につき、別れていった。
少し経って冷静になると、領主代行である自分が感情に任せて口論するという、形容し難い汚点を作り出した事に頭を抱えたくなるファージであった。
しかし所詮は一時の事、深く反省する事柄ではあるが、要点以外は忘れてしまっていいだろうと思考を切り替える。
自分が今抱えている魔物の拠点たる『魔窟』の処分こそが最優先。
最早二度と会う事はない、とまでは言わないが、遭う可能性が低い一異世界人の事など考えている時間などない。
――――そう、思っていたのだが。
「あー!! 貴方この間の……!!」
ファージは再び彼女――黒須所縁と再会する事になった。
それもよりにもよって『魔窟』の処分の為に集められた、各陣営から選抜の参加希望者の顔合わせの際に。
ファージと所縁の出会いから数日後。
改めて『魔窟』について調査したファージはある程度の必要戦力の目星を立てた。
その上で、各陣営の混成大部隊を結成する前に、様々な意味で試験的な疑似党団を作ることを決定した。
領主、レートヴァ教、冒険者、異世界人――それぞれの目的や方向性を持った人間達が本当に一致団結できるのか。
可能ならばそれはどの程度の一致団結なのか。
最低限の信頼、いや、信用の程度を図る必要がある。
それを知った上でなければ『魔窟』の攻略など出来る筈もない。
赤竜王の出した条件でなければ自分の信じる配下の騎士達と共に魔窟に挑んでいるのに……
そう考えて頭を痛めながらも、ファージはそれぞれの陣営に状況説明した上で、協力を打診した。
そして今日、各陣営から選抜された者達が領主の邸宅に集まって顔合わせをする事となり――その中で、二人は再会したのである。
「まさか貴方が領主代行だったなんてね。
――いえ、代行だったとは、驚きました」
それぞれに簡単な自己紹介をした後、所縁はファージへの口調を改めつつ言った。
だが、その表情は若干の不満を抱えているようだった。
あんなに無様を晒していた人間が偉そうに、と思っているのだろう。
「それは俺も同じくだな。
こんなガキが領主代行で、俺達を取り仕切るなんざ――哂えもしねぇ」
そう呟くのは冒険者協会から派遣された少年――スカードだった。
彼の噂については、この件以前からファージは度々耳に入れていた。
まだ年若いのに、既に上級冒険者を名乗る事を許された『暴れ者』。
荒々しい自己流の戦い方でドラゴンでさえ単独で倒しうるが――性格上の問題で党団に所属しない問題児らしい。
実際、今も領主代行を前に礼儀らしい礼儀を取る事もなく、ファージを馬鹿にするような笑みを浮かべている――明らかに問題児だ。
「子供が言う事ではないでしょう。これだから野蛮な冒険者は」
そう言って嘆息するのは、レートヴァ教から選抜された一人の少女……ラルエル。
これまた若輩でありながら世界最高峰の魔力総量――異世界人を除けばだが――を誇り、
代々敬虔なレートヴァ教の教徒であり数多くの優秀な導師を輩出している家柄の出身。
しかし、そういう由緒正しい家柄を鼻にかけてばかりの、これまた厄介な問題児らしい。
そして、異世界人から選抜された黒須所縁は、この世界の力になりたいと立派な理由で希望してここに来たらしいが――どこまでそれが本当なのか、ファージは信じ切れないでいる。
ファージ自身を含め、この四人に共通しているのは、誰もが若い事。
――おおよそ、この大事に挑むには役不足ではないかと思われるような面々だ。
これについてファージは、各陣営が自分の失敗を望んでいるのだと推測していた。
現在の代行にして後々は領主となるであろうファージが一度失敗すれば、
領主たるレイラルド家の影響力を先んじて減らす事が出来、状況によっては大きな貸しを作る事も出来る――そういう判断なのだ。
ゆえに最初は失敗するような存在を寄こして、次に確実な、より優秀な存在を派遣する、という筋書きとなっているのだろう。
最初から優秀な存在を派遣すれば足元を見られる、もしくは自分達が下だと思われる、というような実にくだらない見栄や意地もそこにはある。
(全く持って、度し難い―――!!)
内心でファージは憤慨していた。
今回の件は、そもそもが領民の命にかかわる事で、さらにそこに赤竜王の見定めも入っている、凄まじく重要な事柄だ。
にもかかわらず、各陣営はそれを理解せず、それぞれの都合や面子を優先させている――腐敗が極まっているとしか思えない、全く持って情けない限りだった。
こんな現状を覆すには、腐敗を一掃するには――若い者達の力を見せつけるしかないのかもしれない。
それには、ここにいる者達で『魔窟』の殲滅を行うのが一番手っ取り早い。
ここにいるのが全員若い世代なのは、そういう意味ではうってつけ、最大の好機なのかもしれないが――――。
「ああ? 無駄に偉そうにしやがって――神様に恥ずかしくねぇのか?
お前らの中で一番偉いのは神様だろうが。
まぁその神様も魔王を何とか出来てないんだから高が知れてるけどな」
「な、な、何たる無礼! 神への暴言許し難し――!
それと私にも謝りなさい!! 私は高位導師なのですよ!!」
「二人とも、少し落ち着きなさい。
一応ここはちゃんと静かにすべき場所で――」
「異世界人は黙ってろ!」なさい!!」
「――そういう偏見、良くないよ。これはちゃんと話し合わないと……」
ファージには言い争っている三人はまさしく『子供』にしか見えず。
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