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93 決戦の日――皆の個性、今はあえて戦いの為に
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クラス委員長である河久潮くんがこの世界に来る際『贈り物』は何がいいかと問われて選んだもの。
それこそが【豊聡耳に及ばずとも】だ。
豊聡耳命――すなわち、聖徳太子が十人の声を聴き分け、理解する事が出来た事から呼ばれるようになった名前、だったかな。
それには及ばなくても、可能な限り声を拾い上げたい……河久くんが望んた力こそがそれなんだそうです。
その能力概要は、複数の声だけでなく様々な音を拾い上げ、正確に分析――人の可聴域さえも越えて蒐集――する事が出来るというものなんだって。
しかもその際『音量』は無視した上で、音の情報だけを取り上げる事が出来るという、すごく便利な形でだ。
これを使用すれば十人未満であれば人々の声を同時に聴いて理解する事が出来るほか、
対象を一人に絞れば、その人の身体の状態や動作を正確に把握する事が可能になる。
つまり現在河久くんは屍赤竜の身体の音を全て聞き取った上で、その動きを未来予測レベルで把握しているんだよね、うん。
勿論、音だけでは把握出来る内容に限界はある。
河久くんの『贈り物』はあくまで身体の――肉体の軋みなどが発する音で動きを予測するに留まっている。
その動きから何が出来るのか、までは把握は出来ないんだって。
単純な肉体からの攻撃はまだしも、魔法染みた攻撃については予兆は読み取れてもそこからどんな攻撃になるかは、魔力が形にならないと分からないそうだ。
河久くんによると、経験を積めばそれも読めるようになるかもしれないけど、今は情報が不足している為難しい、との事だ。
そこで私・八重垣紫苑の贈り物である【ステータス】が活きてくるわけなのですよ。
私は屍赤竜の使用する能力が如何なるものであるかを把握している。
それを河久くんの得た情報と照らし合わせる事で、屍赤竜がどの攻撃手段を取ってくるかを高い確率で推測できるのですよ。
でも、それらを口頭で情報交換していては、恐るべき速度で襲い掛かってくる屍赤竜には対抗できない。
うん、人知を超えた相手だからね……流石に悠長に話せないもんね……。
そこで、それらの情報の超高速相互経由として堅砂一くんの『贈り物』である【思考通話】が活用される事となる訳ですよ(ドヤァ。
聡明な一くんの頭脳を持って、私と河久くんのもたらした情報を精査、そこから的確な判断を各自に送る事で、私達は屍赤竜とどうにか対峙できているわけです。
なにせ【思考通話】によるやりとりは瞬時に行われる。
口頭では情報伝達さえままならない時間で、私達は伝達・理解・相談・決断を終わらせる事が出来るんですよ。
圧倒的レベル差のある屍赤竜からの攻撃を私達が捌けるのは、この連携が成立しているからこそなのです。
それに加え、彼が巨体である事も要素としては大きかった。
こっちからの攻撃は彼に当てやすく、彼の攻撃は私達に当てるには精密さが欠けていた。
私達が虫とかを中々捕まえられないと同じだね。
その粗さを河久くんが把握している事は、私達がどうにかこうにか立ち回るには極めて大きな要素だった。
私達三人が見る・聞く・伝える能力を持ち合わせていなかったら……『贈り物』に選んでいなかったら、私達は瞬きの内に全滅していた事だろう。
さらに言えば、今日この場に河久くんが責任感を持って馳せ参じてくれてなかったら、完全に詰んでしまっていた――ただただ感謝です。
ただ実際の所、今現在私達が切り抜け続けているのは砂上の楼閣で凄まじい綱渡りだ。
かなり神経を擦り減らしながら続けているけど、それがいつまで続けられるのか――正直、かなり不安だった。
だから私達は誰ともなく、あえて少しはしゃぐような調子で声を掛け合っていたのです。
そうでもなければ恐怖や不安に押し潰されそうで、それに負けない為に互いに鼓舞し合っておりました。
そんな中。
『――ふむ。
どうやら、我の動きを予測した上で言葉を交わすまでもなく即座に情報交換できる手段があるようだ』
そうして私達が情報を交わし合う事で攻撃と回避、防御を繰り返し、少しずつダメージを与える中、
屍赤竜は私達全体の動きからその絡繰りを推測していたようだ。
対策を思考する為か、一瞬瞑目していた彼は、私達全員を見渡した上で――哂った。
『厄介ではあるが……そんなもの、全て吹き飛ばしてしまえばいいだけのこと』
瞬間、私達の誰もが彼が次に何をするのかに思い当たった。
その推測が正しい事が河久くんからの連絡を受けた一くんからの伝達、私の視界一帯が赤く染まった事で肯定される。
当然の判断だね。
精密に出来ない攻撃で当たらないのなら、精密さなど必要のない全体攻撃を仕掛ければいいだけの事なのだから。
そうして彼はより高度から攻撃を仕掛けようと翼をはためかせる――だけど、それは最初から予測できていた事……!!
「――こういうの、ちょっと気は進まないんだけどな」
そう呟いたのは、有詫明くん。
彼はその言葉どおりの少し浮かない表情のまま、私が幾つか生成していた魔力塊の上に立っていた。
その存在に屍赤竜が気が付いた次の瞬間……私達は全員耳を塞いでいた。
「しかし、クラスの危機ならば止む無し――! 最大音量で叫んで、叩きつけてやろうっ!!
俺の歌の素晴らしさはいずれ改めて教えてやるぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
有詫くんから放たれたのは、人ひとりでは不可能な、音の洪水、津波を越えた……例えるなら音の隕石落下だった。
声だけではない、様々な楽器、様々な効果音、それらが一斉に一つのベクトルで叩きつけられていた。
歌う事大好きで、いつかは歌う事で生活できるようになりたいと語っていた有詫くん。
彼がこの世界に来るにあたって望んだ『贈り物』は――【全ての音は俺のモノ】。
いつでもどこでも彼一人でも歌う事に支障がないように、様々な楽器や効果音を彼の歌と共に発する事が出来る力なのです。
その際、彼の声もまたマイクのエコー効果など自由自在に付加できたりするんだって。
そして、その歌声の届ける範囲や対象を選択する事も可能で、
ささやくように歌っても距離のある人に届けられたり、
逆に大声で歌ってもご近所迷惑にならないよう調整も出来るという。
歌を自由に、思いのままに歌う為の――素敵な力だ。
そんな力を、状況が逼迫しているからと戦いに使う事は、相談した上でも申し訳なかった……なので、一くんの【思考通話】を通じて謝った。
勿論後で改めて私自身も謝罪しようと思っていたのだけど。
『クラスメートの為なら躊躇うつもりはないから気にするな。
というか人を滅ぼされたら俺の歌を広められねえじゃねーか、オーディエンスを滅ぼす行為許すまじ!――という事だ』
一くんからの有詫くんの伝言でほんの少し気持ちが軽くなった。
今度、有詫くんの歌を広める活動、手伝ってあげたいなぁ、うん。
まあ私が協力出来る事は微々たるものだけどね(定期的ネガティブ。
ともあれ、そうして叩きつけられた音は、対象ではない、耳を塞いだ私達でさえ余波で耳に貫通するようなとんでもない音量だった。
その対象である屍赤竜には一体どれほどの音が響き渡ったのか、想像もつかない。
ただ結果から類推するのみだけど――それが凄まじくとんでもなかったのは間違いなさそうだった。
『―――――――――――――――????!!!!!??』
強大な存在である所の屍赤竜が白目を剥き(白目じゃないけどね)、泡を吹くレベルなのだ。
音における隕石落下、あるいは超新星爆発と表現しても大袈裟じゃないかもね、うん。
とんでもない衝撃波を受けたかのような様相で、屍赤竜は翼のはためきさえもできなくなり、落下していく。
そしてそれは大きな大きな隙であり、攻撃のチャンス――!!
この瞬間、逃すわけにはいかないよねー!
それこそが【豊聡耳に及ばずとも】だ。
豊聡耳命――すなわち、聖徳太子が十人の声を聴き分け、理解する事が出来た事から呼ばれるようになった名前、だったかな。
それには及ばなくても、可能な限り声を拾い上げたい……河久くんが望んた力こそがそれなんだそうです。
その能力概要は、複数の声だけでなく様々な音を拾い上げ、正確に分析――人の可聴域さえも越えて蒐集――する事が出来るというものなんだって。
しかもその際『音量』は無視した上で、音の情報だけを取り上げる事が出来るという、すごく便利な形でだ。
これを使用すれば十人未満であれば人々の声を同時に聴いて理解する事が出来るほか、
対象を一人に絞れば、その人の身体の状態や動作を正確に把握する事が可能になる。
つまり現在河久くんは屍赤竜の身体の音を全て聞き取った上で、その動きを未来予測レベルで把握しているんだよね、うん。
勿論、音だけでは把握出来る内容に限界はある。
河久くんの『贈り物』はあくまで身体の――肉体の軋みなどが発する音で動きを予測するに留まっている。
その動きから何が出来るのか、までは把握は出来ないんだって。
単純な肉体からの攻撃はまだしも、魔法染みた攻撃については予兆は読み取れてもそこからどんな攻撃になるかは、魔力が形にならないと分からないそうだ。
河久くんによると、経験を積めばそれも読めるようになるかもしれないけど、今は情報が不足している為難しい、との事だ。
そこで私・八重垣紫苑の贈り物である【ステータス】が活きてくるわけなのですよ。
私は屍赤竜の使用する能力が如何なるものであるかを把握している。
それを河久くんの得た情報と照らし合わせる事で、屍赤竜がどの攻撃手段を取ってくるかを高い確率で推測できるのですよ。
でも、それらを口頭で情報交換していては、恐るべき速度で襲い掛かってくる屍赤竜には対抗できない。
うん、人知を超えた相手だからね……流石に悠長に話せないもんね……。
そこで、それらの情報の超高速相互経由として堅砂一くんの『贈り物』である【思考通話】が活用される事となる訳ですよ(ドヤァ。
聡明な一くんの頭脳を持って、私と河久くんのもたらした情報を精査、そこから的確な判断を各自に送る事で、私達は屍赤竜とどうにか対峙できているわけです。
なにせ【思考通話】によるやりとりは瞬時に行われる。
口頭では情報伝達さえままならない時間で、私達は伝達・理解・相談・決断を終わらせる事が出来るんですよ。
圧倒的レベル差のある屍赤竜からの攻撃を私達が捌けるのは、この連携が成立しているからこそなのです。
それに加え、彼が巨体である事も要素としては大きかった。
こっちからの攻撃は彼に当てやすく、彼の攻撃は私達に当てるには精密さが欠けていた。
私達が虫とかを中々捕まえられないと同じだね。
その粗さを河久くんが把握している事は、私達がどうにかこうにか立ち回るには極めて大きな要素だった。
私達三人が見る・聞く・伝える能力を持ち合わせていなかったら……『贈り物』に選んでいなかったら、私達は瞬きの内に全滅していた事だろう。
さらに言えば、今日この場に河久くんが責任感を持って馳せ参じてくれてなかったら、完全に詰んでしまっていた――ただただ感謝です。
ただ実際の所、今現在私達が切り抜け続けているのは砂上の楼閣で凄まじい綱渡りだ。
かなり神経を擦り減らしながら続けているけど、それがいつまで続けられるのか――正直、かなり不安だった。
だから私達は誰ともなく、あえて少しはしゃぐような調子で声を掛け合っていたのです。
そうでもなければ恐怖や不安に押し潰されそうで、それに負けない為に互いに鼓舞し合っておりました。
そんな中。
『――ふむ。
どうやら、我の動きを予測した上で言葉を交わすまでもなく即座に情報交換できる手段があるようだ』
そうして私達が情報を交わし合う事で攻撃と回避、防御を繰り返し、少しずつダメージを与える中、
屍赤竜は私達全体の動きからその絡繰りを推測していたようだ。
対策を思考する為か、一瞬瞑目していた彼は、私達全員を見渡した上で――哂った。
『厄介ではあるが……そんなもの、全て吹き飛ばしてしまえばいいだけのこと』
瞬間、私達の誰もが彼が次に何をするのかに思い当たった。
その推測が正しい事が河久くんからの連絡を受けた一くんからの伝達、私の視界一帯が赤く染まった事で肯定される。
当然の判断だね。
精密に出来ない攻撃で当たらないのなら、精密さなど必要のない全体攻撃を仕掛ければいいだけの事なのだから。
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そう呟いたのは、有詫明くん。
彼はその言葉どおりの少し浮かない表情のまま、私が幾つか生成していた魔力塊の上に立っていた。
その存在に屍赤竜が気が付いた次の瞬間……私達は全員耳を塞いでいた。
「しかし、クラスの危機ならば止む無し――! 最大音量で叫んで、叩きつけてやろうっ!!
俺の歌の素晴らしさはいずれ改めて教えてやるぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
有詫くんから放たれたのは、人ひとりでは不可能な、音の洪水、津波を越えた……例えるなら音の隕石落下だった。
声だけではない、様々な楽器、様々な効果音、それらが一斉に一つのベクトルで叩きつけられていた。
歌う事大好きで、いつかは歌う事で生活できるようになりたいと語っていた有詫くん。
彼がこの世界に来るにあたって望んだ『贈り物』は――【全ての音は俺のモノ】。
いつでもどこでも彼一人でも歌う事に支障がないように、様々な楽器や効果音を彼の歌と共に発する事が出来る力なのです。
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そんな力を、状況が逼迫しているからと戦いに使う事は、相談した上でも申し訳なかった……なので、一くんの【思考通話】を通じて謝った。
勿論後で改めて私自身も謝罪しようと思っていたのだけど。
『クラスメートの為なら躊躇うつもりはないから気にするな。
というか人を滅ぼされたら俺の歌を広められねえじゃねーか、オーディエンスを滅ぼす行為許すまじ!――という事だ』
一くんからの有詫くんの伝言でほんの少し気持ちが軽くなった。
今度、有詫くんの歌を広める活動、手伝ってあげたいなぁ、うん。
まあ私が協力出来る事は微々たるものだけどね(定期的ネガティブ。
ともあれ、そうして叩きつけられた音は、対象ではない、耳を塞いだ私達でさえ余波で耳に貫通するようなとんでもない音量だった。
その対象である屍赤竜には一体どれほどの音が響き渡ったのか、想像もつかない。
ただ結果から類推するのみだけど――それが凄まじくとんでもなかったのは間違いなさそうだった。
『―――――――――――――――????!!!!!??』
強大な存在である所の屍赤竜が白目を剥き(白目じゃないけどね)、泡を吹くレベルなのだ。
音における隕石落下、あるいは超新星爆発と表現しても大袈裟じゃないかもね、うん。
とんでもない衝撃波を受けたかのような様相で、屍赤竜は翼のはためきさえもできなくなり、落下していく。
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