94 / 145
91 決戦の日――ゼロでないのなら何とかしてみせます!……多分
しおりを挟む
私・八重垣紫苑やクラスメート達がそれぞれに身構えていく中。
屍赤竜は全身に力を漲らせ、翼を広げて咆哮した。
うう、吠えただけでビリビリくるなぁ……相手のヤバさがこれ以上なく伝わってきますね、ええ。
『我を討ち滅ぼして見せよ――新世界の種たる外来種どもよ……!!』
「そこまで言ったからには、容赦せずにやらせてもらう――!」
そう言って真っ先に動いたのは堅砂一くん。
杖を地面に突き立てて、静かに呪文を発動させる。
「領沼陣・迅」
一くんがスカード師匠から譲り受けた杖は、
所持者の魔力全般の基礎値、自然への干渉力を大幅にアップする代物だ。
永近くんや様臣くんと戦った際の沼の複雑な魔術や魔物の群れに対しての大魔術を短時間で臨機応変に行使出来たのは、この杖の補助による所が大きいとの事です。
杖がなくても使用は出来るけど、その場合より術の発動に時間が掛かり、状況に応じた術式は難しくなるんだって。
その杖の力を借りて発動されるのは、対象の周辺の地面を泥化・沼化させる魔術。
――それを高速で実行させる術式も追加させている様子。
ふふふ、一くんから簡単な追加術式を学んでいるので、それ位は分かるようになりましたとも。
そうして発動した魔術により屍赤竜の身体があっという間に地面に沈んでいく。
ドラゴンの重量も相当なものなので、その速度は人間が沈むよりも遥かに速いなぁ。
「おおー! 早速姑息な魔術発動だな」
「流石堅砂汚い」
「なんとでも言えばいい。勝つ事こそが最重要だからな」
改めて強化の魔法や魔術を準備中の守尋巧くんや津朝渉くんの声に、憮然と反論する一くん。
勝つ事が最重要なのはそのとおりだと思うので、一くんの取る戦法は私的に学ばせてもらう事が多いです。
……私個人は、ついつい真っ当な手段がないかを考え過ぎちゃうんだけどね。
正義の味方は憧れだけど、拘り過ぎるのは良くないとは思うんですがががが。
ともあれ、そうして身体の半分が沈んでいく屍赤竜だったんだけど。
『だが、その強い言葉の割には半端だな』
そう言って翼をはためかせた直後、その巨体からは想像出来ない速度で浮上、あっさり沼から脱出した。
脱出しようとすればするほど、そのための力が強ければ強いほどに、脱出を困難にさせる魔術のはずなんだけど――
やっぱり竜と人の違いなのか、あるいは生物としての格の差なのか……多分両方なんだろうなぁ。
『この程度で我を縛ろうなどと……片腹痛い』
――でもね。
私はともかく、一くんは一筋縄じゃないかないですよー!
「縛るのが目的じゃないんでな。地結」
そうして飛び立った屍赤竜の全身から滴る泥――そこに地面から魔術で操作した泥を連結。
屍赤竜の上昇をほんの一瞬封じる。
「――氷水結・迅」
さらにその隙を狙い撃って空気中の水分からの直接凍結魔術が実行された。
極寒の地に放たれた水のように屍赤竜の全身があっという間に凍り付く。
先程は阿久夜さんへの使用だったので弱めだったから効果が出なかったけど、今度は――
『縛っているではないか、嘘吐きめ』
と思っていたのだが屍赤竜はそうして全身を凍結させる氷を身体に力を入れただけで事も無げに弾き飛ばす。
うーむ、流石ドラゴンすごいなぁ。
――でも、完全に取り払われたわけではなく、身体にはまだいくつもの氷塊がこびりついております。
そして、それこそが一くんの狙いだったんですよねー!
「さっきも言ったが、縛るのが目的じゃあない――解水幅」
「――多重豪雷ッ!」
こびり付いた氷を水へと変換しつつその量を増幅させ、竜の全身を水で濡らした後。
長時間の魔術言語構築で威力を高めた、志基柳くんの雷撃魔術がしたたかに屍赤竜を打ち付けた。
それによる響き渡る轟音は空気はおろか、地面さえも揺らすかのようで雷撃の威力の凄さが窺い知れるというものだった。
これまでの一連の流れはこの雷撃魔術に繋げる為にあったのです。
そうするに至った理由は、屍赤竜の魔力属性だ。
魔の力を操る者の大半には得意とする属性があって、その属性に類する魔術や魔法は扱い易く、かつ威力も向上する。
だが、これには逆の側面――すなわち苦手とする属性も存在する、という事でもあるんだよね。
屍赤竜は赤竜……炎を使うドラゴンなので火属性なのかと思いがちだろう。
かく言う私も詳細を確認するまではそう思っておりましたとも。
だけど、屍赤竜の魔力属性は――土でした。
これは一度死んで死者として活動しているゆえの属性変更みたいなんだよね、うん。
そして土属性に対して有効なのは――木属性。
どうやら私達の世界での五行……この場合五行相克がこの世界においても当て嵌まっているらしいのです。
五行、こういう属性での有利不利について漫画やアニメで有名な属性の関係性。
今回は木克土――木が土に克つが適合している。
五行思想において雷は木気に該当しているので、屍赤竜の苦手とする属性の攻撃魔術としてうってつけだった、という訳です。
そこで属性が特に噛み合い、強力な雷撃魔術を所持していた志基くんの攻撃を当てるためにここまでの流れがあったのです。
より攻撃を強力にする為に、雷を巨大な全身に伝導させる水で身体を濡らした上で。
全身を水で濡らすだけならもっと楽な手段は幾つもあったんだけど、それをすると狙いが看破される恐れがあったため、今回は回りくどい手段を使ったそうだ。
そうして繰り出した、苦手属性での攻撃魔術だったんだけど……。
『――なるほど。確かに誤認していた。
我を縛る為ではなく、全ては理に適った攻撃の為か。しかし……』
電光が収まった後、現れた屍赤竜は全身から煙を立ち昇らせてこそいた。
だけど、ダメージらしいダメージを負った様子はない。
『圧倒的な力の差のある相手では属性の有利不利など、蟻の一噛み程度の違いに過ぎん』
実際私の【ステータス】で確認できる屍赤竜のHPは減ってこそいたが極僅か。
全体の一割どころか一分以下のダメージ量である。
……だけど。
「だが、ダメージは負っている」
空に浮かんだままの屍赤竜を指さして、一くんはいつもの冷静さで言い切った。
『なに?』
「正直攻撃が全く通用しなかったらどうしようかと思っていたが……
微量でもダメージを与えられるのなら勝てる見込みは十二分にある」
そう、そのとおり。
レベル300の屍赤竜――流石にその能力値は強力、なんてものじゃなく、唯々凄まじい。
だけど、ほんの一部、その高いレベルに見合わない数値の箇所があった。
それは、防御力。
物理的な防御、魔力的な防御、そのどちらもが他のステータスには大きく見劣りするものだった。
それは元々阿久夜さんが操っていた魔物達に共通していたもの。
彼らは主に攻撃面では増強されていたが、元々が死体であったためか、防御についてはむしろ下がっている傾向にあった。
それはこの屍赤竜も例外ではなかった。
「アンタに俺達の世界のことわざを一つ教えてやろう。
塵も積もれば山となる――塵のような攻撃でも積み重なれば山のようなアンタでも倒し得るって事だ。
――霧」
そうして交わしていた言葉の最後で、一くんは準備していた霧の魔術を発動させた。
即座に辺り一帯が霧で覆われて、周囲の確認さえままならなくなる。
『小賢しい――!
ならばこの塵を消し飛ばせばいいだけの事――この霧のようにな』
言いながら屍赤竜は全身から熱気を放つ。
魔力により薄く赤く輝く身体からの熱は、魔力による霧を簡単に霧散させていった。
『それに視界を多少奪われた所で、我が眼が汝らを捉えるのに支障はない――!』
直後、屍赤竜はその巨体から想像もつかない速度で飛翔。
文字どおりあっという間に私との距離を詰め、刹那も経たずに私の眼前をその巨大な手が迫っていた。
直撃すれば一瞬で肉塊となるその一撃もまた電光石火で、躱すのは不可能に近い。
――だけど!
『伝達!』
それよりも速く、河久くんが聞き取って予測した屍赤竜の動きが一くんを通じて伝えられる。
「にょ、わあああああああ!!?」
だから私は、叩きつけられる屍赤竜の巨大な手を、爪を、跳躍して回避。
そのまま、その手の上を一足飛びに駆け抜ける。
『――なに?!』
「な、ななな、なら! 私達は貴方が捉えた先を行くだけですっ――!」
己を、皆を鼓舞するべくそう宣言した私は、握り締めたヴァレドリオンに魔力の刃を形成。
全力を持って屍赤竜の頭へと叩きつけた――!
屍赤竜は全身に力を漲らせ、翼を広げて咆哮した。
うう、吠えただけでビリビリくるなぁ……相手のヤバさがこれ以上なく伝わってきますね、ええ。
『我を討ち滅ぼして見せよ――新世界の種たる外来種どもよ……!!』
「そこまで言ったからには、容赦せずにやらせてもらう――!」
そう言って真っ先に動いたのは堅砂一くん。
杖を地面に突き立てて、静かに呪文を発動させる。
「領沼陣・迅」
一くんがスカード師匠から譲り受けた杖は、
所持者の魔力全般の基礎値、自然への干渉力を大幅にアップする代物だ。
永近くんや様臣くんと戦った際の沼の複雑な魔術や魔物の群れに対しての大魔術を短時間で臨機応変に行使出来たのは、この杖の補助による所が大きいとの事です。
杖がなくても使用は出来るけど、その場合より術の発動に時間が掛かり、状況に応じた術式は難しくなるんだって。
その杖の力を借りて発動されるのは、対象の周辺の地面を泥化・沼化させる魔術。
――それを高速で実行させる術式も追加させている様子。
ふふふ、一くんから簡単な追加術式を学んでいるので、それ位は分かるようになりましたとも。
そうして発動した魔術により屍赤竜の身体があっという間に地面に沈んでいく。
ドラゴンの重量も相当なものなので、その速度は人間が沈むよりも遥かに速いなぁ。
「おおー! 早速姑息な魔術発動だな」
「流石堅砂汚い」
「なんとでも言えばいい。勝つ事こそが最重要だからな」
改めて強化の魔法や魔術を準備中の守尋巧くんや津朝渉くんの声に、憮然と反論する一くん。
勝つ事が最重要なのはそのとおりだと思うので、一くんの取る戦法は私的に学ばせてもらう事が多いです。
……私個人は、ついつい真っ当な手段がないかを考え過ぎちゃうんだけどね。
正義の味方は憧れだけど、拘り過ぎるのは良くないとは思うんですがががが。
ともあれ、そうして身体の半分が沈んでいく屍赤竜だったんだけど。
『だが、その強い言葉の割には半端だな』
そう言って翼をはためかせた直後、その巨体からは想像出来ない速度で浮上、あっさり沼から脱出した。
脱出しようとすればするほど、そのための力が強ければ強いほどに、脱出を困難にさせる魔術のはずなんだけど――
やっぱり竜と人の違いなのか、あるいは生物としての格の差なのか……多分両方なんだろうなぁ。
『この程度で我を縛ろうなどと……片腹痛い』
――でもね。
私はともかく、一くんは一筋縄じゃないかないですよー!
「縛るのが目的じゃないんでな。地結」
そうして飛び立った屍赤竜の全身から滴る泥――そこに地面から魔術で操作した泥を連結。
屍赤竜の上昇をほんの一瞬封じる。
「――氷水結・迅」
さらにその隙を狙い撃って空気中の水分からの直接凍結魔術が実行された。
極寒の地に放たれた水のように屍赤竜の全身があっという間に凍り付く。
先程は阿久夜さんへの使用だったので弱めだったから効果が出なかったけど、今度は――
『縛っているではないか、嘘吐きめ』
と思っていたのだが屍赤竜はそうして全身を凍結させる氷を身体に力を入れただけで事も無げに弾き飛ばす。
うーむ、流石ドラゴンすごいなぁ。
――でも、完全に取り払われたわけではなく、身体にはまだいくつもの氷塊がこびりついております。
そして、それこそが一くんの狙いだったんですよねー!
「さっきも言ったが、縛るのが目的じゃあない――解水幅」
「――多重豪雷ッ!」
こびり付いた氷を水へと変換しつつその量を増幅させ、竜の全身を水で濡らした後。
長時間の魔術言語構築で威力を高めた、志基柳くんの雷撃魔術がしたたかに屍赤竜を打ち付けた。
それによる響き渡る轟音は空気はおろか、地面さえも揺らすかのようで雷撃の威力の凄さが窺い知れるというものだった。
これまでの一連の流れはこの雷撃魔術に繋げる為にあったのです。
そうするに至った理由は、屍赤竜の魔力属性だ。
魔の力を操る者の大半には得意とする属性があって、その属性に類する魔術や魔法は扱い易く、かつ威力も向上する。
だが、これには逆の側面――すなわち苦手とする属性も存在する、という事でもあるんだよね。
屍赤竜は赤竜……炎を使うドラゴンなので火属性なのかと思いがちだろう。
かく言う私も詳細を確認するまではそう思っておりましたとも。
だけど、屍赤竜の魔力属性は――土でした。
これは一度死んで死者として活動しているゆえの属性変更みたいなんだよね、うん。
そして土属性に対して有効なのは――木属性。
どうやら私達の世界での五行……この場合五行相克がこの世界においても当て嵌まっているらしいのです。
五行、こういう属性での有利不利について漫画やアニメで有名な属性の関係性。
今回は木克土――木が土に克つが適合している。
五行思想において雷は木気に該当しているので、屍赤竜の苦手とする属性の攻撃魔術としてうってつけだった、という訳です。
そこで属性が特に噛み合い、強力な雷撃魔術を所持していた志基くんの攻撃を当てるためにここまでの流れがあったのです。
より攻撃を強力にする為に、雷を巨大な全身に伝導させる水で身体を濡らした上で。
全身を水で濡らすだけならもっと楽な手段は幾つもあったんだけど、それをすると狙いが看破される恐れがあったため、今回は回りくどい手段を使ったそうだ。
そうして繰り出した、苦手属性での攻撃魔術だったんだけど……。
『――なるほど。確かに誤認していた。
我を縛る為ではなく、全ては理に適った攻撃の為か。しかし……』
電光が収まった後、現れた屍赤竜は全身から煙を立ち昇らせてこそいた。
だけど、ダメージらしいダメージを負った様子はない。
『圧倒的な力の差のある相手では属性の有利不利など、蟻の一噛み程度の違いに過ぎん』
実際私の【ステータス】で確認できる屍赤竜のHPは減ってこそいたが極僅か。
全体の一割どころか一分以下のダメージ量である。
……だけど。
「だが、ダメージは負っている」
空に浮かんだままの屍赤竜を指さして、一くんはいつもの冷静さで言い切った。
『なに?』
「正直攻撃が全く通用しなかったらどうしようかと思っていたが……
微量でもダメージを与えられるのなら勝てる見込みは十二分にある」
そう、そのとおり。
レベル300の屍赤竜――流石にその能力値は強力、なんてものじゃなく、唯々凄まじい。
だけど、ほんの一部、その高いレベルに見合わない数値の箇所があった。
それは、防御力。
物理的な防御、魔力的な防御、そのどちらもが他のステータスには大きく見劣りするものだった。
それは元々阿久夜さんが操っていた魔物達に共通していたもの。
彼らは主に攻撃面では増強されていたが、元々が死体であったためか、防御についてはむしろ下がっている傾向にあった。
それはこの屍赤竜も例外ではなかった。
「アンタに俺達の世界のことわざを一つ教えてやろう。
塵も積もれば山となる――塵のような攻撃でも積み重なれば山のようなアンタでも倒し得るって事だ。
――霧」
そうして交わしていた言葉の最後で、一くんは準備していた霧の魔術を発動させた。
即座に辺り一帯が霧で覆われて、周囲の確認さえままならなくなる。
『小賢しい――!
ならばこの塵を消し飛ばせばいいだけの事――この霧のようにな』
言いながら屍赤竜は全身から熱気を放つ。
魔力により薄く赤く輝く身体からの熱は、魔力による霧を簡単に霧散させていった。
『それに視界を多少奪われた所で、我が眼が汝らを捉えるのに支障はない――!』
直後、屍赤竜はその巨体から想像もつかない速度で飛翔。
文字どおりあっという間に私との距離を詰め、刹那も経たずに私の眼前をその巨大な手が迫っていた。
直撃すれば一瞬で肉塊となるその一撃もまた電光石火で、躱すのは不可能に近い。
――だけど!
『伝達!』
それよりも速く、河久くんが聞き取って予測した屍赤竜の動きが一くんを通じて伝えられる。
「にょ、わあああああああ!!?」
だから私は、叩きつけられる屍赤竜の巨大な手を、爪を、跳躍して回避。
そのまま、その手の上を一足飛びに駆け抜ける。
『――なに?!』
「な、ななな、なら! 私達は貴方が捉えた先を行くだけですっ――!」
己を、皆を鼓舞するべくそう宣言した私は、握り締めたヴァレドリオンに魔力の刃を形成。
全力を持って屍赤竜の頭へと叩きつけた――!
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

器用貧乏の底辺冒険者~俺だけ使える『ステータスボード』で最強になる!~
夢・風魔
ファンタジー
*タイトル少し変更しました。
全ての能力が平均的で、これと言って突出したところもない主人公。
適正職も見つからず、未だに見習いから職業を決められずにいる。
パーティーでは荷物持ち兼、交代要員。
全ての見習い職業の「初期スキル」を使えるがそれだけ。
ある日、新しく発見されたダンジョンにパーティーメンバーと潜るとモンスターハウスに遭遇してパーティー決壊の危機に。
パーティーリーダーの裏切りによって囮にされたロイドは、仲間たちにも見捨てられひとりダンジョン内を必死に逃げ惑う。
突然地面が陥没し、そこでロイドは『ステータスボード』を手に入れた。
ロイドのステータスはオール25。
彼にはユニークスキルが備わっていた。
ステータスが強制的に平均化される、ユニークスキルが……。
ステータスボードを手に入れてからロイドの人生は一変する。
LVUPで付与されるポイントを使ってステータスUP、スキル獲得。
不器用大富豪と蔑まれてきたロイドは、ひとりで前衛後衛支援の全てをこなす
最強の冒険者として称えられるようになる・・・かも?
【過度なざまぁはありませんが、結果的にはそうなる・・みたいな?】

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

無能と呼ばれた魔術師の成り上がり!!
春夏秋冬 暦
ファンタジー
主人公である佐藤光は普通の高校生だった。しかし、ある日突然クラスメイトとともに異世界に召喚されてしまう。その世界は職業やスキルで強さが決まっていた。クラスメイトたちは、《勇者》や《賢者》などのなか佐藤は初級職である《魔術師》だった。しかも、スキルもひとつしかなく周りから《無能》と言われた。しかし、そのたったひとつのスキルには、秘密があって…鬼になってしまったり、お姫様にお兄ちゃんと呼ばれたり、ドキドキハラハラな展開が待っている!?

同級生の女の子を交通事故から庇って異世界転生したけどその子と会えるようです
砂糖流
ファンタジー
俺は楽しみにしていることがあった。
それはある人と話すことだ。
「おはよう、優翔くん」
「おはよう、涼香さん」
「もしかして昨日も夜更かししてたの? 目の下クマができてるよ?」
「昨日ちょっと寝れなくてさ」
「何かあったら私に相談してね?」
「うん、絶対する」
この時間がずっと続けばいいと思った。
だけどそれが続くことはなかった。
ある日、学校の行き道で彼女を見つける。
見ていると横からトラックが走ってくる。
俺はそれを見た瞬間に走り出した。
大切な人を守れるなら後悔などない。
神から貰った『コピー』のスキルでたくさんの人を救う物語。

悪女の代役ステラの逃走。〜逃げたいのに逃げられない!〜
朝比奈未涼
ファンタジー
リタ・ルードヴィング伯爵令嬢(18)の代役を務めるステラ(19)は契約満了の条件である、皇太子ロイ(20)との婚約式の夜、契約相手であるルードヴィング伯爵に裏切られ、命を狙われてしまう。助かる為に最終手段として用意していた〝時間を戻す魔法薬〟の試作品を飲んだステラ。しかし時間は戻らず、ステラは何故か12歳の姿になってしまう。
そんなステラを保護したのはリタと同じ学院に通い、リタと犬猿の仲でもある次期公爵ユリウス(18)だった。
命を狙われているステラは今すぐ帝国から逃げたいのだが、周りの人々に気に入られてしまい、逃げられない。
一方、ロイは婚約して以来どこか様子のおかしいリタを見て、自分が婚約したのは今目の前にいるリタではないと勘づく。
ユリウスもまたロイと同じように今のリタは自分の知っているリタではないと勘づき、2人は本物のリタ(ステラ)を探し始める。
逃げ出したいステラと、見つけ出したい、逃したくないユリウスとロイ。
悪女の代役ステラは無事に逃げ切り、生き延びることはできるのか?
*****
趣味全開好き勝手に書いております!
ヤンデレ、執着、溺愛要素ありです!
よろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる