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75 決戦の日――屁理屈言ってるの、どっち?
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道の向こうの林の中からゆっくり現れたのは――他でもない。
私達の同胞であるはずの、今は袂を分かっている七人のクラスメート達。
寺虎狩晴くん、永近将くん、様臣昴くん、
翼望一くん、正代静さん、阿久夜澪さん、
そして麻邑実羽さん。
七人はそれぞれこの世界で見繕った装備を身に纏っている。
パッと見では最早この世界の住人に見えるほどに馴染んでいるっぽい。
「案の定やってきたな」
堅砂一くんがうんざりした表情で呟いた。
出てくる事は予想していたけど、実際に出てこられるとちょっとなぁ――みたいな気持ちは少し分かりますね、ええ。
そして彼らの側にはもう一人いた。
この辺りの土地を管理する領主様の息子――コーソムさん。
「コーソムさん、どうして……」
私・八重垣紫苑は思わず尋ねるように呟いていた。
一週間と少し前、彼は犯してしまった事柄の責任を問われた――
だけど、その対象……一応被害者の一人である私の言葉(一くんの『贈り物』で皆の了承を受けて)もあって、
大事にはしない・将来を奪わないでほしいという要望の他は父親である領主・ファージ様に判断を委ねる形となっておりました。
結果、コーソムさんは反省として暫しの間牢での生活を強いられ、数日前に領主が所持している邸宅の一つに移され、引き続き軟禁という状況に。
私は一くんやラルと一緒に牢に入れられている間と、そこから解放された後、何度か会いに行った。
そうして話をしている内に、私はあの時の彼に感じていた共感――人との、家族との繋がりを求めている事を改めて実感した。
少し高圧的だった部分もやはりというか演技めいていて、素の彼はそんなに悪い事が出来る人ではないんじゃないかなと思った次第です。
不思議なんだよねぇ。
基本人との関係性が不得手な私が、コーソムさん相手だとスムーズというか伝わりやすかったというか。
それはコーソムさんも同じだったようで、最後に会った二日前には、また話す約束をした上で別れた――はずだったんだけど。
「……これまでの事は反省はしている。君に語った言葉に嘘はない」
今そう呟くコーソムは、これまで会っていた時とは違う、何か覚悟を決めたような眼差しをしていた。
「だ、だったら、どうして――」
「そりゃあ、俺達の依頼主だからに決まってるだろ?」
私が問い掛けた時、間に入ってきたのは、寺虎くんだった。
彼は親密さのアピールなのか、コーソムさんの二の腕を軽く何度か殴ってみせる。
「俺達のこれまでの行動の全てはこのバカ息子のご命令ってわけだ。
いやぁ俺達は心苦しかったんだ、お前達と戦うのはさ」
「――」
むぅ……聴いていて見ていて思わず顔を顰める自分がいます。
そんな私の気持ちと思考を代弁するかのように、一くんが言った。
「やっぱり、そういう筋書きか。実にくだらないな」
「どういう事だよ、堅砂」
「こいつらは自分達のこれまでの問題行動全てをコーソム氏のせいにして、自分達に落ち度はないとした上で、
俺達が今果たし終えた神域結晶球回収の依頼を自分達こそが果たした、あるいは自分達が協力したからこそできたとして俺達に合流、
今日に至るまで俺達が準備してきた新たな拠点についての全部をかすめ取るつもりなんだよ」
『はあっ―――!??』
一くんによる守尋くんへの疑問の解答に、クラスの皆の怒りと困惑、その他様々に湧き上がる感情を込めた声が重なった。
寺虎くんと阿久夜さんは――それを否定せず、ただニヤニヤと笑うばかりだった。
「ふっっざけんじゃないわよ! いくらなんでもそんな無茶が通るわけないじゃない――!」
「全く持って同意だ――!」
あまりの横暴に伊馬さん、河久くんが怒りを滲ませた声を上げる。
「というか、そもそもそうしたいんなら自分達で神域結晶球を回収して主張すればよかったんじゃないのか?
阿久夜が操ってるドラゴンなんだろうに」
「依頼を受けたのはあくまで俺達だ。
連中が勝手に回収して主張した所で通らない可能性がある。
――まして相手はあの厳格なファージ様だからな。
最低限の建前は欲しかったんだろう、こいつらなりに」
何処か呆れた津朝くんの言葉に、一くんがひどくつまらなさそうに答える。
「だから、自分達はあくまでコーソム氏の指示で俺達の妨害していて、操っているはずのドラゴンは勝手に暴走していて、どうしようもなかった、という筋書きを考えてたんだろ。
そうして暴走しているドラゴンと俺達が戦って――苦戦してるなら協力している体で横槍を入れるつもりでいたんだろう。
想像以上に俺達があっさりドラゴンを倒したからそうはできなかったようだが」
「ははは、お前って意外と馬鹿だよな、堅砂ぁ?」
そうして推論を述べた一くんに対して、寺虎くんは指をさした上、からかうようにクルクルと指先を回して見せる。
……正直ちょっとイラッとしちゃいましたね、ええ。
「別にお前らが勝っても負けても、最終的に全部総取りすりゃあいい……単純にそれだけの事だろうが?
何を小難しく理屈づけてんだか。
まぁ、確かにあの領主のおっさんが面倒そうなのは事実だけどな」
「それこそ中途半端な理屈付けだな。
最初から全部力づく出来た方が実にお前らしくて笑えるだけよっぽどマシだ」
「――ああ、そうだ。前のお前の方がよっぽどマシだ。
寺虎、お前、そんなんでいいのかよ?」
二人のやりとりの中、声を上げたのは守尋くんだった。
彼は異世界にくる以前から、寺虎くんとは喧嘩友達、みたいな間柄だった。
気が合う場面もあれば合わずに口論やはたき合いになったり、結果クラスを巻き込んでの騒動になる事もあった。
だから純粋に仲が良い、というわけではないんじゃないかなと思う。
でも、寺虎君とは若干距離を置いていた人が多かったから……きっと仲良しな方だよね、うん。
「せっかくこんな世界に来たんだ。皆でバカやりながら大冒険した方が楽しいだろ。
だから、その――なんだ。お前らさ、戻って来いよ。
皆怒ってるけど、ちゃんと謝れば――」
そうして守尋くんが懸命に考えながら紡いでいった言葉は――
「ハッ! 冗談言ってんなよ、守尋ぉ!」
寺虎くんの怒声と笑みが混ざり合った声で遮られてしまった。
「謝る事なんざ、俺達ゃなんもやってねぇ!
てめぇらが俺らについてくりゃあ済む話だ――!」
「なっ!?」
あまりの言葉に絶句する守尋くんに、寺虎くんはさらに言葉を重ねていく。
その表情に、どこか歪な笑みを形作りながら。
「ただ、せっかくこんな世界に来たってのは同意だ。
でもだからこそ、好きなように生きなきゃ損だろうが」
「ええ、こんな輩に同意するのは不本意ですが――この世界だからこそ出来る事を追求して何が悪いんです?」
同じように何処か酷薄な笑みを浮かべながら阿久夜さんが言い放った。
「わたくし達がそうする事で、その為に力を振るう事で、マナの循環が進んでこの世界は救われるんでしょう?」
そう、それが私達が異世界召喚された理由。
この世界は、様々な理由の絡み合いで全体的にマナが失われつつあるのだそうだ。
マナは世界を循環する生命エネルギーらしい。
それが失われていくという事は、世界が滅びに向かっているという事に他ならない。
神と呼ばれる存在が私達を召喚したのは、私達の尋常ではない魔力――マナに変換されやすいエネルギーで、世界に息吹を吹き込む為。
勿論、召喚された数十人程度では世界全体を、世界そのものを変える事はままならない……だけど、その大きく異質な力で風を起こす事は出来る。
風は種を運び、風車を回し、鳥を飛ばし、船を運び――多くのものを動かしていく。
その為の神の息吹が、私達なんだそうだ。
ゆえに、私達はその力を大きく振るう事をある程度までは推奨・保証されているのだ、とラルがかつて説明してくれていた。
そうでなくても、この世界で生きるだけでも一地域のマナの循環をプラスにできる、とも。
そうして影響を与え、少しずつ世界にマナの恵みを再生させる――その為に、私達はこの世界に呼ばれた。
「あなた達みたいに遠慮しながら生きていてはそれは十全果たせない――
私達と貴方達どちらが世界の為になる生き方なのかは一目瞭然ですね」
「そうそう。俺達こそが正しいって事だ。
だから素直にお前達が俺達の言う事を聞いてりゃいいんだよ。
そしたら、それこそクラスみんなで楽しい大冒険ができるってなもんだ」
――確かに、そうかもしれない。
ずっと対立を続けるよりは、ここで互いに妥協点を探って、穏やかに解決をすべきなのかもしれない。
だけど。
「あ、あの、いいかな」
思う所があって、私は静かに手を上げた。
うう、こうして意見するのは陰キャ的には気が進まないし、苦手なんだけどなぁ。
それでも、やらなくちゃいけないことなら頑張らないとね。
私達の同胞であるはずの、今は袂を分かっている七人のクラスメート達。
寺虎狩晴くん、永近将くん、様臣昴くん、
翼望一くん、正代静さん、阿久夜澪さん、
そして麻邑実羽さん。
七人はそれぞれこの世界で見繕った装備を身に纏っている。
パッと見では最早この世界の住人に見えるほどに馴染んでいるっぽい。
「案の定やってきたな」
堅砂一くんがうんざりした表情で呟いた。
出てくる事は予想していたけど、実際に出てこられるとちょっとなぁ――みたいな気持ちは少し分かりますね、ええ。
そして彼らの側にはもう一人いた。
この辺りの土地を管理する領主様の息子――コーソムさん。
「コーソムさん、どうして……」
私・八重垣紫苑は思わず尋ねるように呟いていた。
一週間と少し前、彼は犯してしまった事柄の責任を問われた――
だけど、その対象……一応被害者の一人である私の言葉(一くんの『贈り物』で皆の了承を受けて)もあって、
大事にはしない・将来を奪わないでほしいという要望の他は父親である領主・ファージ様に判断を委ねる形となっておりました。
結果、コーソムさんは反省として暫しの間牢での生活を強いられ、数日前に領主が所持している邸宅の一つに移され、引き続き軟禁という状況に。
私は一くんやラルと一緒に牢に入れられている間と、そこから解放された後、何度か会いに行った。
そうして話をしている内に、私はあの時の彼に感じていた共感――人との、家族との繋がりを求めている事を改めて実感した。
少し高圧的だった部分もやはりというか演技めいていて、素の彼はそんなに悪い事が出来る人ではないんじゃないかなと思った次第です。
不思議なんだよねぇ。
基本人との関係性が不得手な私が、コーソムさん相手だとスムーズというか伝わりやすかったというか。
それはコーソムさんも同じだったようで、最後に会った二日前には、また話す約束をした上で別れた――はずだったんだけど。
「……これまでの事は反省はしている。君に語った言葉に嘘はない」
今そう呟くコーソムは、これまで会っていた時とは違う、何か覚悟を決めたような眼差しをしていた。
「だ、だったら、どうして――」
「そりゃあ、俺達の依頼主だからに決まってるだろ?」
私が問い掛けた時、間に入ってきたのは、寺虎くんだった。
彼は親密さのアピールなのか、コーソムさんの二の腕を軽く何度か殴ってみせる。
「俺達のこれまでの行動の全てはこのバカ息子のご命令ってわけだ。
いやぁ俺達は心苦しかったんだ、お前達と戦うのはさ」
「――」
むぅ……聴いていて見ていて思わず顔を顰める自分がいます。
そんな私の気持ちと思考を代弁するかのように、一くんが言った。
「やっぱり、そういう筋書きか。実にくだらないな」
「どういう事だよ、堅砂」
「こいつらは自分達のこれまでの問題行動全てをコーソム氏のせいにして、自分達に落ち度はないとした上で、
俺達が今果たし終えた神域結晶球回収の依頼を自分達こそが果たした、あるいは自分達が協力したからこそできたとして俺達に合流、
今日に至るまで俺達が準備してきた新たな拠点についての全部をかすめ取るつもりなんだよ」
『はあっ―――!??』
一くんによる守尋くんへの疑問の解答に、クラスの皆の怒りと困惑、その他様々に湧き上がる感情を込めた声が重なった。
寺虎くんと阿久夜さんは――それを否定せず、ただニヤニヤと笑うばかりだった。
「ふっっざけんじゃないわよ! いくらなんでもそんな無茶が通るわけないじゃない――!」
「全く持って同意だ――!」
あまりの横暴に伊馬さん、河久くんが怒りを滲ませた声を上げる。
「というか、そもそもそうしたいんなら自分達で神域結晶球を回収して主張すればよかったんじゃないのか?
阿久夜が操ってるドラゴンなんだろうに」
「依頼を受けたのはあくまで俺達だ。
連中が勝手に回収して主張した所で通らない可能性がある。
――まして相手はあの厳格なファージ様だからな。
最低限の建前は欲しかったんだろう、こいつらなりに」
何処か呆れた津朝くんの言葉に、一くんがひどくつまらなさそうに答える。
「だから、自分達はあくまでコーソム氏の指示で俺達の妨害していて、操っているはずのドラゴンは勝手に暴走していて、どうしようもなかった、という筋書きを考えてたんだろ。
そうして暴走しているドラゴンと俺達が戦って――苦戦してるなら協力している体で横槍を入れるつもりでいたんだろう。
想像以上に俺達があっさりドラゴンを倒したからそうはできなかったようだが」
「ははは、お前って意外と馬鹿だよな、堅砂ぁ?」
そうして推論を述べた一くんに対して、寺虎くんは指をさした上、からかうようにクルクルと指先を回して見せる。
……正直ちょっとイラッとしちゃいましたね、ええ。
「別にお前らが勝っても負けても、最終的に全部総取りすりゃあいい……単純にそれだけの事だろうが?
何を小難しく理屈づけてんだか。
まぁ、確かにあの領主のおっさんが面倒そうなのは事実だけどな」
「それこそ中途半端な理屈付けだな。
最初から全部力づく出来た方が実にお前らしくて笑えるだけよっぽどマシだ」
「――ああ、そうだ。前のお前の方がよっぽどマシだ。
寺虎、お前、そんなんでいいのかよ?」
二人のやりとりの中、声を上げたのは守尋くんだった。
彼は異世界にくる以前から、寺虎くんとは喧嘩友達、みたいな間柄だった。
気が合う場面もあれば合わずに口論やはたき合いになったり、結果クラスを巻き込んでの騒動になる事もあった。
だから純粋に仲が良い、というわけではないんじゃないかなと思う。
でも、寺虎君とは若干距離を置いていた人が多かったから……きっと仲良しな方だよね、うん。
「せっかくこんな世界に来たんだ。皆でバカやりながら大冒険した方が楽しいだろ。
だから、その――なんだ。お前らさ、戻って来いよ。
皆怒ってるけど、ちゃんと謝れば――」
そうして守尋くんが懸命に考えながら紡いでいった言葉は――
「ハッ! 冗談言ってんなよ、守尋ぉ!」
寺虎くんの怒声と笑みが混ざり合った声で遮られてしまった。
「謝る事なんざ、俺達ゃなんもやってねぇ!
てめぇらが俺らについてくりゃあ済む話だ――!」
「なっ!?」
あまりの言葉に絶句する守尋くんに、寺虎くんはさらに言葉を重ねていく。
その表情に、どこか歪な笑みを形作りながら。
「ただ、せっかくこんな世界に来たってのは同意だ。
でもだからこそ、好きなように生きなきゃ損だろうが」
「ええ、こんな輩に同意するのは不本意ですが――この世界だからこそ出来る事を追求して何が悪いんです?」
同じように何処か酷薄な笑みを浮かべながら阿久夜さんが言い放った。
「わたくし達がそうする事で、その為に力を振るう事で、マナの循環が進んでこの世界は救われるんでしょう?」
そう、それが私達が異世界召喚された理由。
この世界は、様々な理由の絡み合いで全体的にマナが失われつつあるのだそうだ。
マナは世界を循環する生命エネルギーらしい。
それが失われていくという事は、世界が滅びに向かっているという事に他ならない。
神と呼ばれる存在が私達を召喚したのは、私達の尋常ではない魔力――マナに変換されやすいエネルギーで、世界に息吹を吹き込む為。
勿論、召喚された数十人程度では世界全体を、世界そのものを変える事はままならない……だけど、その大きく異質な力で風を起こす事は出来る。
風は種を運び、風車を回し、鳥を飛ばし、船を運び――多くのものを動かしていく。
その為の神の息吹が、私達なんだそうだ。
ゆえに、私達はその力を大きく振るう事をある程度までは推奨・保証されているのだ、とラルがかつて説明してくれていた。
そうでなくても、この世界で生きるだけでも一地域のマナの循環をプラスにできる、とも。
そうして影響を与え、少しずつ世界にマナの恵みを再生させる――その為に、私達はこの世界に呼ばれた。
「あなた達みたいに遠慮しながら生きていてはそれは十全果たせない――
私達と貴方達どちらが世界の為になる生き方なのかは一目瞭然ですね」
「そうそう。俺達こそが正しいって事だ。
だから素直にお前達が俺達の言う事を聞いてりゃいいんだよ。
そしたら、それこそクラスみんなで楽しい大冒険ができるってなもんだ」
――確かに、そうかもしれない。
ずっと対立を続けるよりは、ここで互いに妥協点を探って、穏やかに解決をすべきなのかもしれない。
だけど。
「あ、あの、いいかな」
思う所があって、私は静かに手を上げた。
うう、こうして意見するのは陰キャ的には気が進まないし、苦手なんだけどなぁ。
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