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65 より学びより強く―― 一つ一つ大事に学んでいきたいよね
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「悪い、待たせたな」
スカード師匠はそう言ってまだ若干濡れていた頭をタオルで吹き終えてから席に着いた。
謎の巨大狼襲来から少し経って。
私・八重垣紫苑と、相棒――さっきそう呼ばれた事がめちゃ嬉しいです、はい――である堅砂一くんと、レーラちゃんは、巨大狼を私達にけしかけてきたらしいスカード師匠の自宅のリビングめいた所でお茶を飲んで待っていた。
何を待っていたのか、というと――師匠が何故か狼の体内に隠れていたので涎その他で塗れていた身体を洗って戻ってくるのをでございます。
何を言っているんだと思われるかもしれませんが、私も何を言っているかよく分かってません。
――まぁ今から師匠がちゃんと説明してくれるでしょう、うん。
「ああ、そうだ。お前さんにはこれな」
そう言うと師匠はすぐ側の棚に置いていた絵本をレーラちゃんに差し出した。
「この間の続きだ。俺達は少し話があるから、あっちで読んで待っててくれ」
「わーい! ありがと、ししょー!!」
「俺はお前さんの師匠じゃあないが……まぁいいか」
そうして笑う師匠から絵本を受け取ったレーラちゃんは部屋の奥へとトテトテと駆けて行った。
うふふふ、いろいろ気になる事はさておき微笑ましいなぁ。
「――普段からその調子で頼む」
「へ? なんのこと?」
「……なにって――いや、いい」
一くんの言葉がよく分からず首を傾げる私。
まあ、いいって言ってくれてるし、大丈夫……だよね、うん。
さておき。
今は寒くないので使用していない暖炉の前には絨毯が敷かれている。
そこでレーラちゃんはゴロゴロ転がっていいポジションを探しているご様子。
実に楽しそうで、見ていてほっこり。
一くんもそうだったようで、うんうん、と満足げに頷いていた。
「――で、さっきはどういう了見であんなことをしてたんだ、師匠?」
レーラちゃんが絵本を読み始めたのをきっかけに、一くんが単刀直入に訊ねた。
師匠は私達の顔を一瞥ずつして、少し表情を引き締めた上で答える。
「昨日起こった事はラルから聴いた。
だから、紫苑――お前がまだ戦えるかを確かめたかった」
「……こ、怖くて戦えなくなっていたかもしれなかったから、その確認って事ですよね」
「そうだ。いざという時にそれが発覚すれば味方の足を引っ張る事になる。
だから早い内に確かめておこうと思ってな」
「理屈は分かるが――なんであんな狼を出したんだ?」
「普通の魔物だとある程度の慣れで戦えるかもしれない。
俺相手だと鍛錬の延長線上で戦えるかもしれない。
まぁ、要は既知の存在だと戦いへの恐怖心を正確には測れないかもしれないと思ってな。
だから、俺の精霊獣をけしかけるのが一番いいかと思ってな」
「せ、精霊獣――あの狼さんですよね?」
「ああ、あれはここともお前さんたちの世界とも違う世界――世界の在り方からして違う精霊界の生物だ。
契約する事で相互に鍛え合い、支え合う事が出来る良き友だ。
まぁ、その話はまた今度として――俺はアイツに全力の殺気を叩きつけるように指示した」
師匠の言葉に私は思わず、うんうん、と頷いていた。
あれは間違いなく純粋な殺気だった事を、あの時私はヒシヒシと感じておりましたので。
「自身よりも遥かに格上が放つ殺気は、場合によっては立つ事すらままならなくなる。
そこに恐怖心が備わっていれば尚更に。
だが――お前さんは、お前さん達は恐れを抱きながらも、真正面から向き合った」
そこで師匠は表情を緩め、小さな笑みを私達へと贈ってくれた。
「お前さんたちは……既に立派な冒険者だ。
一人前というには少し早いが――その魂は間違いなく強い冒険者のそれになっている。
正直この十数日でここまでになるとは思ってもみなかった。
大したものだ」
真っ直ぐにあたたかい視線を向けながらのお言葉に私は胸が熱くなった。
一《はじめ》くんも感じる所があったようで暫し瞑目しておりましたね、ええ。
「あの、その、お、おお、お褒めの言葉、すごく嬉しいです。
で、でも、私一人だとこうなれなかったと思ってます。
師匠が鍛えてくれて、一緒に学んでくれた一くんがいてくれて、
力になりたいレーラちゃんや皆がいてくれたからです。
じゃなかったら、きっと私は怖くなって逃げ出していたと思います。
だからその、えと、本当にありがとうございます」
「――俺も概ね同じ考えで、気持ちだ」
「ん、ちゃんと分かっているようで安心した。
そうだ。
人は一人で強くなる事も出来るが――誰かの存在があればこそ、強さをより理解し、高める事が出来る。
一人で鍛え続ける事が悪い訳では決してない。だが、それは酷く困難な道だ。
基本的には誰かと共にある方が――色々と助かるもんだ」
鍛えてくれる人がいるからこそ、今の自分の可能不可能を知る事が出来る。
共に学ぶ人がいるからこそ、今の自分の強さを比較して切磋琢磨出来る。
そうして鍛えた強さで何をすべきかを教えてくれる誰かがいるからこそ、理由があるからこそ、より必要な強さを探し求める事が出来る。
誰かが共にある事は、本当にありがたい事なんだと師匠の言葉で改めて私は理解を深める事が出来た――と思います。
私はあまり頭が良くないので、ちょっと自信はないけれど……それこそ、これからも地道に鍛えながら、それを確かめていきたいです、はい。
「現に、俺自身もお前さんらのお陰で今さっきちょっとした一つの学びを得た」
「え?」
「さっき俺は狼の中に入っていただろ?
紫苑、その時俺のステータスは表示されていたか?」
「あ……!!」
あの時、狼さんは表示されていたが師匠の存在は確認できていなかった。
単純に体内に入っていたからなのか、精霊獣の特異性によるものなのかは分からないが、感知できない状態だったのは間違いないです。
「だと思ったよ。
ほぼ確信はしていたが……異なる世界ルールの存在である精霊獣の中だと存在は拾えないようだな。
お前さんの相当に優秀なその力で感知できないんなら、大抵の能力やアイテムでも感知できないだろう」
「その検証の為にわざわざ呑み込まれてたのか?」
「そうだぞ。
――くだらないと思うかもしれないが、この発見が何か役立つ時が来るかもしれないからな。
こうして俺でさえも、まだまだ知らない事や学ぶべき事がある。
当然、お前達なら尚更だ。
負けて焦る気持ちもあるだろうが――こんな時こそ地道に学び、鍛えて、活路を見出すようにな。
強力な一撃を身に付けた所で、それを使いこなす土台がなければ足元をすくわれてスッ転んで袋叩きにされるだけだぞ。
経験者からの忠告だ」
「は、はい、痛み入ります」
流石師匠、ここに来る少し前に交わした話を見透かされているような指摘に私は内心舌を巻いた。
――レベルで全てが推し測れるわけじゃあないけれど、レベル255はやはり伊達じゃないなぁとますます尊敬でございます。
「だがまぁ、お前さん達は分かった上で地道に成長してるようだからな。
ちゃんと一端の冒険者になった事だし――ちょっとした強さの底上げ位は手伝ってやろう」
そう言って立ち上がった師匠は部屋の隅へと歩みを進め、そこからあるものを抱え運んできた。
テーブルの上にはお茶やお菓子が置かれていたので、師匠はその近くの床にそれを下ろした。
その際の、ズン、という音と床の軋み具合から、それが相当の重量なのは窺い知れた。
「これは……」
「宝箱――?」
そう、そこに置かれたのは、一くんの言葉どおりのもの。
少し古びた、大きな大きな宝箱がそこにはあった。
そして、この中に眠るモノこそ、次の戦い――どころか、私達のこれからを大きく強く支えて導いてくれるものだとは、私には想像すら出来ませんでしたね、ええ。
スカード師匠はそう言ってまだ若干濡れていた頭をタオルで吹き終えてから席に着いた。
謎の巨大狼襲来から少し経って。
私・八重垣紫苑と、相棒――さっきそう呼ばれた事がめちゃ嬉しいです、はい――である堅砂一くんと、レーラちゃんは、巨大狼を私達にけしかけてきたらしいスカード師匠の自宅のリビングめいた所でお茶を飲んで待っていた。
何を待っていたのか、というと――師匠が何故か狼の体内に隠れていたので涎その他で塗れていた身体を洗って戻ってくるのをでございます。
何を言っているんだと思われるかもしれませんが、私も何を言っているかよく分かってません。
――まぁ今から師匠がちゃんと説明してくれるでしょう、うん。
「ああ、そうだ。お前さんにはこれな」
そう言うと師匠はすぐ側の棚に置いていた絵本をレーラちゃんに差し出した。
「この間の続きだ。俺達は少し話があるから、あっちで読んで待っててくれ」
「わーい! ありがと、ししょー!!」
「俺はお前さんの師匠じゃあないが……まぁいいか」
そうして笑う師匠から絵本を受け取ったレーラちゃんは部屋の奥へとトテトテと駆けて行った。
うふふふ、いろいろ気になる事はさておき微笑ましいなぁ。
「――普段からその調子で頼む」
「へ? なんのこと?」
「……なにって――いや、いい」
一くんの言葉がよく分からず首を傾げる私。
まあ、いいって言ってくれてるし、大丈夫……だよね、うん。
さておき。
今は寒くないので使用していない暖炉の前には絨毯が敷かれている。
そこでレーラちゃんはゴロゴロ転がっていいポジションを探しているご様子。
実に楽しそうで、見ていてほっこり。
一くんもそうだったようで、うんうん、と満足げに頷いていた。
「――で、さっきはどういう了見であんなことをしてたんだ、師匠?」
レーラちゃんが絵本を読み始めたのをきっかけに、一くんが単刀直入に訊ねた。
師匠は私達の顔を一瞥ずつして、少し表情を引き締めた上で答える。
「昨日起こった事はラルから聴いた。
だから、紫苑――お前がまだ戦えるかを確かめたかった」
「……こ、怖くて戦えなくなっていたかもしれなかったから、その確認って事ですよね」
「そうだ。いざという時にそれが発覚すれば味方の足を引っ張る事になる。
だから早い内に確かめておこうと思ってな」
「理屈は分かるが――なんであんな狼を出したんだ?」
「普通の魔物だとある程度の慣れで戦えるかもしれない。
俺相手だと鍛錬の延長線上で戦えるかもしれない。
まぁ、要は既知の存在だと戦いへの恐怖心を正確には測れないかもしれないと思ってな。
だから、俺の精霊獣をけしかけるのが一番いいかと思ってな」
「せ、精霊獣――あの狼さんですよね?」
「ああ、あれはここともお前さんたちの世界とも違う世界――世界の在り方からして違う精霊界の生物だ。
契約する事で相互に鍛え合い、支え合う事が出来る良き友だ。
まぁ、その話はまた今度として――俺はアイツに全力の殺気を叩きつけるように指示した」
師匠の言葉に私は思わず、うんうん、と頷いていた。
あれは間違いなく純粋な殺気だった事を、あの時私はヒシヒシと感じておりましたので。
「自身よりも遥かに格上が放つ殺気は、場合によっては立つ事すらままならなくなる。
そこに恐怖心が備わっていれば尚更に。
だが――お前さんは、お前さん達は恐れを抱きながらも、真正面から向き合った」
そこで師匠は表情を緩め、小さな笑みを私達へと贈ってくれた。
「お前さんたちは……既に立派な冒険者だ。
一人前というには少し早いが――その魂は間違いなく強い冒険者のそれになっている。
正直この十数日でここまでになるとは思ってもみなかった。
大したものだ」
真っ直ぐにあたたかい視線を向けながらのお言葉に私は胸が熱くなった。
一《はじめ》くんも感じる所があったようで暫し瞑目しておりましたね、ええ。
「あの、その、お、おお、お褒めの言葉、すごく嬉しいです。
で、でも、私一人だとこうなれなかったと思ってます。
師匠が鍛えてくれて、一緒に学んでくれた一くんがいてくれて、
力になりたいレーラちゃんや皆がいてくれたからです。
じゃなかったら、きっと私は怖くなって逃げ出していたと思います。
だからその、えと、本当にありがとうございます」
「――俺も概ね同じ考えで、気持ちだ」
「ん、ちゃんと分かっているようで安心した。
そうだ。
人は一人で強くなる事も出来るが――誰かの存在があればこそ、強さをより理解し、高める事が出来る。
一人で鍛え続ける事が悪い訳では決してない。だが、それは酷く困難な道だ。
基本的には誰かと共にある方が――色々と助かるもんだ」
鍛えてくれる人がいるからこそ、今の自分の可能不可能を知る事が出来る。
共に学ぶ人がいるからこそ、今の自分の強さを比較して切磋琢磨出来る。
そうして鍛えた強さで何をすべきかを教えてくれる誰かがいるからこそ、理由があるからこそ、より必要な強さを探し求める事が出来る。
誰かが共にある事は、本当にありがたい事なんだと師匠の言葉で改めて私は理解を深める事が出来た――と思います。
私はあまり頭が良くないので、ちょっと自信はないけれど……それこそ、これからも地道に鍛えながら、それを確かめていきたいです、はい。
「現に、俺自身もお前さんらのお陰で今さっきちょっとした一つの学びを得た」
「え?」
「さっき俺は狼の中に入っていただろ?
紫苑、その時俺のステータスは表示されていたか?」
「あ……!!」
あの時、狼さんは表示されていたが師匠の存在は確認できていなかった。
単純に体内に入っていたからなのか、精霊獣の特異性によるものなのかは分からないが、感知できない状態だったのは間違いないです。
「だと思ったよ。
ほぼ確信はしていたが……異なる世界ルールの存在である精霊獣の中だと存在は拾えないようだな。
お前さんの相当に優秀なその力で感知できないんなら、大抵の能力やアイテムでも感知できないだろう」
「その検証の為にわざわざ呑み込まれてたのか?」
「そうだぞ。
――くだらないと思うかもしれないが、この発見が何か役立つ時が来るかもしれないからな。
こうして俺でさえも、まだまだ知らない事や学ぶべき事がある。
当然、お前達なら尚更だ。
負けて焦る気持ちもあるだろうが――こんな時こそ地道に学び、鍛えて、活路を見出すようにな。
強力な一撃を身に付けた所で、それを使いこなす土台がなければ足元をすくわれてスッ転んで袋叩きにされるだけだぞ。
経験者からの忠告だ」
「は、はい、痛み入ります」
流石師匠、ここに来る少し前に交わした話を見透かされているような指摘に私は内心舌を巻いた。
――レベルで全てが推し測れるわけじゃあないけれど、レベル255はやはり伊達じゃないなぁとますます尊敬でございます。
「だがまぁ、お前さん達は分かった上で地道に成長してるようだからな。
ちゃんと一端の冒険者になった事だし――ちょっとした強さの底上げ位は手伝ってやろう」
そう言って立ち上がった師匠は部屋の隅へと歩みを進め、そこからあるものを抱え運んできた。
テーブルの上にはお茶やお菓子が置かれていたので、師匠はその近くの床にそれを下ろした。
その際の、ズン、という音と床の軋み具合から、それが相当の重量なのは窺い知れた。
「これは……」
「宝箱――?」
そう、そこに置かれたのは、一くんの言葉どおりのもの。
少し古びた、大きな大きな宝箱がそこにはあった。
そして、この中に眠るモノこそ、次の戦い――どころか、私達のこれからを大きく強く支えて導いてくれるものだとは、私には想像すら出来ませんでしたね、ええ。
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