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33 思わぬ場所で思わぬ和解――やっぱりみんな仲良く出来た方がいいよね
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「なんだか騒がしいな」
私・八重垣紫苑と堅砂一くんが目的地だった冒険者協会に辿り着くと、そこは若干強い喧騒に包まれていた。
何度か訪れた時、十数人から数十人の冒険者達が依頼の張られた掲示板や依頼受付、順番待ちなどで情報交換などを行っていて、多分基本的に賑やかなんだと思う。
だけど、今日は前回より一段と皆の声が大きく、協会にいる人の数も多い。
――初めて訪れた時……スカード師匠を伴っていた時以上の賑わいって気がするなぁ。
「うん、そうだね――?」
その事に首を傾げつつ2人で中へと進んでいくと、どことなく視線が向けられるのを感じた。
それを訝しく思っていると、そんな私達の前に数人の冒険者さん達が現れた。
あ、なんか見覚えがあるんですけど。
私達がここに来る度ひよわなひょっこだとからかっていた、自分達を経験を重ねた冒険者だと語る人達じゃないですか。
なんというか、すごく冒険者、という風体で、見た目から勝手な印象を持つのは失礼だと思いつつ、ついついいかにもな荒くれものだと思ってしまうなぁ。
その人達の中で一際声が大きかった、一番大柄な男性が私を一瞥して言った。
「よう異世界の嬢ちゃん――アンタ、一人で手練れのゴブリンとやり合ったって本当かい?」
「――え、えええ、えと、あの、その、い、一応……多分、そうだと思いますですけども」
え? 噂になるの早くない?
一体いつの間に情報が流れていたんだろう。
あれから結構時間が経っているので不思議ではないのかもしれないけど――。
「ほほぉ――なるほど―――」
呟きながら若干顔を寄せられてジロジロと見られて落ち着かなかったのだが、さりげなく堅砂くんが庇ってくれてホッとする。
後でちゃんと御礼を言おう、うん。
「あ、あああ、あの、御用がないならこれで――」
一体何がしたいのかよく分からないが、これ以上時間を取られたくない事もあって、私がおずおずと失礼しますと告げようとすると。
「いやぁ……! 大したもんだ!!」
「うひょわっ!?」
いきなり朗らかに大声を上げられたもので、私は思わずびっくりしてしまった。
冒険者の男性はそんな私に「悪い悪い」と謝罪しつつ、言った。
「疑っちまったが、確かにアンタからは汗と血と、ゴブリンの匂いがする……おかしな力で楽に倒したって訳じゃあなさそうだ」
「え? わ、私そんなに匂ってます?!」
「八重垣、気にするところそこか?」
「そりゃあ気にするよ――周囲の人達を不快にさせてないかとかもあるし――!」
「いや、そんなに匂ってないというか、むしろ――なんでもない」
むしろ?! そ、それってどういうことぉ――?!
滅茶苦茶に気になるんだけど、迂闊に聴いたら私の一応女としての尊厳というかが危険な気がするので迂闊に訊けない私です。
そんな私達の表情とやりとりが面白かったのか、冒険者の人達は楽しげに笑った。
それは、これまでのような悪い意味でのからかいの要素がない笑い方だった。
「ハッハッハ、悪いなお嬢じゃん、別に臭いとかそういう事はないから安心してくれよ。
冒険者としての嗅覚というか、なんとなく分かるものがあるのさ。
それで、アンタが間違いなく死闘を繰り広げた事が分かったってだけだ。
――それで、正直見直したのさ」
「み、みみみ、見直した、ですか?」
「ああ。
昔来た異世界人とか、アンタらと一緒に来た連中が、変な力で楽に倒して調子に乗ってるのを何度も見てきたもんでな。
真っ当に冒険者してる俺らとしては気に入らなかったんだよ。
アンタらにしても、あのスカードを金で従わせてるんじゃないかって思ってたしな」
スカード師匠が、とんでもなく知名度が高い冒険者である事は薄々感じていた。
ここに初めて師匠と共に訪れた時も薄いざわめきがあったしなぁ。
というか、これまで出会った人々で冒険者に限らずレベル255――200代に行っている人は師匠だけだしね。
きっと、私の想像を絶するような冒険をしているのは想像に難くない。
そうであるならば、きっと師匠を尊敬する人もたくさんいるんだろうね。
そして、そんな師匠が色々な事情や流れがあると言っても、一回の新人冒険者に付きっ切りというのは、良い気分がしなくても当然なのかもしれない。
「だが、アンタはちゃんとした冒険者だった。
女だてらに、いや、女だってのにゴブリン相手に危険を冒して俺らの町の住人を守ってくれたからな。
しかもただ戦うだけでなく見事に全員ぶち殺して返り討ちにするなんて――流石スカードの弟子だぜ」
冒険者さんの言葉には、素直な感嘆と称賛が込められていた。
――でもぶち殺すはちょっとやめてほしいなぁ……うん、まぁ、綺麗な戦い方じゃないんで否定はできないんだけどね、ええ。
「だから、これまでの事を詫びようと思ってな。今まで失礼な事を言ってすまなかった」
「申し訳なかったね」
「このとおりだ」
大柄の冒険者さん達と一緒にやってきた人達は、口々にそう言って頭を下げてくれた。
確かに、からかわれていた時は腹は立ってましたね、ええ。
でも、ちゃんと謝ってもらった以上、頭まで下げ続けてもらうのは心苦しくて、私は慌てて声を上げた。
「い、いいい、いえいえっ! えと、その、気にしないでください……あ、頭を上げてください――!
む、むしろ、その、皆さんのような経験豊富な冒険者さん達に認めていただいて、すごく光栄なので、ええ……」
「おお、そう言ってくれるのか――俺だったら、あんな挑発されたら一生恨み骨髄なのに」
「そ、そそそ、そうですか」
いや、そこまでの挑発だと認識するような挑発をそもそもしないでください。
とまでは言えないので、私はただただ苦笑するに留まった。
「いやぁ――実に大したお嬢ちゃんだ」
「当然だな」
私の事であるにもかかわらず、堅砂くんがすごく自慢げかつ不敵に笑う。
うん、なんというか。
自分の事のように喜んでくれる(?)と、不思議とちょっと心があたたかくなったり。
うひ、うひひ、照れますなぁ……っと、変な表情にならないよう、顔には気を付けないと。
今日は流石にもう迷惑はかけられないので、ええ。
さておき。
さっき堅砂くんと馬車で話をして……ちゃんと仲間、うん、きっと仲間だと思う。
そういう認識を堅砂くんにしてもらえてるんだなぁと改めて確信させてもらったので、私は嬉しかったのです、はい。
……口にするとあっさり否定されそうなのであえて言いませんが。
心のね、ダメージがですね、怖いので、ええ。
そういうのは相手を信じる信じないとはまた別の問題だと思います、はい。
「話を聞いてお前も中々に大したもんだと見直したぞ。
一緒に戦いたい気持ちを堪えて、助けを呼ぶ事を選んだのはさぞ辛かったろう――分かる、分かるぞ」
「ふん、まぁな」
実情は少し違うというか、私の勝手な暴走なんだけど――うん、あえて指摘する必要はないよね。
仲良さげにしている男性陣を見ているとそう思える……あ、堅砂くん、ちょっと強めに肩叩かれて痛そう。
「ともあれ、今後は何か困った事があったら相談しろよ。力になれる事は力になってやるからな」
「あ、あああ、ありがとうございます。
わ、私――達も出来る事があったら、皆さんにご協力させていただきますので」
『私』とだけ言いそうになる所を『私達』へと訂正する。
チラリと堅砂くんを一瞥すると――彼はソッポを向きつつも『◯』のサインを私に送ってくれた。
――うん、すごく、嬉しい。うふふふ。
「俺らは党団『酔い明けの日々』だ。お前達も忙しいだろうし、詳しい自己紹介は今度改めてな」
「わ、わわ、私は、八重垣紫苑です。あ、紫苑が名前です。こちらは堅砂一くんです。
心遣いありがとうございます。以後どうかお見知りおきを」
「ははは、お嬢さんは真面目だねぇ」
そうして私達はどちらともなく握手を交わした。
――こうして知り合った『酔い明けの日々』の皆さんとは、今後長く濃い付き合いになっていくのだけれど、正直現時点では難しい想像だった。
それはさておき。
良い事は続くものだなぁと嬉しくなった私は、このリズム的なものに乗って、これからたくさん良い事があるといいなぁと思っていたのだけれど。
ネガティブな私が珍しく前向きにそう考えた事がフラグだったのかも、と後になって気付き、私は落ち込む事になる。
ともあれそうして立ったフラグの回収がされ始めたのは『酔い明けの日々』の皆さんとの会話が一段落ついた、まさにその時だった。
「おうおう、騒がしいなー! 英雄様の帰還を待ち侘びてたってところかぁ!?」
具体的には、その聞き覚えのある大きな声が入口の方から聴こえてきたのが始まりでしたね、ええ。
私・八重垣紫苑と堅砂一くんが目的地だった冒険者協会に辿り着くと、そこは若干強い喧騒に包まれていた。
何度か訪れた時、十数人から数十人の冒険者達が依頼の張られた掲示板や依頼受付、順番待ちなどで情報交換などを行っていて、多分基本的に賑やかなんだと思う。
だけど、今日は前回より一段と皆の声が大きく、協会にいる人の数も多い。
――初めて訪れた時……スカード師匠を伴っていた時以上の賑わいって気がするなぁ。
「うん、そうだね――?」
その事に首を傾げつつ2人で中へと進んでいくと、どことなく視線が向けられるのを感じた。
それを訝しく思っていると、そんな私達の前に数人の冒険者さん達が現れた。
あ、なんか見覚えがあるんですけど。
私達がここに来る度ひよわなひょっこだとからかっていた、自分達を経験を重ねた冒険者だと語る人達じゃないですか。
なんというか、すごく冒険者、という風体で、見た目から勝手な印象を持つのは失礼だと思いつつ、ついついいかにもな荒くれものだと思ってしまうなぁ。
その人達の中で一際声が大きかった、一番大柄な男性が私を一瞥して言った。
「よう異世界の嬢ちゃん――アンタ、一人で手練れのゴブリンとやり合ったって本当かい?」
「――え、えええ、えと、あの、その、い、一応……多分、そうだと思いますですけども」
え? 噂になるの早くない?
一体いつの間に情報が流れていたんだろう。
あれから結構時間が経っているので不思議ではないのかもしれないけど――。
「ほほぉ――なるほど―――」
呟きながら若干顔を寄せられてジロジロと見られて落ち着かなかったのだが、さりげなく堅砂くんが庇ってくれてホッとする。
後でちゃんと御礼を言おう、うん。
「あ、あああ、あの、御用がないならこれで――」
一体何がしたいのかよく分からないが、これ以上時間を取られたくない事もあって、私がおずおずと失礼しますと告げようとすると。
「いやぁ……! 大したもんだ!!」
「うひょわっ!?」
いきなり朗らかに大声を上げられたもので、私は思わずびっくりしてしまった。
冒険者の男性はそんな私に「悪い悪い」と謝罪しつつ、言った。
「疑っちまったが、確かにアンタからは汗と血と、ゴブリンの匂いがする……おかしな力で楽に倒したって訳じゃあなさそうだ」
「え? わ、私そんなに匂ってます?!」
「八重垣、気にするところそこか?」
「そりゃあ気にするよ――周囲の人達を不快にさせてないかとかもあるし――!」
「いや、そんなに匂ってないというか、むしろ――なんでもない」
むしろ?! そ、それってどういうことぉ――?!
滅茶苦茶に気になるんだけど、迂闊に聴いたら私の一応女としての尊厳というかが危険な気がするので迂闊に訊けない私です。
そんな私達の表情とやりとりが面白かったのか、冒険者の人達は楽しげに笑った。
それは、これまでのような悪い意味でのからかいの要素がない笑い方だった。
「ハッハッハ、悪いなお嬢じゃん、別に臭いとかそういう事はないから安心してくれよ。
冒険者としての嗅覚というか、なんとなく分かるものがあるのさ。
それで、アンタが間違いなく死闘を繰り広げた事が分かったってだけだ。
――それで、正直見直したのさ」
「み、みみみ、見直した、ですか?」
「ああ。
昔来た異世界人とか、アンタらと一緒に来た連中が、変な力で楽に倒して調子に乗ってるのを何度も見てきたもんでな。
真っ当に冒険者してる俺らとしては気に入らなかったんだよ。
アンタらにしても、あのスカードを金で従わせてるんじゃないかって思ってたしな」
スカード師匠が、とんでもなく知名度が高い冒険者である事は薄々感じていた。
ここに初めて師匠と共に訪れた時も薄いざわめきがあったしなぁ。
というか、これまで出会った人々で冒険者に限らずレベル255――200代に行っている人は師匠だけだしね。
きっと、私の想像を絶するような冒険をしているのは想像に難くない。
そうであるならば、きっと師匠を尊敬する人もたくさんいるんだろうね。
そして、そんな師匠が色々な事情や流れがあると言っても、一回の新人冒険者に付きっ切りというのは、良い気分がしなくても当然なのかもしれない。
「だが、アンタはちゃんとした冒険者だった。
女だてらに、いや、女だってのにゴブリン相手に危険を冒して俺らの町の住人を守ってくれたからな。
しかもただ戦うだけでなく見事に全員ぶち殺して返り討ちにするなんて――流石スカードの弟子だぜ」
冒険者さんの言葉には、素直な感嘆と称賛が込められていた。
――でもぶち殺すはちょっとやめてほしいなぁ……うん、まぁ、綺麗な戦い方じゃないんで否定はできないんだけどね、ええ。
「だから、これまでの事を詫びようと思ってな。今まで失礼な事を言ってすまなかった」
「申し訳なかったね」
「このとおりだ」
大柄の冒険者さん達と一緒にやってきた人達は、口々にそう言って頭を下げてくれた。
確かに、からかわれていた時は腹は立ってましたね、ええ。
でも、ちゃんと謝ってもらった以上、頭まで下げ続けてもらうのは心苦しくて、私は慌てて声を上げた。
「い、いいい、いえいえっ! えと、その、気にしないでください……あ、頭を上げてください――!
む、むしろ、その、皆さんのような経験豊富な冒険者さん達に認めていただいて、すごく光栄なので、ええ……」
「おお、そう言ってくれるのか――俺だったら、あんな挑発されたら一生恨み骨髄なのに」
「そ、そそそ、そうですか」
いや、そこまでの挑発だと認識するような挑発をそもそもしないでください。
とまでは言えないので、私はただただ苦笑するに留まった。
「いやぁ――実に大したお嬢ちゃんだ」
「当然だな」
私の事であるにもかかわらず、堅砂くんがすごく自慢げかつ不敵に笑う。
うん、なんというか。
自分の事のように喜んでくれる(?)と、不思議とちょっと心があたたかくなったり。
うひ、うひひ、照れますなぁ……っと、変な表情にならないよう、顔には気を付けないと。
今日は流石にもう迷惑はかけられないので、ええ。
さておき。
さっき堅砂くんと馬車で話をして……ちゃんと仲間、うん、きっと仲間だと思う。
そういう認識を堅砂くんにしてもらえてるんだなぁと改めて確信させてもらったので、私は嬉しかったのです、はい。
……口にするとあっさり否定されそうなのであえて言いませんが。
心のね、ダメージがですね、怖いので、ええ。
そういうのは相手を信じる信じないとはまた別の問題だと思います、はい。
「話を聞いてお前も中々に大したもんだと見直したぞ。
一緒に戦いたい気持ちを堪えて、助けを呼ぶ事を選んだのはさぞ辛かったろう――分かる、分かるぞ」
「ふん、まぁな」
実情は少し違うというか、私の勝手な暴走なんだけど――うん、あえて指摘する必要はないよね。
仲良さげにしている男性陣を見ているとそう思える……あ、堅砂くん、ちょっと強めに肩叩かれて痛そう。
「ともあれ、今後は何か困った事があったら相談しろよ。力になれる事は力になってやるからな」
「あ、あああ、ありがとうございます。
わ、私――達も出来る事があったら、皆さんにご協力させていただきますので」
『私』とだけ言いそうになる所を『私達』へと訂正する。
チラリと堅砂くんを一瞥すると――彼はソッポを向きつつも『◯』のサインを私に送ってくれた。
――うん、すごく、嬉しい。うふふふ。
「俺らは党団『酔い明けの日々』だ。お前達も忙しいだろうし、詳しい自己紹介は今度改めてな」
「わ、わわ、私は、八重垣紫苑です。あ、紫苑が名前です。こちらは堅砂一くんです。
心遣いありがとうございます。以後どうかお見知りおきを」
「ははは、お嬢さんは真面目だねぇ」
そうして私達はどちらともなく握手を交わした。
――こうして知り合った『酔い明けの日々』の皆さんとは、今後長く濃い付き合いになっていくのだけれど、正直現時点では難しい想像だった。
それはさておき。
良い事は続くものだなぁと嬉しくなった私は、このリズム的なものに乗って、これからたくさん良い事があるといいなぁと思っていたのだけれど。
ネガティブな私が珍しく前向きにそう考えた事がフラグだったのかも、と後になって気付き、私は落ち込む事になる。
ともあれそうして立ったフラグの回収がされ始めたのは『酔い明けの日々』の皆さんとの会話が一段落ついた、まさにその時だった。
「おうおう、騒がしいなー! 英雄様の帰還を待ち侘びてたってところかぁ!?」
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