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一章:援交とタローさん

性交はイコールで愛になるか 21*

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「ひっん! きた、汚いよ! ぁやっ、だめぇ」
「大丈夫、処理してきたんでしょ? それに、ヒクヒクして誘ってるよ?」

確かに、会う前に浣腸は済ませてある。
一応のエチケットだ。
それでも、生理的な問題で受け入れられなかった。
一旦出ていった舌が、また入り込んでくる。
ぬぽぬぽ、と抜き差しされ、入口がひくついてしまうのを止められない。
そうこうしている内に、舌と一緒に指も挿入される。
指先が、ぬぷんと沈み、肉襞でお兄さんの指を感じた。

「はっ、ぁっ、んんんっ」

彼の指が舌では届かないところまで入ってくる。
肢体がビクビクと痙攣してしまうのを止められない。
口を両手で覆った。

「声、ちゃんと聞かせて」

タローさんの熱の籠った吐息が、指を咥え込むソコに掛かる。
くいっ、と指が曲げられ、壁を擦るように動かされてしまう。

「んっぅ、ん、ひぅ、ん」

ふるふる、と口を押さえたまま首を横に振る。
今まで感じたことのない羞恥に襲われた。

「ひどくしたくないから。ね?」
「ひぁっ!? やっ、やっ、あっ、だめっ」

優しい口調とは裏腹に、指がもう一本、性急に突き入れられ、二本の指が、ぐりぐりと回転しながら肉壁を擦る。
指先が前立腺のしこりを狙うように何度も押す。
口を押さえる余裕などなかった。
布団を必死で握り締め、ガクンガクン、と痙攣する体に気持ちが着いて行かない。
止めどなく嬌声が飛び出し、射精感に体が伸びていく。
自然と突き出す形になった腰が無意識に揺れ動いた。

「ごめん、余裕ないかも」
「え、え、え……っ、っ! 待っ、イキそ、だから、待って、だめ!」

熱い息を吐き出すお兄さんの顔が離れて行くのを感じた次の瞬間には、ピタリと尻の狭間、ヒクヒクと襞が煽動する窄まりに、熱くて硬い逸物がペシペシと狙いを定めるかのように宛てがわれる。
首だけを回し必死で訴えても、彼は背中に覆い被さり、グッと押し入ってきた。
侵入を拒むように収縮する襞を掻き分け、お兄さんの欲望がずぶずぶと埋まる。
何度も男を受け入れている菊門は、すんなりと彼の肉棒を奥まで咥え込んだ。
ずんっ、と切っ先が奥を穿ち、既に射精しそうだった体は大きく痙攣し、ぴゅるる、と精を吐き出していた。
ひうぅぅ、と甘い声を上げながら何度も体を震わせ、ぴゅくぴゅくと白濁液を垂らしている僕の腰を掴み、彼は抽挿を始める。

「ひっ、あ、ぁ、っっ! め、らめ、まっ、イッて、る、のにい」
「ごめんね、キィ君。可愛いから我慢出来ない」

耳元でお兄さんの息遣いを感じた。
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