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一章:傲慢王子は呪われ奴隷を飼う
奴隷と水浴び 14
しおりを挟むそう念じて開眼すると、言うことのきかない腕でゆっくりと彼の逞しい体躯から、ゴツゴツとした高価な宝石の着いた服を剥ぎ取っていく。
脱がせ終わった上着を草地に置いた時には、いつの間にか自身の下穿きを脱がされており、プカプカと下着と共に水面に浮いていた。
脱がせることに集中し過ぎて全裸に剥かれていることに気付きもしなかった己を胸中で詰る。
「……お、おう、じ。そこ、きたな、い。おしっこ、出るとこ、だから。やだよ。っ、や、やあ」
水の中で縮こまっている陰茎を、くにくに、と揉む合間に先を親指に擦られ、じんわり、とした焦れったい気持ちの良さに襲われた。
片手で口元を押さえ、もう片手を股間の前に持っていき敏感なところを庇おうとしたが、その手は掴まれてしまう。
「出るのはおしっこだけじゃねぇだろ? ほら、下が残ってる。お前は俺のを扱くんだよ」
シヴァの腰元に宛行われた自身の片手でズボンの釦を外していく。
嫌で仕方無いのに、自分の意思とは関係のないところで事態は進んでしまう。
ウエスト部分に両手を差し入れ、下着毎、一気に下までずらしていた。
シヴァの足から抜けた其れは、メシアの下穿きと一緒に浮かんでいる。
思わず青年に投げた瞳は濡れていた。
男の逸物に触れる行為を強要されているのだ。
無理だと頭(かぶり)を振ってもシヴァは無表情でメシアを追い詰める。
「なあ、メシア。お前は馬鹿じゃないから解るだろ? 俺の視察結果次第でシレンヒルをどうにでも出来る。……若しくは、スノーレェィンの人間を謀反者だと報告したらどうなると思う? カースレストに愛されているんだ。誰も疑わない。現に街の中で噂されている事実を、お前は知っているんだろ? ゴッドマーシュの人間は魔女の末裔で、領主はスズコに誑かされている。スズコの姉は魔女の長として、妹を使いシレンヒルを支配しようとしている。アツコの息子には強力な呪いが掛けられているが、シレンヒルの人間を皆殺しにする為にアツコ自身が掛けたものだ。……そう訴えてくる街人は、一人や二人ではなかった。そのまま報告すればどうなるか、解るよな?」
青年の口から放たれた言葉の意味にすぐに思い至ったメシアは信じられない思いで彼を睨み付けた。
「あっ、悪魔、っ! しんじ、らんない。ひど、っ、いよ。ど、して、こんなこと、すんの? もっ、放って……おいて、よ」
キライだ、と呟いたメシアの手はシヴァの剥き出しの性器にと伸ばされていく。
スノーレェィン家の人間の命を引き合いに出されては、メシアに拒否権などないも同然だ。
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