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一章:覚醒した悪魔
エスの目覚め 13*
しおりを挟む逃げる三條を追うでもなく余裕な顔で純の手は手術台の下で何かを探る。
反論するだけ純を悦ばせることになると学習した三條はただ襖まで一心不乱に手足を動かした。
「ごめんね、先生。コレを着けてあげなかった僕が悪かったです。大丈夫、ちゃんと最期まで可愛がってあげますよ。僕の可愛い玩具は、何処に逃げようって言うのかな。この部屋から出られたところで無駄だって解らない?」
もう少しで襖に手が掛かる。
腕を伸ばした三條の掌が、襖に当たった。
背後に悪魔が迫っているのを気配で感じ取っている。
ひしひし、と身を焦がす威圧感に体が竦んだ。
髪を掴まれ、思いっ切り上に持ち上げられる。
いっぎ、ぃい、と口から漏れた悲鳴に舌なめずりする純の手が首元を擦っていく。
ゆっくりとした動きで赤い首輪を巻き付けて、ふわり、と微笑む純は満足そうに頷いた。
「大型犬のお古だけど、取り敢えずコレで我慢して下さい。また先生に似合うやつ買ってきます。ホールギャグとアナルプラグにアナルパール。うーん、バイブと貞操帯も用意しようかなあ。腕が二本入るまで拡張しましょうね。動画で見てやってみたかったんです。ああ、やりたいことが沢山あって困るなあ。先生だけでは荷が重いですか? 多頭飼いが出来れば良いんですけどね。母上殿は許してくれないだろうし。当面は一匹で我慢かあ」
ぶつぶつ、と呟いては笑みを魅せる純が首輪の金具に紐のようなものを装着する。
犬用のリードだった。
「ほら、これで立派なペットになった。雌犬は雌犬らしくケツを振ってご主人様を銜えたらいい。それしか脳がないんだから」
脇に腕を差し入れられ立たされたかと思えば、体の前面を襖に押し付けられ三條は呻く。
今日、何度突き落とされたか解らない絶望にと身を投げる。
人間なのに首輪を巻かれリードで繋がれている。
身体の自由を奪われ、同じ男の欲望を捩じ込まれようとしている。
尻の狭間に、ぐりゅ、と当たる純の怒張が体内を犯そうと侵入してくるのだ。
「先生のケツマンコ、さっき二本も銜えていたのに、まだまだキツイですね。処女だからかな? 解りますか? 僕のちんぽ、ぎゅうぎゅうぎゅうぎゅう、喰い千切ろうとしてる。そんなに力んで、痛いんですね。ふふ、一気に奥まで突っ込むよ?」
先っぽが穴に食い込んだだけで痛みに息が止まる。
そんな三條を見て、更に欲望を膨らませ、躊躇することなく、ぐっ、と腰を押し込む純の顔には恍惚の表情が浮かぶ。
「痛い? 痛い? ねえ、痛いよね? 僕も痛いです。でも、今にも死んでしまいそうなその顔、すごく、イイ。もっと泣いて?」
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