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一章:覚醒した悪魔
エスの目覚め 11*
しおりを挟む腰を回し肉棒でナカを掻き回す様を凝視して彩菜は微笑(わら)った。
一歩二歩と近付くと彼女はしゃがみ込んで三條に顔を寄せる。
「表社会で貴方の存在は死にました。逃げ出しても生きていく術はありませんわ。此処で純さんの玩具を全うすることだけが、生き残る唯一の方法です。死にたくないのなら、不様に女にでも豚にでも犬にでも、成り果ててご覧なさい。せいぜい飽きられないよう励んで下さいまし」
ふふ、と愉しそうに声を漏らす彼女は普段の無表情からは想像出来ない程に笑みを浮かべていた。
純の持ち上げている三條の太股に這わせた指を恥部に向かわせて彩菜は息子に視線を投げる。
「この短時間でよく受理されましたね。流石は母上殿です。今回はどんな手を使ったんですか?」
「条件の揃った死体を用意して状況を整えるだけのことです。あとは少しのコネかしら?」
小首を傾げる様は可憐だが、その指は三條の萎えた陰茎を撫ぜていく。
「メスには必要ありませんわよね。切り落とします?」
「うーん。豆屶辺りは着いていた方が燃えるんじゃないですか? 僕は何方でも構いませんけど」
今日の夕飯の相談をするかのように去勢の話をする母子に三條はみっともなくも「ああああ」と言葉にならない叫びを上げて首を左右に振った。
「やめ、やめ、っ、たすけ、っ」
必死な形相で彩菜に腕を伸ばそうとし、その腕は純の手に掴まれる。
掴んだ手を後ろに引きながら、ゴンゴンと腰を下から打ち付け男根で奥の奥まで穿った。
恥骨の上で跳ねる屈強な身体に純は優しく言い含める。
「はは、駄目ですよ、先生? 汚い手で母上殿に触ろうなんて、ペットの分際で許される訳ないでしょ?」
ペットと呼ばれ屈辱に顔を歪める三條に冷笑を浮かべて彩菜は立ち上がった。
「それでは純さん。今度の玩具は長生きさせて下さいましね」
「ふふ、大丈夫ですよ。してみたいことが沢山ありますから死なない程度に可愛がるつもりです」
「たっ、たすけ、っ、たすけて! 嫌だ、死にたくない、痛いのやだ、っ、おねが」
では、と背中を向ける彩菜に三條が縋りつくように叫んだが、彼女が振り返ることはない。
襖を開け部屋を出る彩菜を見送った三條の胸には絶望だけが渦巻いていた。
「先生。あの人は興味のないものにはとことん冷たい人ですよ。それこそ貴方が死のうが犯されようがどうでもいい。僕が楽しめれば他のことなんて些細な事象に過ぎないんです。助けを求める相手は選ばないと。でもまあ、逃げたところで先生の生きる居場所はないですけどね。可哀想な人。熱苦しく絡むからこうなるんですよ」
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