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一章:覚醒した悪魔
エスの目覚め 10*
しおりを挟むずるり、と引き抜くと赤くなり脈打つ陰茎が亀頭をヒクつかせている。
鈴口から垂れる白濁液を三條の太股に擦り付ける豆屶に、三條の体躯はビクリと跳ねた。
まだ純の逸物を咥え込む後孔からは豆屶の放った精が溢れ、純の性器を伝っていく。
「豆屶きっちくー。ふふ、でもただの快感だと思われるのも心外だなあ。死にたくなるぐらいの快感を与えて廃人にするのも愉しいと思わない? おクスリ投与してちんこのことしか考えられなくするんだよ」
三條から体を離す豆屶は身形を整えている。
それを横目に、支えをなくした三條の体を後ろに引っ張り、自身の体に凭れ掛けさせた。
膝裏に腕を回し持ち上げ、腰を打ち付けると三條の口からは悲鳴が上がる。
それでも、ナカを埋める男根が一本だけになり苦痛は減ったのか、意味を為す言葉が紡がれた。
「ひぐうぅうっ! いた、い! もっ、抜いて、くれ!」
前のめりになり逃げを打つ三條を、肉茎を埋めたままで床に降ろし四つん這いにさせる。
尻たぶを掴み、ゆっくりと奥を突くとナカに残った豆屶の精液が、ぐちぐち、と音を立てる。
「嗚呼、豆屶のザーメンでグチョグチョですね、先生。まだまだこれからお愉しみが待っているのに、抜く訳ないじゃないですか。豆屶、ついでにおクスリ持ってきて?」
部屋を出て行く豆屶の背中に声を掛けると「御意に」と一言返して豆屶は消えて行った。
背中を押さえ付け尻だけを高く突き出す格好の三條を、背後から好き勝手に犯していると、音もなく襖が開かれた。
着物姿の母が此方を見ている。
何の感情も示さない人形のような顔が純と三條に向けられた。
「ああ、母上殿。来て下さったのですね」
「ええ、純さん。事務処理が終わったと伝えに来たのですが。スキンケアは怠らないで下さいまし」
「豆屶にも言われましたよ。安心して下さい。ちゃんとゴムを着けていますから。……ほら、センセ。女になったところ、見て貰いましょうよ」
三條の肛門に逸物を埋めたまま彼の脇を抱え上体を持ち上げつつ、純はコンクリートの床に腰を降ろす。
茫然としている三條の膝裏に腕を回し、結合部を露にした。
後ろから見える彼の項が朱に染まる。
「ひっ、ぃ、っ、やめ、っっ、嫌だ! やめて、くれ、っ」
彩菜の視線に晒される自身の痴態に三條が腕を振り回し暴れるが、そんな抵抗も難なく押さえ腰を下から突き上げる。
彼は「ひぎぃ」と悲鳴を上げ背をしならせた。
「母上殿にチンポ銜えて離さないところ見られてますよ? ふふ、ははっ、泣くほど嬉しいですか? もっと一杯いい声で泣いて僕を愉しませて下さいね」
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