あうとれいじ

Neu(ノイ)

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一章:覚醒した悪魔

エスの目覚め 06*

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血の繋がらない純の弟二人にも、その母にも、彩菜は彼女なりの愛情を向けている。
不倫相手とその子供だ。
そうそう出来ることではない。
それ故に純は、母を誇りに思っているのだ。
弟を憎むことなく、純の弟だと認め、定期的に倉本の本宅に来ることも許可している。
彩菜はとても懐の深い人間だ。

「勿論、承知していますよ。ああそうだ。後で地下の部屋にも顔を出して下さいね。母上殿がいらして下されば、きっと玩具も喜びます」

玄関口で母を見る三條の顔を思い出す。
あの顔は、劣情を抱く男の顔付きだった。
そして其れを隠すのが下手で女慣れもしていない。
童貞だと思われた。
今頃は、そんな彼も女にされている頃だろう。
どんな顔で泣き叫んでいるのだろうかと想像すれば、自然と口角が上がってしまう。

「考えておきます」

彼女はそれだけを言い残し、玄関の方に去って行った。


 自室でTシャツにジーパンというラフな服に着替え、純は地下の部屋に戻る。
豪華な襖を開ければ、その部屋からは血の匂いが漂ってきた。
ズパンッ、ズチュン、と肉がぶつかり合う音と、醜い叫び声が響いている。
奥の磔台に両手を固定されている三條の筋肉質な両足は、不様にも上げられており、その狭間で豆屶の体が激しく動いていた。
ボタボタとケツの狭間からは血が滴り落ち、床に染みを作っている。
三條は暴れたのだろう、純が部屋を出る時よりも顔面がボコボコになり、腕からは血を流していた。
床に転がるナイフで切られたのだろう。
鬼畜な男だと忠告したのにも関わらず暴れる三條は愚か者で、そして幸運な男である。
腕を切られるぐらいで済んだのだから、神に感謝するべきだ。

「豆屶、ただいま。随分と愉しそうだね。どう、具合は?」

ゆったりとした歩調で豆屶の背後まで歩み寄り、結合部を覗き込む。
ニタリ、と笑う豆屶の腕が、肩に担いでいる三條の足を上にと引き上げて恥部が丸見えになった。

「キッツい、すわ。まあそれが醍醐味なんすけど。若はゴム、着けて下さいね。俺が姐さんに殺されるんで」
「承知しているよ、豆屶。今日は皆してお説教ばかりだね。僕のこと、信用出来ないかな?」

ギチギチに拡がり切った菊門は真っ赤に腫れ上がり、三條には苦痛しかないだろうと知れる。
更に痛め付けるかのように、豆屶は腰を深く打ち付け、奥に逸物をぐいぐいと押し付けた。
豆屶に言葉を返しながら、限界まで拡がる穴に何の躊躇いもなく、指を一本、一気に埋め込んだ。

「ひっ、ぎぃっ、っ、いっ、いた、ああ、やめっ、も、助け、て」
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