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一章:可愛いキノコ、愛しい殺人鬼
秘密の関係 98*
しおりを挟む紅潮した頬に水滴が流れていく。
明紫亜の小さな顔が膨れて怒っているのだとアピールしてくる様は、いつもよりも幼く見える。
それだけ心を許してくれているのだと思うと、何故だか微笑ましくなった。
柔く笑んでアナルプラグから手を離し、明紫亜の頬を指先で辿っていく。
「煽るお前が悪い。ほら、今度こそ本当に怖いことはしないから、機嫌なおせよ」
ふにふに、と柔らかな唇を突付く。
伸ばされた舌先に舐められ、くちゅ、と吸い付かれた。
絡む舌を押すと苦し気に呻くのが聞こえてくる。
「やく、そく……ですよ?」
はふ、と吐息と共に指を解放した明紫亜が潤んだ目で窺ってきた。
ずくん、と身体の奥深い場所に走った戦慄を押し隠し司破は頷く。
無意識で男を誘う表情を魅せる明紫亜が憎らしい。
「メシア。足閉じて。ローション垂らすぞ」
ローションのボトルを逆さまに傾け粘度の高い液体を少年の滑(なめ)らかな白い肌にと垂らしていく。
丸みを帯びた臀部から閉じられた太股の合わせ目を、どろり、とした粘液が濡らす。
馴染ませるように明紫亜のきめ細やかな触り心地のいい肌に塗り込んでいった。
自身の陰茎を掴みローションでヌルヌルとする太股の合わせ目に、ぴとり、と亀頭を宛てる。
「いれるぞ」
本当に挿入する訳ではないが、耳元で囁いていた。
ぐぬ、と皮膚と皮膚の間に食い込ませようと亀頭を押し付ける。
「き、きて、……くださ、っ、い」
上半身を捻り首を司破にと向ける明紫亜の瞳は、涙でキラキラと光っていた。
ぐぶ、と潤滑油が卑猥な音を立てる。
「だから、お前は! 煽るな、馬鹿キノコ」
噛み付くように明紫亜の唇を奪いながら腰を進めた。
ゆっくりとぬるつく狭間に侵入していく陰茎は、明紫亜の茎と擦れ合う。
合わさった唇から「はふう」と息が漏れている。
とろん、とした瞳で舌を絡ませ、小さく腰を揺する様が淫靡だった。
筋肉に挟まれた肉茎を最後まで押し込むと、下腹部が玩具に当たり、ぐりゅ、と抜け掛けていたアナルプラグが奥にと入り込んでいく。
「やっ、ぅ、……ぬっ、ぬいて、っ、おねが、っっ、司破さ、んんんっ!」
明紫亜の背中を抱き込んでいた体勢から上体を起こし、必死で首を揺すり叫ぶ明紫亜の臀部を掴んだ。
本気で嫌がっている彼を苛める気はなく、輪っかに人差し指を掛け、ぐぬう、と引っ張っていく。
菊門が異物を排出しようとひくつくのを目に知らず知らず腰を打ち付けていた。
早く其処に入りたくて堪らない。
ぬぽん、と抜け落ちた異物はベッドの上にと転がる。
肉筒はウネウネとうねり淫液を零す。
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