8 / 18
8、
しおりを挟む
それは獰猛な獣のようだった。
落ち着いて考えてみると、そう表現できる。
僕は現在、風紀室にある仮眠室にいる。
しかも、風呂上がりである。
「あ、下着ない」
一度着て脱いだ下着や服を着るのは現代日本で生きた記憶がある僕としては、気が進まない。
かと言って、このままの状態でいるわけにもいかないので、腰にタオルを巻いて扉を開ける。
「ねぇ、クンシラ。下着どうしたらいい? てか、貸してくれない?」
開ける直前までざわつきが聞こえていたはずの風紀室は、扉を開けたいまは無音になっていた。
少ならからず人がいるはずなのに、時間が止まったかのように皆動きを止めている。ゲーム的には魔法とでも言えそうだけど、残念ながら僕にはそんな高等な魔法は持っていないので、単純に動きを止めているのだ。
たしかに、上半身裸の男子が出てきたらビックリするだろうけど、ここいる人たちは全員、僕が風紀室にいることも、理由も知っているはずなんだけど。部屋の中はシンとした静寂に包まれている、謎。
「?」
不思議に思っていると、いち早く動きはじめたクンシラはカツカツと靴音を立て、勢いよく歩いてくると、僕を仮眠室に押し戻したのであった。
「お前は、なんで、そんなに無防備なんだ!」
叱られた。
「いや、だって、確かに、な、められたり、されたけど・・・助けてくれたし? なんか? 大丈夫っていうか?」
そうなのである。
絶体絶命の大ピンチ! まさか、自分がそう言う対象になるとは思っていなかった。身体を舐められたり、なんかよくわかんないが、首や胸など……あんまり思い出したくない記憶ではある。
でも、こうして思い返すことはできるのは、目の前にいるクンシラという幼馴染の安心感なのかもしれない。
「それに、クンシラがいるしね?」
「・・・」
安心させるようクンシラに向かって笑う。
すると、クンシラは息をのんだ。なにかを耐えるように。
わかっている。きっと、僕に言いたいたくさんの説教を飲み込んだのだろう。
僕は、前世の記憶もあって、貴族社会のアレコレをスルーして、ついつい揉め事に首を突っ込んでしまうことがあって、幼い頃から何度かトラブルを起こしている。
その度に、クンシラはこんこんせつせつと小言という静かなる説教を僕にしていた。
僕も僕だけど、まったく、本当にアイツら。
思春期のイライラもあっただろうし、飢えていたのもあったんだろうなぁと理解できなくはない。
でも平凡な僕に手を出すとか、もはや憐れみさえも感じてしまう。
あの時。あれよあれよと驚いているうちに騒がれると困るからと、口には布を入れられて、チュー・・・キスは幸いなかった。
だけど、スラックスに手をかけられた時は、もうダメかも。と思った瞬間。
人間がぶっ飛んだ。物理的に。
それをしたのはクンシラで、僕の目には心なしか燃え盛る炎をまとっているように見えた。ファンタジー世界だから、あり得ない話ではないけれど。たぶん、そういう魔法的なやつではない。
それから、あっと言う間に、僕を押さえ込んでいたヤツらは悲鳴をあげる間もなく、床に沈んでいった。
「はぁ・・・」
風紀委員として完璧な仕事をしたクンシラは現在、苦悶の表情を浮かべている。
鬼ごっこで大変な時に申し訳ない。やっぱり、疲れているんだな。
「アマナっ!!」
クンシラに声にどう声をかければいいのか迷っていると、バンと勢いよく扉が開いた。かと思えば、ぶつかるようにぎゅうぅと抱きしめられる。
この学園で、僕のことをこの愛称で呼ぶのはただ1人。アンティだ。手には、僕の着替え一式が握られているのが見えた。
さすが主人公である。普段は鈍感すぎるキャラだけど、こういうイベントっぽ時にはかゆいところに手が届いてくれる。いろんな意味で待っていたよ!
「あ、ありがとう。てか、苦しいんだけど?」
「ごめんごめん。ほんと大丈夫か? 気持ち悪くない??」
そうそう。アンティも今回、現場に駆けつけてくれていた。
階段落ちをした複数の負傷者の診療終了後。
戻ってきていない僕に気づいた、リンドー先生。
現場に戻ると、保健用具の入ったバックだけが取り残されている。
不審に思ったリンドー先生は、風紀委員に連絡、捜索願いを出したことが事件発覚につながったらしい。
そして、アンティも、僕がいないと少々騒ぎになっていることを聞きつけたらしく、その場に居合わせていた。
その時、鬼ごっこ大会は終盤で、やはり…と言うべきか、終了を待たずアンティは捕まってしまった。
しかし、上位入賞には食い込んだらしく、さすが主人公としか言えない。僕の助言があったとは言え、愛の力はすごいな。
あの現場では、獣のように暴れるクンシラを横目に、呆然としている僕を介抱しくれたのがアンティである。
と、まぁまぁ。こんな異質な学校に通っているし。そんな噂も耳にしたことはあったが「まさか自分が」だ。
それでも都市伝説のような噂であった暴行事件も、実際の被害としては、舐められて、お、襲われかけ、た。けれども、不幸中の幸いと言うべきか、突っ込まれなかったし、ただ全身舐められ、揉まれた。
・・・大型犬に襲われたと思えば。うん。”犬に噛まれた”ってこういうことなんだな、と身をもって知りました。
こんな感じで、意外と精神的なダメージも少なく、すみました、まる。
あー。よかった!!
でも、こんなことを原作の僕は、主人公アンティにやろうとしていたなんて・・・。
恐ろしい子! 原作の僕!!
だけど・・・今回のことはさすがに反省した。
みんな、すごく心配してくれるんだ。
僕以上に。なので、今後は気をつけます。たぶん。善処します。うん。
「あ、クンシラ、アンティ。助けてくれてありがとうな!」
何はともあれ、感謝の気持ちはキチンと言葉で伝えなきゃな!
これはファンタジーであろうと、現代であろうと、大事なことである。
「「っ・・・」」
あと、リンドー先生にも伝えなきゃなぁ。
ちなみに、鬼ごっこ大会の表彰式は、翌日となっている。
それだけ生徒たちは本気で逃げているので、みんな走り回って疲れているし、怪我しているヤツいるし、って感じで、理由を聞くと、確かに。と納得せずにはいられない。
「ふわぁ~…」
とにかく今日は・・・疲れた。早く、ベットで眠りたい。
落ち着いて考えてみると、そう表現できる。
僕は現在、風紀室にある仮眠室にいる。
しかも、風呂上がりである。
「あ、下着ない」
一度着て脱いだ下着や服を着るのは現代日本で生きた記憶がある僕としては、気が進まない。
かと言って、このままの状態でいるわけにもいかないので、腰にタオルを巻いて扉を開ける。
「ねぇ、クンシラ。下着どうしたらいい? てか、貸してくれない?」
開ける直前までざわつきが聞こえていたはずの風紀室は、扉を開けたいまは無音になっていた。
少ならからず人がいるはずなのに、時間が止まったかのように皆動きを止めている。ゲーム的には魔法とでも言えそうだけど、残念ながら僕にはそんな高等な魔法は持っていないので、単純に動きを止めているのだ。
たしかに、上半身裸の男子が出てきたらビックリするだろうけど、ここいる人たちは全員、僕が風紀室にいることも、理由も知っているはずなんだけど。部屋の中はシンとした静寂に包まれている、謎。
「?」
不思議に思っていると、いち早く動きはじめたクンシラはカツカツと靴音を立て、勢いよく歩いてくると、僕を仮眠室に押し戻したのであった。
「お前は、なんで、そんなに無防備なんだ!」
叱られた。
「いや、だって、確かに、な、められたり、されたけど・・・助けてくれたし? なんか? 大丈夫っていうか?」
そうなのである。
絶体絶命の大ピンチ! まさか、自分がそう言う対象になるとは思っていなかった。身体を舐められたり、なんかよくわかんないが、首や胸など……あんまり思い出したくない記憶ではある。
でも、こうして思い返すことはできるのは、目の前にいるクンシラという幼馴染の安心感なのかもしれない。
「それに、クンシラがいるしね?」
「・・・」
安心させるようクンシラに向かって笑う。
すると、クンシラは息をのんだ。なにかを耐えるように。
わかっている。きっと、僕に言いたいたくさんの説教を飲み込んだのだろう。
僕は、前世の記憶もあって、貴族社会のアレコレをスルーして、ついつい揉め事に首を突っ込んでしまうことがあって、幼い頃から何度かトラブルを起こしている。
その度に、クンシラはこんこんせつせつと小言という静かなる説教を僕にしていた。
僕も僕だけど、まったく、本当にアイツら。
思春期のイライラもあっただろうし、飢えていたのもあったんだろうなぁと理解できなくはない。
でも平凡な僕に手を出すとか、もはや憐れみさえも感じてしまう。
あの時。あれよあれよと驚いているうちに騒がれると困るからと、口には布を入れられて、チュー・・・キスは幸いなかった。
だけど、スラックスに手をかけられた時は、もうダメかも。と思った瞬間。
人間がぶっ飛んだ。物理的に。
それをしたのはクンシラで、僕の目には心なしか燃え盛る炎をまとっているように見えた。ファンタジー世界だから、あり得ない話ではないけれど。たぶん、そういう魔法的なやつではない。
それから、あっと言う間に、僕を押さえ込んでいたヤツらは悲鳴をあげる間もなく、床に沈んでいった。
「はぁ・・・」
風紀委員として完璧な仕事をしたクンシラは現在、苦悶の表情を浮かべている。
鬼ごっこで大変な時に申し訳ない。やっぱり、疲れているんだな。
「アマナっ!!」
クンシラに声にどう声をかければいいのか迷っていると、バンと勢いよく扉が開いた。かと思えば、ぶつかるようにぎゅうぅと抱きしめられる。
この学園で、僕のことをこの愛称で呼ぶのはただ1人。アンティだ。手には、僕の着替え一式が握られているのが見えた。
さすが主人公である。普段は鈍感すぎるキャラだけど、こういうイベントっぽ時にはかゆいところに手が届いてくれる。いろんな意味で待っていたよ!
「あ、ありがとう。てか、苦しいんだけど?」
「ごめんごめん。ほんと大丈夫か? 気持ち悪くない??」
そうそう。アンティも今回、現場に駆けつけてくれていた。
階段落ちをした複数の負傷者の診療終了後。
戻ってきていない僕に気づいた、リンドー先生。
現場に戻ると、保健用具の入ったバックだけが取り残されている。
不審に思ったリンドー先生は、風紀委員に連絡、捜索願いを出したことが事件発覚につながったらしい。
そして、アンティも、僕がいないと少々騒ぎになっていることを聞きつけたらしく、その場に居合わせていた。
その時、鬼ごっこ大会は終盤で、やはり…と言うべきか、終了を待たずアンティは捕まってしまった。
しかし、上位入賞には食い込んだらしく、さすが主人公としか言えない。僕の助言があったとは言え、愛の力はすごいな。
あの現場では、獣のように暴れるクンシラを横目に、呆然としている僕を介抱しくれたのがアンティである。
と、まぁまぁ。こんな異質な学校に通っているし。そんな噂も耳にしたことはあったが「まさか自分が」だ。
それでも都市伝説のような噂であった暴行事件も、実際の被害としては、舐められて、お、襲われかけ、た。けれども、不幸中の幸いと言うべきか、突っ込まれなかったし、ただ全身舐められ、揉まれた。
・・・大型犬に襲われたと思えば。うん。”犬に噛まれた”ってこういうことなんだな、と身をもって知りました。
こんな感じで、意外と精神的なダメージも少なく、すみました、まる。
あー。よかった!!
でも、こんなことを原作の僕は、主人公アンティにやろうとしていたなんて・・・。
恐ろしい子! 原作の僕!!
だけど・・・今回のことはさすがに反省した。
みんな、すごく心配してくれるんだ。
僕以上に。なので、今後は気をつけます。たぶん。善処します。うん。
「あ、クンシラ、アンティ。助けてくれてありがとうな!」
何はともあれ、感謝の気持ちはキチンと言葉で伝えなきゃな!
これはファンタジーであろうと、現代であろうと、大事なことである。
「「っ・・・」」
あと、リンドー先生にも伝えなきゃなぁ。
ちなみに、鬼ごっこ大会の表彰式は、翌日となっている。
それだけ生徒たちは本気で逃げているので、みんな走り回って疲れているし、怪我しているヤツいるし、って感じで、理由を聞くと、確かに。と納得せずにはいられない。
「ふわぁ~…」
とにかく今日は・・・疲れた。早く、ベットで眠りたい。
1
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
元魔王様は今世こそ平凡スローライフを開拓したい、、、のですが、元勇者(今世王子)が離れません!!!〜ベタつき具合はスライム並みです〜
しおりんごん
BL
いきなりだけど、『魔王』って聞いて思い浮かぶイメージはどんなのがある?
残虐?恐ろしい?人間をいたぶる?やばい奴?怖い?
うんうん、、、大体はそんな感じだよね
え?魔王、、、受け?勇者攻め?、、、何を言ってる?
と、とりあえず、、、なんかこわーい存在ってのはある程度の共有認識なんだと思う
、、、けどさ
俺はそんなことなかったから!!!!!!!!!!
確かに前任魔王(父)は道すがら人街を潰してきたり、秘境のドラゴンいたぶって舎弟にしたり、でっかい森を人間たちへの嫌がらせで更地にしたりしてたけど!
俺は争い事とか、痛いこととか、辛いこととか、魚を食べることとか、、、
全然好まないし、人間ともラブアンドピースで生きて行きたかったわけ!!!
と、まぁ過去形だから、もう俺の魔王としての生涯は終わったんだけど
だけども気が付けばなんと二度目の人生スタートしちゃってて!!
俺は念願の人として生まれることができたのなら、人が溢れる街から遠くの田舎町で牛に囲まれて、自給自足のスローライフで一生をゆっくり終えたいわけさ!
だから俺の理想のスローライフを開拓するため、、、とにかく活動開始だ〜!!
って、、、うん?前世帰り?魔導学校?元勇者の第二王子?!?!
あ、あの頭のネジが二桁は外れてる、イカれ勇者の生まれ変わり?!
おい!そんなの聞いてなっ、、、「あー、、、みぃつけた、キィちゃん♡」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!!!!」
俺の念願の人生、、、どうやら波乱確定らしいです
前世から激重感情持ちの前世勇者、今世第二王子の攻め×前世から念願の自由な人生を獲得するも、今世でも攻めに振り回され、逃げられない元魔王受け(チートではある)
乙女ゲームのモブに転生したようですが、何故かBLの世界になってます~逆ハーなんて狙ってないのに攻略対象達が僕を溺愛してきます
syouki
BL
学校の階段から落ちていく瞬間、走馬灯のように僕の知らない記憶が流れ込んできた。そして、ここが乙女ゲーム「ハイスクールメモリー~あなたと過ごすスクールライフ」通称「ハイメモ」の世界だということに気が付いた。前世の僕は、色々なゲームの攻略を紹介する会社に勤めていてこの「ハイメモ」を攻略中だったが、帰宅途中で事故に遇い、はやりの異世界転生をしてしまったようだ。と言っても、僕は攻略対象でもなければ、対象者とは何の接点も無い一般人。いわゆるモブキャラだ。なので、ヒロインと攻略対象の恋愛を見届けようとしていたのだが、何故か攻略対象が僕に絡んでくる。待って!ここって乙女ゲームの世界ですよね???
※設定はゆるゆるです。
※主人公は流されやすいです。
※R15は念のため
※不定期更新です。
※BL小説大賞エントリーしてます。よろしくお願いしますm(_ _)m
こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件
神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。
僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。
だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。
子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。
ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。
指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。
あれから10年近く。
ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。
だけど想いを隠すのは苦しくて――。
こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。
なのにどうして――。
『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』
えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をご覧になるとより一層楽しめるかもしれません)
突然異世界転移させられたと思ったら騎士に拾われて執事にされて愛されています
ブラフ
BL
学校からの帰宅中、突然マンホールが光って知らない場所にいた神田伊織は森の中を彷徨っていた
魔獣に襲われ通りかかった騎士に助けてもらったところ、なぜだか騎士にいたく気に入られて屋敷に連れて帰られて執事となった。
そこまではよかったがなぜだか騎士に別の意味で気に入られていたのだった。
だがその騎士にも秘密があった―――。
その秘密を知り、伊織はどう決断していくのか。
過食症の僕なんかが異世界に行ったって……
おがこは
BL
過食症の受け「春」は自身の醜さに苦しんでいた。そこに強い光が差し込み異世界に…?!
ではなく、神様の私欲の巻き添えをくらい、雑に異世界に飛ばされてしまった。まあそこでなんやかんやあって攻め「ギル」に出会う。ギルは街1番の鍛冶屋、真面目で筋肉ムキムキ。
凸凹な2人がお互いを意識し、尊敬し、愛し合う物語。
【完結】イケメン騎士が僕に救いを求めてきたので呪いをかけてあげました
及川奈津生
BL
気づいたら十四世紀のフランスに居た。百年戦争の真っ只中、どうやら僕は密偵と疑われているらしい。そんなわけない!と誤解をとこうと思ったら、僕を尋問する騎士が現代にいるはずの恋人にそっくりだった。全3話。
※pome村さんがXで投稿された「#イラストを投げたら文字書きさんが引用rtでssを勝手に添えてくれる」向けに書いたものです。元イラストを表紙に設定しています。投稿元はこちら→https://x.com/pomemura_/status/1792159557269303476?t=pgeU3dApwW0DEeHzsGiHRg&s=19
運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました
十夜 篁
BL
初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。
そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。
「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!?
しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」
ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意!
「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」
まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…?
「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」
「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」
健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!?
そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり…。
《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》
名前のない脇役で異世界召喚~頼む、脇役の僕を巻き込まないでくれ~
沖田さくら
BL
仕事帰り、ラノベでよく見る異世界召喚に遭遇。
巻き込まれない様、召喚される予定?らしき青年とそんな青年の救出を試みる高校生を傍観していた八乙女昌斗だが。
予想だにしない事態が起きてしまう
巻き込まれ召喚に巻き込まれ、ラノベでも登場しないポジションで異世界転移。
”召喚された美青年リーマン”
”人助けをしようとして召喚に巻き込まれた高校生”
じゃあ、何もせず巻き込まれた僕は”なに”?
名前のない脇役にも居場所はあるのか。
捻くれ主人公が異世界転移をきっかけに様々な”経験”と”感情”を知っていく物語。
「頼むから脇役の僕を巻き込まないでくれ!」
ーーーーーー・ーーーーーー
小説家になろう!でも更新中!
早めにお話を読みたい方は、是非其方に見に来て下さい!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる