ラッキーノート

ブックリーマン

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4 緊張の糸

実りの秋

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夏休みが終わって間もなく模擬試験が行われた。
志望校を調整する最後のタイミングだ。

その結果が今日から返却される。

今日は、2人で受け取りに行って、
模擬の結果をお互いに見せあおうという約束をしていた。

「あぁ、緊張するなー」

「えまは大丈夫でしょう。もともと合格圏だったんだから」

「そんなことないよ。」

試験結果は本館の受付で受け取れる。

「お願いします。サトウマコトです。」

「ハイ、少々お待ちください。」

「こちらです。お次の方」

「お願いします。やまだえまです。」

「ハイ、やまださん、ハイ、こちらです」

「ありがとうございます。」

「どうだった?マコト君」

「えまはどうだった?」

二人とも顔からは、結果は上々だったことがこぼれてきた。

「(これで恥ずかしくなく堂々とえまと同じ志望校を目指すって言えるぞ)」

「この調子で行けたらいいね。」

「頑張っていこ!」

二人のラストスパートに向けて一層ギアを入れていく。
しかし、試験日が一日、一日と近づいてくると緊張が高まっていった。
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