不眠騎士様、私の胸の中で(エッチな)悦い夢を【R18】

冬見 六花

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 つらいって言わないで?③

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「動いてもいいか…?」
「っん…」
「痛かったら言ってくれ」

幼子に優しく説くような声でそう言ったレナード様が、腕を支えにして腰を引いていく。
ゆっくりがゆえにヌチヌチ…といやらしい音が嫌でも聞こえ、未だに自分のナカにある鈴口を強く締め付けてしまった。
引き抜かれる際の快感に背筋が震え、また最奥までゆっくりと進んでくることにまた喜悦する。その快楽を声に乗せ、目に映し、レナード様に伝えていく。

「アっ、んぅ!……ッ、すごっ、ぃのぉ……ッ゛」
「……俺のアンナが、可愛すぎて、つらい……」
「っ!………レナード、さま……つらいって、言わないで……?」
「っ」

今言われて気づいたが、レナード様から「つらい」と言われたことが相当ショックだったらしい。
今発した「つらい」が悪い意味じゃないことなどわかっているのに、あのときの悲壮感を思い出して身が竦む思いとなってしまう。
それを憐れむようにレナード様が大きな手で自身の顔を覆ったため、歯噛みしているのが指間から見えた。

「レ、レナード様…?」
「アンナ、すまない。そんな心の傷を作ってしまって……ッッ!」
「――――…ヒャアッ!」

苦しそうに謝った後、ドチュンとまた最奥を貫かれた。
一度その熱杭で通り道を作ったからなのか、かき分けていたときとは違ってスルリと通ったそれが子宮口を勢いよく押し潰す。その衝撃とも言える快感に体が大きく跳ねた。




その後はもう、揺さぶられるだけ。



「ッア、っぁあ……ッ゛、ァッ、んんっ」
「ごめんな、アンナ……っ……アンナ、アンナッ」

大きな褐色の手が私のくびれを掴み、体同士を強く打ちつけあう。
ギシギシと古いベッドが忙しなく音をたて、まるで悲鳴を上げているかのよう。――――だが、止めることなどできるはずがない。

「ぁ゛…レナッ…っさ、まぁ……ッア、ひぅ……ッア゛」
「あぁ…、でも……アンナは……俺の言葉に、傷ついてくれるんだな…」

レナード様が仄暗い笑みを浮かべながら、揺さぶられる胸を揉み、乳首を押し潰す。

「ッ、ヒ……っ゛、ぁ、ま、待っ……き、きちゃ、ぅうっ……っま、ってぇ……こわっ、ぁあ…」

熱い。
どこが熱いのかわからないほど全部が熱い。

絶えず泣いてしまう目も、
あられもない声が出てしまう喉も、
脇腹を掴む雄々しい腕を必死に掴む手のひらも、
グチュグチュと粘り気のある水音が絶えることない蜜口も、

全部が熱い。


「アンナの中に、俺がいる…。体の中にも、心にも……俺が巣食っている……。アンナを傷つけられるほどに、俺が棲みついているんだ…」
「んんぅ、ぅ……ッ゛、ン……待っ……こ、こわぃ、…からああぁ……っ!」
「いいよ。怖がったまま、…イッて?」
「んん゛ッ、ぁあ!……ッィく、…イッ゛…ちゃあぁ……~~~っっっ゛!」
「―――っ」



ギュウゥゥと絞られ、絞られ、絞られ、……それが一気に解放されるような快感。


レナード様の指で齎された絶頂とは似ているようで違く、あまりに苛烈。
それこそ、さっきの“イク”が児戯だったのかと思うほどに強烈。

顔が歪んでいるとか
喘ぎ声が大きいとか
爪を立ててしまっているとか、
そんなこと全然考えられないほどの快感が襲う。


「ッア゛……は、ぅ……ッ゛……っっん、ク」


絶頂の余韻で体の震えが止まらない。
イク前とは違った未知の感覚がまた怖くて、結局その感覚を齎した人に縋ってしまう。
だがレナード様はそれが至高の喜びかのような嬉しそうな顔を浮かべて、私を覆い尽くすように抱きしめた。

「レ、レナッ……さま……っ、ふ…ぅ……っ」
「まだナカがすごく震えてるな。あぁこんなに泣いて……ッハハ、可愛い」


仄暗く愉悦に、レナード様は嗤っていた。




そんな笑みさえ、愛おしいと、そう思った。




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