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拙い愛し方②
しおりを挟む「アッ、ひぅ……っ、れ…レナァ…ひゃまぁ!……ッァ、すきっ……ッンン゛」
「好き」の言葉が意図せず漏れる。
眦が濡れていることをわかっているが、それを隠すことも拭うこともせずに自分の股に舌を這わす愛しい人を見下ろすと、眼光鋭いライムグリーンの瞳としっかり目が合った。
そしてまた太い指をキュウゥと締め付けた。
レナード様の吐息も体も、すべてが茹っているかのように湯気が見えたのは気のせいではないかもしれない。
「―――ヒグッ!…っぅあ……ァ……ッンゥ」
花芯を舐められながら、太く長い指がちょうどその真裏を撫でてくる。
強烈。
としか言えない快感が無意識につま先を丸め、無意識に体を縮こませた。
「ィッ、…イ゛く……ィっひゃ……っ!待っ……レナァ、さまっ、ぁっ…アァッ!」
「イクのか?アンナ」
「アアァッ、ぅ……ヒャグ、ぁっ……ィ、イぐ!…ィッちゃ…う゛ぅ……っから…あぁぁっっ……!!」
「“イく”と事前に言えて、いい子だな」
グチュグチュと音をわざと出しながら褒めてくれる。
甘やかされて、甘やかされ尽くして、抜け出せない。
抜け出す気もないけれど抜け出せる気がしない。
「きっ、きもち、ぃの……っ、ダメッ……ンンッ、ぁ……こわっ、ぃい……!」
「怖い?」
「ひゃ、ァウ……っはふ……ン、ぅう」
「気持ちいいのが怖いなんて……ッハハ、それはいいな」
その言葉に嗜虐心がありありと見える。
事実「怖い」と言っているというのに舌も手も止めてくれる気配がなく、絶えることない快感に喘ぐしかできない。
レナード様からの疑問に対して喘ぎ声しか出せないでいると、ひどく愉しそうな表情を浮かべてビッショリと濡れている花芯を甘く吸引し、ナカに埋まった指が律動し始めた。
「アアァァっ!……レナッ…ひゃ、まぁ……ッ゛、イッちゃ……ィ゛ぐゅっ……~~~っ!!」
「いいよ。イッて。…ほら、もっともっと怖がって?…そしてもっと俺に縋ってくれ」
絞られるような、快感。
子宮が震え、咽び泣いている。
熱。
熱。
熱。
レナード様の、熱が熱い。
すべてが熱い。
怖い。
レナード様が怖い。
この気持ちよさが怖い。
どうにかなってしまいそうで怖い。
怖い。
怖い。怖い。怖い。―――全部怖い。
「ッレナ、ァ……ド、……さまぁっ……!」
いつの間にか一糸纏わぬ姿の自分が手を伸ばす。
自分に恐怖と快感を与える大好きな人に、縋りつく。
「怖い?」
甘い声を浴びせてくる。
甘やかしてくる。
抗えなくなる。
囚われる。
怖い。
怖いよ。
愛おしくて怖い。
どこまでも好きだと思うことが怖い。
顔を見ただけで、
声を聞いただけで、
見つめられただけで、
触れられただけで、――――想いがどんどん増えていく。
「怖くて…………だいすき……」
ライムグリーンの瞳が一瞬見開き、そして爛れるほど熱いまま細まった。
静々とその顔が自分に落ちてきて、宥めながら食むようなキスをされる。
舌を絡めない唇の柔さを愉しむキスだというのに互いが目を開けて、互いの唇を食むキスさえ官能的。
自分に埋まったままの指は動いていないというのに、埋まっているというだけで快感を生む。
誰も、自分でさえ触れたことのないソコを好きな人が触れているという事実が泣いてしまうほど嬉しくて、レナード様の唇を求めた。
「キ……キス、も、も……っと…」
「俺とのキスが、好き…?」
「ンッ…」
キスをしながらの問いかけに、抱きつく腕の力とキスと眼差しで答えると、ナカに埋まっている太い指が揶揄うように内側を擦った。
「――――…フアッ!」
「俺にナカをかき混ぜられるのは、好き…?」
「ッヒゥ……ぁ、ッアァ……っんゥ」
「ほら、言って?言わないともっとかきまぜるよ?」
「っや、ァ……っ、ひぐ……ひゅっ、ひゅき、ぃ……すきっ……」
至近距離で喘ぐ私を見つめるライムグリーンの瞳が法悦していることがわかる。
それを見て、無意識に指が埋まった自分のナカがキュウゥと締まった。
「アゥウ……!」
締め付けたことで感じる快感のせいで、レナード様の褐色の肌に爪を立ててしまうと指先に感じる硬い筋肉にキュンとした。
そして爪を立ててしまった私のことを、むしろ褒めるように手を取って指先をねっとりと舐られた。
――――……あぁ、甘やかされている。
そう思って自分から唇を押し付けると、ナカに埋まる指が僅かに抜かれ質量を増やしてまた奥へと埋まった。
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