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23 ある白竜の記憶
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肌を焼くような灼熱、煙る硫黄の中にオレは立っている。
ぐらぐらと地面は揺れている。活火山が近すぎて、いつも小規模の地震が起きているのだ。
視界も悪く、足場も悪く、長い間立っていると、眩暈が起きそうだ。
「そういえば、研究所で生まれたんだろ、オマエ」
オレは肩に乗ったチビに対して話かける。
『ソウダゼ』
「じゃあ、火山のこと知らないんじゃないのか? オマエ、案内するとか言ってたけど」
『……フルッ!』
「急に知能を失うな、エリート」
まぁ別に、そんなに案内してもらうような場所でもないしと、オレは背中にチビを乗せたまま歩き出した。
グラグラと揺れる足下に注意を払いながら、オレは真っすぐに歩く。
『ドコニ、ムカッテルンダ?』
「オレの眼で魔力を視てんだよ。そこそこ強い魔物が固まってるみたいだからな、そこに向かってるゼ」
『オマエ、ツヨインダナ』
「オレは強いゼ! 成体になってからは、魔物に対しては負けなしだ!」
『スゲー!』
オレはチビに乗せられるままに、自分の武勇伝を話し始めた。
「オレは親友と一緒に、あっちこっちの強い魔物を倒してたんだゼ」
『マモノ?』
「あァ。ルルは全部の魔物好きみたいだから、あんま言わねェけど」
本来魔物は自分の種族以外には敵対するものなので、他の魔物を殺して回る魔物だって、別にいないわけではない。
全部の魔物と仲良くなる、ルルが特殊だ。
「オレが強いのは、見りゃ分かるだろ」
『フルッ! オレハ、エリート! オマエヨリ、ツヨクナル!』
「へー、そうなのか? 確かにオマエの親くらい大きくなれれば、オレもあんまり戦いたくないゼ。生理的な意味で」
『フルッ、フルッ! サイキョー!』
チビは褒められたと思ったのか、喜んでオレの頭の上で飛び跳ねた。
(コイツ、こっそり溶岩の中に落として帰ろうかな……うっかり踏み潰したことにして)
オレが魔力の出所に近づくと、そこは洞窟だった。
「……」
見張りに立っていたその魔物と、オレの視線が合う。
「……」
「……」
煙る視界の中、オレの1.5倍はありそうな体長、しかし辛うじてヒト型と言える形。
腕は三本、足は車輪、石でできた体、頭、オレを呆然と眺めるその眼は、知らない鉱石だった。
相手はオレのことを頭から爪先までじっくり眺めて、それから頭に乗ったチビに視線を移し、明らかに困惑して、助けを求めるように頭部をくるくる回した。
「……あ、えっと、オレは魔物だ! 人間の姿に見えるかもしれないけど、オマエラの敵じゃないんだゼ」
『ソウダ! ツヨインダ!』
オレは、チビに余計なことを言うんじゃなかったと、ちょっと後悔した。
『ツヨイ……マモノ……?』
しかしそんな援護射撃があったからか、どうにか相手の魔物はオレを頭部を回転させるのをやめてくれた。
『コンナトコロニ、ナンノヨウダ?』
「えっと、頼みがあって来たんだ。オレと一緒に来てほしくて」
『……ナンデ?』
いや、そりゃそうだ。
急に来て急について来てほしいとか、オレでもそんなこと言われたら普通に断る。
なんかルルに頼まれて言いに来たけど、オレはすごく無茶なことをさせられているのではないだろうかと、ちょっとずつ思い始めて来た。
「あーっと……ルルはなんて言ってたかな……あァ、そうだ。あのな、ここの南東に温泉があるだろ?」
『……』
「そこ、今人間がいないんだよ。それで、オマエラが協力してくれるなら、これからも来ない。みんなで住めるんだゼ」
『ミナゴロシ! ミナゴロシ!』
『……』
困惑した魔物が、困り果てて視線を泳がせている。
『……ココ、ワレワレノ、キョテン』
「おう、そうみたいだな」
『ツイテコイ』
見張りの魔物はそのまま踵を返し、洞窟の中に入っていった。
「……」
『イイナ! ハイロウ!』
「……それしかないか」
オレは覚悟を決めて、洞窟の中に入る。
「……」
洞窟の中に入ると、魔物はカタカタと音を立てて、驚いたことに、オレの体の半分くらいの大きさのボール状に変形し、転がり始めた。
狭い洞窟の中では、巨体は邪魔でしかないのだろう。
洞窟は明らかに人工的に加工されている。
床も天井もきれいに整備され、さすがに扉こそないものの、ちゃんと部屋も柱も存在している。
もちろん、彼らが整えたのだろう。
『スゲー!』
チビも喜んで興奮している。
こんなとこ、見たことないだろうし、初めて見たなら、そりゃテンションも上がるだろうけど。
オレとチビが中に入ると、何匹かの仲間らしき同じ魔物とすれ違う。
彼らも皆ボール状になっていて、皆オレ達を見て驚いてその場で停止したりするので、オレはその度に彼らに会釈する。
やがて到着したのは、その洞窟の中でもかなり奥。
いい加減に気温が高くて、さすがにしんどくなってきた。
『……ドウゾ』
「ありがとよ」
オレは案内してくれたソイツに礼を言って、部屋に入った。
ソイツはそのまま来た道を戻っていく。見張りに戻るのかもしれない。
一方部屋の中に目を向けると、そこにはさっきのヤツと一見して同じように見える魔物がいた。
しかし彼はオレ達を見ても特に動揺することなく、こちらを油断なく眺めている。
部屋には家具があったが、机があるだけで椅子はない。
そりゃ住人はみんなボール状になってるんだから、椅子は必要ないだろうけど。
「……初めまして、オレはアンタたちの敵じゃない。仲間からはケケって呼ばれてる」
『エリート! オレハ、エリート、ダゼェエ!』
『……』
「オマエ、ここの長か? なんかここに連れて来られたんだけど」
『ソノトオリダ。ハナシガアルナラ、オキキシヨウ』
魔物は静かにそう言った。
頭良さそう。
「オレはオマエラに協力してほしくて来たんだ。一緒に温泉に来て、一緒に戦ってほしい」
『ワレワレハ、タタカイヲコノマナイ』
「オマエラが協力してくれれば、温泉街が手に入るゼ。今色々あって温泉街には誰もいないんだけど、もし一緒に戦ってくれるなら、これから先も人間は来ない!」
『……ソウカ』
行くわけないだろ、と門前払いされるかと思ったら、意外と好感触で、魔物はコロコロと床を転がりながら何かを考えているようだった。
『……ワレワレハ、ナガイアイダ、スミカヲホッシテイタ』
「こんな立派な部屋があるのに?」
『ココハ、ゼンショウキチ、ダ。ホンタイハ、キョウコクニアル』
「もっと大きいのが!?」
『シカシ、タリナイ』
「なんで足りないんだよ……子沢山かよ……」
『テイアンハ、トテモ、ミリョクテキダ。ワレワレハ、タタカイヲ、コノマナイガ、キョウリョク、シヨウ』
「おォ! ありがとな!」
意外とスムーズに協力してくれることになった。
オレの信用も意外と捨てたものじゃないのかもしれない。
「そうと決まれば、急いで行こうゼ! できればその、谷にいるヤツラにも声をかけたいんだけど……先にオマエラを温泉に連れて行ってからの方がいいかな?」
『ワレワレハ、オノオノデムカウゾ』
「いやいや、それじゃ時間かかるだろ。オレの背中に乗せて連れていくゼ」
『……?』
「あっ、あァ、えっと、オレは今この姿だけど、実際はもっと大きいんだ。なァ、そうだよなエリート」
『? ……ソウダナ、エリート!』
チビはちょっと不思議そうに頭を捻ったが、すぐにアゴをカチカチして同意してくれた。
多分何も伝わってない。
「オマエラ、何人くらいいいるんだっけ?」
『……コノバショニハ、ニジュウサンタイノ、ナカマガイル』
「それじゃあみんなを集めてくれ!」
『マテ……ナンニチカ、ジカンガホシイ。タニノホウヘ、ソウダンシテオク』
「いや、早くしてくれよ! オマエラの融点は高いかもしれないけど、こんな暑いとこ、何日もいたらウロコがドロドロになっちまう! それにこんな煙たいところ、何度も行き来したくないゼ!」
『ドロドロ?』
「そうだぞ! ほら、こんなに小さいヤツがいるんだ、熱さ寒さには無茶苦茶弱そうだろ!」
『オレタチ、カザンノマモノ……』
「黙れチビ、こんな埃っぽいところに何日も待機してたまるか! オレは早く帰って温泉に入りたいんだ!」
オレは説得の末、二日後に本隊と合流し、全員を連れて帰る約束を取り付けた。
ぐらぐらと地面は揺れている。活火山が近すぎて、いつも小規模の地震が起きているのだ。
視界も悪く、足場も悪く、長い間立っていると、眩暈が起きそうだ。
「そういえば、研究所で生まれたんだろ、オマエ」
オレは肩に乗ったチビに対して話かける。
『ソウダゼ』
「じゃあ、火山のこと知らないんじゃないのか? オマエ、案内するとか言ってたけど」
『……フルッ!』
「急に知能を失うな、エリート」
まぁ別に、そんなに案内してもらうような場所でもないしと、オレは背中にチビを乗せたまま歩き出した。
グラグラと揺れる足下に注意を払いながら、オレは真っすぐに歩く。
『ドコニ、ムカッテルンダ?』
「オレの眼で魔力を視てんだよ。そこそこ強い魔物が固まってるみたいだからな、そこに向かってるゼ」
『オマエ、ツヨインダナ』
「オレは強いゼ! 成体になってからは、魔物に対しては負けなしだ!」
『スゲー!』
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「オレは親友と一緒に、あっちこっちの強い魔物を倒してたんだゼ」
『マモノ?』
「あァ。ルルは全部の魔物好きみたいだから、あんま言わねェけど」
本来魔物は自分の種族以外には敵対するものなので、他の魔物を殺して回る魔物だって、別にいないわけではない。
全部の魔物と仲良くなる、ルルが特殊だ。
「オレが強いのは、見りゃ分かるだろ」
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「へー、そうなのか? 確かにオマエの親くらい大きくなれれば、オレもあんまり戦いたくないゼ。生理的な意味で」
『フルッ、フルッ! サイキョー!』
チビは褒められたと思ったのか、喜んでオレの頭の上で飛び跳ねた。
(コイツ、こっそり溶岩の中に落として帰ろうかな……うっかり踏み潰したことにして)
オレが魔力の出所に近づくと、そこは洞窟だった。
「……」
見張りに立っていたその魔物と、オレの視線が合う。
「……」
「……」
煙る視界の中、オレの1.5倍はありそうな体長、しかし辛うじてヒト型と言える形。
腕は三本、足は車輪、石でできた体、頭、オレを呆然と眺めるその眼は、知らない鉱石だった。
相手はオレのことを頭から爪先までじっくり眺めて、それから頭に乗ったチビに視線を移し、明らかに困惑して、助けを求めるように頭部をくるくる回した。
「……あ、えっと、オレは魔物だ! 人間の姿に見えるかもしれないけど、オマエラの敵じゃないんだゼ」
『ソウダ! ツヨインダ!』
オレは、チビに余計なことを言うんじゃなかったと、ちょっと後悔した。
『ツヨイ……マモノ……?』
しかしそんな援護射撃があったからか、どうにか相手の魔物はオレを頭部を回転させるのをやめてくれた。
『コンナトコロニ、ナンノヨウダ?』
「えっと、頼みがあって来たんだ。オレと一緒に来てほしくて」
『……ナンデ?』
いや、そりゃそうだ。
急に来て急について来てほしいとか、オレでもそんなこと言われたら普通に断る。
なんかルルに頼まれて言いに来たけど、オレはすごく無茶なことをさせられているのではないだろうかと、ちょっとずつ思い始めて来た。
「あーっと……ルルはなんて言ってたかな……あァ、そうだ。あのな、ここの南東に温泉があるだろ?」
『……』
「そこ、今人間がいないんだよ。それで、オマエラが協力してくれるなら、これからも来ない。みんなで住めるんだゼ」
『ミナゴロシ! ミナゴロシ!』
『……』
困惑した魔物が、困り果てて視線を泳がせている。
『……ココ、ワレワレノ、キョテン』
「おう、そうみたいだな」
『ツイテコイ』
見張りの魔物はそのまま踵を返し、洞窟の中に入っていった。
「……」
『イイナ! ハイロウ!』
「……それしかないか」
オレは覚悟を決めて、洞窟の中に入る。
「……」
洞窟の中に入ると、魔物はカタカタと音を立てて、驚いたことに、オレの体の半分くらいの大きさのボール状に変形し、転がり始めた。
狭い洞窟の中では、巨体は邪魔でしかないのだろう。
洞窟は明らかに人工的に加工されている。
床も天井もきれいに整備され、さすがに扉こそないものの、ちゃんと部屋も柱も存在している。
もちろん、彼らが整えたのだろう。
『スゲー!』
チビも喜んで興奮している。
こんなとこ、見たことないだろうし、初めて見たなら、そりゃテンションも上がるだろうけど。
オレとチビが中に入ると、何匹かの仲間らしき同じ魔物とすれ違う。
彼らも皆ボール状になっていて、皆オレ達を見て驚いてその場で停止したりするので、オレはその度に彼らに会釈する。
やがて到着したのは、その洞窟の中でもかなり奥。
いい加減に気温が高くて、さすがにしんどくなってきた。
『……ドウゾ』
「ありがとよ」
オレは案内してくれたソイツに礼を言って、部屋に入った。
ソイツはそのまま来た道を戻っていく。見張りに戻るのかもしれない。
一方部屋の中に目を向けると、そこにはさっきのヤツと一見して同じように見える魔物がいた。
しかし彼はオレ達を見ても特に動揺することなく、こちらを油断なく眺めている。
部屋には家具があったが、机があるだけで椅子はない。
そりゃ住人はみんなボール状になってるんだから、椅子は必要ないだろうけど。
「……初めまして、オレはアンタたちの敵じゃない。仲間からはケケって呼ばれてる」
『エリート! オレハ、エリート、ダゼェエ!』
『……』
「オマエ、ここの長か? なんかここに連れて来られたんだけど」
『ソノトオリダ。ハナシガアルナラ、オキキシヨウ』
魔物は静かにそう言った。
頭良さそう。
「オレはオマエラに協力してほしくて来たんだ。一緒に温泉に来て、一緒に戦ってほしい」
『ワレワレハ、タタカイヲコノマナイ』
「オマエラが協力してくれれば、温泉街が手に入るゼ。今色々あって温泉街には誰もいないんだけど、もし一緒に戦ってくれるなら、これから先も人間は来ない!」
『……ソウカ』
行くわけないだろ、と門前払いされるかと思ったら、意外と好感触で、魔物はコロコロと床を転がりながら何かを考えているようだった。
『……ワレワレハ、ナガイアイダ、スミカヲホッシテイタ』
「こんな立派な部屋があるのに?」
『ココハ、ゼンショウキチ、ダ。ホンタイハ、キョウコクニアル』
「もっと大きいのが!?」
『シカシ、タリナイ』
「なんで足りないんだよ……子沢山かよ……」
『テイアンハ、トテモ、ミリョクテキダ。ワレワレハ、タタカイヲ、コノマナイガ、キョウリョク、シヨウ』
「おォ! ありがとな!」
意外とスムーズに協力してくれることになった。
オレの信用も意外と捨てたものじゃないのかもしれない。
「そうと決まれば、急いで行こうゼ! できればその、谷にいるヤツラにも声をかけたいんだけど……先にオマエラを温泉に連れて行ってからの方がいいかな?」
『ワレワレハ、オノオノデムカウゾ』
「いやいや、それじゃ時間かかるだろ。オレの背中に乗せて連れていくゼ」
『……?』
「あっ、あァ、えっと、オレは今この姿だけど、実際はもっと大きいんだ。なァ、そうだよなエリート」
『? ……ソウダナ、エリート!』
チビはちょっと不思議そうに頭を捻ったが、すぐにアゴをカチカチして同意してくれた。
多分何も伝わってない。
「オマエラ、何人くらいいいるんだっけ?」
『……コノバショニハ、ニジュウサンタイノ、ナカマガイル』
「それじゃあみんなを集めてくれ!」
『マテ……ナンニチカ、ジカンガホシイ。タニノホウヘ、ソウダンシテオク』
「いや、早くしてくれよ! オマエラの融点は高いかもしれないけど、こんな暑いとこ、何日もいたらウロコがドロドロになっちまう! それにこんな煙たいところ、何度も行き来したくないゼ!」
『ドロドロ?』
「そうだぞ! ほら、こんなに小さいヤツがいるんだ、熱さ寒さには無茶苦茶弱そうだろ!」
『オレタチ、カザンノマモノ……』
「黙れチビ、こんな埃っぽいところに何日も待機してたまるか! オレは早く帰って温泉に入りたいんだ!」
オレは説得の末、二日後に本隊と合流し、全員を連れて帰る約束を取り付けた。
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