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10 最終章
31階——ドラゴン
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青い炎の方が、赤い炎よりも温度が高いとどこかで習った。
ドラゴンさんは、見た目によらず炎属性だったらしい。炎より、水の方が効くのかな。
「キー!」
キースは威嚇しながら飛び回り、注意を逸らす。
翼はあるけどさっきよりも重くなったらしいドラゴンさんは、軽々と宙を舞うようなことはできないらしく、首だけ回してうるさそうに「リリリリリリ」と鳴いている。
「気をつけて、ブレスを吐くから!」
フェンネルさんは走って近づき、その前脚に狙いを定めて斬撃を放つ。
しかしドラゴンは狙われた前脚を振り下ろして反撃した。
フェンネルさんは素早く避けて、距離を取る。
「リリリリリリリリリリ……」
ヒュゥ、とどこからともなく飛んだ矢が、正確に胸元の宝石を射た。
しかしそれは軽い音を立てて表面をわずかに削っただけで、そのまま虚しく地面に落ちる。
「……」
アリスメードさんは、やはりショックを受けた様子もなく平常心で、再び矢を弓につがえた。
ドラゴンはアリスメードさんなんか気にしていないという風に体を反転させる。
そして、長い尾をしならせて地面に叩きつけた。
バキバキ、と嫌な音と共に、氷に亀裂が入る。まだ割れてはいないみたいだ。
フェンネルさんはその尻尾の攻撃を軽々と避け、亀裂を跳び越える。
ドラゴンはよっぽどフェンネルさんのことが気に入ったらしく、ずっと目で追っている。
その隙にドラゴンの横から、シアトルさんが静かに近づき、体に小さな魔道具を投げつけて退避した。
魔道具はドラゴンの体に張り付く。
小さいから気づかれてはいないようだ。
「レイス、いいわよ!」
「オッケー、準備できてる! スードル、いっくよー!!」
「キースも狙って!」
「キー!」
わたしは空中に水球を作り、そこに入ることで一旦キースから降りた。
キースはパタパタ翼を羽ばたかせている。
わたしが剣を通した方が純粋な魔術の威力は高いけど、今回はキースの方が都合がいい。
「今だよ!」
「キー!」
キースとレイスさんは、同時に魔術を撃った。
キースからは電撃が、レイスさんからは氷混じりの水が。
それらは互いに吸収され、威力を増す。
同じ『ノルエレメント』の魔術だからできる方法らしい。
そしてそれはシアトルさんが設置した魔道具に吸収され、一瞬後、爆発した。
「フェンネル!」
「分かってる……!」
「キース、お願い!」
「キー!」
フェンネルさんは腹に潜り込み下から、わたしは首を狙い上空から、爆炎の音と光に紛れて突っ込む。
「リリリリリリ!」
ドラゴンは大きな鳴き声を上げ、地面を蹴って跳び上がった。
フェンネルさんの刃は避けられ、わたしの刃は鱗を滑る。
でも一応剣先が鱗を抉ったから、少しはダメージを与えたと思う。
飛翔はしなかったけど、翼の力を借りてかなり高くまで跳べるらしい。
再び地面に尻尾を叩きつけたので、流氷は粉々に叩き割れた。
フェンネルさんは素早く別の流氷に跳び移る。
「わー!」
レイスさんとスードルは別の氷にいたから足場は無事だったけど、それでも水面はかなり揺れる。
一緒に氷の地面も揺れて、二人は尻餅をついていた。
「……リリリリ……」
ドラゴンは首をもたげ、レイスさんたちの方を見る。
「こっち……向け!」
フェンネルさんが前脚に斬りつけ、再び注意を引いた。
ドラゴンはフェンネルさんに気を取られる。
その瞬間、ドラゴンの胸元に、3本目の矢が命中し、ついに貫いた。
鈍く輝いていた青い宝石は無惨にズタズタになり、粉々に割れた。
「リリリリリリ、リリリリ……!」
ドラゴンの瞳は急激に力を失い、そのまま全身から力が抜けた。
するとそのまま流氷の上を滑り落ちていき、全身が水の中に落ちる。
水面が揺れ、氷が震えた。
空間に、静寂が満ちる。
「……終わりか?」
アリスメードさんは、水面を見下ろしながら言った。
そして氷の上に降り立ち、弓を下ろす。
「でも、階層の移動が起こらないわね」
「水の中で、生きてるんじゃないのー?」
「キー……」
水の中と聞き、キースが嫌そうに呻く。
本当に濡れるのが嫌いなんだなぁ。
「わたし、行きますよ。様子を見てきます」
「水の中は冷たいし、火を吐いてたじゃない。水は苦手だと思うわよ。そうでしょロイド?」
「普通ならな」
声が聞こえて振り向くと、ロイドさんがいた。氷山の裏にいたらしい。
肩には包帯が巻いてある。
血は止まってるみたいだった。良かった。
「ロイド、怪我は?」
「言ったはずだ、薬草があればすぐ治ると」
ロイドさんは、ジャンプしてこちらの流氷の上に飛び移る。
本当に元気そうだ。
「……水は『記憶』……炎は『再生』……」
フェンネルさんはロイドさんのことを気にもとめず、何かブツブツと呟いている。
「そう簡単には、いかないらしいな」
アリスメードさんは弓を握る手に力を込める。
足下の氷が大きく揺れた。
「キー!」
わたしはキースに乗り、大空へ飛び上がる。
レイスさんとスードル、ロイドさんは走って逃げて、アリスメードさんはジャンプ。
シアトルさんとフェンネルさんはそれぞれ別の方向へと走って避けた。
氷の下から、地響きみたいに聴こえてくる。
「リリリリリ、リリリリリ……」
共振となる振動は、やがて全部の氷を震わせる。
現れた竜は、また最初に見た白蛇みたいな姿をしていた。
それはわたしたちを追い越して天へと昇り、くるくる弧を描く。
「……まずい、散らせスードル!」
「ダメ、伏せて!」
頭上に巨大な魔法陣が展開される。
チラチラと雪が降り始めた……
そのときだった。
「うわああああああ、スズネーーー! 助けてーー!」
叫び声が聞こえた。
テウォンだ。
「キィーーー!!」
わたしが反応するより先に、キースが反応した。
そして地面へと、急降下する。
「テウォン、どうしたの!? だいじょ……」
わたしは、氷山の裏に隠れているはずのテウォンに駆け寄る。
しかしそのとき、突然手首を掴まれ、引っ張られた。
びっくりしてそのまま地面に転んだわたしは、キースもろとも氷に叩きつけられる。
「いっ……たぁ、ちょっとテウォン、どうしたの?」
助けを求めていたはずのテウォンは、無傷でそこに座っていた。
クドがその頭のてっぺんに乗っかっている。
『セイゼイ、ゴシュジンサマニ、カンシャシロヨ。テメーガ、ゴシュジンサマノ、トモダチジャナケリャァ、ミゴロシニ、シテヤッタ』
頭の中に声が聞こえた。
その意味を考える間も無く、視界が白く染まった。
ドラゴンさんは、見た目によらず炎属性だったらしい。炎より、水の方が効くのかな。
「キー!」
キースは威嚇しながら飛び回り、注意を逸らす。
翼はあるけどさっきよりも重くなったらしいドラゴンさんは、軽々と宙を舞うようなことはできないらしく、首だけ回してうるさそうに「リリリリリリ」と鳴いている。
「気をつけて、ブレスを吐くから!」
フェンネルさんは走って近づき、その前脚に狙いを定めて斬撃を放つ。
しかしドラゴンは狙われた前脚を振り下ろして反撃した。
フェンネルさんは素早く避けて、距離を取る。
「リリリリリリリリリリ……」
ヒュゥ、とどこからともなく飛んだ矢が、正確に胸元の宝石を射た。
しかしそれは軽い音を立てて表面をわずかに削っただけで、そのまま虚しく地面に落ちる。
「……」
アリスメードさんは、やはりショックを受けた様子もなく平常心で、再び矢を弓につがえた。
ドラゴンはアリスメードさんなんか気にしていないという風に体を反転させる。
そして、長い尾をしならせて地面に叩きつけた。
バキバキ、と嫌な音と共に、氷に亀裂が入る。まだ割れてはいないみたいだ。
フェンネルさんはその尻尾の攻撃を軽々と避け、亀裂を跳び越える。
ドラゴンはよっぽどフェンネルさんのことが気に入ったらしく、ずっと目で追っている。
その隙にドラゴンの横から、シアトルさんが静かに近づき、体に小さな魔道具を投げつけて退避した。
魔道具はドラゴンの体に張り付く。
小さいから気づかれてはいないようだ。
「レイス、いいわよ!」
「オッケー、準備できてる! スードル、いっくよー!!」
「キースも狙って!」
「キー!」
わたしは空中に水球を作り、そこに入ることで一旦キースから降りた。
キースはパタパタ翼を羽ばたかせている。
わたしが剣を通した方が純粋な魔術の威力は高いけど、今回はキースの方が都合がいい。
「今だよ!」
「キー!」
キースとレイスさんは、同時に魔術を撃った。
キースからは電撃が、レイスさんからは氷混じりの水が。
それらは互いに吸収され、威力を増す。
同じ『ノルエレメント』の魔術だからできる方法らしい。
そしてそれはシアトルさんが設置した魔道具に吸収され、一瞬後、爆発した。
「フェンネル!」
「分かってる……!」
「キース、お願い!」
「キー!」
フェンネルさんは腹に潜り込み下から、わたしは首を狙い上空から、爆炎の音と光に紛れて突っ込む。
「リリリリリリ!」
ドラゴンは大きな鳴き声を上げ、地面を蹴って跳び上がった。
フェンネルさんの刃は避けられ、わたしの刃は鱗を滑る。
でも一応剣先が鱗を抉ったから、少しはダメージを与えたと思う。
飛翔はしなかったけど、翼の力を借りてかなり高くまで跳べるらしい。
再び地面に尻尾を叩きつけたので、流氷は粉々に叩き割れた。
フェンネルさんは素早く別の流氷に跳び移る。
「わー!」
レイスさんとスードルは別の氷にいたから足場は無事だったけど、それでも水面はかなり揺れる。
一緒に氷の地面も揺れて、二人は尻餅をついていた。
「……リリリリ……」
ドラゴンは首をもたげ、レイスさんたちの方を見る。
「こっち……向け!」
フェンネルさんが前脚に斬りつけ、再び注意を引いた。
ドラゴンはフェンネルさんに気を取られる。
その瞬間、ドラゴンの胸元に、3本目の矢が命中し、ついに貫いた。
鈍く輝いていた青い宝石は無惨にズタズタになり、粉々に割れた。
「リリリリリリ、リリリリ……!」
ドラゴンの瞳は急激に力を失い、そのまま全身から力が抜けた。
するとそのまま流氷の上を滑り落ちていき、全身が水の中に落ちる。
水面が揺れ、氷が震えた。
空間に、静寂が満ちる。
「……終わりか?」
アリスメードさんは、水面を見下ろしながら言った。
そして氷の上に降り立ち、弓を下ろす。
「でも、階層の移動が起こらないわね」
「水の中で、生きてるんじゃないのー?」
「キー……」
水の中と聞き、キースが嫌そうに呻く。
本当に濡れるのが嫌いなんだなぁ。
「わたし、行きますよ。様子を見てきます」
「水の中は冷たいし、火を吐いてたじゃない。水は苦手だと思うわよ。そうでしょロイド?」
「普通ならな」
声が聞こえて振り向くと、ロイドさんがいた。氷山の裏にいたらしい。
肩には包帯が巻いてある。
血は止まってるみたいだった。良かった。
「ロイド、怪我は?」
「言ったはずだ、薬草があればすぐ治ると」
ロイドさんは、ジャンプしてこちらの流氷の上に飛び移る。
本当に元気そうだ。
「……水は『記憶』……炎は『再生』……」
フェンネルさんはロイドさんのことを気にもとめず、何かブツブツと呟いている。
「そう簡単には、いかないらしいな」
アリスメードさんは弓を握る手に力を込める。
足下の氷が大きく揺れた。
「キー!」
わたしはキースに乗り、大空へ飛び上がる。
レイスさんとスードル、ロイドさんは走って逃げて、アリスメードさんはジャンプ。
シアトルさんとフェンネルさんはそれぞれ別の方向へと走って避けた。
氷の下から、地響きみたいに聴こえてくる。
「リリリリリ、リリリリリ……」
共振となる振動は、やがて全部の氷を震わせる。
現れた竜は、また最初に見た白蛇みたいな姿をしていた。
それはわたしたちを追い越して天へと昇り、くるくる弧を描く。
「……まずい、散らせスードル!」
「ダメ、伏せて!」
頭上に巨大な魔法陣が展開される。
チラチラと雪が降り始めた……
そのときだった。
「うわああああああ、スズネーーー! 助けてーー!」
叫び声が聞こえた。
テウォンだ。
「キィーーー!!」
わたしが反応するより先に、キースが反応した。
そして地面へと、急降下する。
「テウォン、どうしたの!? だいじょ……」
わたしは、氷山の裏に隠れているはずのテウォンに駆け寄る。
しかしそのとき、突然手首を掴まれ、引っ張られた。
びっくりしてそのまま地面に転んだわたしは、キースもろとも氷に叩きつけられる。
「いっ……たぁ、ちょっとテウォン、どうしたの?」
助けを求めていたはずのテウォンは、無傷でそこに座っていた。
クドがその頭のてっぺんに乗っかっている。
『セイゼイ、ゴシュジンサマニ、カンシャシロヨ。テメーガ、ゴシュジンサマノ、トモダチジャナケリャァ、ミゴロシニ、シテヤッタ』
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