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10 最終章
29階——中編
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最初からっていうのは、要するに、わたしがその日、宿を出たときからっていう意味だったらしい。
全然気がつかないのはもはやいつものことだけど、それにしたって、今回のことは話が違う。
「言っただろー。オレ、影が薄いんだよ」
「クゥ」
いくら影が薄いっていっても、限度というものがある。
不用心な幼女のストーカーくらいならまだしも、ここはダンジョン。
危険な魔物だってわんさかいる。
何より、アリスメードさんたちは、いつだって周囲を警戒していたはず。
実際、一番ショックを受けていたのは周囲の警戒を担当していたシアトルさんと、魔力の流れを感じるスードルだった。
「信じられないわ……まさか1階からずっと……」
「僕も、全然気がつかなかったです……僕、魔導士なのに」
「オレ、魔力もほぼねーし」
と、テウォンは何でもないようにそう言った。
「どうやったの?」
「別に、どうもしてねーよ。ほとんど荷物の後ろに座ってたら、勝手にどんどん深くに進んでいったってだけだし。最初に立ってた位置が違ったせいか、スズネとはちょっと離れたところに出るんだよな」
「でも、5階とか、レイスさんは全方位に爆発させてたんだよ? あれはどうやって避けたの?」
「ちょっと入るタイミングが遅いんだよ。大抵のことは終わった後だ。爆発とか、見たかったのになー」
と、テウォンはあくまでマイペース。
頭の上のクドも、素知らぬふりで甲羅に引っ込んだ。
「それに、見つかりそうなときは、クドが教えてくれたんだよな」
「……」
「クドが?」
「そうだよ。その通りに動けば、絶対見つからなかった」
クドの未来視は、そんなことにも使えたみたいだ。
もう最強すぎるじゃん。ストーカーとして。
「ねえ、さっきの声ってクドなの?」
「声?」
「うん……なんか……わたしに言ってくれたでしょ?」
「……」
クドは甲羅から出て来ない。
もちろん、さっきの声も聞こえてこない。
どうやら、教えてくれるつもりはないみたいだ。
「キー、キー!!」
そのとき、ボフゥッ、と、乾きたての毛をまき散らしながら、キースがわたしから飛び出し、クドに突撃した。
突撃されたクドはそのままテウォンの頭から転げ落ち、背中から落ちて、強かに甲羅を地面にぶつける。
「クー!」
「キー、キー!」
キースは嬉しそうにクドに頬を寄せて、体をこすりつけている。
一方クドは、そこそこの高さから落ちた上にひっくりかえり、手足をばたつかせながらクークーと抗議している。
一応地面は濡れてるとはいえ絨毯だから、割れたりはしてないみたいだったけど。
「ほんと、仲良しだよなー」
と、テウォンはクドをひっくり返す。
ゆっくり動こうとするクドを、キースが翼を使って撫でている。
クドもやがて諦め、手足を引っ込め首だけ出した。
「ちょっと来い」
幻獣はそんな感じでほっこり戯れていたのだけど、ロイドさんは怖い顔をしてテウォンに言う。
アリスメードさんも表情が硬い。
しかしテウォンは肩を竦めて、「またか」みたいな顔をするだけだった。
「お前、どうするつもりだ? もう26階は過ぎた。戻れないんだよ。この先は何があるか分からないってのに」
「別にいいだろー。オレは、アンタたちの邪魔はしてないよ。食べるものも自分で持って来た。ちゃんとやれるよ」
「できるからって、なんでもしていいわけじゃない」
ロイドさんはちょっと怒ってるみたいで、今にもテウォンに掴みかかりそうだった。
確かに、ロイドさんの怒りはもっともだ。
しかしテウォンは、ワイルドでアニマルなロイドさんに噛みつかれそうなのに、慣れたことだと言わんばかりに飄々としている。
「いいだろ、別に。仮にオレが死んだとしても、アンタたちが責められることもないだろ? オレは勝手についてきただけだし」
「そういう問題じゃ……!」
「大丈夫だよ。アンタ、獣人? 獣人の鼻でも気づかないし、魔物だってオレには気づかない。てか、ダンジョン自体もがそうだよ。オレが踏んだりしなければ、トラップすら発動しない。踏みそうだったら、クドが教えてくれる。クドは未来が見えるんだ。な、完璧だろ?」
と、テウォンはとんでもないことを当然のように言う。
出会った人にチートじみた人が多いとは思ってたけど、まさかここに一番のチーターがいるとは思わなかったな……
「今までそうだったとしても、これからもそうだとは限らないだろ!」
「ロイド、そんなに怒っても仕方ない。子供っていうのは、いつも予想外の行動をするんだ。気が付けなかったこちらにも非がある。何か、理由があるのか?」
と、アリスメードさんはロイドさんを諫めて言った。
確かに、点呼とかはしてなかったし、ダンジョンという特性上、周囲を念入りに索敵したこともなかったけど、それでも普通に意識を潜り抜けるテウォン、すごすぎないかな。
「……まぁ、そうだよ。理由はある。クドが行きたいって言ったんだよ。クドが行きたいんなら、オレも行かないと。だろ?」
「クドが? どうして?」
と、わたしが尋ねた。
てっきり、テウォンが行きたいって言ったのかと思っていた。
テウォンはわたしの話を聞くのが好きだし、たぶん冒険とか憧れてるし。
でも、そうか。行きたいって言ったのはクドなのか……
「それは……う……」
テウォンは、少し眉間にしわを寄せ、険しい目つきになった。
少し頭痛がするみたいに、耳の上辺りを揉む。
「……秘密にしてほしいんだって」
まさか、頭の中に直接……?
大丈夫かな?
クドによく似た魔物さんとほぼ同じ特性だけど、本当に大丈夫かな?
まさかテウォンがちょっと雰囲気変わったのって、乗っ取られてるからとかじゃないよね?
少し心配になったけど、そんなわたしのことを知ってか知らずかテウォンはわたしを真っすぐ見た。
「スズネのこと、助けたいんだよ。オレ、オマエに助けられたし。行けって言ったのはクドだけど、オレは自分の意思で来たんだ」
それはなんか、普通に嬉しい。かもしれない。
テウォンに戦闘能力は絶対期待できないけど、それでもクドの未来視の能力は強力だし。
ピンチのときに駆けつけて来てくれた仲間感がある。
その気持ちがすごく嬉しい。
「……うん。えっと……ありがとう?」
「どういたしまして」
テウォンは、ニッと笑ってわたしに手を差し出した。
全然よく分かんなかったけど、わたしはその手と握手した。
全然気がつかないのはもはやいつものことだけど、それにしたって、今回のことは話が違う。
「言っただろー。オレ、影が薄いんだよ」
「クゥ」
いくら影が薄いっていっても、限度というものがある。
不用心な幼女のストーカーくらいならまだしも、ここはダンジョン。
危険な魔物だってわんさかいる。
何より、アリスメードさんたちは、いつだって周囲を警戒していたはず。
実際、一番ショックを受けていたのは周囲の警戒を担当していたシアトルさんと、魔力の流れを感じるスードルだった。
「信じられないわ……まさか1階からずっと……」
「僕も、全然気がつかなかったです……僕、魔導士なのに」
「オレ、魔力もほぼねーし」
と、テウォンは何でもないようにそう言った。
「どうやったの?」
「別に、どうもしてねーよ。ほとんど荷物の後ろに座ってたら、勝手にどんどん深くに進んでいったってだけだし。最初に立ってた位置が違ったせいか、スズネとはちょっと離れたところに出るんだよな」
「でも、5階とか、レイスさんは全方位に爆発させてたんだよ? あれはどうやって避けたの?」
「ちょっと入るタイミングが遅いんだよ。大抵のことは終わった後だ。爆発とか、見たかったのになー」
と、テウォンはあくまでマイペース。
頭の上のクドも、素知らぬふりで甲羅に引っ込んだ。
「それに、見つかりそうなときは、クドが教えてくれたんだよな」
「……」
「クドが?」
「そうだよ。その通りに動けば、絶対見つからなかった」
クドの未来視は、そんなことにも使えたみたいだ。
もう最強すぎるじゃん。ストーカーとして。
「ねえ、さっきの声ってクドなの?」
「声?」
「うん……なんか……わたしに言ってくれたでしょ?」
「……」
クドは甲羅から出て来ない。
もちろん、さっきの声も聞こえてこない。
どうやら、教えてくれるつもりはないみたいだ。
「キー、キー!!」
そのとき、ボフゥッ、と、乾きたての毛をまき散らしながら、キースがわたしから飛び出し、クドに突撃した。
突撃されたクドはそのままテウォンの頭から転げ落ち、背中から落ちて、強かに甲羅を地面にぶつける。
「クー!」
「キー、キー!」
キースは嬉しそうにクドに頬を寄せて、体をこすりつけている。
一方クドは、そこそこの高さから落ちた上にひっくりかえり、手足をばたつかせながらクークーと抗議している。
一応地面は濡れてるとはいえ絨毯だから、割れたりはしてないみたいだったけど。
「ほんと、仲良しだよなー」
と、テウォンはクドをひっくり返す。
ゆっくり動こうとするクドを、キースが翼を使って撫でている。
クドもやがて諦め、手足を引っ込め首だけ出した。
「ちょっと来い」
幻獣はそんな感じでほっこり戯れていたのだけど、ロイドさんは怖い顔をしてテウォンに言う。
アリスメードさんも表情が硬い。
しかしテウォンは肩を竦めて、「またか」みたいな顔をするだけだった。
「お前、どうするつもりだ? もう26階は過ぎた。戻れないんだよ。この先は何があるか分からないってのに」
「別にいいだろー。オレは、アンタたちの邪魔はしてないよ。食べるものも自分で持って来た。ちゃんとやれるよ」
「できるからって、なんでもしていいわけじゃない」
ロイドさんはちょっと怒ってるみたいで、今にもテウォンに掴みかかりそうだった。
確かに、ロイドさんの怒りはもっともだ。
しかしテウォンは、ワイルドでアニマルなロイドさんに噛みつかれそうなのに、慣れたことだと言わんばかりに飄々としている。
「いいだろ、別に。仮にオレが死んだとしても、アンタたちが責められることもないだろ? オレは勝手についてきただけだし」
「そういう問題じゃ……!」
「大丈夫だよ。アンタ、獣人? 獣人の鼻でも気づかないし、魔物だってオレには気づかない。てか、ダンジョン自体もがそうだよ。オレが踏んだりしなければ、トラップすら発動しない。踏みそうだったら、クドが教えてくれる。クドは未来が見えるんだ。な、完璧だろ?」
と、テウォンはとんでもないことを当然のように言う。
出会った人にチートじみた人が多いとは思ってたけど、まさかここに一番のチーターがいるとは思わなかったな……
「今までそうだったとしても、これからもそうだとは限らないだろ!」
「ロイド、そんなに怒っても仕方ない。子供っていうのは、いつも予想外の行動をするんだ。気が付けなかったこちらにも非がある。何か、理由があるのか?」
と、アリスメードさんはロイドさんを諫めて言った。
確かに、点呼とかはしてなかったし、ダンジョンという特性上、周囲を念入りに索敵したこともなかったけど、それでも普通に意識を潜り抜けるテウォン、すごすぎないかな。
「……まぁ、そうだよ。理由はある。クドが行きたいって言ったんだよ。クドが行きたいんなら、オレも行かないと。だろ?」
「クドが? どうして?」
と、わたしが尋ねた。
てっきり、テウォンが行きたいって言ったのかと思っていた。
テウォンはわたしの話を聞くのが好きだし、たぶん冒険とか憧れてるし。
でも、そうか。行きたいって言ったのはクドなのか……
「それは……う……」
テウォンは、少し眉間にしわを寄せ、険しい目つきになった。
少し頭痛がするみたいに、耳の上辺りを揉む。
「……秘密にしてほしいんだって」
まさか、頭の中に直接……?
大丈夫かな?
クドによく似た魔物さんとほぼ同じ特性だけど、本当に大丈夫かな?
まさかテウォンがちょっと雰囲気変わったのって、乗っ取られてるからとかじゃないよね?
少し心配になったけど、そんなわたしのことを知ってか知らずかテウォンはわたしを真っすぐ見た。
「スズネのこと、助けたいんだよ。オレ、オマエに助けられたし。行けって言ったのはクドだけど、オレは自分の意思で来たんだ」
それはなんか、普通に嬉しい。かもしれない。
テウォンに戦闘能力は絶対期待できないけど、それでもクドの未来視の能力は強力だし。
ピンチのときに駆けつけて来てくれた仲間感がある。
その気持ちがすごく嬉しい。
「……うん。えっと……ありがとう?」
「どういたしまして」
テウォンは、ニッと笑ってわたしに手を差し出した。
全然よく分かんなかったけど、わたしはその手と握手した。
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