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10 最終章
24階・25階――前編
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わたしは、24階と25階の攻略がとても楽しみだった。
ついに辿り着き、ワクワクが止まらない。
「スズネ、大丈夫?」
「うん、大丈夫大丈夫。早く行こ!」
「でも一応、ポーションだけでも飲んでおきなよ。魔力の回復、早くなるし」
スードルは心配そうにしてくれているけど、わたしは普通に元気だ。
それよりキースは大丈夫かなと思ったら、元気に飛んでいた。
「キースは大丈夫?」
「キー!」
よかった、元気みたいだ。
キースはパタパタ跳ねながら、元気に鳴いている。
「この階は狭いし、わたしの頭に乗っかってなよ」
「キー」
狭く薄暗い部屋、天井からランプが吊り下げられ、出口は狭い通路に繋がっている。
明らかに人工的な壁、床、天井。
微妙に湿度が高くてしっとりしていることを除けば、室温も適温だし快適な環境。
24、25階層は、わたしのよく知るダンジョンそのものだ。
可愛いスライム、謎の通路、意味不明な開閉装置、何者かに砕かれ魔物に飲み込まれた鍵、管理されがちなモンスターハウス、理不尽な即死トラップに壁抜けバグ、そういうダンジョンの楽しみがいっぱいに詰まっている。
この階層は二階層が繋がっていて、すごく広い。
万が一があった時に合流ができないので、みんなで一緒に行くことになっている。
「見てよキース! 足元に明らかに怪しい突起が! これを踏んだら、通路が傾いて岩が転がって来てぺちゃんこになっちゃうんだ!」
「キー!?」
「スズネは、さっきあんなに頑張ったのに元気なのね。はしゃいで踏まないで頂戴」
シアトルさんはこういうとき、前に立って先導してくれる。
一応広げた地図はあるけど、たぶん確認のために見ているだけだ。道順、罠の場所など完璧に把握している。なんかめっちゃ格好いい。
「壁に触っちゃ駄目よ、レイス」
「分かってるよー!」
「壁に何かあるんですか?」
「うふふ。普通の壁に見えるけど、触ると吸い込まれちゃうのよ」
「回転扉ですか?」
「回転はしないわ」
そう言うと、シアトルさんは軽く床を蹴り、脆い床は小さく崩れて小石ができた。
それを拾って、壁に投げる。
「わお!」
小石は壁に当たると、そのまま沼に沈むように吸い込まれ、半分ほど埋まったところで止まった。
「壁の落とし穴みたいな感じなんですか……どうして、全部飲み込まれないんですか?」
「半分だけしか飲み込まれないんだよー! 優しいよね!」
と、レイスさんはニコニコしながら言う。
「優しいかしら、ね? 半身だけ飲み込まれたら、下半身でも上半身でも、ろくに抵抗できないと思うけど」
「飲み込まれて、どうなるんですか?」
「食べられるわよ。頭から」
「キー!?」
ダンジョンに落とし穴はありがちだけど、やっぱり即死トラップなのか。
やっぱりこの辺になると、トラップの殺意がすごいんだなぁ。
「でも、全部食べられるわけじゃないから、優しいよー! それに、あたしは助かったじゃん」
「レイスは縦半分だったものね」
「すっごく面白かったよー!」
わたしは、縦半分の方が助かりにくいと思った。
しかし、壁に縦半分だけ埋まってジタバタしているレイスさんを想像したら、あまりにも面白かったので、笑いを堪えるのに忙しく、何も言えなかった。
「止まって」
シアトルさんが言った。
全員が足を止める。
わたしは、シアトルさんを後ろから飛び越して前を見る。
「あっ、宝箱!」
目の前の通路の先に、宝箱が置いてあった。
はっきり宝箱と分かる宝箱。すごい、本物だ。初めて見た。
「わぁ! 開けてみてもいいですか?」
「駄目。近づかないで」
フェンネルさんが、わたしを止める。
「スズネも、案外可愛いところがあるのね。これは魔物よ、近づくと噛みつかれるわ」
「宝箱に変身してるってことですか?」
「中に隠れてるのよ。本当に狂暴なんだから」
わたしが知ってるのは、宝箱自体が魔物だったのだけど、ここのはそういうわけではないらしい。
「でも、どうやっても近づかなきゃいけないんじゃないですか? 通り道だし」
「そうねぇ、困ったわ」
「どうするんですか?」
「こうする」
シアトルさんがクスクス言ってるのを追い越して、フェンネルさんが剣を抜き、そして振り下ろす。
「ビギャァアア!」
宝箱は、すごい断末魔と共に見事に真っ二つになった。
「……」
金銀宝石が、じゃらじゃらと箱から溢れ出してくる。
ネックレスとか指輪とか腕輪とか、アクセサリーばかりだ。
すごい。
すごいけど、なんかさっきの悲鳴が耳から離れなくてちょっと怖い。
「宝物ですか?」
「そうよ。中に魔物がいるだけで、宝箱は本物だから」
「後でちゃんと分けるから、一旦僕が回収しておくよ! あとで鑑定に出そうね!」
スードルはそう言って、中身を袋の中に詰め込み始めた。
そういえば、パーティの財政を管理してるのはスードルだ、とか言ってたような気がする。真面目そうな性格だし、こういうの向いてるんだろうな。
「キー?」
「キース、ほしいの?」
「キー、キー」
キラキラが好きなキースは、大量の宝石を見てうずうずしていたらしい。
もしかしてカラスの習性もあるのかな?
「ごめんスードル、小さいのでいいから、キースにあげてもいい? キラキラものが好きなの」
「いいけど……どうやって持っていくの? 僕に預けてくれれば、ダンジョンを出た後にちゃんと山分けするよ。今貰っても、荷物が増えるだけじゃない?」
今回の攻略にあたっての荷物は、後衛職かつ激しく動き回る必要のないスードルと、ロイドさんが二人で分担して全部を持ってくれている。
常に全部を背負ってるわけではないけど。
「確かに。どうするのキース、キースの体にポケットとかないでしょ?」
「キー」
キースは、もこもこの毛皮をミミズクみたいにごそごそして、金貨を取り出した。
この前あげた金貨みたいだ。手品かな。
「キー、キーキー」
「毛皮の中に入れてるの?」
「キー!」
なんでそんなことができるのかは全く分からないけど、キースはパタパタ飛んでいき、宝物の中から指輪を一つ持って来た。
そして、それを胸元辺りにもぞもぞやってきれいに隠す。
「そんなことができたんだ……」
「あはは、可愛いね」
「あ、ごめんスードル。良かった?」
「いいよいいよ、キースも頑張ってくれてるし」
スードルはニコニコしながら許してくれた。
キースも嬉しそうに、キーと鳴く。
ついに辿り着き、ワクワクが止まらない。
「スズネ、大丈夫?」
「うん、大丈夫大丈夫。早く行こ!」
「でも一応、ポーションだけでも飲んでおきなよ。魔力の回復、早くなるし」
スードルは心配そうにしてくれているけど、わたしは普通に元気だ。
それよりキースは大丈夫かなと思ったら、元気に飛んでいた。
「キースは大丈夫?」
「キー!」
よかった、元気みたいだ。
キースはパタパタ跳ねながら、元気に鳴いている。
「この階は狭いし、わたしの頭に乗っかってなよ」
「キー」
狭く薄暗い部屋、天井からランプが吊り下げられ、出口は狭い通路に繋がっている。
明らかに人工的な壁、床、天井。
微妙に湿度が高くてしっとりしていることを除けば、室温も適温だし快適な環境。
24、25階層は、わたしのよく知るダンジョンそのものだ。
可愛いスライム、謎の通路、意味不明な開閉装置、何者かに砕かれ魔物に飲み込まれた鍵、管理されがちなモンスターハウス、理不尽な即死トラップに壁抜けバグ、そういうダンジョンの楽しみがいっぱいに詰まっている。
この階層は二階層が繋がっていて、すごく広い。
万が一があった時に合流ができないので、みんなで一緒に行くことになっている。
「見てよキース! 足元に明らかに怪しい突起が! これを踏んだら、通路が傾いて岩が転がって来てぺちゃんこになっちゃうんだ!」
「キー!?」
「スズネは、さっきあんなに頑張ったのに元気なのね。はしゃいで踏まないで頂戴」
シアトルさんはこういうとき、前に立って先導してくれる。
一応広げた地図はあるけど、たぶん確認のために見ているだけだ。道順、罠の場所など完璧に把握している。なんかめっちゃ格好いい。
「壁に触っちゃ駄目よ、レイス」
「分かってるよー!」
「壁に何かあるんですか?」
「うふふ。普通の壁に見えるけど、触ると吸い込まれちゃうのよ」
「回転扉ですか?」
「回転はしないわ」
そう言うと、シアトルさんは軽く床を蹴り、脆い床は小さく崩れて小石ができた。
それを拾って、壁に投げる。
「わお!」
小石は壁に当たると、そのまま沼に沈むように吸い込まれ、半分ほど埋まったところで止まった。
「壁の落とし穴みたいな感じなんですか……どうして、全部飲み込まれないんですか?」
「半分だけしか飲み込まれないんだよー! 優しいよね!」
と、レイスさんはニコニコしながら言う。
「優しいかしら、ね? 半身だけ飲み込まれたら、下半身でも上半身でも、ろくに抵抗できないと思うけど」
「飲み込まれて、どうなるんですか?」
「食べられるわよ。頭から」
「キー!?」
ダンジョンに落とし穴はありがちだけど、やっぱり即死トラップなのか。
やっぱりこの辺になると、トラップの殺意がすごいんだなぁ。
「でも、全部食べられるわけじゃないから、優しいよー! それに、あたしは助かったじゃん」
「レイスは縦半分だったものね」
「すっごく面白かったよー!」
わたしは、縦半分の方が助かりにくいと思った。
しかし、壁に縦半分だけ埋まってジタバタしているレイスさんを想像したら、あまりにも面白かったので、笑いを堪えるのに忙しく、何も言えなかった。
「止まって」
シアトルさんが言った。
全員が足を止める。
わたしは、シアトルさんを後ろから飛び越して前を見る。
「あっ、宝箱!」
目の前の通路の先に、宝箱が置いてあった。
はっきり宝箱と分かる宝箱。すごい、本物だ。初めて見た。
「わぁ! 開けてみてもいいですか?」
「駄目。近づかないで」
フェンネルさんが、わたしを止める。
「スズネも、案外可愛いところがあるのね。これは魔物よ、近づくと噛みつかれるわ」
「宝箱に変身してるってことですか?」
「中に隠れてるのよ。本当に狂暴なんだから」
わたしが知ってるのは、宝箱自体が魔物だったのだけど、ここのはそういうわけではないらしい。
「でも、どうやっても近づかなきゃいけないんじゃないですか? 通り道だし」
「そうねぇ、困ったわ」
「どうするんですか?」
「こうする」
シアトルさんがクスクス言ってるのを追い越して、フェンネルさんが剣を抜き、そして振り下ろす。
「ビギャァアア!」
宝箱は、すごい断末魔と共に見事に真っ二つになった。
「……」
金銀宝石が、じゃらじゃらと箱から溢れ出してくる。
ネックレスとか指輪とか腕輪とか、アクセサリーばかりだ。
すごい。
すごいけど、なんかさっきの悲鳴が耳から離れなくてちょっと怖い。
「宝物ですか?」
「そうよ。中に魔物がいるだけで、宝箱は本物だから」
「後でちゃんと分けるから、一旦僕が回収しておくよ! あとで鑑定に出そうね!」
スードルはそう言って、中身を袋の中に詰め込み始めた。
そういえば、パーティの財政を管理してるのはスードルだ、とか言ってたような気がする。真面目そうな性格だし、こういうの向いてるんだろうな。
「キー?」
「キース、ほしいの?」
「キー、キー」
キラキラが好きなキースは、大量の宝石を見てうずうずしていたらしい。
もしかしてカラスの習性もあるのかな?
「ごめんスードル、小さいのでいいから、キースにあげてもいい? キラキラものが好きなの」
「いいけど……どうやって持っていくの? 僕に預けてくれれば、ダンジョンを出た後にちゃんと山分けするよ。今貰っても、荷物が増えるだけじゃない?」
今回の攻略にあたっての荷物は、後衛職かつ激しく動き回る必要のないスードルと、ロイドさんが二人で分担して全部を持ってくれている。
常に全部を背負ってるわけではないけど。
「確かに。どうするのキース、キースの体にポケットとかないでしょ?」
「キー」
キースは、もこもこの毛皮をミミズクみたいにごそごそして、金貨を取り出した。
この前あげた金貨みたいだ。手品かな。
「キー、キーキー」
「毛皮の中に入れてるの?」
「キー!」
なんでそんなことができるのかは全く分からないけど、キースはパタパタ飛んでいき、宝物の中から指輪を一つ持って来た。
そして、それを胸元辺りにもぞもぞやってきれいに隠す。
「そんなことができたんだ……」
「あはは、可愛いね」
「あ、ごめんスードル。良かった?」
「いいよいいよ、キースも頑張ってくれてるし」
スードルはニコニコしながら許してくれた。
キースも嬉しそうに、キーと鳴く。
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