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05 試練と挑戦
曲がり角
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シアトルさんがギルドに行ってしまった後、わたしは学園の中を色々見て回ることにした。
学園内には、第一学院と魔法大学と大きく分けて2つの学校があり、さらに寮と購買も2つずつある。
喫茶店やレストランが連なる飲食店街みたいなところもあるし、制服が売っているブティックもやたらとお洒落。
平民かつ関係者じゃないわたしが見て回れる場所は限られているけれど、それでも広い。
「ねーキース、これ可愛いよ。キースのお耳につけてもいい?」
「キー?」
「お耳を針でぶち抜くんだよ」
「キー!?」
わたしはピアスを掲げて見せる。
キースはブルブル震えて拒否した。
「あ、いた」
ポンポン、と肩を叩かれて振り返るとそこにはスードルがいた。
「授業は終わったの?」
「うん。今から帰るとこ。一緒に行く?」
「行く!」
スードルは学校のエンブレムの入ったバッグを持っている。
こうして見ると、ますますちゃんとした学生って感じだ。
「魔導士の勉強って、何をするの?」
「うーん……色々あるけどね。一番の基本は、やっぱり体の外側にある魔力を操るってところかな」
「できるようになった?」
「まあまあかな。苦手じゃないんだけど」
魔導士は、普通体内にある魔力回路を通じてしか扱えない魔力を、直接外側で操ることができる。
個人の魔力量を補助することができるので、大規模な魔術には必須の人材……らしい。
「スズネは、何か収穫あった?」
「うん、色々分かったよ。わたし、火山に行くことになりそうなの」
「えっ、危ないよ! スズネには確かに才能はあるけど……」
「大丈夫、護衛をつけてもらって行くから」
「そっかぁ……僕もついていけたら良かったんだけどな。スズネは魔力量が多いし、僕は役に立てないから残念だよ」
「役に立たないわけじゃないよ! スードルはわたしの初めての友達だもん。キースより前からの」
「キー!!」
「えっ、ちょ、ちょっとやめて! なんで僕なの!? うわぁ、キースくん、やめてったら、うわ、うわぁ!」
キースは腹が立ったらしく、スードルに噛みつく。
たまらず逃げ出したスードルを、キースが追いかける。
「やめてったら! ちょっと!」
「あははは」
「笑ってないで助けてよ! 痛い! やめてー!」
道行く人が何事かと振り返るけど、面白すぎてやめさせる気にならない。
スードルは頭を庇いながら帰り道を走っている。
わたしはゲラゲラ笑いながらその後を追いかける。
しかしそんな風にヨタヨタ走っていたら、当然こうなる。
「わっ!」
「きゃっ!」
案の定曲がり角へ飛び出したスードルは出会い頭に人にぶつかった。
「す、すみません!」
「いてて……って、あれ、スードルだ」
偶然にも、ぶつかったのはレイスさんだった。
キースがスードルの髪の毛を噛みついて引っこ抜こうとしているようだが、スードルは突然レイスさんとぶつかった衝撃で気がついていないようだ。
「何してるのー?」
「あ、ああえっと、か、帰るところでした。すみませんその……ぶつかって」
「大丈夫だよー! こっちもちょっとぼーっとしてたの、ごめんね!」
レイスさんはニコニコしながら、倒れたスードルに手を差し伸べて起き上がらせる。
「あっ、スズネもいるー! 仲良しだね、羨ましい!」
相変わらず鋭い牙が見え隠れするレイスさんだけど、中身は普通に可愛くて明るい女の子だ。
「今日のご飯はお肉だよー! だから買い出しに行くの!」
「キー!?」
怯えたキースがわたしの腕の中に戻ってきた。
噛みつかれたら、一撃でやられると思ったのだろう。
「スードル、一緒に行ってきたら?」
「えっ? あ、ああうん! お供します!」
「でもスードル、勉強疲れたでしょ? あたしは一人で行くから大丈夫だよー!」
レイスさんは小さくガッツポーズをした。
確かに可愛い。
「大丈夫です! 僕その……お手伝いしますよ!」
「ダメダメ、スードルに無理させたら、あたしがロイドに叱られちゃうし」
「う……きょ、今日は授業が少なかったので平気なんです! 本当に!」
「あれだけ怒られたんだから、懲りなよー。ロイドは怖いんだから」
どうしてロイドさんが怒るのかが分からないけど、どうやらロイドさんは怒ると怖いらしい。
「スードル、わたしと一緒にお話ばっかりしてたから大丈夫だと思いますよ」
わたしはスードルの援護をすることにした。
レイスさんは「そうなのー?」と少し疑っているようだったけれど、なんとか納得したらしい。
「お買い物だけだし、まあいいか。無理しちゃダメだからねー! それじゃ、スズネも行くー?」
「わたしはいいです。お屋敷に戻ります」
「分かった!気をつけてね!」
「はい。スードルもまたねー」
「うん! ありがとう!」
「キー」
キースもまたねと言ったみたいだ。
わたしは二人を見送ってから歩き出した。
「ねえキース、キースは暑いの平気?」
「ヘイキ!」
「そうなんだ。でもその毛皮、暑くないの? 剥いであげようか」
「ヤメテ!」
キースはパタパタと飛び上がって逃げ、わたしの頭の上に乗った。
「火山ってさー、どんなところだろうね?」
「キー、キー」
「キーじゃ分かんないよー」
大通りから外れると、通行人は急激に減る。
この閑静な高級住宅街の一角に、彼らは住まいを構えているのだ。
「お帰り、スズネ」
そのときだった。急にアリスさんの声が聞こえた。
わたしはびっくりして立ち止まる。
おかしいな、お屋敷はまだ先のはずなんだけど……
「アリスさん?」
「ああごめん、上だよ上」
上? と真上を見上げると、ちょうどアリスさんが屋根から飛び降りてくるところだった。
「ぎゃあ!?」
びっくりしたわたしは悲鳴をあげて後ずさる。
そんなわたしの目の前に、アリスさんは飛び降りたのだった。
「びっくりさせたか、ごめんな」
「ど、どこから来たんですか……」
「ん? ああちょっと、空から。スードルはまだ大学か?」
「いや、さっきレイスさんと会って、一緒に買い物に……」
「ああそうなのか。じゃあいいか。迎えに来たんだけど、ちょっと遅かったみたいだな」
アリスさんはそう言って、「キースも一緒か」と言って優しく笑った。
「それより、今、空からって……」
「ああ。空を飛んで来たんだよ」
「……?」
そんな当然のように言われても。
空を飛ぶような魔法もあるんだろうか……聞いたことないけどなぁ。
「魔術で飛んでるんだよ。そんなに難しくないから、やってみるか?」
「簡単にできるんですか?」
「高所恐怖症じゃなかったらな。みんなはあまりやりたがらないけど、やればできるんじゃないかな。庭で練習しようか」
「キー!」
キースも興味があるようだ。
今まで旅をしてきて、空を飛んでるような人は見たことがなかったからてっきり飛べないと思っていたのだけど、簡単に飛べるならぜひ教えてもらいたい。
学園内には、第一学院と魔法大学と大きく分けて2つの学校があり、さらに寮と購買も2つずつある。
喫茶店やレストランが連なる飲食店街みたいなところもあるし、制服が売っているブティックもやたらとお洒落。
平民かつ関係者じゃないわたしが見て回れる場所は限られているけれど、それでも広い。
「ねーキース、これ可愛いよ。キースのお耳につけてもいい?」
「キー?」
「お耳を針でぶち抜くんだよ」
「キー!?」
わたしはピアスを掲げて見せる。
キースはブルブル震えて拒否した。
「あ、いた」
ポンポン、と肩を叩かれて振り返るとそこにはスードルがいた。
「授業は終わったの?」
「うん。今から帰るとこ。一緒に行く?」
「行く!」
スードルは学校のエンブレムの入ったバッグを持っている。
こうして見ると、ますますちゃんとした学生って感じだ。
「魔導士の勉強って、何をするの?」
「うーん……色々あるけどね。一番の基本は、やっぱり体の外側にある魔力を操るってところかな」
「できるようになった?」
「まあまあかな。苦手じゃないんだけど」
魔導士は、普通体内にある魔力回路を通じてしか扱えない魔力を、直接外側で操ることができる。
個人の魔力量を補助することができるので、大規模な魔術には必須の人材……らしい。
「スズネは、何か収穫あった?」
「うん、色々分かったよ。わたし、火山に行くことになりそうなの」
「えっ、危ないよ! スズネには確かに才能はあるけど……」
「大丈夫、護衛をつけてもらって行くから」
「そっかぁ……僕もついていけたら良かったんだけどな。スズネは魔力量が多いし、僕は役に立てないから残念だよ」
「役に立たないわけじゃないよ! スードルはわたしの初めての友達だもん。キースより前からの」
「キー!!」
「えっ、ちょ、ちょっとやめて! なんで僕なの!? うわぁ、キースくん、やめてったら、うわ、うわぁ!」
キースは腹が立ったらしく、スードルに噛みつく。
たまらず逃げ出したスードルを、キースが追いかける。
「やめてったら! ちょっと!」
「あははは」
「笑ってないで助けてよ! 痛い! やめてー!」
道行く人が何事かと振り返るけど、面白すぎてやめさせる気にならない。
スードルは頭を庇いながら帰り道を走っている。
わたしはゲラゲラ笑いながらその後を追いかける。
しかしそんな風にヨタヨタ走っていたら、当然こうなる。
「わっ!」
「きゃっ!」
案の定曲がり角へ飛び出したスードルは出会い頭に人にぶつかった。
「す、すみません!」
「いてて……って、あれ、スードルだ」
偶然にも、ぶつかったのはレイスさんだった。
キースがスードルの髪の毛を噛みついて引っこ抜こうとしているようだが、スードルは突然レイスさんとぶつかった衝撃で気がついていないようだ。
「何してるのー?」
「あ、ああえっと、か、帰るところでした。すみませんその……ぶつかって」
「大丈夫だよー! こっちもちょっとぼーっとしてたの、ごめんね!」
レイスさんはニコニコしながら、倒れたスードルに手を差し伸べて起き上がらせる。
「あっ、スズネもいるー! 仲良しだね、羨ましい!」
相変わらず鋭い牙が見え隠れするレイスさんだけど、中身は普通に可愛くて明るい女の子だ。
「今日のご飯はお肉だよー! だから買い出しに行くの!」
「キー!?」
怯えたキースがわたしの腕の中に戻ってきた。
噛みつかれたら、一撃でやられると思ったのだろう。
「スードル、一緒に行ってきたら?」
「えっ? あ、ああうん! お供します!」
「でもスードル、勉強疲れたでしょ? あたしは一人で行くから大丈夫だよー!」
レイスさんは小さくガッツポーズをした。
確かに可愛い。
「大丈夫です! 僕その……お手伝いしますよ!」
「ダメダメ、スードルに無理させたら、あたしがロイドに叱られちゃうし」
「う……きょ、今日は授業が少なかったので平気なんです! 本当に!」
「あれだけ怒られたんだから、懲りなよー。ロイドは怖いんだから」
どうしてロイドさんが怒るのかが分からないけど、どうやらロイドさんは怒ると怖いらしい。
「スードル、わたしと一緒にお話ばっかりしてたから大丈夫だと思いますよ」
わたしはスードルの援護をすることにした。
レイスさんは「そうなのー?」と少し疑っているようだったけれど、なんとか納得したらしい。
「お買い物だけだし、まあいいか。無理しちゃダメだからねー! それじゃ、スズネも行くー?」
「わたしはいいです。お屋敷に戻ります」
「分かった!気をつけてね!」
「はい。スードルもまたねー」
「うん! ありがとう!」
「キー」
キースもまたねと言ったみたいだ。
わたしは二人を見送ってから歩き出した。
「ねえキース、キースは暑いの平気?」
「ヘイキ!」
「そうなんだ。でもその毛皮、暑くないの? 剥いであげようか」
「ヤメテ!」
キースはパタパタと飛び上がって逃げ、わたしの頭の上に乗った。
「火山ってさー、どんなところだろうね?」
「キー、キー」
「キーじゃ分かんないよー」
大通りから外れると、通行人は急激に減る。
この閑静な高級住宅街の一角に、彼らは住まいを構えているのだ。
「お帰り、スズネ」
そのときだった。急にアリスさんの声が聞こえた。
わたしはびっくりして立ち止まる。
おかしいな、お屋敷はまだ先のはずなんだけど……
「アリスさん?」
「ああごめん、上だよ上」
上? と真上を見上げると、ちょうどアリスさんが屋根から飛び降りてくるところだった。
「ぎゃあ!?」
びっくりしたわたしは悲鳴をあげて後ずさる。
そんなわたしの目の前に、アリスさんは飛び降りたのだった。
「びっくりさせたか、ごめんな」
「ど、どこから来たんですか……」
「ん? ああちょっと、空から。スードルはまだ大学か?」
「いや、さっきレイスさんと会って、一緒に買い物に……」
「ああそうなのか。じゃあいいか。迎えに来たんだけど、ちょっと遅かったみたいだな」
アリスさんはそう言って、「キースも一緒か」と言って優しく笑った。
「それより、今、空からって……」
「ああ。空を飛んで来たんだよ」
「……?」
そんな当然のように言われても。
空を飛ぶような魔法もあるんだろうか……聞いたことないけどなぁ。
「魔術で飛んでるんだよ。そんなに難しくないから、やってみるか?」
「簡単にできるんですか?」
「高所恐怖症じゃなかったらな。みんなはあまりやりたがらないけど、やればできるんじゃないかな。庭で練習しようか」
「キー!」
キースも興味があるようだ。
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