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05 試練と挑戦
停滞を呪う
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シアトルさんとは関係ないはずだけど、シアトルさんの恩師というのもエルフさんだった。
キリッとした目元は力強く、身長は小柄。シアトルさんほどではないけど、美人さんだ。
「君がスズネくんかね。ほう、近頃の人間はずいぶん小さくなったようだ」
「スズネは子供よ、先生」
「子供? 私からすれば大抵の人間がそうなんだがね……まあいい、さっそく話を聞かせてくれ」
ぶっきらぼうにそう言ったエルフさんは、白衣を着ていて髪に寝癖がついている。ぴよんって跳ねてる。
わたしはシアトルさんと共に、研究室のような場所へ来ていた。
そこは散らかっていて無機質で、お世辞にもリラックスできるとはいえない場所だったけど、どこか懐かしさを感じる。
わたしも片付けができない性格だ。
なんでもかんでもバッグの中に放り込んで、最近全然整理をしていない。
その博士さんは積まれた資料をどこかの机の上に雑に移動させ、魑魅魍魎のソファの上に、どうにかわたし一人くらいは座れるスペースを確保してくれた。
「言い忘れていたな。わたしの名はアトランタだ。よろしく」
「あ、はい、スズネです。よろしくお願いします」
「キー、キー」
「ん? なんだね君は」
「キー」
キースは、自己紹介でもしてるつもりなのだろうか。アトランタさんは興味深そうにキースの方をじっと見る。
「ほう。珍しいな、幻獣使いとは。懐いているね」
「あ、えと、幻獣使いってわけじゃないんですけど。キースとは友達です。わたしの相棒で」
「キー!」
キースはパタパタとはばたいて天井に向かったが、掴まれるところがなかったのですごすごと戻ってきた。
「つまり君はその幻獣と共に、この試練を乗り越えるため、働いてくれるのかね」
「え、えっと、あんまりお役には立てないと思います。だから私は、なんていうか……滅びる前に、色々なところを旅したいと思ってるんです」
「ふむ、なるほど。それも面白い選択だな。興味深い」
アトランタさんは私を咎めるでもなくそう言った。
「えと、その……最初に聞きたいんですけど、アトランタさんは、わたしの話を知ってて、信じてくれているんですか?」
「そうでなければ、学生でもない人間の子供の話を聞くと思うかね?」
「……それは、どうしてですか? 宮廷騎士団の人が、教えたから?」
「私は研究者だ。騎士とてむやみに信用しているわけではない」
人気のない研究室は、日の光が入らないように遮光カーテンで窓が塞がれていた。
明かりはあるけど青白い。どことなくLEDを感じる。
「かねてより、『世界の再構築説』は我々の間で囁かれていたものだ。ある程度の文明を備えた世界はいずれ停滞する。停滞した世界は、再び流動を取り戻すために再構築されるという説だな。
「あるとき、世界へ大いなる試練が与えられるという。それを解決できないほどに停滞してしまった世界は、それを乗り越えることなく滅び、新たな世界が再構築される。しかし乗り越えることができれば、その試練はむしろ発展を得るための恵みとなる」
「試練ってことは、乗り越えられる、ってことですか?」
「もちろんだ。そのはずだと言われている。事実、その試練らしきことが以前起きたという記録もあるのだ。その試練によって、それ以前は単に『魔法』と呼ばれ曖昧だった存在は、人為的に利用する『魔術』に昇華された」
「一般的にも言われていることよ。だからこそ、人々は危機を乗り越えようとしているの。次の世代のために……未来のために、ね」
立ち向かうべき、試練。
わたしは、無意識に剣を握っていた。
余所者のわたしには、関係のないことかもしれなかったけど、この人たちはこの世界の住人の一人として、正面から危機に立ち向かっている。
なんだか格好いい。眩しい。我が身を思うと目が痛い。
わたしは、未だかつてこんなに何かに真剣になったことがあっただろうか?
……思い出せないや。
「……えと、アトランタさんに、聞きたいことがあるんです」
「良かろう。何が知りたい?」
わたしはアトランタさんをまっすぐに見つめて言った。
「世界樹の都市について……知りたいです」
「ほう?」
アトランタさんは少し考える素振りを見せた後、話し始めた。
「世界樹の都市は、エルフに伝わる伝説だな。もともと存在の確認されていない都市。その伝説の出自は未だ不明だが、脈々と語り継がれていた。……そういえば、最近では聞かなくなったが。昔話の好きな老人が減ったのかもしれんな」
「どこにあるとか、分かりますか?」
「分からん。分かる奴がいるかどうかも分からん。存在しているのかどうかも分からん。そもそも知りたがる奴がいない。見たところ冒険者のようだが、何か依頼でも受けたかね?」
「そういうわけじゃ、ないんですけど」
「スズネは、色々なところを旅して回ってるのよ」
シアトルさんがそう言うと、アトランタさんは「そうかね」と言った。
「何も手がかりはありませんか? 知ってそうな人とか、もし分かれば……」
「すまないが、私では力になれそうにもない。我々光の妖精族は、遠い昔に故郷を離れ、過去と決別したのだ。……だが、全く何の心当たりもないわけではない」
そしてアトランタさんは、山積みの資料の真ん中あたりに手を入れて、何かをガサガサやって取り出した。
それは地図だった。
ギルドで見たのと、同じようなものだ。
王都の場所に指を置き、そしてそれを地図の上で滑らせる。
「王都から南西へ向かうと、火山地帯がある。そこを抜けた先に、深い谷があってな。闇の峡谷と呼ばれている。そこには我らの祖先と対となる、古代闇妖精が、王国を築き生活しているそうだ。彼らは伝統と信仰を重んじる。古臭い伝説には詳しいかもしれん」
アトランタさんはそう言ってから、さらに指を這わせた。
「だが、問題はここだ。火山地帯。危険な魔獣が大量に住み着き、侵入を拒んでいる。環境が悪く、常人ではただ立っているだけでも肺が焼かれて死に至るほどの危険な場所だ。魔獣の危険度は白玉の森に匹敵し、その過酷な環境から、踏破難度は非常に高い。Bランクのパーティ……いや、Aランクのパーティの助けを借りる他ないだろう」
わたしはシアトルさんの方を見た。
シアトルさんは笑って首を振る。
「無理よ。ホーンウルフは熱に弱いの。海にも行けないのに、火山なんて。アリスは仲間を置き去りにすることを好まない。ロイドが行かないのなら、ついていけないわよ」
「その、他のパーティさんにお願いすることはできませんか?」
「そうねぇ、依頼料を弾めば、護衛を請け負うパーティもいるでしょうけど……でも、相当な大金になるわ。その上……ねえスズネ、忘れてない? 今この世界は危機に瀕してるの。あなた自身がそう言ってた。Aランクは貴重な戦力なの。旅行に連れ出すのは良くないわ」
確かにそれはもっともなのだけど。
醤油さんの探しているエナーシャさんなら、この危機をどうにかできるかもしれない。
醤油さんはそう言っていた。
世界樹の都市を探すことは、世界を救うことにも繋がる、かもしれない。
それは確かにわたしにとっては旅のおまけでしかなくて、「役に立てたらいいなぁ」程度のことだけど。
でも、わたしの旅行先と世界の命運を握る人物が同じ場所にいるかもしれない以上、わたしはその場所に行きたい。
世界が終わる前に、なんとしても。
「……えと、関係あるかもしれないんです。実は」
醤油さんは、エナーシャさんの話は出さない方がいいと言っていたけれど、彼の名を出さずに説明するのはわたしにはちょっと難しい。
わたしは、説明することにした。
「えっと、実はその……事情を知っている人が世界樹の都市にいるかもしれないんです。つまり、世界を救える、かもしれない、人が」
「それはどういうことだね?」
「えっと、話すと長くなるんですけど……その、怒らないでくれますか?」
わたしはおずおずと話し始めた。
キリッとした目元は力強く、身長は小柄。シアトルさんほどではないけど、美人さんだ。
「君がスズネくんかね。ほう、近頃の人間はずいぶん小さくなったようだ」
「スズネは子供よ、先生」
「子供? 私からすれば大抵の人間がそうなんだがね……まあいい、さっそく話を聞かせてくれ」
ぶっきらぼうにそう言ったエルフさんは、白衣を着ていて髪に寝癖がついている。ぴよんって跳ねてる。
わたしはシアトルさんと共に、研究室のような場所へ来ていた。
そこは散らかっていて無機質で、お世辞にもリラックスできるとはいえない場所だったけど、どこか懐かしさを感じる。
わたしも片付けができない性格だ。
なんでもかんでもバッグの中に放り込んで、最近全然整理をしていない。
その博士さんは積まれた資料をどこかの机の上に雑に移動させ、魑魅魍魎のソファの上に、どうにかわたし一人くらいは座れるスペースを確保してくれた。
「言い忘れていたな。わたしの名はアトランタだ。よろしく」
「あ、はい、スズネです。よろしくお願いします」
「キー、キー」
「ん? なんだね君は」
「キー」
キースは、自己紹介でもしてるつもりなのだろうか。アトランタさんは興味深そうにキースの方をじっと見る。
「ほう。珍しいな、幻獣使いとは。懐いているね」
「あ、えと、幻獣使いってわけじゃないんですけど。キースとは友達です。わたしの相棒で」
「キー!」
キースはパタパタとはばたいて天井に向かったが、掴まれるところがなかったのですごすごと戻ってきた。
「つまり君はその幻獣と共に、この試練を乗り越えるため、働いてくれるのかね」
「え、えっと、あんまりお役には立てないと思います。だから私は、なんていうか……滅びる前に、色々なところを旅したいと思ってるんです」
「ふむ、なるほど。それも面白い選択だな。興味深い」
アトランタさんは私を咎めるでもなくそう言った。
「えと、その……最初に聞きたいんですけど、アトランタさんは、わたしの話を知ってて、信じてくれているんですか?」
「そうでなければ、学生でもない人間の子供の話を聞くと思うかね?」
「……それは、どうしてですか? 宮廷騎士団の人が、教えたから?」
「私は研究者だ。騎士とてむやみに信用しているわけではない」
人気のない研究室は、日の光が入らないように遮光カーテンで窓が塞がれていた。
明かりはあるけど青白い。どことなくLEDを感じる。
「かねてより、『世界の再構築説』は我々の間で囁かれていたものだ。ある程度の文明を備えた世界はいずれ停滞する。停滞した世界は、再び流動を取り戻すために再構築されるという説だな。
「あるとき、世界へ大いなる試練が与えられるという。それを解決できないほどに停滞してしまった世界は、それを乗り越えることなく滅び、新たな世界が再構築される。しかし乗り越えることができれば、その試練はむしろ発展を得るための恵みとなる」
「試練ってことは、乗り越えられる、ってことですか?」
「もちろんだ。そのはずだと言われている。事実、その試練らしきことが以前起きたという記録もあるのだ。その試練によって、それ以前は単に『魔法』と呼ばれ曖昧だった存在は、人為的に利用する『魔術』に昇華された」
「一般的にも言われていることよ。だからこそ、人々は危機を乗り越えようとしているの。次の世代のために……未来のために、ね」
立ち向かうべき、試練。
わたしは、無意識に剣を握っていた。
余所者のわたしには、関係のないことかもしれなかったけど、この人たちはこの世界の住人の一人として、正面から危機に立ち向かっている。
なんだか格好いい。眩しい。我が身を思うと目が痛い。
わたしは、未だかつてこんなに何かに真剣になったことがあっただろうか?
……思い出せないや。
「……えと、アトランタさんに、聞きたいことがあるんです」
「良かろう。何が知りたい?」
わたしはアトランタさんをまっすぐに見つめて言った。
「世界樹の都市について……知りたいです」
「ほう?」
アトランタさんは少し考える素振りを見せた後、話し始めた。
「世界樹の都市は、エルフに伝わる伝説だな。もともと存在の確認されていない都市。その伝説の出自は未だ不明だが、脈々と語り継がれていた。……そういえば、最近では聞かなくなったが。昔話の好きな老人が減ったのかもしれんな」
「どこにあるとか、分かりますか?」
「分からん。分かる奴がいるかどうかも分からん。存在しているのかどうかも分からん。そもそも知りたがる奴がいない。見たところ冒険者のようだが、何か依頼でも受けたかね?」
「そういうわけじゃ、ないんですけど」
「スズネは、色々なところを旅して回ってるのよ」
シアトルさんがそう言うと、アトランタさんは「そうかね」と言った。
「何も手がかりはありませんか? 知ってそうな人とか、もし分かれば……」
「すまないが、私では力になれそうにもない。我々光の妖精族は、遠い昔に故郷を離れ、過去と決別したのだ。……だが、全く何の心当たりもないわけではない」
そしてアトランタさんは、山積みの資料の真ん中あたりに手を入れて、何かをガサガサやって取り出した。
それは地図だった。
ギルドで見たのと、同じようなものだ。
王都の場所に指を置き、そしてそれを地図の上で滑らせる。
「王都から南西へ向かうと、火山地帯がある。そこを抜けた先に、深い谷があってな。闇の峡谷と呼ばれている。そこには我らの祖先と対となる、古代闇妖精が、王国を築き生活しているそうだ。彼らは伝統と信仰を重んじる。古臭い伝説には詳しいかもしれん」
アトランタさんはそう言ってから、さらに指を這わせた。
「だが、問題はここだ。火山地帯。危険な魔獣が大量に住み着き、侵入を拒んでいる。環境が悪く、常人ではただ立っているだけでも肺が焼かれて死に至るほどの危険な場所だ。魔獣の危険度は白玉の森に匹敵し、その過酷な環境から、踏破難度は非常に高い。Bランクのパーティ……いや、Aランクのパーティの助けを借りる他ないだろう」
わたしはシアトルさんの方を見た。
シアトルさんは笑って首を振る。
「無理よ。ホーンウルフは熱に弱いの。海にも行けないのに、火山なんて。アリスは仲間を置き去りにすることを好まない。ロイドが行かないのなら、ついていけないわよ」
「その、他のパーティさんにお願いすることはできませんか?」
「そうねぇ、依頼料を弾めば、護衛を請け負うパーティもいるでしょうけど……でも、相当な大金になるわ。その上……ねえスズネ、忘れてない? 今この世界は危機に瀕してるの。あなた自身がそう言ってた。Aランクは貴重な戦力なの。旅行に連れ出すのは良くないわ」
確かにそれはもっともなのだけど。
醤油さんの探しているエナーシャさんなら、この危機をどうにかできるかもしれない。
醤油さんはそう言っていた。
世界樹の都市を探すことは、世界を救うことにも繋がる、かもしれない。
それは確かにわたしにとっては旅のおまけでしかなくて、「役に立てたらいいなぁ」程度のことだけど。
でも、わたしの旅行先と世界の命運を握る人物が同じ場所にいるかもしれない以上、わたしはその場所に行きたい。
世界が終わる前に、なんとしても。
「……えと、関係あるかもしれないんです。実は」
醤油さんは、エナーシャさんの話は出さない方がいいと言っていたけれど、彼の名を出さずに説明するのはわたしにはちょっと難しい。
わたしは、説明することにした。
「えっと、実はその……事情を知っている人が世界樹の都市にいるかもしれないんです。つまり、世界を救える、かもしれない、人が」
「それはどういうことだね?」
「えっと、話すと長くなるんですけど……その、怒らないでくれますか?」
わたしはおずおずと話し始めた。
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