35 / 143
04 行商人と目的地
ネコ人魚
しおりを挟む
わたしと醤油さんは、小さなボートで近くの小島に向かった。醤油さんが言うには、そこで誰かと待ち合わせをしているらしい。
「きっとスズネさんと仲良くなれると思いますよ」
島には小さいながらもビーチがあって、しかも小さいからか誰もいない。プライベートビーチだ。
超楽しい。
「シュート・エレメント・アクア!」
キースに向かって水鉄砲を打ち出す。
「キー!」
「にゃはは、まてまてー!」
「キー!!」
悲鳴を上げて逃げ出すキースが面白い。
ケラケラ笑いながら後を追いかける。
シュート系は何度も練習したので、もう無詠唱でも撃てる。せっかくだから剣の練習でもしようかと、わたしは鞘から剣を抜く。
「シュート・エレメント……アクア!」
一瞬遅れて、さっきとは比べものにならないくらいの速度と重量で水が発射される。
「キー!!?」
キースは電撃を打ち出して水の勢いを弱め、急旋回して躱した。
ケラケラ笑いながら追撃すると、キースは右に左にヒラヒラ動いて逃げていく。
「まてまてー! あはは!」
「キー! キー!! キーーーー!!?」
ついに命中した。
全身に水を受けたキースは、なすすべなくそのままボトッと海に落ちて波に揉まれる。
わたしはくちゃくちゃで砂まみれになったキースを抱き上げた。
「わたしの勝ち!」
「キー!!!」
「うわっ! ちょっと!」
「キー! キー!」
怒り心頭のキースは、わたしに対して電撃をお見舞いしてくる。
立っていられなくなったわたしは波の中に倒れ込んだ。
「つめたーい! もう、ごめんったら、濡れてるところに電気はダメだって!」
「キー! キー!!」
飛べないキースと立てないわたしでもみくちゃになりながら、遠浅の海で転げ回る。
ああ、海っていいなぁ。
「たはは。若いですね」
近くの木陰で、クスクス笑いながら醤油さんが座っている。
「醤油さんも遊びませんかー?」
「私はやめておきますよ。もうすぐ約束の時間ですし。スズネさんも、こちらへ」
わたしは水で塩水を洗い流してから、風を出してキースを乾かしながら、言われた通り木陰に戻った。
「誰を待ってるんですか?」
「協力者ですよ。じきに来ます。……ほら」
遠くに船が見えた。
漁船みたいな、ヨットみたいな、なんとも表現し難い変わった形だ。
船はあっという間に着岸し、すぐに人が降りて来た。
「チャオ!」
苦手な人だ。わたしはすぐに醤油さんの後ろに隠れる。
「あら、怖かったですか?」
「怖がらにゃいで! 見た目は怖いけど、悪いことはしにゃいから。はじめまして、ダイバーのリンだよ」
第一声で苦手判定をしてしまったリンさんだったが、悪い人ではなさそうだった。
わたしは半分だけ体を覗かせる。
ネコみたいなキャラとは裏腹に、その見た目はネコとは程遠い。
手足は細長く、靴を履いていない。
広げた手の指の間には、見紛うことのない水掻き。
開いた口の歯は間違いなく草食動物のそれで、傾げた首がパックリと割れてエラみたいなのが見える。
表情は少し困ったような感じで、わたしを見ていた。
ボーイッシュだけど背格好は小さく、大きな目をしていて、そこだけはネコらしい。
「この度は、リンのダイビング・ツアーにご参加いただき、ありがとうございにゃす」
「ダイビング……?」
「さっそく船に乗ってほしいにゃ。最高のスポットにゃで連れていくよ」
リンさんの背中には、よく見ると魚の鰭みたいなものがついていた。体は薄い鱗で覆われている。
「最高のスポットはいいんですが、お約束をお忘れですか?」
「あぁ……いや、もちろん忘れてにゃい。でも、こっちも約束したよにゃ? あの海域は危険じゃにゃいけど、深海に行くには護衛が必要にゃんだって。もちろん、リンの人魚の血を8倍にしてくれるなら、話は別にゃんだけど」
「クウォーターのハーフにしては、相変わらずやや先祖返りが過ぎますね。いえ、その話はよしましょう。護衛ならここにいますよ、子猫さん。私の頼れる友人です」
そう言って、醤油さんはわたしの首根っこを掴んで前に出した。
「えっ?」
「にゃ?」
わたしもリンさんも同時にびっくりして、お互いの顔を見合わせる。
ニコニコしているのは、醤油さんだけだ。
「いやいや、こんにゃ……子供? いやいやいや、あり得にゃいあり得にゃい」
「彼女は手練れですよ、リン。少なくとも陸上では」
「陸上のことは知らにゃいけど、水中はにゃれてるのかにゃ?」
「今から鍛えるんですよ。たはは」
「にゃーにを言ってるのか分からにゃいにゃー」
「何を言ってるのか分からないのはこちらですよ。ああいえ、毒づいたわけではないです。……たはは、護衛を雇うにも高くつくんですよ。その点彼女はタダで働いてくれます。その上才能があり、ツアー代金は子供料金。足りない実力は、後からついて来ますよ」
なんだかとんでもないことを言われているような気がしながら、わたしは船に乗った。
キースはブスッとしていたが、その毛並みはとんでもなくふわふわだ。
「リンさんと醤油さんはお知り合いなんですか?」
「んにゃ?」
「ええ、まあそうですね。リン、彼女は私の友人、兼護衛のスズネです」
紹介されたわたしは、リンさんに手を差し出す。
小柄な彼女は、握手に応えた。
手の平はしっとりと濡れている。
「スズネは冒険者にゃん?」
「あ、はい。そうです」
「ランクは?」
「ランク?」
「冒険者ランクだにゃ」
そういえばそんなものあったなぁ、とか思ったけれど、実際今自分がいくつなのかは確認していない。
特定のランクしか泊まれない宿があるから、そのタイミングで確認するのだけど、今回は醤油さんの紹介で宿を決めたし。
「えっと……たぶんDランクだと思うんですが……」
「新人じゃにゃいか!」
「伸びしろがありますよ」
「伸びしろじゃ命は救えにゃい!」
ともっともなことを言いながら怒るリンさんに、微笑み続ける醤油さん。
「リンは、私の友人というわけではありませんが、お得意様ですよ。若く見えますが、私とそう歳は変わりません」
「リンさん、よろしくお願いします」
「にゃは、可愛い子だにゃ。でも、実力がないのは問題にゃん。ダイビングの経験もにゃいのに、急に深く潜るのは無理。ゆっくり練習しにゃいとダメだにゃ」
ボートは走り始めた。
キラキラ光る水面を、切り裂いていった。
「きっとスズネさんと仲良くなれると思いますよ」
島には小さいながらもビーチがあって、しかも小さいからか誰もいない。プライベートビーチだ。
超楽しい。
「シュート・エレメント・アクア!」
キースに向かって水鉄砲を打ち出す。
「キー!」
「にゃはは、まてまてー!」
「キー!!」
悲鳴を上げて逃げ出すキースが面白い。
ケラケラ笑いながら後を追いかける。
シュート系は何度も練習したので、もう無詠唱でも撃てる。せっかくだから剣の練習でもしようかと、わたしは鞘から剣を抜く。
「シュート・エレメント……アクア!」
一瞬遅れて、さっきとは比べものにならないくらいの速度と重量で水が発射される。
「キー!!?」
キースは電撃を打ち出して水の勢いを弱め、急旋回して躱した。
ケラケラ笑いながら追撃すると、キースは右に左にヒラヒラ動いて逃げていく。
「まてまてー! あはは!」
「キー! キー!! キーーーー!!?」
ついに命中した。
全身に水を受けたキースは、なすすべなくそのままボトッと海に落ちて波に揉まれる。
わたしはくちゃくちゃで砂まみれになったキースを抱き上げた。
「わたしの勝ち!」
「キー!!!」
「うわっ! ちょっと!」
「キー! キー!」
怒り心頭のキースは、わたしに対して電撃をお見舞いしてくる。
立っていられなくなったわたしは波の中に倒れ込んだ。
「つめたーい! もう、ごめんったら、濡れてるところに電気はダメだって!」
「キー! キー!!」
飛べないキースと立てないわたしでもみくちゃになりながら、遠浅の海で転げ回る。
ああ、海っていいなぁ。
「たはは。若いですね」
近くの木陰で、クスクス笑いながら醤油さんが座っている。
「醤油さんも遊びませんかー?」
「私はやめておきますよ。もうすぐ約束の時間ですし。スズネさんも、こちらへ」
わたしは水で塩水を洗い流してから、風を出してキースを乾かしながら、言われた通り木陰に戻った。
「誰を待ってるんですか?」
「協力者ですよ。じきに来ます。……ほら」
遠くに船が見えた。
漁船みたいな、ヨットみたいな、なんとも表現し難い変わった形だ。
船はあっという間に着岸し、すぐに人が降りて来た。
「チャオ!」
苦手な人だ。わたしはすぐに醤油さんの後ろに隠れる。
「あら、怖かったですか?」
「怖がらにゃいで! 見た目は怖いけど、悪いことはしにゃいから。はじめまして、ダイバーのリンだよ」
第一声で苦手判定をしてしまったリンさんだったが、悪い人ではなさそうだった。
わたしは半分だけ体を覗かせる。
ネコみたいなキャラとは裏腹に、その見た目はネコとは程遠い。
手足は細長く、靴を履いていない。
広げた手の指の間には、見紛うことのない水掻き。
開いた口の歯は間違いなく草食動物のそれで、傾げた首がパックリと割れてエラみたいなのが見える。
表情は少し困ったような感じで、わたしを見ていた。
ボーイッシュだけど背格好は小さく、大きな目をしていて、そこだけはネコらしい。
「この度は、リンのダイビング・ツアーにご参加いただき、ありがとうございにゃす」
「ダイビング……?」
「さっそく船に乗ってほしいにゃ。最高のスポットにゃで連れていくよ」
リンさんの背中には、よく見ると魚の鰭みたいなものがついていた。体は薄い鱗で覆われている。
「最高のスポットはいいんですが、お約束をお忘れですか?」
「あぁ……いや、もちろん忘れてにゃい。でも、こっちも約束したよにゃ? あの海域は危険じゃにゃいけど、深海に行くには護衛が必要にゃんだって。もちろん、リンの人魚の血を8倍にしてくれるなら、話は別にゃんだけど」
「クウォーターのハーフにしては、相変わらずやや先祖返りが過ぎますね。いえ、その話はよしましょう。護衛ならここにいますよ、子猫さん。私の頼れる友人です」
そう言って、醤油さんはわたしの首根っこを掴んで前に出した。
「えっ?」
「にゃ?」
わたしもリンさんも同時にびっくりして、お互いの顔を見合わせる。
ニコニコしているのは、醤油さんだけだ。
「いやいや、こんにゃ……子供? いやいやいや、あり得にゃいあり得にゃい」
「彼女は手練れですよ、リン。少なくとも陸上では」
「陸上のことは知らにゃいけど、水中はにゃれてるのかにゃ?」
「今から鍛えるんですよ。たはは」
「にゃーにを言ってるのか分からにゃいにゃー」
「何を言ってるのか分からないのはこちらですよ。ああいえ、毒づいたわけではないです。……たはは、護衛を雇うにも高くつくんですよ。その点彼女はタダで働いてくれます。その上才能があり、ツアー代金は子供料金。足りない実力は、後からついて来ますよ」
なんだかとんでもないことを言われているような気がしながら、わたしは船に乗った。
キースはブスッとしていたが、その毛並みはとんでもなくふわふわだ。
「リンさんと醤油さんはお知り合いなんですか?」
「んにゃ?」
「ええ、まあそうですね。リン、彼女は私の友人、兼護衛のスズネです」
紹介されたわたしは、リンさんに手を差し出す。
小柄な彼女は、握手に応えた。
手の平はしっとりと濡れている。
「スズネは冒険者にゃん?」
「あ、はい。そうです」
「ランクは?」
「ランク?」
「冒険者ランクだにゃ」
そういえばそんなものあったなぁ、とか思ったけれど、実際今自分がいくつなのかは確認していない。
特定のランクしか泊まれない宿があるから、そのタイミングで確認するのだけど、今回は醤油さんの紹介で宿を決めたし。
「えっと……たぶんDランクだと思うんですが……」
「新人じゃにゃいか!」
「伸びしろがありますよ」
「伸びしろじゃ命は救えにゃい!」
ともっともなことを言いながら怒るリンさんに、微笑み続ける醤油さん。
「リンは、私の友人というわけではありませんが、お得意様ですよ。若く見えますが、私とそう歳は変わりません」
「リンさん、よろしくお願いします」
「にゃは、可愛い子だにゃ。でも、実力がないのは問題にゃん。ダイビングの経験もにゃいのに、急に深く潜るのは無理。ゆっくり練習しにゃいとダメだにゃ」
ボートは走り始めた。
キラキラ光る水面を、切り裂いていった。
17
お気に入りに追加
671
あなたにおすすめの小説
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
異世界転生 勝手やらせていただきます
仏白目
ファンタジー
天使の様な顔をしたアンジェラ
前世私は40歳の日本人主婦だった、そんな記憶がある
3歳の時 高熱を出して3日間寝込んだ時
夢うつつの中 物語をみるように思いだした。
熱が冷めて現実の世界が魔法ありのファンタジーな世界だとわかり ワクワクした。
よっしゃ!人生勝ったも同然!
と思ってたら・・・公爵家の次女ってポジションを舐めていたわ、行儀作法だけでも息が詰まるほどなのに、英才教育?ギフテッド?えっ?
公爵家は出来て当たり前なの?・・・
なーんだ、じゃあ 落ちこぼれでいいやー
この国は16歳で成人らしい それまでは親の庇護の下に置かれる。
じゃ16歳で家を出る為には魔法の腕と、世の中生きるには金だよねーって事で、勝手やらせていただきます!
* R18表現の時 *マーク付けてます
*ジャンル恋愛からファンタジーに変更しています
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜
ゆずゆ
ファンタジー
※ 話の前半を間違えて消してしまいました
誠に申し訳ございません。
—————————————————
前世100歳にして幸せに生涯を遂げた女性がいた。
名前は山梨 花。
他人に話したことはなかったが、もし亡くなったら剣と魔法の世界に転生したいなと夢見ていた。もちろん前世の記憶持ちのままで。
動くがめんどくさい時は、魔法で移動したいなとか、
転移魔法とか使えたらもっと寝れるのに、
休みの前の日に時間止めたいなと考えていた。
それは物心ついた時から生涯を終えるまで。
このお話はめんどくさがり屋で夢見がちな女性が夢の異世界転生をして生きていくお話。
—————————————————
最後まで読んでくださりありがとうございました!!
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる